おきみやげさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

おきみやげ

おきみやげ

映画(85)
ドラマ(0)
アニメ(0)

TENET テネット(2020年製作の映画)

2.8

 TENETのここが悪い!
①人間・組織の相関図がこんがらがる
②観客との時間逆行のルールの共有化が曖昧
③時間逆行のアクションシーンがそこまでエキサイティングじゃない

 
①ノーラン作品はインター
>>続きを読む

フォーカス(2015年製作の映画)

4.5

 盗み、騙し、掠め取る……極限のスリルの連鎖爆発。鮮やかな盗みの手口の数々はまさにエンターテイメント。高まる緊張感とそれを凌ぎ切る手管手練には膝を叩かずにはいられない。
 そして忘れてはいけないのがジ
>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

3.2

 本来なら共に過ごすはずの時間。しかし宇宙を征く主人公たちはその流れから外れ、取り残され、無情にも愛する人たちとの時間の距離は離れていく……
というドラマを主軸に置いた物語なわけだが、肝心な壮大なCG
>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

4.0

 アクションシーンは文句なし。しかしPVで観たものより真新しい物があまりなかったのがやや不満。しかしそれでも『AIに身体を操作されてる感』のある演技や大胆なカメラワークによる魅せ方はどれも楽しい。
 
>>続きを読む

仮面病棟(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 な〜んか色々と気に障る。というのも病院から頑張れば抜け出せそうな気がして仕方がなかった。そういう穴が伏線なのか、ただの穴なのか……たぶんただの穴でした。
 でも主人公の『復讐する気持ちはわかるが殺人
>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.0

夢の世界を描くのにCGだけでなく大胆な発破やスタジオごと回転させたりなどダイナミックな方法で撮られたシーンの数々は圧巻。幾重にも夢を重ねる演出も臨場感を煽ってグッド

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「最高のエンターテインメントを観客に、満たされた人生をトゥルーマンに与える監督」「真の人生をトゥルーマンに与えたい女」「自分こそがトゥルーマンの特別であると信じる演者」「最高のエンターテインメントを感>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.9

 韓国映画は初めて観た。「韓国映画では同程度のクオリティの作品が多数ある」というコメントがあるが、それを信じたくないほどの傑作。本当に?これめっちゃエグい作品じゃない?
 序盤は貧困の中から、富裕層の
>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

原作未読

鏡史郎回りの人間関係がなんともしっくりこなかった。裕里は今でも「かつての初恋の人」としての憧れを鏡史郎にもっているという事?というか初めから裕里と分かっていたならなんであそこまでからかうよ
>>続きを読む

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.5

 原作の持ち味を落とさずに音つけて動かしてくれた。音もいいしテンポもいい。確かにアニメより劇場化で正解だったかもしれない。

 ここからが物語単体の批評。
 アビスへの憧れと、アビスの残酷さがそこはか
>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.3

 カーチェイス、対特殊部隊戦闘、vsシンビオート。どのシーンも『ヴェノム』らしい戦闘描写だったのは高評価。夜間に黒い被写体で戦っているのに視認性が高いのも中々にグッド。
 マイナス点としては、各場面で
>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

5.0

時間、希望、友情。
時にそれらは二度と戻らない物だが、同時に誰にも奪えない物でもある。

『人はどこで生きるかではなく、どのように生きるのか』をテーマにかけがえのない物達を描き切った作品。
望郷に似た
>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

5.0

 まずはSonyPicturesJapanがYoutube にあげている冒頭6分を観て来て欲しい。ここに惚れたなら間違いなくハマる。僕はハマった。
 クールで濃厚かつたっぷりと尺を取ったカーチェイス。
>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

3.5

ハードボイルドなアクション。派手に魅せる戦闘ではなく、最小限の労力で敵を斃すために洗練された渋いアクション。平和をもたらす為に悪と戦うマッコールのあり方もカッコいい。
だが期待するほどアクション尽くし
>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.5

ケレン味の効かせたアクションは流石の一言。ムチの戦闘シーンがあれほどかっこよくできる映像作品はそうあるまい。
アホさが一周回ってカッコよくなってるスパイグッズも健在。PVにも出ていたトランク機関銃すき
>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

2.5

序盤に引き込まれる物も特に無く、中盤では退屈に進み、終盤は畳み掛けるように戦闘シーンがくるが正直どこを楽しめばいいのかわからなかった。
退廃的SFの源流になったんだろうなとは伺わせる程のモノはある。で
>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.5

荒野と炎をエンジンで駆け抜ける爆発の2時間。
シリーズは初見だが冒頭から雰囲気は伝わってきたし、問題なかったと思う。
人間賛歌をテーマにしている通り、主人公らの生き様に惚れ惚れするのもいいが爆炎
>>続きを読む

屍者の帝国(2015年製作の映画)

3.3

PVや序盤の雰囲気は良かったが、物語が進むにつれてやがて難解に。
終盤で後出しで出てきた多くの謎現象はよくわからぬまま終わりを迎えた。後に小説版も読んでみたが、ハッキリとしたアンサーは取れなかった
>>続きを読む

虐殺器官(2015年製作の映画)

3.7

大作SFのもつ雰囲気はよく出してたと思うが、言わばそこ止まり。
近未来での彼らの戦場の描写はよく出来ており楽しめたが、肝心の社会情勢が描けていなかったのではないだろうか。特に今作で伊藤計劃が評価さ
>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.7

映画シリーズとしては3人目となるスパイダーマン。その分、ヒーローとしての描き方も大分と変わっている。
「アベンジャーズ=大人達に認めてもらいたい子ども」の位置付けで大分ユーモラスな作りになっている
>>続きを読む

劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール(2017年製作の映画)

4.2

せっかくの劇場版だから金のかかった戦闘シーン見たい、アスナとのシーンも欲しい、サブキャラの出番も欲しいけど、大丈夫かな〜。
安心してください、大丈夫です。祭感最高映画。
メインストーリーがSAO
>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.3

小説を読んでから観たが、実にいい。映画化に適するように変更はありつつも、冒頭から「読んだとおりだ!」と思わせるような原作再現。頭に浮かべていた情景を完全再現された人は自分だけではないはず。
鍵集
>>続きを読む

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

2.8

金のかかったB級映画。たまにあるやつ。
アクションシーンはよく動くし、金かけたんだろうなと思うし、コンセプト通りの画が多くてやりたい事は伝わってくるんだが、「そうそうコレコレ〜!!見たかったのコレ
>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.3

アベンジャーズ/エンドゲームへの接続章といった感じ。
若きフューリーやコールソンが出てくるファンサービスは嬉しい。
だが、それ以外のMCU繋がりはあまり無く一作目らしい単体映画色が強い。とはいえ
>>続きを読む

名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年製作の映画)

1.0

いい加減にしてくれ。最近のコナン映画の悪い要素祭りでもしたいのか?
とりあえず出しとけ人気準レギュラー。博士のアイテム万能論。頭よわよわジン兄貴。蘭のピンチ、しかし駆けつけないコナン。
違うだろ
>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

空間を超越した入れ替わり。2人が会わずして起こるボーイミーツガール。なるほど面白いアイデアを思いついたものだ、と思い劇場に足を運んだ。
そして物語中盤に「時空を超越した入れ替わり」である事がわかり
>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.5

雨が降れば、あなと会う事ができるのに。と、雨の日だけの逢瀬を重ねる内にやがて惹かれ合う2人の物語。雨、光、空気、2人と共にある全ての描写でドンドンと物語に引き込まれてゆく。

だが、描かれる美しさ
>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

5.0

「SF×ヒューマンドラマ」で、ここまで双方を引き立てあいながら描き切った作品があるのか?
主人公は地球に飛来した宇宙人の言語を解析し、コミュニケーションをとるためのプロジェクトを任せられた言語学者
>>続きを読む

パッセンジャーズ(2008年製作の映画)

2.5

まず始めに言っておくと、これは「サスペンス・ミステリー」を期待して見るものじゃないです。俳優とか監督とか製作陣で興味を持ったのならいざ知らず、傑作ミステリーを期待して見る人は見なくていいです。一言で>>続きを読む