そろそろさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

そろそろ

そろそろ

映画(637)
ドラマ(0)
アニメ(0)

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

5.0

自らの願望、後悔、良心の呵責がないまぜになった主人公の悪夢を垣間見る感じ。
繰り返し観ることでこの映画の輪郭をつかめる、というかつかめた気にはなれる気がする。
夢の不正確さ、都合の良さを正確に描いてい
>>続きを読む

バード★シット(1970年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ヨレヨレのオーケストラをバックにタイトルロールが流れる。演奏がとちったところでタイトルも一緒に引っ込むのをみてこれは好きなやつだと確信した。

自力で空を飛びたい少年と彼を見守る女性。少年を邪魔する人
>>続きを読む

アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

出てくる人みんな不機嫌そうで脈略のない行動をとる。ギター弾きながらフェイドインしてくるデブ好き
台詞のキレや会話のテンポが良くて気持ちいい。「貴方には大人の女が必要よ」「何?」のやりとり繰り返すところ
>>続きを読む

となりのトトロ(1988年製作の映画)

5.0

20数年ぶりに通しで見た
子ども達の行動を真摯に受け止め、想像の余地を与えてあげるお父さんの受け答えが絶妙。家まで競争だ!あぁマジ良いパパ

小さいトトロが傘代わりの葉っぱをむしゃむしゃ食べるとこかわ
>>続きを読む

ランブルフィッシュ(1983年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

兄ミッキーロークの佇まいはかっこいい。いつも囁くような声量でボソボソ喋っているけど、弟マットディロンに着いて行きたいと言われた時だけデカイ声で無理だと言う。本当に無理だったんだろう
憧れの兄を何とか理
>>続きを読む

第七の封印(1956年製作の映画)

4.5

「死」とチェスをする、って言葉の響きも映像もかっこいいな

パディントン 2(2017年製作の映画)

4.5

インドアっぽいけど行動力ある母、堅物だけどユーモアのある父って最高だ。

パディントン(2014年製作の映画)

4.5

人に会ったら挨拶をする。何かしてもらったら礼を言う。当たり前のことを改めてクマから教わる

借りてきた猫状態の熊が、傘で空を飛びながらふっと「これ楽しいな」と呟くとこ良かった

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

5.0

見るたび心臓を握り潰される気分になるのは主人公ジョエルに自分を投影してしまうからだろう
自分のみっともなさ、つまらなさを自嘲するのは容易いけど、客観的に受け入れるのはしんどい。

現実でも過去の記憶で
>>続きを読む

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

甲高い声で軽口を叩きながら盗品を売りさばくジェイソンステイサム。
店から人が火だるまで出てくるのがただマフィアのボスの異常さを示す伏線というしょうもなさに笑った
ギャング、マフィアの視点でみればバイオ
>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

相変わらず走る時のトムの姿勢の良さに笑ってしまう
いくら殴られてもスーツ整えてファイティングポーズとる東洋系の敵の人強すぎて笑った
洋画あるある盛り盛りムービーだけどこれはトム映画だと考えると何か許せ
>>続きを読む

処女の泉(1960年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

予想を裏切らない展開にどんどん気が滅入ってくる。それでも目が離せない没入感すごい
3兄弟が家を訪ねてからは怯える末っ子と同じ気持ちで画面を見ていた。
全てを悟ったときの両親の顔が凄まじい。無垢、無力に
>>続きを読む

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

話し相手は自分の妄想の産物なのか、自分が相手の妄想なのか
どちらも頭がいかれているだけなのか
度々はさまれる視覚的イメージが強烈でかっこいい。目がさめる。
顔面ドアップでこちらを凝視するカットはずっと
>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

序盤「(ふーんこういう感じか)」
中盤「(あれ、何でこの映画こんな評価されてるんだ…?)」
後半「最高!!!!!!!!」

もう一回言っとこう
最高!!!!!!!!!!!
最高すぎて涙出てきた

野いちご(1957年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

オープニングの曲の感じから感傷的な話かと思ったら全然ドライでシュールで最高だった

度々挟まれる夢のシーンがとても良い。体調が悪い時に見る夢ってあんな感じ
モノクロの画が夢のシュールさを際立たせている
>>続きを読む

ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

4.8

なんだこれ、超面白かった
ライブ→アクション→ライブという流れで常時テンションブチ上がり状態
こういう80年代丸出しの曲って普通に聴くとダサいけど映画館で爆音で浴びると何か突き抜けててかっこいい。震え
>>続きを読む

時をかける少女(2006年製作の映画)

3.6

「受け入れる」ことのしんどさよ
主人公の健全さが眩しい。

未来のミライ(2018年製作の映画)

3.0

過去、未来の近しい人物と出会い憧れや共感といった感情が芽生え自分が変わるきっかけをつかむ話。
自分が親になった時、ただ一方的に与えたり制限するのではなく、子供が自発的に手に取りやすいように多様な価値観
>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.1

前作の舞台が荒廃した状態で出てくるのベタだけど好き
クリスプラットのデブ化が進んでいたがアクションはキレキレ
前半はワールド感あったけど後半はエイリアン(1作目)みたいな雰囲気
恐竜のシルエットの出し
>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.2

子供にも恐竜にも懐かれるクリスプラットいい人。
やる気ない係員とか説明VTRでスベってるのとか何かリアルで良かった
人の死より恐竜の死を丁寧に描くのとかスターシップトゥルーパーズっぽい。
恐竜そっちの
>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

あの有名な手に目がついたクリーチャーのイメージが先行して、シュヴァンクマイエル的な映画なのかなと思って観てたら全然違って泣いた

主人公は至って普通の女の子だ。勝手にふらふら歩き回るし、ぶどう食べちゃ
>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.8

オープニングの水の中で椅子が浮いてるところでもうウルウルきてしまった。劇伴が良い映画はそれだけで良い映画だと思ってしまう

出てきた瞬間悪役だと分からせるマイケルシャノンの悪役感凄い。後半は「彼」とど
>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ良かった。
映画の中で映画を作る話はそれだけでワクワクする。

主人公ジェームスは見た目とは裏腹に屈託がなく好きなものに対する熱意に満ち溢れていて、自分や他人に対して素直だ。だから周りに集
>>続きを読む

デスペラード(1995年製作の映画)

2.7

アントニオバンデラスのプロモーション映画。スティーブブシェミとのバディものになりそうでならない。

最後の方に出てきた助っ人二人は〇〇バズーカ一発勝負のみという男の性の象徴みたいな存在でかっこよかった
>>続きを読む

狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

面白えじゃねえの、やってやろうじゃねえの

山田辰夫の錆びた金属みたいな声が耳に残る。何だよ天皇かよまいったなあ
スーパー右翼って何だ。

前半で溜まったフラストレーションが爆発する後半、勢いだけで押
>>続きを読む

パティ・ケイク$(2017年製作の映画)

3.5

度々挿入されるラップが心地よくて何度か寝てしまった

タバコふかしてるおばあちゃんの声がかっこよかった。ラップやったらばっちりハマったと思う

ドラえもんみたいにCDを取り出すパティに笑った。ピギーア
>>続きを読む

マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.4

モノローグの"なんか分からん理由で争い"で吹いた。その結果があの世界で納得

タンクローリー修理してたおっさんが好き。深刻な状況でも飄々としてる感じ

ヒューマンガス様の肉体の説得力。マスク暑そう。最
>>続きを読む

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

5.0

犬達が素晴らしい演技。

おしゃれを通り越してオタクの域に達している細部へのこだわりは現代でもウェスアンダーソンなんかに受け継がれている。

コメディ映画であるが、普通なら気にも留めないところを丁寧(
>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.2

スティーブカレルが実際のボビー氏にそっくりだったので笑った。

最近のこの人はふざけて仮装したりするのはどうしても無理してるように見えるので、一人でうなだれてベンチで座ってるのがやっぱりしっくり来る
>>続きを読む

椿三十郎(1962年製作の映画)

4.5

用心棒ではざらついた世界で嬉々として高みの見物など決め込んでいた三船敏郎だが、こちらの世界では所在なさげにしながらも若い侍達を助けながら共に行動していく。

この映画の三船敏郎と仲代達矢みたいに、立場
>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

4.0

ノーマルマックスからマッドマックスへ至る過程が分かる。最後はやりすぎ。タイトルに偽りなし

無表情で何考えてるか分からんマックスより感情丸出しのグース君に感情移入したなあ
部屋のドアにキューピー人形付
>>続きを読む

パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

2.2

ナレーション(永瀬正敏)の声が心地良くて何度か寝てしまった

染谷将太が良かった。間の取り方とか。
ソレダケの痛々しい感じよりこういうコメディっぽい役の方が向いていると思う。

綾野剛はやらされてる感
>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

敵のとりあえず追いかける、見失ったらくつろぐ、見つけたらまた即追いかけるみたいな単細胞ぶりとか車の振動で揺れる鳥とかギターとかバカ映画としても最高だし、夜の砂漠の青さ(マックスとフュリオサだけなぜか青>>続きを読む

用心棒(1961年製作の映画)

5.0

最高に面白い。楽しい。かっこいい。究極のカタルシス映画
見た後は渋い顔であごをさすりたくなる
最後の方仲代達矢が凄んで三船敏郎がニヤッと笑うところはかっこよすぎて鳥肌が立った。というか対峙するところか
>>続きを読む

ニンジャバットマン(2018年製作の映画)

2.6

特にバットマンに思い入れのない自分としては城ロボとかゲラゲラ笑いながら観られた。ただジョーカーのセリフがいちいちダサいのと、CGのせいか映像の凄さがいまいち伝わってこなかったのが残念。

荒唐無稽な展
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.7

自我が定まらない子供にとって身近な大人は神に等しい。そこに対する価値観がぐらついた時の恐怖はとてつもないものだと思う。

子を育てるとはつまりしばらくはその子の全宇宙を背負うということだ。自分があの「
>>続きを読む