RIOさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

4.5

タル・ベーラ作品はホントに観る甲斐がある ハッキリとしたものは掴めないのが良い

毎日が不安定で自分は1人だと感じる
それを否定することに天罰が含まれている☆
気がした

びっくりするぐらいやる気の
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.2

離れたくないのに
離れなくてはならない

マイケルがこれから置かれる状況を考えると死とは何かを伝えられずにいる

渡したい物がこんなにも多いのに
残せるものがいかに少ないか

マイケルがジョンの体に掛
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

薪能のように火花が音を立てる
小さな雫に震える旋律

生きていく上で忍耐力の限界点は何処にあるのか悲惨な過酷な環境になって通じ合ってくるもの
他者に自分の姿が垣間見えるのかもしれない

いつ来ても誰も
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.0

比べるという事もないのでしょうが
何でだろうかミニオンズは凄いんだなと思った

ザ・ウォッシュ(2001年製作の映画)

3.3

スタンドに来るお客様のニーズを掴んだクリエイティブなDr. Dreの新企画 👙
Snoop Dogg の謎のシャワーキャップで家賃払えしか言ってない
しつこい割りにいつまでも出て来ない Eminem
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.9

トニ・コレットがその姿からファイターを感じる魅力的な演技でした
何かに賭けることは生きる要素に必須です

出てくる俳優が皆良い 酔っぱらいのカービーがとても良いタイミングで言う含蓄のある言葉に笑える
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彼女と彼(1963年製作の映画)

3.6

この彼女の透明感に期待してたので始まってからちょっとアラッとなったけど モノクロー✨

とても考えさせる物語だった
人助けとか見て見ぬふりが出来ないとか
献身性 ある種の道徳心の扱い方

当然のことの
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ストライキ(1925年製作の映画)

4.1

「ストライキ」は1924年 セルゲイ・エイゼンシュタイン監督のデビュー作品
ソ連のレフ・クレショフ監督が唱えたモンタージュ理論を実践した大迫力な映像
次の「戦艦ポチョムキン」へと繋がる

帝政ロシア時
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.9

小学生の時から変わらない髪型の石田
言葉と暴力で周りを傷つけてる内に誰もいなくなってた

意味の分からないもの嘘くさい笑顔もぶち壊したい 好意も悪意も映像として目から入って脳でぐるっと意味が変わってし
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空気人形(2009年製作の映画)

3.8

打ち解ける
空洞の先にあるもの

黙ってじっと座ってる
空洞の中から見えるもの

純一の空気に体中が満たされる
そののぞみの嬉しそうな顔

心を持つことは切ないこと
それでも簡単には捨てられない
生ま
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メトロポリス(1984年製作の映画)

3.7

スコアがよく合わせられない気分です

画像が古いけどビー玉のようなマリアとフレーダーの瞳に吸い込まれそう
アンドロイドマリアを演じるブリギッテ・ヘルムの悪魔的な動きが清らかなマリアとかけ離れてる
ロボ
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ロング・ウォーク・ホーム(1990年製作の映画)

4.2

遠い道のりを延々に家に向かって歩いてくるオデッサをミリアムが気にかけるのはごく自然なこと

オデッサとミリアムの関係に限定して時代が流れて意識も変化していく経過を知る
当たり前だった事が様変わりするこ
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鉄腕ジム(1942年製作の映画)

3.8

ジェームス・J・コーベットの*ヒット・アンド・アウェイ*打っては離れ離れては打つ
相手の懐にもぐりこみアッパー・フックの近距離で打撃力重視の戦法のインファイトに対しアウトボクシングと呼んでる

確かに
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

3.7

今でも収監されているナワリヌイ
自由の象徴として大きな指示はあってもそれほどの影響力はないとメディアでは報道されている
でも名前を出してはいけないとされている存在

罪状はナチス主義として過激な言動と
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わらの犬(1971年製作の映画)

3.9

この渋いタイトルが良い
リメイクを先に観ていたのでどうしようかずっと迷ってましたが迷っているならレンタル *-*

眼鏡の男は思い込みが強いのでハーベイ・カイテルだと思っていたらダスティン・ホフマンだ
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嵐の孤児(1921年製作の映画)

4.0

「春の雪」であった活劇のシーン
その時を彷彿とする活動弁士の語りは何だか大正時代に行ったかのような不思議な気持ち
弁士の澤登翠が1人何役も務めるその声がカッコいい
youtubeで完全サイレントの視聴
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秋のソナタ(1978年製作の映画)

3.9

ありのままのあなたを愛している
あなたへの想いは言葉にならない

互いの存在の為に運命の扉を閉じられた
と詰り合う母親と娘
相手の思いを図ることを感じられない

母と子のヘソの緒は切れてはいない
母シ
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カオス・シチリア物語(1984年製作の映画)

4.3

シリチアの人々の歴史と生活をプロローグから終章まで全5扁にわたるオムニバス
最終章に向かっていくにつれて映像に微睡むような美しさに胸がいっぱいになる

I. L'ALTRO FIGLIO もう1人
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罪と罰(1970年製作の映画)

4.0

これから悲劇に見舞われる人物がダイジェストに映し出されるオープニング

苦痛の中には理念がある
突発的に起きる痙攣がロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフを追いつめる

陰鬱な教典が信仰となり行動さ
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

4.2

これだけ制約された中での表現は隅々にまで言葉が感情が描かれている

ペトラが全く美しさを感じられない女性だったから少々引き気味だった前半戦
女性同士の会話には哲学的なものは無く
ペトラの満たされない身
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HARAJUKU(2018年製作の映画)

3.7

ヴィルデの青い髪とパーカーのグラデーションが可愛い彼女の性格を表す

ほぼ秋葉原とか渋谷なんじゃない
と感じながらもharajukuというのは精神的な拠り所なんですね 夢想的で神秘なヴィルデが行きた
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滲み(2023年製作の映画)

3.3


Bigdog oof「Lover」 が良かったです
カーッと空に抜ける真空が良かった

暑いとうるさいしか言わなかったマイはちょっとめんどくさい

漂流教室(1987年製作の映画)

3.8

未来に行ってしまった子供たち
取り残された大人たち
学校が根こそぎ丸ごとないのは大迫力

ある日突然 竜巻が起こり教室ごと砂漠のど真ん中に落ちてしまう
大林宣彦監督のこういう撮影は上手いですねめちゃめ
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老人と海(1999年製作の映画)

4.5

ウィリアム・ターナーの絵画のように感じるものがあった ガラス版に描かれた色彩が本当に感動です
Filmaのジャケットは少し印象は違っているみたい

文学作品はいつでも自分が想像したものとはかけ離れたも
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HUBBLE 3D -ハッブル宇宙望遠鏡-(2010年製作の映画)

3.9

今日は仕事の帰りに1番先に西の夜空に上がる金星☆

ハッブル宇宙望遠鏡は1990年からずっと宇宙の写真を撮り続けてきた

国際宇宙ステーション*ISS*よりもさらに上空にあり推進力を持たないハッブルは
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不滅の恋/ベートーヴェン(1994年製作の映画)

5.0

自らは得るものはなく全てを与え尽くしてこの世を去っていったルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

頭の中で鳴る音階と手に体に伝わる振動
ありままの事実 心の音
暗い森を駆け抜け泉に飛び込み星雲と一体と
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家庭(1970年製作の映画)

4.0

長い友情の旅に出るクリスティーヌとドワネル

2人が恋に落ちた時が見たくなるほど可愛い夫婦だった 同じくらいの背丈なのも高い親和力
クロード・ジャドの黒縁メガネがよく似合ってて逆さに掛けるなんてきゅん
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シーラ号の謎(1973年製作の映画)

3.8

プロデューサーから船に集められた男女6人
いつだって自分有利な人々
なんか役が貰えるかもなんて淡い期待
誰しもがリスペクトがない集団の推理ゲーム
流石プロデューサーの手の込んだゲームに無邪気にはしゃい
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シューティング・フィッシュ(1997年製作の映画)

3.1

逆玉の輿の出来すぎた話

ケイト・ベッキンセイルのベリーショートが相当かわゆい
アンダーワールドが観たくなった
たった6年前なんだ

理系のようでそうでもない
整い気味なストーリー
色々な意味で古さが
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イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

3.9

本当の孤独になれた時
芯から人の温もりが分かる

千里眼の目を持つ男ロンとの会話は短いけど泣けた いいこと言う

嫌悪や怒りは物事を見えなくする
許せた時に愛する力が湧いている

本当の孤独に向き合っ
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ある戦慄(1967年製作の映画)

3.9

モノクロームが相当カッコいいです

マーティン・シーンが強気で皆が嫌がることに快感を感じる男子
パーティーでは仲良くても扉が閉まると触らないでの夫婦 片腕を負傷した兵士と戦友の2人
とか様々な2人組が
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狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

4.0

頭空っぽにしてると爆弾ぶつけられそう
話し合いは通じないです

サイケカラーと火炎放射器も会話も絶叫
時代が色々混ざってるサイバーパンク
ずっと走りっぱなし エナジーあふれてた
負けないで生きていくの
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Laundry ランドリー(2001年製作の映画)

3.9

氷の中に閉じ込められたテルの記憶

いつの間にか仲良くなってたサリー
まだひとつやったことがない事がある
世界の何処かに俺を待ってる女がいるからお前らに全部やると言い放つ
俺は優しいわけじゃないって良
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大樹のうた(1958年製作の映画)

4.5

思いがけない出逢いでオプーは幸せ絶頂

そんな時間も束の間
またしても彼を奈落の底へと落とす監督
森へ行くシーンは不思議な感じ仙人の道へ向かうみたいだ

オプーの人柄は素晴らしい
でもいつでも彼の行
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大河のうた(1956年製作の映画)

4.5

子供が居れば居たでうるさいけど
居ないなら居ないで寂しくなる

オプーが小さな頃 一緒に見た遠くを走る汽車が今は汽車に乗ってオプーが帰ってくるのを待っている

優しい父親と大きな美しい母親の瞳を受け継
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ほら男爵の冒険(1961年製作の映画)

3.8

カレル・ゼマン50歳の時の作品
あり得ないほどの夢見る力

ヴェネツィアの薔薇が月に恋をした

紅い煙が襲ってくる
血生臭いのと核戦争っぽさもあった
背景として使われる煙の流れが脅威の精神的効果☆切り
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