オレンヂさんの映画レビュー・感想・評価 - 31ページ目

イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

3.6

1950年代に祖国チリを追われた実在の詩人パブロ・ネルーダが、ナポリ湾のカプリ島に亡命した実話を元に作られたお話。

仕事もせずただ家にいる内気な青年マリオが世界的に有名な詩人パブロに憧れ、徐々に距離
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.4

新任のマーティン・バロン編集長が1つのコラムに注目したことから物語は始まる。
このバロン編集長が実はこの物語の立役者。
バロン編集長の優れたところは事件に着目した事もあるけど、何より感情に任せ神父の児
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.6

四畳半神話大系を観ていなかったので、湯浅政明監督も森見登美彦も初見。
と、思ったらピンポンは観てた。

これはちょっとした群像劇。
そして群像劇とは心地の良いご都合主義。
初めはその世界観に戸惑ったけ
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.5

原作が好きな作品なので、どうしてもどうまとめるのかなという視点で観ちゃうけど、うまく2時間でまとめられてた。
原作は鈴木英雄の人間描写をかなりじっくり描いているけど、さすがに映画の2時間ではそこは弱め
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.1

原題はSICARIO(殺し屋)。
内容の主軸はアレハンドロの復讐劇。ケイトはアレハンドロや米国防総省、麻薬組織の思惑に巻き込まれていき...といったもの。
それに対し邦題はボーダーライン。
さらにキャ
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.7

当たり前のように1のがっつりノスタルジー映画。

映画も20年経ち、ストーリーも20年経ち、俳優も観客も20歳歳をとってるわけだ。

主人公たちと同世代の自分としては、相変わらず変わらないレントン達に
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.6

言わずと知れた一大ムーブメントを巻き起こした異色青春映画の傑作。
1990年代ブリットポップがブームの中、当時のイギリスのポップカルチャー満載で世界的にヒットした作品。

この作品、個人的にどうしよう
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.4

スコアがそこまでではなかったので、そんなに期待せずに観たんだけど、期待を上回ることもなく、下回ることもなくといったところ。

攻殻機動隊初心者の自分としては心配していた話の方は割とわかりやすくまとめら
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.2

未開の島に調査に行くという、昭和の特番のような入りは期待度を高める作りでなかなかよかった。
それにしても島の探索までが長い。
さらに全体的に間延び感があり、途中何度か眠気を誘われてしまった。

見どこ
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ハードコア(2015年製作の映画)

3.5

川崎チネチッタのLIVE ZOUNDで鑑賞。
この映画の重要な要素として音響の占める割合が多いので特にそう感じたのかもしれないけど、LIVE ZOUNDの音響はヤバい。
ズシンと震える低音にハンパない
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プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.4

脱力系ゾンビアクション。
ポケバイで活躍とか、そんなアクションあるか!と突っ込まずにはいられない、ちょいちょい小ネタな演出で笑わせてくれる。
1週間で細かいディテールは忘れちゃった。

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.3

後半一気に盛り上がってスカッとするやつなんだけど、いかんせんガールズトーク長え。

登場人物の軽薄さからハラハラ感や恐怖はなく、やれやれやっちまえ的なノリ。

ブッとんだ映画というよりは、くだらねぇ映
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プレステージ(2006年製作の映画)

3.4

ただひたすら憎悪の往復。
はたして復讐心だけでそこまでできるものなのか?

ずっと後手に回っていたアンジャーは相手を陥れるためだけに想像を絶する恐ろしいまでの自己犠牲を...

そして常に上回っていた
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LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014年製作の映画)

3.2

PARTY7、REDLINEの小池健監督の次元大介。
ハードボイルドで渋いやつ。

神のゆらぎ(2014年製作の映画)

3.0

白血病でも輸血ができないエホバの証人、お年寄りの不倫、姪のためにドラッグの運び屋をする男、ギャンブルとアルコール依存の夫婦、の4エピソードからなる群像劇。

自らの欲望の果てに難しい選択を迫られたり、
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火の山のマリア(2015年製作の映画)

3.0

グアテマラの火山のふもとに暮らすマヤ人の生活をグアテマラ出身の監督がグアテマラ映画としてドキュメンタリーに近い形で描いている。

グアテマラが抱える社会問題と描いて入るけれど、それはそれほど主張は強く
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素敵なウソの恋まじない(2014年製作の映画)

3.2

いい歳の取り方をすると、一周回って10代半ばの様な初々しさが戻ってくるのだろうか。

原題の「Esio Trot」も逆から読むと...

ほのぼのラブコメディ。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.5

奇跡のオープニングから始まり、前半はアップテンポな曲と目まぐるしく動くカメラワーク、鮮やかなカラーに大人数と、派手なミュージカルで楽しませてくれる。
そして後半になるにつれてストーリーに引き込ませるよ
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ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

4.0

青春×難病モノ

青春の比率が高め。
故に励ます側の男の子グレッグが主人公。

学校では自分に自信がないことから周囲に馴染まず、目立たない存在だったグレッグが、白血病のレイチェルとの交流によって成長し
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リード・マイ・リップス(2001年製作の映画)

3.0

恋愛×サスペンス

非モテで地味なキャリアウーマンのカルラが刑務所帰りで粗野でワイルドなポールに惹かれ、面倒を見、利用されていく。

と、書くともっともっと非モテのカルラが利用されて堕ちていくような話
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1944 独ソ・エストニア戦線(2015年製作の映画)

3.0

正義も悪もなく、指揮する国を支持しているわけでもなく、ただただドイツとソ連に翻弄され、同胞でありながら敵味方に分かれなければいけなくなったエストニアの悲劇の話。

劇中出てくる台詞そのままの、いった
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ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.6

レベル・ウィルソン目当てで鑑賞。

どこまでいっても自己主張と自尊心。
でもそれが音楽とともにMIXされると高揚感に。
2.1chでウーハー強めで高揚感を高める努力も少々。

ありがちといえばそれまで
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.0

この設定でエロがないので泣き虫青春ホラーになっとる。
グロいシーンも無いし、作りも安っぽく無く、それなりにしっかり作られているのでホラー入門編にはいいんじゃなかろうか。

普通に考えたらプロの方に感染
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.7

これはどの立場で観たらいいんだろうとか、無理に善悪を考えたりすると迷子になる。

信仰と信念には圧倒されるものがあるし、塚本晋也の役作りにも圧倒される。圧倒されっぱなしで長い尺でも時間を忘れるくらい。
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.5

極上爆音上映で鑑賞。

アトラクションのようだった。なので映画館じゃないと魅力は半減なやつ。まぁマーベルだし。
葛藤的なやつは弱めなので、映像美メインで。

そしてさすが極爆。低音でイスがビリビリと震
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

2.5

ドライブでこの監督は凄い!と感じてオンリー・ゴッドを観たものの、少し突き放された感じがして、それでも今後も観ていこうと思っていた矢先でのネオン・デーモン。

赤と青を基調とした鮮やかな色とEDMが刺激
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きみはいい子(2014年製作の映画)

3.2

映画でもドキュメントでも珍しくなくなってきテーマである児童虐待と教育現場の問題を並行して描く。
この手の現代社会の問題は問題提起に対しどんな落とし所を見せるかが気になるところ。

私があの子に優しくす
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5時から7時の恋人カンケイ(2014年製作の映画)

3.5

不倫以前に映画にするほどの内容でもないありふれた一恋愛。

ブライアンの一途な想いは素敵だったし、想い続けていたのがブライアンだけではなかった瞬間はキュンときた。
台詞は一つ一つオシャレ。

(不倫以
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

3.0

毎日同じことを繰り返すような生活をしていても、いい事をするといった心構え次第で人生は好転しますよといった教訓がテーマなのかな。

毎日を繰り返すからできない事、繰り返すからこそできる事がよく描かれてい
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サヨナラの代わりに(2014年製作の映画)

3.0

一見よくある難病のお涙頂戴モノのようでいて、病人であるケイトではなく介助人のベックの成長にフォーカスを当てた作品。

ガサツで思った事をズケズケ言うタイプはその反面裏がなく、本心を探るような必要がなく
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

2.5

マーティン・スコセッシの名作で、美化もない純粋なギャング映画。

とはいえそんなにファミリーしてなくて、生粋のイタリア人ではなくアイルランド系のためファミリーに入れず、実力だけでマフィアの世界を生きね
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アンダーカバー(2016年製作の映画)

2.0

FBIがネオナチグループに潜入捜査官するという事実を元にした映画。
ダニエル・ラドクリフ主演。
日本未公開の作品を放送するWOWOWジャパンプレミアにて鑑賞したけど、どうやら2月28日に日本公開するよ
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転校生(1982年製作の映画)

3.0

さびしんぼうを観た流れで、君の名はがヒットしている最中、入れ替わりの元祖である本作品を鑑賞。

いやぁ小林聡美の怪演に尽きる。

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ロイのミステリーパートと家族愛パートが同時進行。

ミステリーパートで損をしつつ、家族愛パートは好転して終わり。

エール!(2014年製作の映画)

3.0

健常者が産まれた時にショックで泣く母親なんていう健常者がマイノリティな環境で、これまた家族が理解できない歌に才能を見出してしまうことで家族がゴタゴタするといったお話。

家族愛は時に見方を変えると一方
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

4.2

でもそれは表面です。
深く知れば別の面が。

なんて言える子供はそうはいないよね。

ちょっと最後のプレゼンの内容は出来すぎていて子供が作れるレベルじゃないけど、まぁそれを良しとしたらいいんじゃないか
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