otomさんの映画レビュー・感想・評価 - 47ページ目

otom

otom

映画(2790)
ドラマ(3)
アニメ(0)

バード(1988年製作の映画)

3.8

フォレスト•ウィテカーのおデコの剃り跡(圧倒的に似てない)が気にならない程に面白かった。時間軸がいささか分かりにくいのが残念だけれども良作。

秘密の花園(1993年製作の映画)

4.0

児童文学だけあって危うさのない王道展開てんこ盛りの為にキッチリと良い話になっている。しかしなんだな、庭園を眺めて、しみじみと良さを感じてしまう辺りに己の老いを感じてしまう。ムーアの描き方然り、英国らし>>続きを読む

新・猿の惑星(1971年製作の映画)

3.5

タイムトラベル属性を追加と立場を逆転させると云うチートで見事に続から繋げたな。二千年後の出来事に怖がり過ぎな執念深い科学者がいなければ、ほのぼのと終わっていただろうに。随所に強引さはあったものの、続編>>続きを読む

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

3.4

ティム•バートンのゴテゴテ感的なものが影を潜めているものの、やっぱり何か他の作品と共通したもの足りなさを感じる。シュワルツマンが何故ツッコミを入れないのか不可解だったけれども、伝記ものとしては楽しめた>>続きを読む

炎上(1958年製作の映画)

3.8

三島原作が一番なのはともかくとして面白かった。が、後の高林陽一版の金閣寺の美と醜悪、それからじとーっとした京都感、ラストの炎上の方が好みではある。雷蔵のどもり演技は流石。

猿の惑星(1968年製作の映画)

3.8

なんとなく久々の鑑賞。同年のキューブリック作品のクオリティの高さと比較するといささか残念ではあるけれども、やっぱり傑作。正論を言われて、グヌヌってなるチャールトン•ヘストンの表情が人類を現している。

おっぱいとお月さま(1994年製作の映画)

3.9

他の作品然り、この監督のおっぱいフェチ度はなかなかのもの。かなりくだらないけれども、かなり好き。

カプリコン・1(1977年製作の映画)

3.8

陰謀説レベルの胡散臭い内容ではあるものの、アメリカ様だったらやりかねない気もしなくはない。割と作りが粗い気もするけれども、エリオット•グールドのとぼけた演技だけで全てが許される。車でなくて、飛行機でチ>>続きを読む

若者のすべて(1960年製作の映画)

4.8

ヴィスコンティ流のカラマーゾフの兄弟と云ったところ。アラン•ドロン=アリョーシャな感じ。テーマの根底は通ずるものの、ドストエフスキー的なものをそのままやらずに、しっかりとドラマチックに仕上げてあると云>>続きを読む

ダーティファイター/燃えよ鉄拳(1980年製作の映画)

3.2

雰囲気は良いけれども、いささかヌルい前作からキッチリと続編している。が、更にヌルくなっている感は否めない。まずまず。

時空の旅人(1986年製作の映画)

3.6

萩尾望都キャラデザを筆頭に割と豪華な製作陣ではある。タイムトラベルものは良いとしても、どうにも細部に甘い部分が多い気がしてならない。「敵は本能寺にありー」ってのがやりたかったのねと云う感じ。たまにポッ>>続きを読む

セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

4.0

二十年振りくらいの鑑賞。NTR映画と云えばそれまででもある。が、嘘に翻弄される人間模様が実に良く描かれている。ソダーバーグ作品はこれだけは好き。

ネイキッド・タンゴ(1990年製作の映画)

3.9

帽子を斜交いに被り、スマートにタンゴを踊りまくる元微笑みデブ。なかなか雰囲気が出ていて良かった。良作。

ダーティファイター(1978年製作の映画)

3.6

お利口なエテ公と過去作のパロディが効いている男の哀愁作品。追いつ追われつのしょうもない追いかけっこが展開されるもなかなか面白かった。太った川谷拓三みたいなのが率いるバイカーも良い味をだしている。良作。

偽りの人生(2012年製作の映画)

3.3

色々とぬかりまくりのヴィゴ•モーテンセンかと思いきや、映画自体がいささかヌルい感じがする。幼少期のオレ払拭と云うテーマは良しとしても、騙されたカミさんが投げっぱなし等々で始末が悪い気もしなくはない。が>>続きを読む

不倫期限(2010年製作の映画)

3.3

大人はつらいよ的な(主にカミさんの、方)。邦題が完全に駄目な上にテンポもいまいち。若山富三郎似の旦那は同性から見てもしょうもない。まずまず。

マイ・サマー・オブ・ラブ(2004年製作の映画)

3.8

ならず者の兄貴が宗教にはまってジーザスなんて言ってたら、自分が信じた女子に裏切られたでござる。少女の一夏の経験としてはあまりに残酷で生々しい人間の世界。信用=裏切りを中心とした、色んな対極がさりげなく>>続きを読む

イノセント・ライズ(1994年製作の映画)

3.4

1930年代のフランスは海辺の街と云う設定ながら、この火サス感。波しぶきと近親相姦ものってのが、そう感じさせるのか。それほど面白くはないけれども、出てくる女の子は可愛い。まずまず。

エイリアン(1979年製作の映画)

4.1

久々の鑑賞。エイリアンがあまり出てこないだけに怖い。そしてキッチリと疑心暗鬼を交えた密室劇。この頃のリドリー•スコットはやはり良い。H•R•ギーガーデザインによるところも大きい気がする。しばらく煮こご>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.8

劇場にて。とりあえず岡本喜八(写真)で悶絶。『日本のいちばん長い日』からのヤシマ作戦って感じで、上手いこと現代風にアレンジ。そんな中にエヴァ的キャラがチラホラと出てくる上に鉄オタ歓喜の爆弾等々、やりた>>続きを読む

ジャーヘッド(2005年製作の映画)

3.9

殆ど戦闘らしきものがないってのを抜きにすれば、だいたいフルメタル•ジャケットな感じ。ディア•ハンターからのスケベ映像の流れがなかなか秀逸。ワーグナーとキルゴアに高揚感を得る若き海兵隊員の肩透かしな戦争>>続きを読む

グレート・ビューティー/追憶のローマ(2013年製作の映画)

5.0

2023年3月7日
どこまでも美しく描かれた、ローマ人たちの終わらない電車ごっこ。ソレンティーノ作品的には定番な畳みかける下世話ノリと人生の深淵の部分との塩梅がホント上手い。抜け出せない時は己の根の部
>>続きを読む

真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

5.0

ハリー•ニルソンが聴きたくて鑑賞。ダサいカーボーイを卒業し過去から新天地へと赴く清々しいジョン•ボイドには序盤の軽薄さはない。何度観ても傑作中の傑作。

キャンディマン(1992年製作の映画)

3.7

都市伝説ものとの事で、5回唱えると間髪入れずにしっかり登場するので、むしろ小気味良い。憐れな主人公とフィリップ•グラスの哀愁漂うテーマでホラーとはまたちょっと違う悲劇みたいなものがある。蜂は無理だけど>>続きを読む

危険な関係(1988年製作の映画)

4.0

駆け引きの頂点に君臨すべく争う不毛な話。愚かさに気付くマルコビッチと村八分のグレン•クローズと対称的に幕を閉じる。貴族のデカダンスかつ実にくだらん遊びだけれども、まぁ"理屈抜き"で嫌いではない。

マーニー(1964年製作の映画)

3.8

ティッピー•ヘドレンのトラウマ回収の映画とするならば、いかに掃除のおばさんのところ等の演出が素晴らしかろうと凡作なイメージを持ってしまう。が、動物学者になり損ねたショーン•コネリーが目の前に現れたマー>>続きを読む

ポランスキーの 欲望の館(1972年製作の映画)

4.2

ありとあらゆるフェティシズムが網羅され、不思議の国のアリスどころではない一本。太陽が燦々と降り注ぐやたらアートな館で登場人物の奇行にほぼ裸で翻弄される可愛い子ちゃん。マストロヤンニの謎性癖と連弾シーン>>続きを読む

スティグマータ/聖痕(1999年製作の映画)

3.7

霊験あらたかである。後のミディアム姉さんことパトリシア•アークエットが聖痕のお陰で劇中の半分くらい血だらけになる、なかなかインパクトの強い一作。トマスの福音書を題材に真理と教会の対立をポルターガイスト>>続きを読む

J・エドガー(2011年製作の映画)

3.8

USAな伝記映画かと思いきや、まさかのホモ展開。これは予想していなかった。マーロン•ブランド化したディカプリオを始め無理のある老けメイクは良いとして、フーバーのダークサイド演出がいささか生温い気もしな>>続きを読む

ある秘密(2007年製作の映画)

3.3

良くある話な気もする。オカルトレベルのお兄ちゃんが見えちゃう強い因縁のあたりをもっと掘り下げてから過去が明らかになっても良かった様な。まずまず。

日本一のゴリガン男(1966年製作の映画)

3.7

まさに超人。ある意味、日本離れしているけど。このテンションの植木等が面白くない訳がない。良作。

ベティ・ブルー 愛と激情の日々(1986年製作の映画)

4.3

真性キ印か重度のメンヘラかどっちでも良いけど、個人的には御免被りたい女とまともな男の始終。端から見ている分には面白い。若い時に観た時よりも幸福の時間差の切なさがジワジワくる。良作。

波止場(1954年製作の映画)

4.7

神父の台詞「魂を失っても生きたいのか」の一言に尽きる。沈黙の罪を題材とした作品に嫌いなものはないなぁ。傑作。

ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋(2011年製作の映画)

3.4

ワンダーラストは結構面白かったと思うのだけれども、今作はいまいちだった。乙女過ぎるのは良いとしても、なんだか演出が軽いし音楽の使い方もあざと過ぎる気がする。最後に歌で出てきちゃったのもややマイナス。比>>続きを読む

アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

4.0

大きなおホモだちと菊の花とか何かのギャグかと思いながら鑑賞。一応、実話に基づくとの事であるものの、あまりにお粗末なフェイクの数々が逆にハラハラさせる妙。ドン•シーゲルとクリント•イーストウッドの巧さに>>続きを読む