otomさんの映画レビュー・感想・評価 - 45ページ目

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華麗なるギャツビー(1974年製作の映画)

4.1

ロストジェネレーションだからっていくら何でも退廃的過ぎる。ので、個人的には'30年代のアメリカ文学の方が好きではある。神の目線の冷ややかさと見えてるのに届かぬ光の救いの無さはほとんど原作通りだとは思う>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

5.0

何度観てもヨノイの失神シーンが秀逸。音楽を含めて言うまでもなく文句なしの傑作。
http://otom.jp/blog/narageki_011_merry-christmas-mr-lawrence
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「女の小箱」より 夫が見た(1964年製作の映画)

4.3

よくよく考えてみるとことごとく女性陣にしてやられた田宮であった。のっけの若尾文子と岸田今日子の貫禄だけでも観る価値がある。良作。

ロミーとミッシェルの場合(1997年製作の映画)

4.5

ベタな内容ながらも、キッチリとコメディの間の取り方は押さえている。何にせよ、ミラ•ソルヴィーノの可愛さだけで充分観られる。良作。

小さな村の小さなダンサー(2009年製作の映画)

3.8

製作西側って事で中共の赤さを露骨に表現されている。どこもかしこも、け...毛沢東の国からアメリカへ渡ったカルチャーショックは、まぁ亡命する程って事で。随所にベタな演出多数なものの、なかなか面白かった。>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.0

なかなか壮絶なループもの。ビル•マーレイ様々な一本。良作。

ウンベルトD(1952年製作の映画)

4.2

自転車泥棒然り、ヴィットリオ•デ•シーカの描く被害者とその言い分は何というか身勝手さ感じる。ものの、己のプライドに苦悩しつつ、ワンコに乞食させるシーン等々、なかなかグッとくるところも多かった。これは他>>続きを読む

白夜(1957年製作の映画)

4.6

原作は未読ながらドストエフスキー的な辛口さは感じる。白痴感丸出しの女に引っかかるよりは縁が切れて新しい一日が始まったのだとマストロヤンニに声をかけてあげたい。約束事から落ち込む人の苦悩はきっちり描かれ>>続きを読む

ダーティハリー5(1988年製作の映画)

3.9

シワシワで走るシーンに無理がある5作目。リーアム•ニーソンやらジム•キャリーやらが出てきたと思ったら、しれっとガンズの面々まで出演している。話の筋より、むしろこの辺の方が印象深い。シリーズ通して大体構>>続きを読む

ダーティハリー4(1983年製作の映画)

4.0

4作目にして急に80年代っぽくなる。ハリーをはじめとしてどいつもこいつもダーティ。おまけにダーティファイターで共演のソンドラ•ロックで一瞬なんの映画を観ているのか分からなくなる。老いていまいちキレがな>>続きを読む

ダーティハリー3(1976年製作の映画)

3.9

ウーマンリブ的な傾向はさておき、便所のスッポンでエロ事師の顔面をグリグリやるイーストウッドはやっぱりダーティーだった。'79年より数年早くアルカトラズへの進入でコントみたいなバズーカで終劇となかなか見>>続きを読む

革命前夜(1964年製作の映画)

4.3

ブルジョワな若者の苦悩はプロレタリアアートとは別次元にある様に思われ。そっち側の視点と痺れる演出の数々で唸らされる。自らの手で己が革命の日を迎えられなかった若者のまさに青春の蹉跌。何はともあれ、あんな>>続きを読む

戦場のアリア(2005年製作の映画)

4.5

うーん、戦場のメリークリスマス。イイハナシダナー。音楽とニャンコとフットボールの偉大さよ。ノーマンズ•ランド的な良作。

孤独な天使たち(2012年製作の映画)

3.7

地下室=宇宙空間レベルの孤独の中で捉えられたシグナルとな。良い映画だったけれども、ベルトルッチにしてはいささかモヤモヤしている気もしなくはない。Space Oddityは言うまでもないけどイタリア語の>>続きを読む

狼の血族(1984年製作の映画)

4.0

露骨かつカオスな夢オチで展開される、何やら壮大な赤ずきんちゃん。セット感満載の学芸会っぽいノリで進んでいるかと思いきや、グロあり芸術的な描写がありで一癖も二癖もある。スティーブン•レイが出て来た時点で>>続きを読む

死への逃避行(1983年製作の映画)

3.8

変な映画だな。独り言の激しい探偵が完全に仕事放棄するあたりがフランスらしくもある。イザベル•アジャーニがストレンジな役を演じているだけで成立してしまうのは不思議としか言いようがない。なかなか。

その後の仁義なき戦い(1979年製作の映画)

4.0

深作から離れた仁義なき戦い。ATGか傷天みたいな面子と仁義なき面子が共存するごった煮状態。やはり決定的に違うのはオリジナルシリーズでは殺しても死ななそうだった金子信雄があっさり死ぬってあたりか。曽根崎>>続きを読む

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

4.3

オープニングのティーンエイジ•ファンクラブが秀逸過ぎて、それだけでも評価できる。実に痛々しいけれども、面白かった。良作。

新仁義なき戦い 組長最後の日(1976年製作の映画)

4.1

新シリーズ2作目から大分あけてしまったものの、広能は関係ないので気楽に鑑賞。政治観のない主人公像としてはシリーズとして変わらないものの、藤岡琢也と松原智恵子に気を取られっぱなしで文サンどころじゃない。>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.5

なんとなく久々の鑑賞。語るまでもなく、タランティーノ作品の中では安っぽさを含めて一番良く出来ていると思う。

ミスター・ソウルマン(1986年製作の映画)

3.6

ちょいちょい面白いところはあった。プリンスネタみたいなのが少しだけだったのが、いささか残念。シャフトのテーマのとこは実に良かった。

少女は自転車にのって(2012年製作の映画)

3.8

なんとも女性にキビシイ。文化が違いすぎて、宗教戦争がなくならないのも納得。なかなか良作。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇(1992年製作の映画)

4.0

3作目。今回は西太后から始まりロシアのスパイ問題を絡めるなかなか絶妙な筋。アフレコがズレまくろうが、若干キャラが変わろうが、漫画みたいなジェット•リーのアクションの格好良さは変わらず。良作。

ワンス・アポン・ア・タイム/天地大乱(1992年製作の映画)

4.0

2作目。前作で死んだ奴が別人で出てきたり、ユン•ピョウの役が別人になってたりと微妙に仁義なき戦い現象が起きていてもジェット•リーがいれば許される。孫文も出てくる今作は国外に対する憂いに加えて国内の動乱>>続きを読む

機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜(2016年製作の映画)

4.0

ファーストへと更に進む4作目。テンションが上がってくる。ララァとフラウに萌えさせて頂きました。良作。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明(1991年製作の映画)

4.2

列強に迫られる清王朝末期の民族的屈辱感、そんな思いを抱えつつ、どんな時も慌てないジェット•リー。熱い。音声がモコモコしている意外は演出や構図も素晴らしい。良作。

私が棄てた女(1969年製作の映画)

4.0

なかなか印象深い。お前の弱さは俺の弱さでもある、誰もが俺であり君なんだとまさに集団就職、高度経済成長時代ならではの各々が各々の弱さの中でもがく青春。モノクロとカラーの演出や自然な台詞なんかも実に好まし>>続きを読む

デビルズ・ノット(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

魔女狩りをする90年代的なアメリカの民衆の恐ろしさはきちんと描かれている。実話って事で真犯人やら諸々がモヤモヤしているのは仕方ないとは思われる。標的にされたメタルキッズが犯人と思わせといて、ロバート•>>続きを読む

醜聞(スキャンダル)(1950年製作の映画)

4.3

他人の私生活を暴く「現代の辻斬り」は公開時はもとより、今の時代にも適用される普遍的なテーマではある。三船敏郎の話ってよりは、『生きる』よろしく生ける屍のような志村喬がお星様に昇天するお話であり、弱者達>>続きを読む

ある結婚の風景(1974年製作の映画)

5.0

作中の終盤に至っても尚、互いを理解しきれていないのに離れられないと云うこの微妙な距離感。一般的には腐れ縁とでも言うのだろうけれども、この人達のそもそもの始めから終わりまで何故くっ付いているのか首をかし>>続きを読む

マスク・オブ・ゾロ(1998年製作の映画)

4.0

勝手に晩秋のバンデラス祭り第三弾。終始ハリウッド的な予定調和ではある。世代交代の筋はなかなかだけれども、個人的には奇傑ゾロで充分だった。アントニオ•バンデラスは実に良い。

レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード(2003年製作の映画)

4.0

ガン=カタどころじゃない。脚本もクソもない感じだけれども、ギラギラしたアントニオ•バンデラスがいるだけで成立する。良いなぁ。

デスペラード(1995年製作の映画)

5.0

アントニオ•バンデラスの全てがカコイイとしか言い様がない。どいつもこいつも無駄死にな感じがまた清々しい。傑作。

インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

4.5

裕木奈江が見たくて、公開時以来の再鑑賞。10年振りで割と新鮮な気持ちで観られた訳だけれど、実にややこしい。ローラ•ダーンの現実、撮ってる映画の中、未完の映画『47』の当時等々の場所と時間軸がごっちゃな>>続きを読む

第五福竜丸(1959年製作の映画)

4.5

久々の鑑賞。控えめながらも内に孕んだ猛烈な怒りと云うのは、やはり原爆を扱いまくる新藤兼人作品ならでは。今作を観た後で木場の実物を見る事にも意義がある。殿山泰司は漁師の方が合っているとは思うものの、良作>>続きを読む