劇場で体験できたのは幸運だった。やはり序盤のきしみが解消されていくところに惹かれたんだろうな。
内容の薄さは気にかかるが、金城武が失恋して誰彼構わず電話するシーンはあかんやろと思いつつも共感。
最初観た時は映画としての構成がなってないように思ったのだけれど、今思い返してみるとあの独特の雰囲気がいとしい。
(H30.1.7再鑑賞)
劇場公開時以来8年ぶり。こんなに面白かったっけ?ノワール、ハ>>続きを読む
欠点の多い脚本とは思うけど、日本映画のスケールを拡げる方向としては間違ってない。あと、伊坂幸太郎の本来の資質は青春の終わりにあると思ってるので、その点の強調も嬉しい。
テレビドラマの劇場版以上のものはないけど、映画館の音響でクラシックを聴くという恩恵に預かった。
後に見直して評価上がったけど、初見時は寝た。煙に映るメラニー・ロランの美しさ。
内面の空虚さを映し出すペ・ドゥナの空気人形。観終わって一週間くらいぽっかり穴が空いたような感じだった。
賛否両論ある作品だけど、日本映画的な情緒を保ったまま娯楽作として突き抜けた点で個人的評価は高いです。
映画としても倫理的にも不味い部分が多いのだけれども、それでも僕がこの映画に惹かれてしまうのは、90年代亡霊としての岩井俊二にドンキホーテ的な姿を観てしまうからなのかもしれない。
劇場で石井隆作品を観られるのは念願だった。しかも思い入れのあるグラビアアイドル主演で。佐藤寛子の無理したサイコパス演技になぜか引き込まれて、放心。
青春のどん詰まりが展開される暑い季節。何度か見返している。俺にとってのアメリカンニューシネマ。
全編歌のミュージカルという形式もさることながら、人工感が強い小道具に惹かれた。
演出にクサい部分はあるけど、面白い。制服を着て武器を持って闘うイメージは我々の世代の共通認識。
前の年の秋に『木更津キャッツアイ』で青春の引導を渡した、そのメンバーの一人が所属するグループで明確な青春の終わりを描いている。そのことに感動した記憶有り。個人的偏愛。
日本人の歴史的な痛みを観客にも強いるような作品。ので、簡単には勧められないけど、人生で一度は観て欲しい映画。
シガーのキャラ造形とか面白いんだけど、観客は安全圏に置かれているような、そんな印象を受けた。
高校の頃に。当時はそれなりに感動したけど、今思えば音楽の使い方ダサいかも。