本作の成功は主演の松岡茉優の魅力と演技力によるところが大きいが、憎めない飼犬のような渡辺大知もよかったし、笑える台詞やドキドキさせられる演出もよかった。
こじらせ女子の恋愛という狭い枠におさまらず、コ>>続きを読む
電車という密室空間の使い方がうまい。
キレイなフォームで全力ダッシュできるチートゾンビはこわすぎる。
ゾンビが異常繁殖したボラのように「だま」になってくる絵がよかった。
アクションやホラーというパッケ>>続きを読む
『新感染』のヨン・サンホ監督がアニメで描いたプロローグ。「アニメで描いた」といっても監督は元来アニメーターらしいのでこちらが本職ということになるのか。
韓国らしいドス黒さと救いのなさがよかったし、ラス>>続きを読む
ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキ、それぞれの夜の街を走るタクシーにまつわる5話のオムニバス。
123は面白かったが、4がいまいち、5が普通なので、全体として失速感を感じてしまうのが>>続きを読む
歌や踊りのある300(スリーハンドレッド)。
なんとなくシリアスな歴史ものなのかと想像していたが、そんなことはなくかなり『ムトゥ 踊るマハラジャ』寄りだった。
インド映画らしいバカバカしさを許容できる>>続きを読む
最近のウディ・アレン作品の洒脱さ、軽妙さが好きだ。
変に奇をてらわず、リラックスして、時代性なんか考慮せず、撮りたいものを撮って「このくらいで十分でしょ?」とばかりに70点台の作品を連発している。実際>>続きを読む
しょっぱなからカッコいい映像と音楽。
内容は脱獄ものだが、清々しいまでの割愛がいい。
3人のやりとりも面白い。
30年以上も前の作品とは思えない古びなさがすごい。
前篇157分、後篇147分、合計5時間4分という長時間であったが、おおげさではなく感覚的には2時間ほど。
あざとさはあるけれど、面白くてあっという間だった。
濡れ場があった3人が、みなちゃんと胸を出し>>続きを読む
編集の荒さや雑な感じが、青臭いストーリーとマッチしている。
後半で繋がるとは思うのだが、自殺フェスのパートがノイズに感じてしまう。
吃音症の理容師役のヤン・イクチュンのなんともいえない表情がいい。
菅>>続きを読む
フォースのインフレ、無理のある展開、シリーズのテイストに合わないギャグ要素など、たしかに肌に合わない人には合わないだろうなと思った。
個人的には繰り返し執拗に語られる「過去作との決別」のメッセージに感>>続きを読む
125人の画家が描き上げた62,450枚の油絵で作ったアニメーション。
1秒12枚というからなんとも気の遠くなる話。
現在は油絵タッチ、過去はモノクロの写実タッチ。
ストップモーションアニメの『KUB>>続きを読む
ゲイの黒人が主人公だけど、自分が受け入れられることの喜びと、拒否される恐怖というのは普遍的なものであって、その臆病さを表情と仕草だけで表現していてよかった。
フアン役のマハーシャラ・アリは存在感があっ>>続きを読む
シーモアさんのゆったりと噛んで含めるような語り口がいい。
クラシック門外漢のぼくでも楽しめた。
芸術家が目指すところと、民衆が求めるところ、この両者のギャップが辛く悩ましいという台詞が印象に残った。
意外と本筋はしっかりとしていて、それほど逸脱もないオーソドックスなバディものコメディ。
設定や舞台が似ている『インヒアレント・ヴァイス』を思い出してしまったが、『インヒ〜』のほうが断然絵がカッコよくお>>続きを読む
作画のクオリティは間違いなくトップクラスだったが、ストーリーがいまいち。
夢と現実の交錯の意味について、もう少し巧みさが欲しいところ。
設定やシーンに既視感がありすぎて、新鮮味がないため、ワクワク感が>>続きを読む
大家のシングルマザーが下宿人などの若い女性2人に、思春期の息子の教育をお願いしてみたら…というお話。
序盤はなかなか本筋がつかめず、中盤になってもよくわからず、後半になってようやく自分のなかで見方が固>>続きを読む
同時期で設定が似ているため、どうしても『散歩する侵略者』と比較してしまうが、どうにも分が悪い。
登場人物の顔を横からのライトで反対側が影になるようにしていたが、あれは「惑星」のイメージだろうか。
序盤>>続きを読む
このシリーズにはのちのジブリ作品の萌芽があちこちに見え隠れしていて楽しい。
前作の行方不明のくだりはトトロだし、本作の屋根から駆け下りるところはカリオストロだし、洪水に沈んだ世界感はポニョだし、水上を>>続きを読む
楽しげな雰囲気ながら、そこここにただよう不安と狂気。
子供の世界とはオトナから見るとこういうものなのかもしれない。
会社のくだりの回収とか意外とストーリーはしっかりしている。
決めゼリフ「とくに竹やぶ>>続きを読む
現代ヨガの祖・クリシュナマチュリアについて調べながらも、その直弟子にコーチしてもらったりして、目的は大きくはブレてはいないものの、どうもフラフラと映画の方向性が定まっていない気持ち悪さがあった。
監督や俳優陣による豪華舞台挨拶のある公開初日の初回で鑑賞。
あいかわらずの大林節、これほど点数化しにくいものはない…。
ただ間違いなく言えるのは、全編にわたってどこを切り抜いてもすぐに監督がわかる、こ>>続きを読む
インドのシク教徒のもっとも尊い巡礼地、黄金寺院ことハリマンディル・サーヒブでは、1日に10万人の訪問者たちに無料の食事 (ランガル)がふるまわれている。
その配膳や運営はボランティアがまかなっており、>>続きを読む
渋谷、平日の夜の回、観客の年齢は意外と高め。
初老の方の笑い声が多く聞こえた。
あいかわらずのカウリスマキ節、ファンにはたまらないだろう。
難民というシリアスなテーマを、説教臭くなく描いていたのはよか>>続きを読む
はるか昔に観たので印象的なシーンくらいしか覚えてなかった。
大人になりあらためて観直してみたらすこぶるよい!
この頃の原田知世は剛力に似てる。
小尾のオラつきがいい。
爽やかな空気を切り裂き随所で匂い>>続きを読む
まずパナヒ監督がその作風や思想から「映画製作、脚本執筆、海外旅行、インタビューを20年間禁じられ、違反すれば6年間の懲役を科される身」であるという予備知識がないと、なにがなんだかわからないと思う。
「>>続きを読む
北の国からのビッグダディなおおかみこども。
反社会的ハイスペック奇人家族のロードムービー。
こどもたちそれぞれが個性的・魅力的なのがよかった。特に末っ子がかわいい。
面白かったが、テーマやオチはおおか>>続きを読む
日本語吹替版を鑑賞。
ストップモーションアニメの技術がすごすぎて、CGアニメにしか見えない。
内容は可も不可もないので、本作はストップモーションアニメなんだということを常に念頭に置いておかないと、楽し>>続きを読む
設定もキャストもオープニングも音楽もいいのに、なぜかグッとこない。
おバカラブ (コメディ)サスペンスなんて、大好物のはずなのに、いまいちのれない。
ストーリーもどんでん返しの連続で飽きさせないのに、>>続きを読む
宇多丸さん激推しなのに未見だったので鑑賞。
138分があっという間のマヤ文明(?)アクション映画。
なんとなく筋肉ムキムキの主人公が、大勢の仲間を率いて、他部族(民族)と大戦闘を繰り広げる話なのかなと>>続きを読む
主人公ケイトの相棒役のダニエル・カルーヤが『ゲットアウト』の主人公の人だと気づくまでにちょっとかかった。だいぶもっさりしていたので。
ベニチオ・デル・トロはベニチオ・デル・トロ史上一番かっこよかったよ>>続きを読む
不良老人たちによるドタバタ。
設定もテンションもぶっとんでるし、テンポもいい(ちょっと長いけど)のだが、なんといっても作品から放射される感性の鋭さや、時代を超越した勢いがすごい。
個人的には中町刑事(>>続きを読む
96分という短い時間にぎゅうぎゅうに詰め込まれた台詞と、めまいがするほどのスピーディーなストーリー展開。
光と影、印象的な色彩などヴィジュアルでも楽しめたが、なんといっても洒脱で機知に富んだ台詞とナレ>>続きを読む
爆風で兵士が吹き飛ばされ、銃撃で血潮が飛び散る戦闘シーンは、なるべくCGを使わずスタントで表現しただけあって生々しい迫力があったものの、個人的にはやっぱり『プライベート・ライアン』の衝撃は上回らなかっ>>続きを読む
劇場初鑑賞。
人生ベスト5に入るくらい好きな作品。
縛りルール、覗き趣味、箱庭感、会話の妙、ユーモアとサスペンスのバランス、そしてなんといってもグレース・ケリーの美しさ 。
最高。
『めまい』と『サイコ』についての言及が多かった。
本も読もう読もうと思いつつ未読なのでいいかげん読みたい。
タイトルのせいもあるものの、しかし作中でボストンという地名が何度も出てるのにもかかわらず、ずっとイギリスが舞台だと勘違い(思い込み)してしまったくらい、街並みや雰囲気がイギリスだった。
とてつもないト>>続きを読む