pencilさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

出てくる登場人物、悪人か善人なのかわからない。いやもうそこで分けるべきでもない。
子供を捨てる母親、それを商売にする人、親になりたい夫婦、母親に捨てられた子。
何のために自分が生まれてきたか、このさき
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.8

午前十時の映画祭で鑑賞。

昔レンタルして観た記憶が途切れ途切れだったけど、細かいところまでこだわって作ってあるなーと映画を観て再認識。
ハリソン・フォード、こんな可愛らしいシャツとネクタイだったかな
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

とにかく主役2人のキャスティング勝ち。ほんと絶妙なバランス!
2人の醸し出す雰囲気がこの作品をさらに特別なものにしているのは間違いない。

ポール・トーマス・アンダーソンの脚本も、脇を固める豪華かつ癖
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

初期作から30年以上経っての続編。
満を持した感あって、飛行シーンは前作以上に迫力、臨場感共にすごい。
トム・クルーズがそんなに好きじゃなくても彼の役者魂をすごいと思わざるをえない。実際私もそうだし。
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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

3.8

観ていて、ずっとドキドキしていた。
ドキドキといっても、ハラハラドキドキの方ではなく、胸騒ぎのドキドキで、どんな結末になっても(いや、結末はわかってるんだけど)、気分のいいものではないという予感が最初
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さすらい 4K レストア版(1976年製作の映画)

4.2

ロードムービー3部作のラスト。
ワゴンで移動している主人公が通り過ぎる方なのか、それとも彼の出会う人が彼を通り越して行くのか途中でわからなくなった。
旅を通して様々な人に出会うけれど、その誰にも執着し
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ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

3.8

後半のNick Caveのライブシーンのところだけ切り取って何度も観たい。

まわり道 4K レストア版(1975年製作の映画)

3.5

ロードムービー3部作の2作目。1作目の「都会のアリス」と同じく主役はリュディガー・フォーグラーが演じてるけど役名は違った。
3部作ということだけど、1作目とはかなり異なる印象を受けた。具体的に何がって
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パリ、テキサス 2K レストア版(1984年製作の映画)

5.0

ヴィム・ヴェンダースを初めて知った作品。
イギリスのバンドTravisがこの映画の主人公の名前に由来していることを知り、当時レンタルビデオ店で借りて観た。
最初のスーツにネクタイ、赤いキャップといった
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都会のアリス 2K レストア版(1974年製作の映画)

4.5

二人の関係が大人と子供ではなく、もはや男と女のように対等で、むしろ大人の方が振り回されてる感じが見てて面白い。
どうしたら9歳であんな気の利いたセリフが浮かんでくるのか…。末恐ろしい。
全然違うように
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アメリカの友人 4K レストア版(1977年製作の映画)

4.1

観終わっての一番の印象は、セリフが洒落てるなぁだった。
どの登場人物も多くを語らないけれど、セリフの含みと俳優の表情で受け手にセリフ以上の情景や心情を十分に伝えている。
更にスクリーンに映る美しい景色
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.2

午前十時の映画祭で鑑賞。
当時観た時、日本の地方在住の同世代からしたら 12歳で喫煙とか(しかもゴーディのような真面目な子ですら)、会話の内容にアメリカの子供の早熟さに圧倒されて、ストーリー云々よりも
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.9

「音」をキーに組み立てられたサスペンスだったが、その前に単純にブラックボックスなる物が、ああいう状態で機内に装備されていて、事故があった際にはあんな風に取り出されて解析されるんだと初めて知ってそこがと>>続きを読む

ジギー・スターダスト 2002年サウンドリミックス・デジタルレストア版(1973年製作の映画)

4.0

ジギー・スターダストことデヴィッド・ボウイの圧倒的な存在感と世界観をまざまざと見せつけられたライブ映像だった。
音楽はいつの時代も自由だと思っていたけど、これを観たら今が当時より窮屈になっているような
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭で鑑賞。
当時フランシス・マクドーマンドという女優さんを初めて知った作品。
コーエン兄弟のシリアスだけど、どこか滑稽でシニカルな脚本に見事にハマっていて、その後彼女の出ている作品を追い
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

劇中の半分くらい?またはそれ以上の会話はアメリカ式手話(ASL)で、オリジナルも、日本語訳版も字幕が出ていると思うけど、おそらく字幕では表現しきれない手話特有のニュアンスがもっとずっとたくさんあるんだ>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

もー、最高すぎて何も言うことない!
最初から最後までウェスワールドにどっぷり浸れた。
2回目はパンフレットを熟読してから細かいところまで楽しもう。

シカゴ(2002年製作の映画)

3.8

午前十時の映画祭で鑑賞。
リアルタイムで見逃して以来、これは絶対映画館で観るやつと思い我慢していた。
演出の素晴らしさもさることながら、歌とダンスに圧倒された。役者魂ってこういう事を言うんだなと。
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

映画を観たと言うより、舞台を観たという感覚に近いと思った。
3話とも一つのシチュエーション(オフィス、研究室、リビング)で2人の役者によってテンポよく繰り広げられる会話のやりとりが話の主軸になっていて
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日曜日の人々(1930年製作の映画)

3.8

サイレント映画をピアノの生演奏付きで鑑賞するという贅沢な企画で鑑賞。
タイトル通り、まさにベルリンの日曜日の人々の幾つものシーンを切り取って繋いだような作品。当時の平凡だけど愛おしい時間とピアノの伴奏
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

午前十時の映画祭にて。

大好きな作品で公開当時に映画館でリピートして観て、その後DVDも買ったくらい。
The Dust Brothersの「Stealing Fat」で始まる印象的なオープニングは
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

終始重苦しい雰囲気と、緊張感が漂う。
セリフのやり取りも少なく、余計な説明は全くない。
劇中に散りばめられたヒント(伏線)や、会話、役者の表情からストーリーを推理し理解するような作品だった。
誰一人と
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭にて。

なんだろ…比べる事じゃないのは重々承知だけど、ゴッドファーザーより断然こっちが好き。
ゴッドファーザーの重厚な演出も迫力あってすごいんだけど、こっちのカラッとして淡々と描いて
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.9

午前十時の映画祭にて。すごー!事前に情報入れなかったから面白かった!
なんでこの作品を今まで観なかったのか後悔。公開当時絶対に話題になっていたハズなのに。自分のアンテナの低さにガッカリする。
脚本が面
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

ダニエル・クレイグのボンドが今作で最後と分かっていたので、その幕引きがどんな風になるのか最初から楽しみだった。
色んな意見があると思うけれど、私はダニエルが演じた人間味あるボンドらしい終わり方で良かっ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

始まってすぐに、物語のあまりのスケールの壮大さに自分の想像力がついていけるか心配になった。前半は容赦なく出てくる聞き慣れない単語と格闘しながらストーリーに何とかついて行くのがやっとだった。
でも途中か
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.0

映画を観ていて、これ程ラストを観るのが怖くなった作品ってなかった。
考えうる幾つかの選択肢から由宇子がどんな結末を選んだとしても、そこにはひたすら重苦しい現実しかないような気がした。
でも用意されてい
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.0

高校生活って当人達にとってみたら他愛無い毎日の繰り返しの日々なんだけど、もう戻れない年代になってみると、こんなに刺激的で自由で刹那的な時間を過ごせるのは他にないことを思い知らされる。
それはこれまでも
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.5

5つの都市のタクシーの車内で繰り広げられる物語。色んな方のレビューを見てると、どの都市のエピソードが好きというのがハッキリ分かれていて面白い。

どの話もそれぞれ観客に語りかける部分があるからなのだと
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.0

とにかく永瀬正敏と工藤夕貴の演技が初々しくてすごくいい。
ここまで彼らの魅力を引き出せる人、他にいるのかってくらい素敵な作品。
他のエピソードの出演者もキャラ濃すぎる人ばかりだけど、その中でも全く負け
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オアシス:ネブワース1996(2021年製作の映画)

4.0

今から25年前にフェスでもなく単独アーティストが2日で25万人規模のライブやるって想像つかなかったけど、実際の映像を観て現実にあったんだなと改めて実感した。
当時のoasis人気や、世間の彼らに対する
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オールド(2021年製作の映画)

3.6

原案となった小説があるとのことだけど、それにしても毎回すごいところから発想飛ばしてくるなー。

しかもただ単に怖がらせるだけでなく、ちゃんとそこに登場人物のドラマのストーリーも走らせている。

多分一
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

先に小説を読もうか迷ったけれど、結局待ちきれず映画から観た。
車中のカセットテープから何度も流れるチェーホフの戯曲の台詞とストーリーの進行がシンクロしていく。
登場人物の誰もが魅力的で、その間で交わさ
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少年の君(2019年製作の映画)

4.3

中国の過剰な受験戦争やいじめ、ストリートチルドレンといった社会問題を扱いながらも、だからと言って説教じみた教育作品で終わらせてはいない。ここにはリアルが描かれている。

チェンもシャオベイも自分達の置
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.5

まだあどけなさが残る16歳のアレックスと、2歳しか違わないのに妖艶で大人びた雰囲気を持つ18歳のダヴィド。アレックスは自分にはない自由で奔放に自らの人生を生きているダヴィドに急速に惹かれていく。

1
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.8

午前十時の映画祭で鑑賞。先週『ターミネーター』を観たばかりだったので、すんなり入っていけた。
前作に比べてスケールは段違いに大きくなってるし、ストーリーも格段にドラマチックなものになっている。今回はた
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