バンドマンとその彼女の物語だと思って観るとめちゃくちゃスッと入って来ます
月並みな言い方になるけど、どうしようもない地獄みたいな『現実』を『フィクション』の力で無理矢理にでも美しく輝かせてしまうのが映画の力なんだなあと。最初っから最後まで「思い切りブン殴られながら優しく抱き>>続きを読む
実際に起こった事件を、その場に居合わせた本人たちを集めて再現させる、というムチャクチャなチャレンジをする意味。それはたぶん劇中の「誰もが物語を持っている」的なセリフに集約されてるんだろうなーと。すげえ>>続きを読む
あの凶悪な『ヒメアノ〜ル』を経た吉田監督が、その感覚を持ちつつ『さんかく』に戻ってきたような作品でとても面白かった。ちょっと後半白けちゃうとこあったけど。。
ヒリヒリした青春映画は好物だけど、露悪的すぎるとちょっと苦手かもしれない。画面サイズをいじるスタイルはドランのMommyみたい。しかしあのAVの冒頭インタビューシーンみたいなやつは要るのかな…。
登場人物に対する印象が見てる間中グラグラ揺らぎ続ける、という点では『スリー・ビルボード』に通ずるところがあるかも。何度か出てくるバンド練習のシーンが異様にカッコいいのは何だったんだ…。
こっち側から見たら四角く見えるものでも、あっち側から見たら丸く見えているのかもしれない。そんな風にいろんな側から「人間」を見せてくれる映画が大好きで、これは完全にそういう大傑作。終わってからしばらくこ>>続きを読む
チャニング・テイタムのガチ勢にとっちゃ予告編詐欺ですよこんなもん。『最後のジェダイ』のポーグぐらいの扱いじゃないか!あと全体的に各キャラへの愛が無い。
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面白かったんだけど、『フォースの覚醒』でルーク・スカイウォーカーにまつわる一切を後回しにしてしまったおかけで壮大な残務処理をする羽目になってるような印象を受けてしまった。宣伝で「誰もみたことのないスタ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
世間的には「エピソード4を焼き直しただけ!」なんてことを言われがちな作品ですが、終盤で旧シリーズの重要人物が退場した直後にレイ、フィン、カイロ・レンの3人がライトセイバーで戦うくだりは「新しい世代のス>>続きを読む
『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』の監督が、あのノリのままマーベル映画を撮ってしまってちゃんとメチャクチャ面白くなってるという奇跡。『ガーディアンズ〜』以降こういう方向にも振り切りやすくなったんだ>>続きを読む
Netflixに加入しててグロ描写&不謹慎ギャグに抵抗の無い人には是非とも見てほしいホラーコメディの傑作。これでもかというほど伏線を回収しまくる展開が楽しすぎた。「おいおいホーム・アローンか〜?」って>>続きを読む
『IT 』の怖がらせ方が「ほらほら怖いでっせ〜〜!怖いやろ〜〜〜!!」とわかりやすかったのに対し、こっちはひたすら「なんかわからんけど気持ち悪い…」って描写をジワジワ積み上げていくスタイルなので、僕は>>続きを読む
『ストレンジャー・シングス』以降のホラー映画(フィンちゃんも出てるし)。子供たちみんな最高だし、ものわかりのいい大人が一切出てこないというのも徹底されてていいです。クライマックスが若干物足りなかったけ>>続きを読む
大傑作。もうサムギョプサル食わない。いや、結局そのうち食っちゃうんだろうけど、それでも己の日頃の消費行動を少しずつ見直していくきっかけになると思います。とてつもなく面白いエンターテイメントでありながら>>続きを読む
1作目の「足洗ったはずの殺し屋が元ボスの親子とガチバトル」というプロットは同時期に公開してた『ラン・オールナイト』と被ってしまい、そっちの方が好きだったりしたんですが、それでも殺し屋ホテルの設定とかは>>続きを読む
『沈黙』に引き続き、アンドリュー・ガーフィールドが日本で信仰心をメタクソにされるお話。パードレの想いが数百年後にちょっと報われたのだと思うと更にグッとくるものがありますな。戦争の是非はともかく「目の前>>続きを読む
2作目が「父と子の物語」なので、いよいよスターウォーズみたいになってきた。ので、日本でももっとスターウォーズ級に盛り上がってくれないとさみしい!いけてるグッズをもっと売ってくれ!「リミックス」なんて邦>>続きを読む
めちゃくちゃ良い作品なのは間違いないんだけど、これに向けてX-MENシリーズほぼ前作復習してから臨んだので、これまでとの暴力描写の落差とストーリー展開のショッキングさを飲み込むのに時間がかかってしまっ>>続きを読む
なんて優しい映画なのか!各キャラクター好きにならずにいられない。母を理解しようとするため「女性」について勉強する少年も、理解できないなりにも息子に歩み寄ろうとする母親も、どっちもキュートですよね(ブラ>>続きを読む
巷の宣伝から予想される「ばかうけ風の宇宙船が地球を侵略しにきてあら大変!」みたいなノリで観に行くと度肝を抜かれること必至。宇宙人についての話ではなく「人生」についての映画でした。私的上半期号泣大賞。
「チェイシング・エイミー」ケヴィン・スミス監督のデビュー作。ボンクラなコンビニ店員が変な客や友人や恋人とひたすらダベってるだけの90分間なんだけど何故かめちゃくちゃ面白い。主人公の女性観が未熟かつヒド>>続きを読む
小説家でも映画監督でもバンドのソングライターでもなんでもいいけど、「作品」というものはどうしようもない自分自身や傷つけてしまった誰かに向けた「言い訳」なのかもしれないですね。西川監督ならではの胃がキリ>>続きを読む
この映画の影の主役は兄貴です。さんざん傷ついて、絶望して、ずっと逃げ出したかったであろう彼が弟に託した想いと、最後のあの表情に、私は滂沱の涙を流し顔がカピカピになったのでした。あとあいつら直近でハマっ>>続きを読む
私の2016年ベスト映画。間違いなくインドならではのストーリーであるものの、よくこれインドで作れたな…とも思う。宗教が孕む矛盾に切り込む内容と言うとすごく小難しい映画に聞こえますが、インド映画らしくみ>>続きを読む
ズーイー・デシャネルが歌うシーンある映画だいたいおもろい説。ウィル・フェレル主演ですが下ネタは無いのでご家族で安心して楽しめるし、ひとりぼっちで観てもとてもあったかい気持ちになれる最高のクリスマス映画>>続きを読む
自分の中でボーンさんの最大の魅力は、観終わったら心なしか自分も仕事の効率が上がってるような気になるほどの「手際の良さ」なんですけど、待望の最新作はそこがちょっと弱かったのが残念。お話もちょっと飲み込み>>続きを読む
正直、予告編を見たときは「うわーキャストみんな泣いてる!めっちゃ泣いてる!クドそうー!」って思ってしまったんですけど、すいませんでした、凄かったです…。確かにみんなめっちゃ泣くんだけど、そこに至るまで>>続きを読む
邦題は『ハドソン川の奇跡』だけど、実際の中身は「奇跡ちゃうし。実力やし。」と証明するプロフェッショナルたちのお話なのでした。だからドラマチックなクライマックスで「うおー奇跡だー!」とはならず、ただ淡々>>続きを読む
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Twitterで何人かから「心のキレイな若い人なら感動できるらしい」と言われたのはさすがにカチンときたぞ!!!どうせおれは心の醜いおっさんだよ!!!!
まあでも前半の入れ替わりコメディ部分は楽しかっ>>続きを読む
楽しかったしハーレイ・クインは最高だったけど、さすがに後半グダグダすぎませんか?(バーのシーンのダサさ!要らなさ!) だいたい悪党を集めたチームなんだから真面目に戦わせちゃダメだと思うんですけど!「テ>>続きを読む
この映画がちゃんと日本でも劇場公開されてたら新ゴーストバスターズももっとヒットしたんじゃないか。アメリカ1おもろいおばちゃんことメリッサ・マッカーシーが絶妙な変装するたびに死ぬほど笑えるだけど、最終的>>続きを読む
ストーリー展開はフィルム・ノワール的であり、語られるテーマは「差別と偏見」であり、でも出てくるのは全員かわいいどうぶつ達である。こんなことを成立させてちゃんとメチャクチャ面白い映画にできるのが今のディ>>続きを読む
予告ではかなりテンションの高いエンターテイメント作品に見えるけど、いつものユルい方のコーエン兄弟映画でした。映画業界の子ネタやら当時の社会情勢やらキリスト教にまつわるメタファーやら、ある程度は予習した>>続きを読む
日本でここまでがっつりゾンビ映画をやってくれた、どころか、日本ならではのゾンビ映画になっていた、という事にめちゃくちゃ感動しました。映画版寄生獣の後編のせいでモニョッとしていた気持ちが完全に晴れました>>続きを読む
イニャリ亭さんは実はハリウッドの娯楽超大作に強い憧れを持った人なんじゃないかと思った。前作の「バードマン」は全体的に皮肉な語り口ではありつつもスーパーヒーロー映画っぽい見せ方をするシーンもあったし、そ>>続きを読む