プライさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.2

『チャーリーとチョコレート工場』に登場したウィリー・ウォンカの過去編。街の悪徳な商売人から妨害を喰らっても、チョコレート店の開業を夢見る姿を描いたミュージカル・ファンタジー。

『チャーリーとチョコレ
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.8

日本政財界を牛耳る一族が支配する村を訪れた2人の男に怪異が待ち受けるホラー&ミステリー。

横溝正史さんの推理小説を彷彿とさせるジメ〜ッとした昭和の空気。画面から漏れ出てきそうな妖気。2つの気が交わる
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バッド・デイ・ドライブ(2023年製作の映画)

3.6

子供の送迎で車に乗ったら爆弾が仕掛けられており、最悪のドライブが幕を開けるノン・ストップ・サスペンス。

シチュエーションが良い作品。

まずは、爆弾の設定。車の椅子に座ることで作動し、立った瞬間に即
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脱・東京芸人(2023年製作の映画)

3.7

東京から「山形住みます芸人」として拠点を移したソラシド本坊さんの農業生活に密着したドキュメンタリー。

コロナ禍でお笑いの仕事が減って不安が蔓延する最中、未知なる土地で未経験の農業に挑む度胸に感銘。無
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

4.2

『犯罪都市』の2作目。国外逃亡をした容疑者の引き取りが凶悪犯との死闘へ発展していくクライム・エンタメ。

雰囲気のベースは変わらない。マ・ドンソク一行の掛け合い及びマ・ドンソクが一方的に振るう暴力はコ
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犯罪都市(2017年製作の映画)

4.0

実際に韓国で起きた事件を基に、警察とヤクザと中国から参入してきた犯罪組織が1つの町で入り乱れ、闘いを繰り広げるクライム・エンタメ。

物騒な邦題だが、韓国映画らしいコミカルな雰囲気が多くを占め、ユーモ
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さよなら ほやマン(2023年製作の映画)

4.7

一人前の漁師を目指す兄。障害持ちの弟。島で暮らす兄弟のもとに、都会から来た女性漫画家が訪れ、なぜか共同生活が始まってしまうヒューマン・ドラマ。

"ほやマン"って、何?それに対して"さよなら"をするっ
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.9

無限の治癒能力と第4の壁を突破するアンチ・ヒーローことデッドプールちゃんの2作目。

製作費がアップし、作品の規模もスケールアップ。

アクション・シーンについて、前作は主要人物とザコ敵以外は登場しな
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デッドプール(2016年製作の映画)

5.0

末期ガンから無限の治癒能力を得たアンチ・ヒーローの誕生譚にして復讐劇。

アメコミ映画では珍しくR指定。人体への攻撃に容赦ナシ。だが、全てをスタイリッシュまたはブラック・ユーモアに変換する演出であり、
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.1

豪華クルーズ船で起きた殺人事件と乗船する者たちの恋路を描いたミステリー&ロマンス・コメディ。

突如として発生した殺人事件の解明。曲者揃いな登場人物たちの恋路。本作には気になる行く末が2つ…いや、登場
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

4.2

10数人を乗せて空を飛んでいた旅客機が悪天候に襲われて最悪の事態に陥るサバイバル・スリラー。

不測の事態が次々と起こる疾風迅雷のパニック・ムービー。鑑賞前のあらすじ確認は"非"推奨。登場人物たちと一
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駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

3.9

失われた幻のウイスキー復活を巡り、蒸留所の経営家族および職員とニュースサイト記者たちが織り成す、お仕事&家族物語。

2020年代以降における、好きなこと及びやりたいことの見つけ方の決定版。ほんのり温
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真実の行方(1996年製作の映画)

4.7

教会の大司教が殺害され、弁護士と被告人が無実の罪を糾明していくクライム・サスペンス。

1番初めに言及すべきポイントは、殺害の容疑をかけられた被告人を演じたエドワード・ノートン。今でこそハリウッドのト
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

4.2

表向きはモデル、本業はKGBの諜報員である女性の変遷を巡るスパイ・サスペンス。

時系列の操作が功を奏してる。結果を先に見せ、観る者に「なぜ、そうなったの!?」と疑問を植え付けさせ、時間を戻して「実は
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不能犯(2018年製作の映画)

3.3

思い込みやマインド・コントロールを使って実証不可能な殺人を繰り返す男と女性刑事の対決を描いたサスペンス・スリラー。

思い込みで人間関係は死を迎える。思い込んだ側も思い込まれた側も死が迫る。本作では思
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スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.7

人間性サイアクの飼い主から捨てられたワンちゃんが仲間を引き連れ、復讐の為に飼い主のチ◯ポを噛みちぎりに向かうコメディ・アドベンチャー。

「飼い主のチ◯ポを噛みちぎってやる!」のセリフ以上に下ネタとブ
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コーポ・ア・コーポ(2023年製作の映画)

3.9

大阪の安アパートに住む入居者たちの日時と人間模様を描いたヒューマン・ドラマ。

2人の少年が売れっ子漫画家を目指す少年漫画『バクマン。』に、こんな感じのセリフがあった。平凡な日常…、例えば中学生が朝起
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マーベルズ(2023年製作の映画)

2.6

入れ替え能力を身に付けてしまったキャロル、モニカ、カマラの3人がチームを結成して戦う冒険譚。

つまらない。面白い部分を探す方が大変。見づらいアクション。芯が通らずガチャガチャな物語。テキトーすぎる主
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.4

過去の記憶を無くしたヒーローのオリジンを探るSFアクション。
MCU初の女性主人公。時系列がアベンジャーズ結成前なのでシリーズ未見でも楽しめる。

精神世界やドラゴンボール的な能力をいいことに多彩かつ
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.8

ディスりの応酬。溢れる郷土愛。笑いと感動(?)の茶番劇コメディ2作目。

舞台が関西でも、地方ネタを絡めた演出と台詞のユーモアは相変わらず爆笑必至。ファンタジックなビジュアルはスケールアップ。だが、や
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まなみ100%(2023年製作の映画)

4.8

監督を務めた川北ゆめきさんの実体験を基に、10年間も想いを寄せた女性"まなみちゃん"との10年間の記録が再生される青春映画。

瑞々しくも生々しい。男性目線で男女の恋愛脳の違いがヒシヒシと伝わってくる
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ハッピーニューイヤー(2021年製作の映画)

3.9

年の瀬をホテルで過ごす者たちが織り成すコメディ群像劇。今年までの後悔を来年以降は希望へ。切なさを含みながらも行く年をキレイに締め括ろうとする人間模様を描いており、年末で観るのにピッタリ。(日本での公開>>続きを読む

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

4.7

引退した天才建築家の主婦が才能を持て余すが故に毎日の生活が息苦しくなって逃避行するコメディ・ドラマ。

天才や我が道を行く者は孤独である。対極に位置する凡人や我が道を踏み出さぬ者には分かり得ない苦悩を
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.5

ロースクールに通っていた3人の同級生を巡って事件が起こり、闇に埋もれた真相を暴く法廷ミステリー。

作品全体が謎の濃霧に覆われ、良い意味で分かりにくい作品。発生する事件は他の作品同様に謎に満ちているが
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キラーカブトガニ(2021年製作の映画)

3.4

凶暴なカブトガニが町に上陸して人々を襲うB級SF映画。

想像の斜め上を行くトリッキーな作品。死亡フラグを立てた者たちが次々とカブトガニの餌食となるモンスター・パニック…かと思いきや侮ること勿れ。確か
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雨に叫べば(2021年製作の映画)

3.5

舞台は80年代の映画制作現場。新人監督のデビュー作の撮影でスタッフたちが悪戦苦闘するコメディ調のお仕事&人間ドラマ。

性別・部門別・立場上によるスタッフたちの対立と葛藤は『カメラを止めるな!』を彷彿
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零落(2023年製作の映画)

4.8

長期連載が終了して落ち目にある漫画家が、昔の恋人の面影を感じる風俗嬢と出会い、漫画ばかりを追っていた人生と向き合うヒューマン・ドラマ。

斎藤工さん演じる主人公を自分事のように共感するか、嫌なヤツとし
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.5

古書店の店主と古書店に訪れる人々の交流を描いたユーモラスでハートフルなドラマ。

本は多くの役割を持ち合わせている。他人と交流を続けるツールだったり、自身の人生を拡張させたり、人間や世界とは何かを伝え
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THE KILLER/暗殺者(2022年製作の映画)

3.7

人身売春組織の標的となった妻の友達の娘を救うため、引退した殺し屋が次々と敵を倒しまくるバイオレンス・アクション。

アクションの系統はキアヌ・リーブス主演の『ジョン・ウィック』シリーズ。「銃(ガン)+
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.8

恋人の死をきっかけに過食を繰り返し、不摂生により肥満に陥って死期が迫っている男と、その関係者を巡るヒューマン・ドラマ。

本作は『ブラック・スワン』や『マザー!』等、カオスな映像体験で観る者の脳内を侵
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

子供のお守り。家族の協力者。そのようにプログラムされて完璧だったはずの試作型AI人形が人間へ牙を剥く、近未来ホラー映画。

いずれ訪れるAIとの共生社会に対する警鐘。間違いなく映画ファンから愛される、
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正欲(2023年製作の映画)

4.3

不登校。水への強い関心。大多数の人間が持たないであろうものを持つ者たちと、その周辺にいる者たちがマイノリティと向き合う群像劇。

朝井リョウさんの原作らしく、日常に浸透して看過されている問題を抽出して
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死体の人(2022年製作の映画)

3.3

死体役ばかりを演じる売れない役者とデリヘル嬢の周辺で巻き起こる、生と死を巡るコメディ&ドラマ。

死体役の仕事は死を演じること。デリヘル嬢の仕事はセックスをすることであり、セックスは命を作る行為である
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.2

元アメリカ軍の尋問官、現在はギャンブルで生計を立てる男による贖罪と復讐の物語。

イラク戦争時に起きていた、アブグレイブ刑務所における捕虜虐殺事件が背景にある作品。その当時に捕虜を拷問した罪悪感と憤怒
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

3.8

『グランド・イリュージョン』の続編。

前作のキャラクターがほぼ続投。主人公の元助手という設定がありながら人物像の広がりを見せられなかったアイラ・フィッシャー演じるヘンリーは消え去った。本作の物語では
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

4.3

何者かに召集された4人のマジシャンが犯罪同等のマジック・ショーを披露し、FBIと攻防を繰り広げるクライム・エンタメ。

なぜ4人は召集されたのか?なぜFBIに追われてまでマジック・ショーを行うのか?目
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