Q太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

影武者(1980年製作の映画)

4.0

勝新の主役交代劇など映画そのもの以外でも話題の作品。当時の歴代興行収入1位となるなど黒澤明復活を印象付けた映画。

リアルタイムで見た黒澤作品は乱からで、この影武者はビデオで見たのが最初でした。今回2
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.3

とてもいい作品でした。震災がテーマとして取り上げられていることもあり、単純に面白かったという感想は言い難いですが。

声の出演者もとても素晴らしかったです。特に深津絵里の演技には心打たれるものがありま
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赤ひげ(1965年製作の映画)

4.6

黒澤明と三船敏郎の最後のタッグ作品。モノクロも最後。ある意味黒澤明作品の集大成。そして分岐点。赤ひげ前と後で作品の雰囲気は大きく変わる。

今までの黒澤作品の常連役者も勢揃い。脇の脇まで芸達者揃い。オ
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.4

何度見ても面白い。

三船敏郎、仲代達矢、山崎努の三つ巴。見応え十分です。前半三船敏郎、中盤仲代達矢、終盤山崎努と主役が変わるような構成。3人が3人とも素晴らしい。

有名な煙のシーンは衝撃です。椿三
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.5

用心棒の続編。おそらく同じ人物である三十郎の活躍が見られる娯楽作品。

用心棒がハードボイルド路線だとすると、椿三十郎はコメディ路線。軽い感じで楽しめます。殺陣はハードですけどね。

三船敏郎の魅力が
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用心棒(1961年製作の映画)

4.5

いやあ、最高に面白い。
これぞ娯楽映画。
何回見ても飽きないです。

とにかく三船敏郎がかっこよすぎ。
うだつの上がらない感じからの、無双ぶり。剣捌きがとんでもないです。油の乗り切った時期ですねえ。
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.7

前作に続き楽しませてもらいました。安定の面白さでした。

キムタクはもうキムタクなんです。それでいいんです。

前作と大まかなパターンは同じ。グランドホテル形式で豪華キャスト。いろいろと怪しい客がいっ
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アバター(2009年製作の映画)

4.1

続編もあることから久しぶりに鑑賞。
何回見ても面白いものは面白いです。

映像美もさることながら、ストーリーも万人が感情移入しやすいようになっており長い映画ですが最後まで一気に見せます。

足が不自由
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.6

エミリオ・エステベス監督・主演。久しぶりですねえ、エミリオ。好きな俳優さんですが、ここのところご無沙汰でした。声が好きなんですよね。

いわゆるあまりお金のかかってない映画ですが、出ているキャストは意
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悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

3.8

汚職をめぐる社会派ドラマ。何とも後味の悪い作品ではあるが、見応え十分です。

敵役の森雅之の狡猾な演技が素晴らしい。悪い奴ほどよく眠る、というタイトルを生かすも殺すも彼次第。見事な怪演でした。

とに
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.5

やっぱりエンタメに振り切った黒澤明作品は無双です。最後まで一気に見せます。

ルーカスがこの作品にインスパイアされてスターウォーズの参考にしたのは有名な話。そういう目線で見ると酷似しているシーンも多々
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どん底(1957年製作の映画)

3.4

ゴーリキィの戯曲を原作に舞台を江戸に移した群像劇。はっきりとした主役はおらず、全員がある意味主役。三船敏郎ですら一住民。あえていうなら左卜全がメインか。

残念なことにセリフがすごく聴き取りづらい。セ
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生きものの記録(1955年製作の映画)

3.5

当時35歳の三船敏郎が老人役。モノクロということもあり違和感なく素晴らしい演技であった。これが七人の侍の次の作品とは思えない変わり様。作品も前作とは打って変わって社会派作品となっており、残念ながらヒッ>>続きを読む

MIFUNE:THE LAST SAMURAI(2015年製作の映画)

3.6

三船敏郎と黒澤明。
この二人が出会ったことで素晴らしい作品がたくさん生まれた。その作品を今でも見られることに感謝。

赤ひげを最後に二度とタッグを組まなかった理由は本人達にしかわからない。でも残念であ
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七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

何回見ても面白い。文句なしです。
3時間以上ある長い映画ですが、長さを感じることなくクライマックスへ。

野武士たちから村を守るために百姓たちは侍を雇う。集まった七人の侍と百姓たちは野武士たちから村を
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生きる(1952年製作の映画)

4.5

志村喬、一世一代の名演技。何回見ても素晴らしい映画です。

ストレートに「生きる」とは何なのか、を考えさせられます。でも、人間って死ぬとわからないとこうならないし、時間が無限にあると勘違いしてしまう。
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.5

約18年ぶりの続編。
3部作で結構キッチリと終わらせてたマトリックス。どうやって続けるのかな?というのはありましたが、そんなに無理はなかったかと思いました。

3部作おさらいしなかったので、観ながら過
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白痴(1951年製作の映画)

3.5

なかなか見応えのある作品でした。とはいえ、オリジナルが4時間25分だったのを2時間46分に短縮カットされている為、正直なところ話自体が今ひとつ理解出来なかったのも確か。原作を読んでいないので尚更。>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

4.0

デジタルリマスターで映像・音声がすごく綺麗でした。70年前の映画とは思えないクリアな状態。

映像自体も素晴らしく、白黒なのにギラギラした太陽と暑さが画面から伝わります。羅生門のセットも凄いです。
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醜聞(スキャンダル)(1950年製作の映画)

3.6

雑誌社の隠し撮りにより嘘の熱愛記事を書かれてしまった若い画家と歌手。裁判で真実を明らかにするため雑誌社を告訴する。

70年経った現代でも全く何も変わらない状況に人間って進歩しない生き物なんだとつくづ
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野良犬(1949年製作の映画)

3.9

志村喬と三船敏郎のバディもの。
バスで拳銃をスられた刑事。その拳銃を使って犯罪が起こり、それを追いかけていく。

とにかくこの2人がずっと見てたいぐらいいいです。暑くてうだるような中を徐々に犯人に近づ
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静かなる決闘(1949年製作の映画)

3.8

野戦病院での手術中に患者の梅毒に感染してしまった医師の話。

聖人のごとく自分にかかった病気と闘い、婚約者に移してはならないことから、何も言わずに身を引く覚悟をする。

梅毒が当時皆からどのように思わ
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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

3.9

黒澤明×三船敏郎の初タッグ作品。

やっぱり今までの作品と一気に雰囲気変わるなと年代順に見てくるとすごく感じる。このあと三船とずっとタッグを組んでいくのがよくわかる。この時まだ20代半ばとは思えない貫
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素晴らしき日曜日(1947年製作の映画)

3.5

戦後間もないある日曜日の出来事。
ロケを多用してドキュメンタリー風。
黒澤監督には珍しい小品という感じ。

戦後間もない東京の雰囲気を味わえます。まだまだ焼け野原なんですね。

最初と最後のタバコのシ
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メジャーリーグ3(1998年製作の映画)

3.3

タカさん見たさに2から連続で鑑賞。

いやあ、小粒な映画になったなぁ。マイナーが舞台だからしょうがないか。もう3ではなく完全にスピンオフですね。

タカさんがクレジット四番目ってある意味すごい。タカと
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メジャーリーグ2(1994年製作の映画)

3.5

タカさん見たさに久々に鑑賞。

思ったより結構メインで出てた。
あれだけメジャーなメンバーの中で存在感出しててすごいと素直に思う。

これだけでも観る価値ありでした!

わが青春に悔なし(1946年製作の映画)

3.6

原節子を主演に迎えた黒澤明監督の戦後初監督作。

序盤は正直なところ原節子の特異なキャラに共感出来ないところもありましたが、後半は全く違う雰囲気で怒涛の展開。最後はのめり込んでしまいました。

大河内
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虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)

3.5

歌舞伎の勧進帳をミュージカル仕立てにした黒澤明監督作。

60分と短めですが見応えは十分。
重厚さと軽妙さのバランスが素晴らしくとっても楽しい映画となってます。

なんと言ってもエノケンがこの映画の肝
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一番美しく(1944年製作の映画)

3.3

黒澤明監督第2作。
戦時中の作品で、いわゆる戦意高揚映画と言われているものです。

黒澤監督には珍しく女性をメインにしており、出演者のほとんどが女性です。ただし女子挺身隊を描いていることもあり、女性と
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續姿三四郎(1945年製作の映画)

3.5

姿三四郎の続編。
前作の大ヒットを受けての作品だそうで。

前作ほどのインパクトはなかったですが、月形龍之介の檜垣兄弟2役はなかなかの怪演でした。

クライマックスの雪山での決闘は見応えありでした。空
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姿三四郎(1943年製作の映画)

3.6

黒澤明初監督作。

セリフが聞き取りづらいことや、画面が見づらいところもあるが、とても面白く拝見しました。

志村喬との試合のシーンや最後の決闘シーンなど今見ても十分見応えありでした。

轟夕起子がい
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

いろんな監督のバットマンを見てきましたが、このマット・リーヴス監督のバットマンもいいですね。

リドラーが敵役という事で、サスペンス映画のような雰囲気。アクション一辺倒ではない謎解き要素もあり。

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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.9

安定の面白さ。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーやジェーンの再登場などファンならたまらない展開です。

ストームブレイカーがムジョルニアやサンダーボルトに嫉妬するシーンは可愛くて笑えます
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どですかでん(1970年製作の映画)

3.4

正直な感想としては、自分にはあまり合わなかったです。

赤ひげ以来5年ぶりの監督作で、初のカラー作品。作品完成までに色々あったり黒澤監督自身のいろんな想いが詰まった作品と思われます。

そういった事を
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

30年の時を経ての正統な続編。
1作目はテープ!が擦り切れるくらい何度も観たなぁ。2も劇場でワクワクして観た。

30年でハロルドは亡くなり、監督は息子に。前作までのコメディ色はちょっと控えめ。前半は
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.9

黒澤版マクベス。
と言っても本家はあまり知りません。
あしからず。

最初のオープンセットのシーンから圧巻。巨大セットに金かかってんなあ!CGのない時代に全部本物で撮る贅沢さ。凄い。

三船敏郎という
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