にんじんしりしりさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

悪くはないけどハマらなかった。よくある展開。ルビーの歌声は魅力的だった。
ヤングケアラー、障害の有無、振動。経済的に余裕がない家庭でも通訳さんに来てもらえるサービスが必要だと思った。
「異質で醜い」っ
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

-

車に乗った幸せそうな家族。後の展開を考えると、ありふれた会話と穏やかな顔を見るだけで胸がキリキリと痛む。次の展開が怖いからなるべく感情移入しないようにしていた。
これを現実的にではなく、映画として撮っ
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害虫(2002年製作の映画)

4.0

いくつものビー玉が転がって落ちてゆく。空っぽのグラスはさちこの心だろうか。
映画の雰囲気がとても好き。ダブルあおいの魅力に改めて唸らされた。さらさらの髪。ミニスカートから伸びる細い足。手をぎゅっと握る
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空白(2021年製作の映画)

4.4

生き地獄。観終わっても数日間レビューできなかった。こんなにも心が掻き乱される映画は久々。元気があるときしか観れない。
あの事故シーンはとてつもなくリアルで強烈。一生忘れない。
最後は少しだけ救いがあっ
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10ミニッツ・オールダー イデアの森(2002年製作の映画)

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8人の監督による10分間ずつのオムニバス8作品。
ベルトルッチの1作目が好きだった。何十年もの時の流れを、10分間の映像の中でこれほど滑らかにわかりやすく表現できるものなのかと目から鱗が落ちた。これぞ
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TOKYO!(2008年製作の映画)

3.6

世界の有名監督3人によるオムニバス。3作品ともクスクス笑える。でも何か物足りない惜しい映画。あとひと手間加えたら名作になる気がする。(どの口が言う。)
1作目、人の役に立つことは生き甲斐にもなるし自己
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.9

1番最初に読んだ村上春樹作品が『納屋を焼く』だった。面白くて読みやすくて春樹の虜になった。怪しさと美しさが交差する春樹独特の世界観が映画にも表れている。

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.7

インド映画って歌と踊りが多いし長いから苦手…と先入観があったが、これは楽しめた。
ミュージカル的な場面が全然飽きなかった!耳に残るメロディーだから鑑賞後もノリノリで口ずさんでしまう。

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

2.9

タマ子の物言いが幼くて23歳に見えないところが気にかかる。
いただきますをちゃんと言って食べるのがえらい。
お父さんのごはん美味しそう。

お父さん、タマ子のことが大切で大好きで信じてるんだね。タマ子
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.9

月面着陸もCGもなかった時代にこの映像を生み出したことに拍手喝采。
ハルが口の動きを見ているシーン、怖かった。

「生物は水中から陸という高次元に移動したことで劇的な進化を遂げた。では我々人類も地球か
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バイオハザード(2002年製作の映画)

3.5

急に大音量で脅かしてくるから心臓がヒュッとなった。
生きるか死ぬかというときに仲間を大事にできるっていいね。

ちゅうちゅう(2015年製作の映画)

-

言葉遊び。心臓の音が聴こえた。
気持ち悪さが残る。時折感じる嫌悪感に似ている。

わたしたち(2016年製作の映画)

4.6

まず授業であのチーム分けの仕方はないだろと思った。
辛くて辛くてどうしようもなくて泣いた。ソンにもジアにもボラの取り巻きにもなったことがある。急変する友達の表情、恐ろしく固まった空気、授業中も食事中も
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マイリトルゴート(2018年製作の映画)

4.8

こんなストップモーションアニメ見たことない。フェルトなのに切羽詰まった表情が見事に表現されている。

机上の空論 ARMCHAIR THEORY(2003年製作の映画)

3.5

「Jam Films 2」より。さすがラーメンズ。でも前半はいつものジャパニーズトラディションの方が面白い。

ねこぢる草(2000年製作の映画)

-

とにかく世界観がすごい。
絵も音楽もかわいいのに鬱で身震いした。高熱を出した夜にみる夢みたい。
初めはかわいいと思っていたねこの目がだんだん不気味に感じるようになっていく。
クレヨンしんちゃんのホラー
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THE JAPANESE TRADITION 〜日本の形〜(2006年製作の映画)

5.0

「仕組みは、謎です。」
こういうことをいつまでも真面目に考えて生きていくのが理想。小林賢太郎さんリスペクト。

あたしだけをみて(2016年製作の映画)

4.3

情報が飛び交い、目の前の大事なことが見えなくなる現代社会の問題。個々の問題。
「メンヘラやばい」と言われる傾向があるが、メンヘラにさせる人にも責任があると思う。
日本語を逆から読んだりアクセントを変え
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死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)

1.2

旦那さんへの好感と同情が残った。
もっとほかに大事なことがあるだろうに。
早いうちからママになって自由な時間がなかったということで、気持ちはわからなくもないが。最期だから百歩譲って良しとするけど、どう
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紅の豚(1992年製作の映画)

3.8

こんな大人になりたい。
フィオの目の伏せ方が綺麗。

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

4.0

寧子の笑い方が好き。薄明かりの中の涙がきれい。
誰かに「大丈夫」と言われる安心感。自分のすべてを受け入れてもらえそうな気がする。でもふとした瞬間に「やっぱりこの人も他人だ」と感じて悲しくなってコミュニ
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マトリックス(1999年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

生き返る展開アリならなんでもアリになりそう。
まさか流れ落ちる緑色のコードがお寿司のレシピのスキャンだったなんて。

最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(2014年製作の映画)

3.0

「外国人」という捉え方ではなく個人と向き合うこと。
でも実際にはこんな簡単にいかないよね。見終わったあとの物足りなさは何だろう。コメディだからこれくらいが丁度いいのかな。

差別は許されないとわかって
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.3

パリの美しさを知れる映画だった。
現代を黄金時代だと思って楽しもう。

チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.8

なんとも哀しい映画だった。
衝撃と怒りも合わさってうまく言葉にできないが、夢中で観ていて131分が短く感じた。
カジキクラブのことはよくわからなかった。

セサミ・ストリートへ愛を込めて ~エルモに命を吹き込んだ人形師(2011年製作の映画)

3.0

好きなことを続けること。
ケビンさんが操るエルモを見て、エルモかわいいなと初めて思った。私も愛情いっぱいのエルモとハグしたい。

もう少し短くまとめられるのでは。

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.6

音楽やってる彼が好き→音楽やってる彼を支援してる自分が好き?
「彼のため」の行動と気持ちが、だんだん「自分のため」に変わっていく。
ふってくれたら楽なのにな〜と軽々しく考えるけど、ハギオみたいな人と幸
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.4

ポン・ジュノ監督の映画を観ると、ねっとりとしたものが脳裏にまとわりついて当分の間離れなくなる。今作もパラサイトと同じくらい強烈だった。
目に見えないものを感じて、実体があると思い込むことは危ない。感情
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それから(2017年製作の映画)

4.5

濱口監督がホン・サンスに影響を受けたと聞いて鑑賞。
「偶然と想像」に似ているところがあった。
時間軸が行ったり来たりしていて、回想?パラレルワールド?と混乱した。けれど面白い。

「なぜ生きるのか」と
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.0

本人かと思うくらい演技が上手い。
温かい師弟関係に感動した。師匠の言葉と教えはこれからもビートたけしの背中を押し続ける。
師匠にハイヒールを用意するシーンと、タクシーでの「余ったら釣り銭返しに来いよ」
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

役者に、感情を込めずに本読みをさせる濱口監督の手法を「ドライブ・マイ・カー」で知った。この映画でもその手法が使われているのだろう。素人がこの手法を用いるとただの棒読みの映画になってしまうのではないか。>>続きを読む