霜月さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.1

遥か遠い昔から変わらない、美しいもの。それは人を大切に思う尊い気持ちや、人間らしさを守り抜くこと。そういう、人間って良いなと思わせてくれる。素敵な家族の、戦いのお話。

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.0

SNSサイト・Facebookを創設したマーク・ザッカーバーグを主人公として描いた映画。とても不器用な一人の男が、想いを寄せる女性ともう一度“友達”から関係性を構築し直すために奮闘し、結果として世界を>>続きを読む

ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015年製作の映画)

3.5

映画スターだった母親の命日に、母親の出演映画鑑賞会に行ったら突然事件が起こり、ホラー映画の世界に入り込んでしまった!?という(色んな意味で)夢のようなストーリーの作品。誰もが一度は想像する設定だけに、>>続きを読む

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.8

初ドルビーシネマでした。今までスクリーンで感じていたグレー感のある黒が、真の黒色として現れた瞬間、映像の美しさがより明確に伝わり、鳥肌が立ちました。また立体的な音響設備により市街地戦などの戦いのシーン>>続きを読む

アート・オブ・ラビング(2017年製作の映画)

3.0

自分自身が苦しんだからこそ、愛を求める人々に光を与える存在になれたのだと思う。いつの時代も、世界を変えるために強く生きている人は素敵です。

フィフティ・シェイズ・フリード(2018年製作の映画)

3.6

スーパーシンデレラストーリー完結編。気持ちがぶつかり合いながらもお互いが尊重しあって、パートナーとして生きているところが魅力的。契約という関係性から、心と心で求め合い愛し合う関係性に。2人とも譲れない>>続きを読む

フィフティ・シェイズ・ダーカー(2017年製作の映画)

3.5

前作の要素にサスペンス的なスパイスが加わって、更にドキドキしながら鑑賞しました。グレイとアナスタシアがお互いを無意識にも必要とし、理解し、ぶつかり合いながらも支え合っている関係性を築いていて素敵だなと>>続きを読む

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015年製作の映画)

3.6

柔らかい皮膚を纏い、無防備にも攻撃的な世の中を生きているのだから、誰にも知られていない傷跡がきっと誰にでもある。その傷を庇う為の壁という距離感を壊し、自らが傷付いてまでその心を救いに行く覚悟のある人が>>続きを読む

早熟のアイオワ(2008年製作の映画)

3.5

声をあげても救われることはない絶望感と孤独。嗚咽すら出来ないほどの状況でも、長女として守らねばならないところのために強く強く生きる姿が本当に痛ましく、苦しくなりました。人はみな、何か他人には知り得ない>>続きを読む

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.6

レビューは書けそうにないので、自分用のメモを書きます。一度鑑賞してから、なにかよく分からないけれどこの作品を心の中でずっと気になり続けて、3度、4度と映像を鑑賞しては、調べているうちに夜が明けました。>>続きを読む

背徳の王宮(2015年製作の映画)

3.3

姦臣(悪巧みをする家臣)が主人公の歴史的愛憎劇。王という権力に従う様子から感じる時代感。迫力が物凄いです。様々な想いを抱えた人物達が混じり合うことで起きるドラマの数々に心が傷みました。少々残酷な表現や>>続きを読む

ドリーマーズ(2003年製作の映画)

3.5

まさに“THE DREAMERS”でした。
いかに何かについて熱く語ろうとも、それを行動にしなければ机上の空論で、夢を見ているに過ぎない。いつまで経っても“大人”にはなれない。社会とは一枚壁を隔てた双
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スティルライフオブメモリーズ(2018年製作の映画)

3.5

“もし真理が女であるとすれば、哲学の探究とは彼女の肉体を知ることである。だが女はそもそも自身が真理であるのだから、それ以上、哲学的に真理を探究する必要はない。”これはニーチェの問うた哲学的提言だそうで>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

5.0

元々、アートワークを生業にされていたとはいえ、独学で自身の奥から溢れ出る創造力というエネルギーを、映像としてここまで表現できるのか!その熱量に圧倒されました。
ストーリーも素晴らしく、次はどうなってし
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バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~(2021年製作の映画)

3.4

ドラマシリーズは未視聴ですが、とても楽しく、時に感動しながら鑑賞しました。役者の方々の情熱と信頼関係が、まさにSLの車両の連なりのように繋がって、この作品が完成していることがとても素敵だなと思いました>>続きを読む

リスタートはただいまのあとで(2020年製作の映画)

3.0

人それぞれ、抱えているものがある
傷ついた記憶や、拭えない痛みを
そばにいることで癒しあえる
2人なら前を向ける

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.3

学業第一!ガリ勉少女たちが、
卒業式前夜にブレイクスルー!?
気になるあの人のパーティーで、
私たちだって全力で楽しみたい!!
煌びやかで夢のようなひととき。
だけど、やっぱり!青春を共にしてきた、
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

4.5

物語も、音楽もずっと私の心を掴んで離さない。
心の重さ、誰かを想うことの尊さ。
そして、自分を認めること。
ハウルとソフィーが私たちにくれた心の炎は、
どんな雨でも消えることはない。

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.7

この作品の、どこか嫌な感じがする気持ち悪さの原因は現実を生きる私たちにあるのかもしれない。“同じことの繰り返し”は、味やにおいの感覚がなくなるくらい退屈な日常。“子どもの異様な急成長”は現代社会で著し>>続きを読む

怪盗グルーのミニオン危機一発(2013年製作の映画)

3.6

相変わらず憎めない可愛さのキャラたち!
これまでの作品でもグルーが過去、悲しい思いをしていたシーンがあり、グルーはそれらを封じ込めて大人になっていました。今回の事件で出会えた新しいパートナーは、グルー
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怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年製作の映画)

3.8

人を困らせることが大好きな悪党・グルーが、月を盗んで世紀の大悪党になる計画を立てる!型破りな才能でその計画を遂行するも、ある少女たちとの出会いで、大悪党になることよりずっと大切なことに気付く。初めは自>>続きを読む

ミニオンズ(2015年製作の映画)

3.6

はじめてのミニオンズ!(順番間違えました笑)
物語の初めから謎の黄色い生物・ミニオンたちの愛らしさが全開で、微笑まずにはいられない!
画面いっぱいに広がり溢れる笑いの数々が、私に元気を与えてくれました
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ステージ・マザー(2020年製作の映画)

3.9

「今度こそ、うまくいく」
たとえ今、暗闇の中を彷徨っていたとしても
すこしのジョークとハッピーな優しさがあれば
いつだって何度だってチャレンジできる!
そんな勇気が貰える最高の映画でした。

ママ・メ
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マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

5.0

エンドロールが終わって、
私は映画館にいたことを思い出す。
ああ、なんて素敵な時間だったのだろう。
心に残る魅力的なシャンソンのメロディ、
優しい男のレトロでお洒落な空間、
美しきマーメイドの面影と真
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.6

あまりにありふれているお話。どこにでもある、誰もが知っている尊い時間、感情。始まるということは、終わりを知ること。この時間の居心地は、愛なのか、何なのか。大事な人と過ごしたあの時間を、ふと思い出して笑>>続きを読む

キャンバス(2020年製作の映画)

2.6

愛する人を失った悲しみを受け入れることができない男性。喪失感で記憶に封をしたくなる気持ち、それは愛する人との想い出からも目を背けること。そのまま忘れてしまえば苦しくないのかもしれない。けれども、愛おし>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.8

これがたった一夜の出来事!?と思わず声を出してしまう程、黒髪の彼女は歩き続けます。興味の向くまま、ご縁のあるまま、周囲を巻き込んで歩き続けます。そこに不穏な霧がかかろうとも、彼女は歩き続けるのです。決>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

NYの雨に翻弄される恋人たちのお話。
週末に彼女をもてなそうと、はりきって立てた計画。その彼女の1本の電話から、ドミノ倒しのように次々とハプニングが起きていく。せっかくの計画はメチャクチャに…。上映時
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.3

犯罪スペシャリスト集団の見事な手捌きが爽快!
其々の個性を活かした綿密な計画が素晴らしかったです。計画に配置されたelevenのメンバーが適材適所で活躍し輝いていました。ダニーとラスティが上司の会社に
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.9

人間の心とは裏腹に、冷酷に襲いかかる偏見、法律、差別。それを無償の愛で堪え抜いた親と子の物語。マルコの愛おしい笑顔と3人の絆の為に挑戦し続けるルディとポールの姿に心が苦しくなります。どれだけ想っていて>>続きを読む

愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.5

愛する娘を失った夫婦の心の移ろいを描いた作品。悲劇が起きてからの生活は色彩を失ったようにモノクロで、悲しみに暮れる日々だった。次第に夫と妻の心の距離も離れていった。そんな時、響いたのは娘の大好きだった>>続きを読む

マスク(1994年製作の映画)

3.7

人は社会に適応するため本来の自分を抑えている。それは処世術であり、上手くやるためには必要な事かもしれない。しかしそこに本当の幸せはあるのだろうか。この作品の主人公は、ある不思議な仮面を拾った事で自身の>>続きを読む

ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

3.9

うつ病になった原因ではなく、
うつ病になった意味はなにか。

そんな風に考えたことはなかった。

自分もくるしいけど
その辛さを知っている分、
くるしい誰かに優しくしたい。

魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

3.0

魔法は使えないけれど、
きっと明日は変えられる。

幼い頃魔女見習いに憧れた、
人生模索中のオトナたちが主人公。
友達を大切に思う気持ちや、人を傷付けることの苦しさなどを『おジャ魔女どれみ』シリーズか
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ホワイトリリー(2016年製作の映画)

2.9

過去に受けた傷を舐め合うように、
互いに依存し合う2人の歪んだ愛の物語。
心の隙間を、赦し合った関係同士で、
身体的な会話でしか埋めることができない。
何も信じられなかったのだろう。
好きという言葉の
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