ゆっきーさんの映画レビュー・感想・評価 - 88ページ目

人妻集団暴行致死事件(1978年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

中年男(室田日出男)がかつての自分を重ね合わせたぼんくら青年3人に親切にしてやる。3人も日出男を慕うわけだが、出来心で彼の妻を輪姦してしまう。その中で妻が心臓麻痺で死んでしまう。
ものすごーく突き放し
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発禁本「美人乱舞」より 責める!(1977年製作の映画)

3.0

これは、田中登らしい一本!愛がない『愛のコリーダ』のよう。ドエスの緊縛師が愛人(宮下順子)を徹底的に痛め続けるシーンが延々と続く。

男が壊れて死体のようになった宮下順子を生き返らせようとひたすら責め
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ピンクサロン 好色五人女(1978年製作の映画)

3.5

こーゆー題材は神代辰巳のほうがいいなぁとおもいつつも悪くなかった。ほとんど『気狂いピエロ』だし、ピンサロ版ももいろクローバーだ!(てきとー)

主人公達がバスである街に流れ着くのだが、風景みた瞬間に「
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地獄の貴婦人(1974年製作の映画)

3.5

『冷たい熱帯魚』の様な実話+人間解体犯罪もの。
それにしちゃあ、妙に軽快で調子が狂ってしまう。
人肉スープを掬う時のボッチャンボッチャンという音が嫌に耳につく。
(こん時、わざとらしくパスタ食うシーン
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彼女たちの舞台(1988年製作の映画)

4.0

可愛い女子がたくさん出てくる眼福映画。
僕はイレーヌ・ジャコブ推しだった。

Mの物語(2003年製作の映画)

3.5

背景の小物と人物が同一平面上にあると思ってみると別次元が現れる感じ、カール・ドライヤーの影響を受けていると感じる。

デュエル(1976年製作の映画)

4.0

リヴェットの中でも『セリーヌと~』『北の橋』といった“ごっこ遊び”系列の作品。太陽の魔女と月の魔女が宝石を巡って争う話で、上述作品と比べると、人を消したり、闇に消えたり、ファンタジックな描写が多く最高>>続きを読む

ジャンヌ/薔薇の十字架(1994年製作の映画)

2.5

これまたイマイチ。火刑に至るまでを、ほかのどのジャンヌ映画より詳しく撮ってる。途中までは緊迫感あるも、肝心の火刑シーンが弱い。絵的に。
地下牢のうすぐらい感じはルプシャンスキーの撮影が光ってた。

ジャンヌ/愛と自由の天使(1994年製作の映画)

2.5

イマイチ。ルプシャンスキーの自然光っぽい撮影は見事なるも見せ場無し。四時間ある映画の前編だから。という甘え?
主人公のサンドリーヌ・ボネールも魅力ゼロ。
残り30分位でようやく戦闘シーンが入るが、しょ
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ザ・ビッチ/淫らな欲望(1979年製作の映画)

2.0

猛女オールナイトにて。
4本目ともなると流石に睡魔に勝てず、3割くらい寝てしまった。
映画としてはひたすらオッパイパーティシーンが流れるだけでだるい。
セックスシーンでのドビュッシーはワロタ。

ディープ・スロート(1972年製作の映画)

2.5

超ブスな女2人のセックスを延々と見せられゲンナリした。
AVを見てる方が遥かに良かった。
喉の奥のクリトリスでイクシーンの鐘だとか花火だとかと高速にカットバックするとこは馬鹿らしすぎてさすがに吹いた。

蜘蛛女(1993年製作の映画)

3.5

悪徳警官がヤー公&妖怪女に絡まれ破滅する話。最高だが、ストーリーテリングがクドイ。
しっかし、レナ・オリン演じる悪女の、現実らしさを超越した悪夢のようなキャラ造形が秀逸過ぎる笑
最高なのは、後部座席か
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本当に若い娘(1976年製作の映画)

4.0

傑作。少女の倦怠がよく出てる。人間暇だとエロいことしか考えなくなるのは、フランスも同じであった。
蝿のアップだの卵握りつぶしだの犬の死体だのいちいちグロい。
線路のど真ん中に座ってマンコいじるショット
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美しき諍い女(いさかいめ)(1991年製作の映画)

2.5

昔ビデオで見たけど、長いし、ちっとも面白くなかった。
要再見。

アウトロー 強奪者(2015年製作の映画)

3.5

スペインのB級犯罪映画。
なかなかの出来。
仮釈放中の犯罪者が偶々強盗現場に出くわしらその金を奪い取る話。
ほぼサイレント。画面外への目線で敵との距離を簡潔に表しサスペンスを煽ったり、ハザードのチカチ
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網走番外地(1965年製作の映画)

3.5

前半はイマイチ。後半の、雪の中でのトロッコチェイスシーンと、列車の線路に寝そべり、手錠の鎖をちぎるシーンで急激に面白くなる。
この構図は『ギャング対ギャング』と同じ。輝男はアクション以外で魅せる事が出
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黄線地帯(イエローライン)(1960年製作の映画)

4.0

途方も無い傑作である。
そして、リメイクか?と思うほど『拳銃貸します』と同じ話である。
やっぱり天知茂は泣けますな…

作風はひたすらミニマルでありながら実は細部が豊かである。
細かい登場人物の癖など
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江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

うーん、「どう?狂ってるっしょ?」って感じの作りがどうも苦手な石井輝男監督作品だが、これはまーまー楽しめた。奇形の父役の土方巽は暗黒舞踏で有名な舞踏家らしい。
貞子みたいな姿で岩場でカクカク踊る姿が面
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怪談昇り竜(1970年製作の映画)

3.0

てっきり東映かと思いきや日活作品だった。まぁまぁ。四人で一匹になるような龍の和彫りの女たちが横一列に並ぶ殺陣のシーンで吹いた。
土方巽ってシナリオ的に不要だと思う。あの界隈のいかにも”鬼才でしょ?”っ
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やさぐれ姐御伝 総括リンチ(1973年製作の映画)

3.0

まぁまぁ。「活劇なのはわかるけど、全然エモくないなぁ。やっぱ輝男苦手かなぁ。」 とか思ってたらラスト30分、先代の娘が精神病院で殺されるシーンでようやく面白くなった。
あの病院の患者たちの描写はさすが
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ギャング対ギャング(1962年製作の映画)

3.5

前半の、鶴田浩二と三田佳子がヤク売り場荒らすくだりが長すぎてちと退屈だが、ラスト20分の銃撃戦がめちゃくそオモロイ。
ガスタンクを積んだトラックで山道をヤクザとカーチェイスしながら撃ち合うという、『十
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ねじ式(1998年製作の映画)

2.0

全くもって面白くない。
石井輝男の作品を見たのが本作が初めてだったせいで苦手意識をもつきっかけになってしまった。

野性のもだえ(1964年製作の映画)

4.5

弟をハメて刑務所送りにしたクソ兄貴が弟の嫁に欲情する話で死ぬほど面白かった!!
一見、ブニュエルっぽいが、奇天烈な演出もなく職人監督って感じで好感もてる。
兄貴の数々の気色悪い振る舞いは脳裏に焼きつく
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アンナと過ごした4日間(2008年製作の映画)

4.0

本作と同時期にアサイヤス『夏時間の庭』が公開してて、立て続けに見た記憶がある。
そして2作とも、ラストに壁が出てくる。
『夏時間の庭』のラストは、少女と少年が壁を乗り越えると、カメラがティルトアップし
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ザ・シャウト/さまよえる幻響(1978年製作の映画)

4.5

こんな映画撮って何がしたいんだろうって感じるくらいわけわからんがクソ最高。

エッセンシャル・キリング(2010年製作の映画)

4.0

聴覚についての映画だった。冒頭で、爆発を食らって難聴になり、追跡してくるヘリの音や犬の鳴き声が画面外から聞こえるというサスペンスで中盤を盛り上げ、最後は、聾唖者に助けられる。っとまぁようするに面白いよ>>続きを読む

ムーンライティング(1982年製作の映画)

4.0

不法就労者が家のリフォームして、予算がつきそうになると万引きかますってだけの映画なんだけど、クソ面白い。万引きのシーンのスリル。
こどもの遊びの延長のような感覚があるし。

あと、子分たちの動きが面白
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ライトシップ(1985年製作の映画)

3.5

キチガイ3人組に燈台船を占拠される父子の話で、完全にスコリモフスキ色満載。嵐でグラングラン揺れる船の中が、不安定で神経症的で、そいで意味不明で最高だった。不可解な人物ばかり出るくせに、その心理を空間で>>続きを読む

母の微笑(2002年製作の映画)

2.5

イマイチ乗れず。
冒頭の、少年が1人で「僕の頭から出て行け!」と叫んでるシーンにはゾクゾクさせられたが。(やっぱりどこかホラーっぽい)
母親への憎しみは『ポケットの中の握り拳』を思い出した。
ベロッキ
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火線地帯(1961年製作の映画)

2.5

黒々とした画面や、バディムービーとして組ませる2人の男が白だったりと、画面は素晴らしいのだが、いかんせんテンポ悪すぎ、湿っぽ過ぎでダメ。
三原葉子が撃たれて死ぬまで5分くらいかかる。