るるきさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

インターステラー(2014年製作の映画)

4.7

未知の世界を解明するのは必ずしも科学だけではない
自分達の想像を遥かに超える壮大な宇宙を、知らないからこそ自由に描けるそんなSFの良さをとても感じた
父と娘の関係性が人類の危機を救うスケールに発展する
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.7

深夜に沁みる映画だった
同じ時間に起こった、五つの都市のタクシーの話をオムニバス形式で描いた作品
ウィノナ目当てで見たけどまじでかわええ〜
どの話も結構シニカルで味わい深さがある
私は最初と最後の話が
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

青がかった緑を纏うこの映画の一瞬一瞬が美しくて心を完全に奪われた…

小物の使い方まで洗練されている。アプリコット、ハエ、自転車、あの洗面台の壁の色

何よりピアノの音楽、そしてサウンドエスケープが凄
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アリス(1988年製作の映画)

3.5

授業のアキコマにみたやつ。
見たことありそうで見たことない質感!ストーリーはポップなのにどことなく不気味でダークな世界観にオドオド、一方でワクワクしながら楽しめた。が、やっぱりちょっと怖い。

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

メイキングを先に見てたので、これが全部ミニチュアなの?!凄いよアナログの味が余すところなく出てた!!と感動。ゴミの絵も見てられるし
過剰演出で必要以上にドラマチックにしないところが自分に合ってる。出か
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.3

正直期待以上だった!
じっくりと堪能できる繊細なフランス菓子のような、上品でクラシカルなお話。みんな早歩きでこれがまたいい味を出している!!このなんだかシニカルなユーモアさが、小人たちの世界を覗くよう
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

観た後クレジットが流れてる時にすごく胸が熱くなった。とにかく演出へのこだわりが凄まじくてあーーー可愛かった!演出、キャラクター性全て目新しくてドキドキした!
クレジットが短くて、発つ鳥後を濁さずって感
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

サスペンスと、アイデンティティに苦しむ人の狂気が入り混じった怪作。
ただ序盤も序盤で犯人が分かってしまったのはまじで本当に本当に辛かったけど(予告動画のコメ欄に狂人は目がはなれてるって書かれてあるのを
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告白(2010年製作の映画)

3.6

陰鬱としたサスペンス。
ワクワクした気持ちで観たが、すでに一回観たことがあるを途中で思い出し、おぼろげな記憶を辿るような形となって残念。
「自分にとって大切じゃない誰かは他の人にとって大切な誰かなので
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

5.0

センスえぐ良すぎる。絶望的な状況をポップなグルーヴに乗せた最高のブラックコメディ。
アメリカのナショナリズム形成の過程、TV番組の低俗さ、CEOの気色悪さ、メディアに踊らされている国民の論点のずれ具合
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.3

期待して観た割にはよくわかんなかった!
3部構成になっている作品。1部目の伏線は特に結末に影響してなかった。昔の映画特有の独特なテンポだったなー。時系列がバラバラで、最後まで観ると人物同士の繋がりが垣
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.1

自分の気持ちに素直になることが大事。これがシンプルかつ最大のメッセージだと思う。

最初のシーンでカナシミが暴走したけどあれは前に進む為に必要な工程だったはずで、そういった意味では案外自分を受け入れて
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

2.7

2019/9/28

ひたすらに一方通行でもはやハラスメントだった。耐え難い描写を、どうだこれが現実だ!受け入れろ!と無理やり目に入れてくる。それは正直映画として良いと言えるの?と思った
だけど主演の
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.5

太平洋戦争のヤマト戦艦を数学者という角度から見た、アナザーストーリー

菅田将暉目当てで観たけど個人的にかなりドンピシャで好きな内容。
スピード感があって引き込まれるし、ラストには良い意味で裏切られる
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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017年製作の映画)

1.8

だめだ…本当に無理だ…
映画と自分との温度差。
熱い友情!一致団結!についていけず、感覚としては同じ部活なのに全く馴染めない子の気分だった。内輪感が凄すぎて、もはや皆が熱くなるにつれてどんどん冷める私
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フロッグ(2019年製作の映画)

4.4

かなり面白かった。
ホラー、コミカル、サイコパスミステリーが詰まった福袋的な満足感。後半で快感に変わるという意味が本当に分かる!決してポップではないけど見た後にスカッとするから人におすすめしたくなった
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

サンシャインのドデカimax でみた
とにかく情報量が多くて内容が濃い、加えてドューーーんっていう絶え間ない重低音で説得力が増される。五感と脳みそをフル稼働させて本当に疲れた。疲れすぎて体感では8時間
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タイピスト!(2012年製作の映画)

3.3

お洋服世界観がかわいい!タイプライターもかあいいね!!純粋無垢でツンデレな主人公可愛い〜
!細かいこと考えずに気楽に見れる!

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.8

スカッとしないタイプの伏線回収系
だけど「実は〇〇でした〜^_−☆」という種明かしで終わる映画ではなくて、早々ネタバレからのアフターストーリーが長かった所が特徴であり見どころ

人生経験の少なさからか
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

3.6

ただひたすらに世界観が好き!インテリアが美しい
何よりアニャの美貌と一つ一つの所作、目まぐるしく変わる表情に目を奪われ続ける

世の中の事を分かった気になっていたお嬢様が、人生で初めて恋愛の当事者にな
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

5.0

人間は自分勝手で卑怯で残酷。最悪だ。だけど人間は感情があるから人生は美しくなるし、死ぬ事を分かってるからかけがえのない生を生きることができる。

印象的だったのは勝手にソボクをヒトのカテゴリーから外し
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クルエラ(2021年製作の映画)

5.0

普通じゃなく生きるというのは、何かを捨てる程の相当な覚悟と、強い目的が必要。クルエラは育ててくれた母と復讐だったんだろうな。だからこそ噴水のあのシーンは過去との決別と同時に母への感謝が詰まってたと思う>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

5.0

ほ ん と に さ い こ う
第何階層で潜在意識の深さを表現していて、それぞれの世界観が違うところもワクワクしたし、並行して描かれていたことでスリリングさを味わえて本当に面白かった。
終わり方もめち
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監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

4.1

テック開発側の魂のこもった警告に危機感を感じるしスマホと距離をおこうと思って何度も試してきたけどなかなか成功しない、それくらい恐ろしい
とりあえずフィルターバブル現象が自分に起こらないように気をつけた
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.4

スピード感あってスリルもあるし、何より豪華で華やかなマジックの演習が見ててたのしかった。トリックが難しかった〜!最後そういうオチならもっとオチの回想シーン見たかった〜!思ったより浅い感じだった
女の人
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.5

なぜキキは飛行船の搭乗の誘いを怒って断ったのか、それは飛行船と魔女の対照的な関係にある気がする
あの男の子は魔女に対して「空を飛べる」から惹かれていて、それなら飛行船でもよいからキキを搭乗に誘ってキキ
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

5.0

千尋の肩書きで人を差別しない強さに惚れる!千尋みたいな人になりたいけど私がヒロインになったらまずあの外の階段降りれず物語終わる汗
ハクの本当の姿が川だったのが予想外で、普通の物語なら動物か人間だったと
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もののけ姫(1997年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃに良い
社会は勧善懲悪のように単純じゃなくてそれぞれの正義がぶつかって折り合いがつかなくなっているリアルさに刺さる
どっちの味方でもない平和を願うアシタカはたしかに綺麗事のように聞こえるが
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.7

自然と共存することの難しさを今一度考えさせられた
共存ってなんだろう?
自然に対する恐れの気持ちから、人間は自然を手の内に収めようとするが、そんな足掻きは自然の前では無意味で、かといってナウシカみたい
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紅の豚(1992年製作の映画)

3.5

ジーナは女らしく、対照的にフィオはその時代の通念的に求められる女っぽさとはかけ離れた性格だったが、お互いに違った魅力が引き出されていて女性の在り方の自由さを感じさせてくれた。

1人だけ「豚」なのに、
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.5

昔のフランスのガーリーな世界観
挿入曲がおしゃれで好きだったけど多すぎて聴いてる途中で飽きてしまった
特に挿入歌の時のシーンは大体ワンカットのダンスシーンでアナログの良さを感じた
みんなあんまりダンス
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.7

戦時中の様子は一切描かない、ヒロインの最期も明記しない。想像力で補完させる描き方のおかげでもっと感傷的な気持ちになってとっても良かった。夢なのか現実なのか境目がよく分からなかったのも、それらは繋がって>>続きを読む

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

3.7

“悪者”がいかに主観的であやふやな概念か
政府からみた”悪者”はラピュタ、ヒロイン達からみた政府は”悪者”、”悪者”とされがちな海賊は味方だし結局”悪者”というのは自分のエゴによって作り出されたもので
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.7

伝統と革新。
昔に対する愛着、懐古する気持ちを否定しない映画。過去のものを新しく塗り替えるのは簡単だけど、過去のものが確かに「愛しい」なら、面倒を見ていく立派な理由になる
硬派な男の子と真面目なヒロイ
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

5.0

ある程度成長してから見るジブリは最高!
インテリアやアニメーション、裏テーマの奥深さが沁みる
「あの人は弱いほうが良いの」というヒロインの言葉は人間の価値は年齢や見た目ではなく、内側の自信であり自分を
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耳をすませば(1995年製作の映画)

3.6

ジブリがリアルな青春映画を描くとこうなるのか!
大体現実に寄ってるけどたまにファンタジーが交えられる時の嬉しさといったらない。あ、あれは猫の恩返しの、、!というつながりの発見もあって愛しくなった。
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