ワイカさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ワイカ

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チア・アップ!(2019年製作の映画)

3.0

 もっとドタバタで笑えるコメディを想像して観たら、ちょっと違って、わりとまじめで笑いは控えめ、オーソドックスな高齢者の青春映画でした。クオリティは低くはないけど、ストーリーはテンプレな感じで意外性や捻>>続きを読む

12-12-12/ニューヨーク、奇跡のライブ(2013年製作の映画)

3.5

 2012年にニューヨークを襲ったハリケーンの被災者たちを救おうと、大物ミュージシャンたちが行ったチャリティコンサートの舞台裏を描いたドキュメンタリー。

 こんなコンサートがあったこと自体知らなかっ
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 もっと暗くて重いノワールものを想像してたら、だいぶ違って、わりと見やすい良質なサスペンスでした。

 ボスを殺されたニューヨークの探偵社の探偵が、事件の背景を探るうちに、行政による都市開発の闇にぶち
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セラヴィ!(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 これまた掘り出し物な仏コメディの良作。なかなか面白かったです。

 結婚式運営会社のポンコツなスタッフや関係者たちが、とある式で繰り広げるドタバタと人間模様を描いた喜劇。

 式の準備がメーンの前半
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透明人間(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 透明人間による主人公の追い込み方が怖くてゾワゾワしました。なかなか良質なSFホラーでした。
 
 この手の映画って、主人公に直接危害を加えるのが定番だけど、そうでなく主人公をどんどん孤立化させていく
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さらば!2020年(2020年製作の映画)

4.0

 コロナや黒人差別、トランプ、Brexitなど、激動の2020年を皮肉たっぷりに振り返るモキュメンタリー。こんなに早く出てきたのもすごいけど、トランプやジョンソンだけでなくバイデンやエリザベス女王もネ>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.9

 予想通りの良作でした。派手な演出はなく静かに話は進むけれど、心に染みる映画でした。

 厳寒の冬、昼間は誰でも垣根なく受け入れている米オハイオ州の公共図書館に、行き場のないたくさんのホームレスが一晩
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

5.0

 これは良い!すごーく良い青春映画だった。久しぶりに心震えました。

 1987年、ロンドンから車で1時間ほど北にある「最低な街」ルートン(国際空港はあるけど確かにそれ以上のイメージはなし)に暮らすパ
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パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ(2018年製作の映画)

2.8

 うーん、パグはかわいかったし、ロンドンの風景(たぶんロンドンじゃないところもいっぱい)は知らないところがたくさん出てきてきれいだったけど、内容はひどくつまらなかった。ストーリーも笑いも男性との出会い>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.0

 予想以上にシリアスで思い映画でした。救いがないストーリーだったけど、胸に深く突き刺さりました。

 「レ・ミゼラブル」の舞台になったパリ郊外の黒人低所得者街での警官と住民らの摩擦を描いた作品。

 
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おとなの事情(2016年製作の映画)

3.6

 面白かったけど、ちょっと惜しかったかな。

 友人宅に夕食を囲むために集まった夫婦3組プラス男性1人が、携帯にかかってきた電話やメールをさらすゲームをするうちに、いろいろこじれちゃう喜劇。

 前半
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ローズ島共和国 ~小さな島の大波乱~(2020年製作の映画)

4.4

 ナニコレ超面白い!これが実話なんて凄すぎ!

 1960年代のイタリアで、国の規制に嫌気がさした天才肌のエンジニアが、自由を求めて国の領海の外にプラットフォームを建てて、独立国を名乗ろうとするロマン
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.7

 クリストファー・ノーランらしい、いきなりの緊迫した導入部、すごい映像世界、効果的で重厚な音楽、哲学的なストーリー、長いのに最後まで持続する緊張感、…はいいんだけど、何が何だかさっぱり分からなかった!>>続きを読む

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

3.7

 優しくて素敵な映画でした。

 母親を捨てた父親を許せずにいる調査報道専門の雑誌記者が、子供番組の司会者を取材するうちに、気持ちを開くことの大事さに気づくお話。実話ベースらしいです。

 うちは別に
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 今回も面白かった!最後にどんな種明かしが来るかと構えて見ちゃったけど、やっぱり騙されました。オチは絶対に言えませんが、いつもとちょっと趣向が違って、マンネリに陥らないようにという製作側の腐心がうかが>>続きを読む

バッド・ママのクリスマス(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 1作目のママ3人の前に、彼女らの強力な母親たちも登場してパワーアップ。笑いが振り切れてさらに笑えました。

 前作でなんとか自分たちのペースを取り戻すも、ママが家族のために頑張らないといけない(こと
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バッドママ(2016年製作の映画)

3.8

 子育てに奮闘するママたちが、日頃のストレスをぶちまけてはちゃめちゃやり、PTAトップのママたちと対立しながらも、無理しないことの大切さを実感したりするコメディ。

 子育て中のママを題材にしたコメデ
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ホリデーオンリー: とりあえずボッチ回避法?(2020年製作の映画)

3.6

 結末は最初から分かるコテコテな王道ラブコメだけど、意外と楽しくて、ちゃんと笑えました。後半はロマンチックでキュンとくる悪くない映画でした。

 エマ・ロバーツの家族や周辺がみんな可愛くて良かった。あ
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セットアップ: ウソつきは恋のはじまり(2018年製作の映画)

3.8

 これもなかなかの掘り出し物。まったくノーマークだったし、キャストもマイナーだけど、ネフリで無料だからってことでたまたま観たら、意外とちゃんと面白かったです。

 それぞれの会社で鬼上司に仕える男女が
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.0

 たぶんいい映画だと思うんだけど、そもそもミュージカル映画もゲイ映画もキラキラした映画も苦手な低俗で性差別的で薄汚れた自分が観てはいけない作品でした。内容はほとんど響かかず、後半は集中力がもちませんで>>続きを読む

ハッピー・シェフ! 恋するライバル(2018年製作の映画)

3.3

 カナダのイタリア人街のピザ屋さんを巡る王道で牧歌的なラブ&コメディ。なんの変哲も捻りもないベタな内容で、途中までは退屈だったけど、最後はほのぼのしていい感じでした。全体的に笑いもかわいかったです。>>続きを読む

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

3.2

 かのキング牧師を扱った映画という意味では、黒人差別が改めてクローズアップされてる今観るべき映画…なんだと思うんですが、純粋に映画としての出来だけで評価すると、正直ビミョーでした。酒を飲みながら観たら>>続きを読む

ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.6

 まったく知らない映画だったけどいい作品でした。結末は分かっていてもそれなりに感動できました。

 オーストラリア最大(たぶん)の競馬レースで女性として初めて優勝した騎手の実話。

 男性中心の競馬界
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

 とてもシリアスで深い映画でした。背筋が寒くなる一方、実はアメリカという国や、アメリカの人種差別や黒人社会を鋭く風刺してる作品なんだと思いました。シンプルだけど、非常に斬新な発想で描かれたすごい映画だ>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.6

 名門大学に行って輝かしい未来を手に入れるという目標に向けわき目も振らず勉学に勤しんできた女子高生2人が、遊んでた同級生もいい大学に入ることを知ってショックを受け、卒業パーティで青春を取り戻そうと振り>>続きを読む

ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)

3.5

 米国に根強く残る黒人差別を警察の腐敗とからめて描いた作品。所々にツッコミどころや疑問点があって、映画としての出来はイマイチだけれど、それなりに見応えはありました。

 黒人(ブラック)女性警察官が、
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.7

 あれ、ウディ・アレンて映画に戻れたんだ?と思ったら、案の定アメリカでは未公開なんですか。それでもこれだけの豪華キャスト使えちゃうんだから、やっぱり大したものなのね(追記:この映画の製作はあの問題の前>>続きを読む

やっぱり契約破棄していいですか!?(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 とってもシュールでユニークなブラックコメディ。生と死がテーマなのに、世界観は可笑しくてノリは軽快という不思議な映画でした。実は傑作かも。まったくノーマークでたまたま観たら、かなりの掘り出し物でした。>>続きを読む

ペントハウス(2011年製作の映画)

3.6

 なかなか面白かった。前半は笑いが中途半端な感じで、後半に入ってもご都合主義や疑問点が散見されて、これは失敗だったかなぁと不安に思っていたら、終盤に畳みかけるように盛り上がり、最後はきれいに伏線回収。>>続きを読む

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

4.5

 とってもロマンチックで素敵な映画でした。今まで観た恋愛系映画ではかなり上位かも。後半の方はうるうるしながら観ちゃいました。

 おぼろげながら昔観た時も良い映画だと思った気がするけど、当時はまだ若く
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.4

 アメリカの名作文学小説が原作の映画。何度も映画化されてるようですが、観たのは初めて。原作も読んでません。たぶんとてもいい作品なんだと思いますが、文学が苦手で感性の乏しい自分には面白さがよく分からず正>>続きを読む

ロング・トレイル!(2015年製作の映画)

3.5

 ほのぼのした良い映画。

 だいぶいいお年の旧友同士のじいさん2人が、難易度の高い山道を踏破目指してトレッキングするお話。

 ストーリーはのんびり微笑ましくて、大した事件は起こらないけど、2人の味
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みんなのいえ(2001年製作の映画)

3.2

 「ラヂオの時間」のノリを期待して観たら肩透かし。あまり笑えるところはなく、ちょっとクスッとできる程度の普通の人情ドラマだった。

 ラヂオ〜は脇役系の実力派の役者さんたちが存分に振り切れた演技をして
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.7

 20年ぶりくらいに観賞。内容はほとんど覚えてなくて、いま観たらどうかなと思ったけど、やっぱり面白かった!笑いすぎて涙出てきた!

 生放送のラジオドラマをめぐり、出演者の一人がわがままを言い始めたの
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.2

 米国の黒人差別の背景にある歴史や制度を鋭く描いたドキュメンタリー。知らなかったことばかりで衝撃を受けました。

 奴隷解放の後、米南部が労働力を維持するため黒人を犯罪者にしたてて刑務所にぶち込んで、
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私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

4.0

 キング牧師やマルコムXと同時代に活躍したアメリカの黒人作家で公民権運動家のジェームズ・ボールドウィンの未完成原稿やメモ、手紙を基に制作されたドキュメンタリー。黒人側から見たアメリカの人種差別とは何な>>続きを読む