ワイカさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ワイカ

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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 とても凝ってて面白いミステリーだった。結末はなかなかわからず、最後はほぉーってなった。

 でもね、後から冷静に考えると、無理を感じる点や疑問点やツッコミどころはけっこうあります。あなたの正体がそれ
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

 想像してたのと違った。リーマンショックですべてを失ったストリッパーたちが、金融業界のワルを懲らしめる痛快な話かと思ってたら、景気が良い時に金融マンたちのおかげでそれなりに儲けてたストリッパーたちが、>>続きを読む

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.5

 英紙タイムズ(サンデー・タイムズ?)で2012年まで活躍した実在の女性戦場記者のお話。

 ジャーナリストものの映画は、果敢な取材と功績にばかり光を当てた作品が多いけど、これは功績だけでなく、戦場の
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 1956年、ソ連占領下の東ベルリンで、ハンガリー動乱で自由を求めて戦い命を落とした市民がいることを西側のラジオで知り、授業中に軽い気持ちで黙祷を捧げた高校生たちが、社会主義への反逆のレッテルを貼られ>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.5

 スーサイドなんちゃらがあまりにつまらなすぎて、今作も評価がイマイチなので期待値ゼロで観たら、そこまで悪くはなかったです。

 ハーレイねーさんのキャラがよく、全体的に漫画ちっくなノリもポップで嫌いじ
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ダメ男に復讐する方法(2014年製作の映画)

3.0

 恋人が妻帯者だと知った女性弁護士が、相手の妻と、さらに発覚した別の愛人と意気投合し、男に復讐するコメディ。悪くはないけど大して面白くもない凡作でした。

 キャメロン・ディアスが復讐を主導するオラオ
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バッド・スパイ(2018年製作の映画)

2.9

 女子2人が陰謀とスパイの攻防に巻き込まれるありがちなアクションコメディ。ぶっちゃけあんまり面白くなかった。

 アクションはけっこう本格的で、メジャー感もあるのに、笑いが中途半端で致命的につまらない
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.2

 黒人差別が根強いアメリカ南部で、90年代前半に、差別が根底にある冤罪で死刑判決を受けた黒人男性たちを救おうとした黒人弁護士の実話を基にしたストーリー。

 とにかく白人警官たちのクズぶりや裁判の理不
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グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 詐欺師同士の軽快な騙し合いを想像してたらちょっと違って、けっこうシリアスでオチも意外だった。これ絶対ネタバレ厳禁なヤツ。ずっと緊張感もあったし、2人のベテラン俳優の演技もあって楽しめはした。

 た
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

4.0

 面白かった!最近のラブコメでは一番かも。

 米大統領就任を目指す若き美人国務長官(C・セロン)が、幼なじみの年下のジャーナリスト(S・ローゲン)と久しぶりに出会い、スピーチライターとして雇ったら恋
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.6

 とても良い映画だった。

 アルゼンチンに住む88歳の仕立て屋のユダヤ人男性が、途中でいろいろなトラブルに見舞われながら、生まれ故郷のポーランドに住む命の恩人の友人にスーツを届けに行く物語。

 主
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.8

 これまたまったくノーマークだったけど、フィルマでフォローさせていただいてる方々の評価が高いので観賞。うん、確かにこれは面白い。

 近未来、妻を殺されて自身も首から下が不随になった主人公が、IT企業
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遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

3.7

 久々に観ました。かの名作SFホラーの30年ぶりの前日譚としてはよくできてると思います。バケモノのキモさはCGになって1作目より薄れたけど、これはこれでって感じ。前作で描かれたノルウェー基地の細かいと>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.0

 子供のころ、夜中にテレビで観てあまりのグロさと怖さに背筋が凍り、脳裏に刻まれてしまった映画。久々の3回目か4回目の観賞だけど、やっぱりグロくて怖かったです。ホラー苦手なのになぜかこれは好きなんだよな>>続きを読む

ブリタニー・ランズ・ア・マラソン(2019年製作の映画)

3.6

 太ってて性格にも問題がある若い女性が、医師の警告でマラソンを始めて精神的に成長するお話。

 デブ系女子が主人公の映画はコメディに寄りがちだけど、これはコメディ色は薄くわりとマジメ。デブがやせて外見
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.2

 敗戦前のナチスドイツをポップに皮肉っただけの映画と思って観たら、それだけではなくて、戦争の悲惨さや愚かさ、差別の酷さをとても端的に描いた映画でもありました。

 前半は、ヒトラーに憧れながら臆病で優
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サイコ(1960年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 ヒッチ・コックはいくつか観たことあるのに、最も有名なこの作品は恥ずかしながら初観賞。なるほどこういう話なのね。

 たぶんこの時代のサスペンスとしては、とてもよくできた発想とストーリー。結末は最後ま
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俺たち ポップスター(2016年製作の映画)

3.7

 過去に観賞してかなり面白かった記憶。架空のポップスターの栄枯盛衰をドキュメンタリー風に描いたコメディ。音楽業界のリアルでバカバカしいエピがとにかくおかしくて、ずっと笑ってた。「スパイナルタップ」が好>>続きを読む

short cut(2011年製作の映画)

3.6

 こないだ観た「大空港2013」がとても面白かったので、同じ三谷幸喜のワンカット作品のこちらも鑑賞。登場人物が3人しかいない分、大空港ほどの面白さはなかったけれど、伏線回収含め脚本はしっかりしてたし、>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.6

 素晴らしかった。今年観た映画では3本の指。これまで観た(個人的に苦手な)クリント・イーストウッド監督作品では一番かも。彼特有の淡々過ぎる作風でなく、ちょうど良い演出でシンプルにわかりやすく冤罪を描い>>続きを読む

スケート・キッチン(2018年製作の映画)

3.0

 アメリカのおそらく下層にいるスケボー女子たちのリアルな青春をリアルなタッチで描いた映画。ノリはミニシアター系ですかね。若い頃に見たらそれなりに響いたのかも知れないけど、オッサンが見たらさっぱり分から>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.7

 一作目に続いて一気見。主人公が前作でタイムループを繰り返した理由が明かされる一方、トラブルでまたループにハマっちゃい、戻った世界は以前とはいろんなことがちょっと違ってて…という続編。

 ぶっちゃけ
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 全然知らない映画だったけど、フィルマでフォローさせていただいてる方々の評価が軒並み高いので鑑賞。なるほど、これは確かになかなか面白い。

 女子大生がある日の夜、変な仮面の人物に殺されて、目覚めると
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.7

 これもなかなか良作。戦後、英国のすぐ南にある英領ガーンジー島で、ナチス占領時代から密かに読者会を行なっていた数人の住民と、ロンドンの若い女性作家が、心を通わせながら戦中の悲しい出来事や愛情と向き合う>>続きを読む

おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)

3.6

 以前観た「ブルゴーニュで会いましょう」が、ワイン映画としてはリアリティも説得力もなく、脚本も微妙でつまらなかったので、これはどうかなぁと期待しないで観たら、ちゃんとリアリティが(たぶん)あって、脚本>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.0

 うーん、これ、なんでこんなに評価高いの?離婚の危機にある夫婦が愛を見つめ直すような心温まる話を期待して観たら、離婚の辛さを心が痛くなるようなリアルな会話劇でひたすら描くだけで、救いもなく、最後までと>>続きを読む

ザ・ハッスル(2019年製作の映画)

3.7

 フィルマの評価が微妙なのであまり期待しないで観たら、ちゃんと笑えて普通に面白い映画でした。

 女詐欺師同士のバトルを描いたコメディ。全体の雰囲気がなんとなくオシャレで音楽のセンスも良い。話も軽妙か
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6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

 無駄に火薬使いすぎな派手なアクションと過剰な演出に溺れ、普通にやればそれなりに面白くなりそうな単純な話を変に複雑なつくりにしてしまった結果、なんだかよく分からなくなってしまった残念な映画。

 何が
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 これまた静かで優しく文学的で哲学的な映画。

 ニューヨークとバルセロナそれぞれで繰り広げられる悲しく切ない愛が、世代をまたいで交錯する物語。

 人生や愛は一世代で完結するわけでなく、何代にもわた
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.6

 静かでほろ苦いけど少しクスリとできる青春映画。

 アメフト男子に頼まれて代筆するラブレターが文学的、哲学的で、こういう阿吽の呼吸でやり取りできる言葉遊びが好きな人なら、まさに運命の人!と恋しちゃう
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 いやはや凄かった。人質救出系の映画ではたぶんトップレベルのアクション。最初から最後まで緊張感にあふれ、息つく暇もなく一気に観れました。

 インドのムンバイの麻薬王が、バングラデシュのダッカの麻薬王
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パターソン(2016年製作の映画)

3.8

 米国のパターソンという街に住む詩作が趣味のバス運転手パターソンの何気ない1週間を描いた映画。

 静かな日常(と言っても小さな事件はそれなりに起こるけど)を淡々と描いているだけで、一歩間違えれば退屈
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大空港2013(2013年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 面白かった!三谷幸喜作品ではかなり上位かも。ワンカットの緊張感と小ネタのテンポのよさにすっかり引き込まれ、ずっと笑ってました。

 羽田行きの航空便が天候不良で松本空港に降り、そこで待たされる間にグ
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.7

 あまり期待しないで観たら、ストーリーもアクションもちゃんとしてて面白かった。脚本もしっかりしてて、終盤まで黒幕が分からず、いろいろな伏線回収もあって楽しめました。

 キャメロン・ディアスの前シリー
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

2.5

 正直イマイチ。もっと笑えて派手なアクションコメディを期待して観たら、アクションはわりと地味で、あとはたいして中身も面白味もない会話がダラダラ続く。あまりにたるくて途中から観てるのが苦痛になった。>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.8

 久々に観た気がする三谷幸喜の映画。政治モノとしてはそんなバカなってシーンは山ほどあったけど、そういうヤボなことは考えずに観れば、なかなか笑えて面白かったです。

 この監督の作品は毎度、役者が他の映
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