ろくさんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

「決戦は流山橋」はい、そのすぐ近くに住んでいるんでまさかあそこが川中島になるなんて。埼玉だけでなく適度に千葉もディスられていて千葉県民としては笑うしかない。もう。「与野は黙っていろ」とか「ピーナツを体>>続きを読む

拷問男(2012年製作の映画)

3.5

もう後半ずっと拷問シーンかよ。見ているだけなのに痛みが伝わってくるようで嫌だ。もう足バタバタしながら見たよ。主人公の娘が殺される。犯人は実の弟。実は弟はシリアルキラーだった。主人公は弟を酔わせ、ビリヤ>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.1

目が怖いんだよ。三島。ところどころジョークも交えてアツく語るんだけど、どのシーンでも目が笑ってない。いやこれはヤバい人の目だ。よくこんな人とともにいたぜ、楯の会。そして東大全共闘では圧倒的な存在感なの>>続きを読む

野球狂の詩(1977年製作の映画)

2.0

木ノ内みどりめっちゃかわいいです。まあ映画はよくあるプログラム・ピクチャーなんで気にせず見るべし。しかし意外と原作に忠実なため原作ネタをぶち込みすぎてストーリーに分断が生まれるという困った作品だ。水島>>続きを読む

ポリスアカデミー(1984年製作の映画)

2.5

小学生のころ見たくて見たくて仕方のない映画だった(まあそして映画館にも見に行ったのだが)。当時は大爆笑していたが先日見たらたいして笑えず、たいしたスターも出ていず、さらには展開にもそれほど感銘せず…あ>>続きを読む

ファスタープッシーキャット キル!キル!(1965年製作の映画)

3.0

いや酷い出来だ。まあラスメイヤーだから酷くてあたりまえなのだが。計画性の全くない女たちの犯罪をただただ見させられるが、ま、基本は「乳」の映画だからそれでいいのか。砂漠を爆走する女三人がたまたまであった>>続きを読む

湯殿山麓呪い村(1984年製作の映画)

3.0

同時上映渡辺典子「晴れ、ときどき殺人」を見にいったはずが、すっかり横溝チックなこの映画にくぎ付けにされてしまった困った映画。少女が妊娠してしまって産婦人科で股を開くシーンは僕のリピドー映画の一つ。とに>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

5.0

何が自慢ってこれをリアルタイムの映画館でみたことが一番の自慢である。「うる星やつら」のファンだった小学生時代だったが、僕のなまっちょろいファン意識はこれを見てぶっ飛んでしまった。まず世界観。いままで触>>続きを読む

ひなぎく(1966年製作の映画)

4.5

今となってはどこで見ることができるんだろうって映画。ところがこの間DVDで久々に見たよ。「踏みにじられたサラダだけをかわいそうと思わない人にこの映画をささげる」。うんよくわからないけど食べ物で遊ぶのは>>続きを読む

プレタポルテ(1994年製作の映画)

4.0

最後のシーンに吃驚だけどよく考えてみたら実にアルトマンらしい。ファッション業界を舞台にやはりアルトマンらしい群衆劇。今となっては古いネタにもあるけどきらびやかなシーンもあり観ていても楽しい気分になれた>>続きを読む

ショート・カッツ(1993年製作の映画)

4.0

実にアルトマンらしい群衆劇だと思う。アルトマンは「全体」を書くのが上手い。物語ではなく「世界」を書くのがアルトマンだろう。3時間という長尺の映画なれど見ていてまるでその「世界」に入っていくようで楽しい>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.0

見たときはまだ若くとよくわからなかった。今なら言える。このロードムービーの解放感って当時の女性の感覚に似ているんでないかと。当時はただのクライムムービーにしか思ってなかったが、閉塞した世界を突き抜ける>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

5.0

奥崎謙三には誰もかなわないわけで。もう、「奥崎謙三」のエキスが止まらないの。見ていて「ああこの人に逆らってはいけない」としか思えなくなるトンデモ映画。ドキュメンタリーだが普通の映画の何倍も面白い。戦え>>続きを読む

田園に死す(1974年製作の映画)

4.5

とりあえずただひたすらにぶっ飛んだ映像を見る映画。いや薬決めているんじゃないの寺山とみていたときは不安になってしまった(もう故人だったけどね)。全身白塗り、いきなり交差点など「ただ寺山が映したいものが>>続きを読む

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.6

もう90年代は「懐かしい」ものになってしまったんだな。そう思うとしみじみしてしまう。安室奈美恵や小沢健二なんかが懐メロでかけられることに「ああ、俺も年とったなぁ」と感慨深い(確かに四半世紀前か)。大根>>続きを読む

フラガール(2006年製作の映画)

4.4

「はいはい、日本映画得意のほら泣いてみろ映画でしょ。そう簡単に泣かないからな。だまされないぞ!」…泣いちまったよ。まじか。もうね、とにかくこの手の映画に僕は弱いんだということを改めて再認識してしまった>>続きを読む

ティム・バートンのコープスブライド(2005年製作の映画)

4.0

ティム・バートンは同じことを言い続ける。それは異形への愛だ。「シザーハンズ」や「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」「エドウッド」まですべてそう。そして異形のものだからこそである寂しさにもティム・バート>>続きを読む

ポセイドン・アドベンチャー(1972年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

タイタニックよりこっちだろ!いやパニック映画に嵌るきっかけはこれとタワーリングインフェルノ。その後多くのパニック映画を見たが全く頭に残っていないが、この2作だけはいつまでも僕の脳みそにこびりついている>>続きを読む

タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

4.5

行けギラーミン!ギラーミンの映画ってただただ、お金をかけただけの映画なんだけど(貶しているんだぜ)これは唯一いいんだよ。僕はとっても好きで日曜洋画劇場なんかでかかると必ず見てしまう映画。悪い奴、いい奴>>続きを読む

南京の基督(キリスト)(1995年製作の映画)

4.0

あの富田靖子が脱ぐってことでそれだけで飛びついてしまった映画。いやだって、アイコ16歳の富田靖子だぜ。ただ映画としての出来もよくなんとも悲しい結果も好きだ。富田の裸ばかりを気にしていたことに反省。芥川>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.9

「どうです、こんな映画が好きなんでしょ」って言われている気がしてちょっとプンすか。でも好きですよ。いや手がハサミだから抱けないんだというシーンなんか屈指の良さ。まあこのころからティム・バートンは「異形>>続きを読む

一条さゆり 濡れた欲情(1972年製作の映画)

3.5

妙にあっけらかんとした感じが好きな作品。なんとも言えない「明るさ」があってこれはこれで神代の面白さなんだろうなと思う。なんとも愉快で楽しくて。太宰でいうなら「斜陽」や「人間失格」でなく、「津軽」の面白>>続きを読む

恋人たちは濡れた(1973年製作の映画)

4.5

日本にも自慢できる映画監督がいるじゃねえかと僕に思わせるきっかけとなった映画(それは後の神代の作品で結構崩れてきたりもするんだけどね)。70年代のどうにもできないような空気がたまらなく好き。特に海岸で>>続きを読む

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

3.5

ひたすら退屈なんだけど面白くないかと言われると困る映画なんだよなぁ。世界がカラーになるのはこの映画が初めてだったんで当時みたときは吃驚したのを覚えている。映画とは「退屈なもの」なのだとしたら(©蓮見重>>続きを読む

悪の教典(2012年製作の映画)

4.0

非常に三池らしい映画だとも言えるかもしれない。ある意味人の死が軽いのこそ三池の特徴だが(それはDOAや極道戦国史で証明済み)、この映画でもまあ軽い軽い。それでもビッグネーム集めて作った映画だからアーチ>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

3.5

中2が中2のために作った中2専用の映画(でも好き)。まあこれは松たか子の怪演でしょ。もうね冒頭の独白シーンから最後の「どっかーん」そして「なんてね」。こんな先生いたらトラウマでしかないんですけど。そし>>続きを読む

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

4.0

僕はもともと三谷映画がそれほど好きではない。本は好きなんだけどどうにもだるい演出がいかがなものかと思っている。だからだろうか、これはありなんですよ。職人、中原俊が三谷の本を見事に料理して愉快で楽しい密>>続きを読む

七瀬ふたたび(2010年製作の映画)

2.0

筒井御大の作品なので見ざるえなかったのだが、うん、ひどい。まず七瀬が空を飛んでるシーンでどっちらけである。マッチと明菜の「愛、旅立ち」かこれはと突っ込んでしまった。原作は一人、また一人と死んでいくその>>続きを読む

時をかける少女(1997年製作の映画)

1.5

何がしたかった角川春樹。あああ。あああああ。あああああああ。もうね、大林のようなリリシズムもないし、細田のような愉快さもない。もう一回聞きたい。何がしたかった、角川春樹。まず白黒にして雰囲気だけを出す>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.5

大林の変態性癖が丸わかりな一作だ(いや褒めているんだよ)。美少女、ヌード、スプラッタをこれでもかと詰め込んだ怪作中の怪作。美少女が家につぎつぎと殺されていく。見れば見るほど「大林、これがやりたかったん>>続きを読む

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.5

前半半分みていたときは水原希子に全くイライラしたが、そのいらいらさせる感覚までが後半のカタストロフィの伏線だと知って監督の奥深さに驚く。後半からぬるいラブコメはがたがたと崩れ、新たな顔を出す。水原希子>>続きを読む

真田風雲録(1963年製作の映画)

4.0

時代劇なのにミュージカルかよ。こんなぶっとんだ映画があったんだと知って嬉しくなってしまった作品。ACTミニシアターで見たんだけどミュージカル&忍法という無茶な展開に狂喜乱舞したよ。もう一回銀幕で見てみ>>続きを読む

ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

4.5

タランティーノ作品としては失敗って言われているけど、僕はそう思わない。なんともFUCK YOUな展開が見事なエンタメと絡まって大好きな作品。そうそう、ジュリエット・ルイスもまたかわいいんだ。あんな悪い>>続きを読む

タンポポ(1985年製作の映画)

4.5

実は伊丹の映画では一番なんではないかと思うときがある。特に浮浪者が作るタンポポ・オムライスは何度ぐびりと喉を鳴らしたか(その後たいめいけんで食べて期待が大きすぎてさびしくなったのは秘密だ)。股間にエビ>>続きを読む

美少女プロレス 失神10秒前(1984年製作の映画)

3.0

ロマンポルノ&スポコン&ラブコメという対象は誰なんだとみている間ずっと思っていたけど、那須監督の軽妙さってここからきているんだなぁとしみじみする。明るくて前向きで見ているうちにもうガンバレーって声だし>>続きを読む

スチュワーデス・スキャンダル 獣のように抱きしめて(1984年製作の映画)

2.5

実は室井さんって脱いでいたんだぜ。それだけでびっくりだった。あ、話はどうでもいいレベルっす。亀有名画座で見たとき「うわ、室井滋が脱いでる!」って驚いて大きな声をだし周りに顰蹙を買ったのはいい思い出。