ルーク大佐さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ザ・コントラクター(2022年製作の映画)

3.3

クリス・パインはやや脳筋系で正義感が強く、敵の裏をかいてやっつけるような小細工型兵士や工作員が似合う。

本作はその路線に沿っているのだが、どうにもこうにも脚本がセコイ。撃ち合いシーンが少ない。銃撃戦
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.8

CIAやKGBや民間軍事会社などの女性工作員がロシアを舞台にスパイ活動に従事、バッタバッタとロシア人のゴロツキを地獄に送り込むような映画やドラマはよく見かける。

『ハンガーゲームシリーズ』のジェニフ
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

3.7

ひとつの命といくつもの命。
『銀河鉄道999』がそうであったように、永遠の命や生まれ変わる命や長く生き続ける命をテーマとする話は、ヒューマノイド系映画でもよく描かれる。そこでは命が有限であることの意味
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ダイ・ハード/ラスト・デイ(2012年製作の映画)

3.8

公開当時以来、久しぶりに見た。
シリーズ5本の中では脚本の味わいが乏しい。
マクレーンがロシアで大暴れする必然性や動機が都合よすぎるので、吸引力が弱かった。ただ、アクションを楽しむだけになってしまう。
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ダイ・ハード4.0(2007年製作の映画)

4.2

アマプラ配信にあわせて久々の『ダイハードシリーズ』鑑賞。
公開当時、映画館に2回観に入った。

マクレーンがF35戦闘機すら倒すほどの強さで暴れまわることに、爆笑した記憶がある。サイバーテロのお手本の
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ダイ・ハード2(1990年製作の映画)

4.2

2/1にアマプラで『ダイハードシリーズ1-5』が無料配信されるようになったので、かれこれ10年ぶりくらいに見直した。シリーズDVDは家のどっかにあるし、何度も見た対テロ傑作アクションシリーズだ。

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ロー・タイド(2019年製作の映画)

3.6

物事が好調に進むときはいいのだが、一歩引き潮(low tide)状態になると、事態は悪い方向に転がっていく。

A24プロデュース映画で、少年4人が織りなす夏の日の忘れられない体験を綴った話だ。

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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.4

どこかで見たり読んだりしたネタを詰め合わせたかのようなディストピア系マッドサイエンティストストーリー。単なる脳筋娯楽映画なので、特にあれこれ言うまでもない。すぐに内容を忘れそう。

たまに大地震や津波
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Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.8

通常時から泣き顔の吉岡秀隆が演じるコトー医師。
懐かしい面々とハートウォーミングな展開が期待に応えてくれた。

ラストの長めのスロモ演出はあざといとわかっていてもグッとくる。
あのシークエンスはうまい
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ワイルド・ウエスト 復讐のバラード(2017年製作の映画)

3.6

A24系映画でちょっとアタマのトロい男レフティ(ビル・プルマン)が友人を殺されるなか、わが身にかけられた疑いをはらしつつ、真のラスボスを探すストーリー。年老いたガンマンと野心家の友人・州知事との関係性>>続きを読む

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.8

映画を見る前は長尺だし、年寄りの虎の子の老後資金をむしり取るオレオレ詐欺の不快な話だし、ましてや安藤和津にクリソツでニガテな顔立ちの安藤サクラが主役だし、長い間ためらっていたけど、原作者は好みの作家黒>>続きを読む

アウトフィット(2022年製作の映画)

3.8

ある日、オーダーメードスーツの老店主が地元シカゴのゴロツキのトラブルに巻き込まれるところから事態は進んでいく。

「私は仕立屋ではなく裁断師です」
ギャング相手に対して、堂々と言ってのけるセリフにはプ
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

4.0

法とモラル皆無の規格外グロバトル映画にもかかわらず、エンドクレジットではセンチメンタルなコーラスを合わせたテーマソングを持ってきた。

うまい。制作陣のエンタメセンスを感じる。
このパターンはグロ映画
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クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)

3.5

シリアルキラーがテーマの物語だが、意外な掘り出し物だ。
この手の異常犯罪は映画やドラマ、ノンフィクションでも“売れ筋”テーマのひとつ。特に、アメリカでは快楽殺人や連続殺人事件などがちょくちょく発生する
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

ケネス・ブラナー版ポアロの前作「オリエント急行殺人事件」はハートウォーミングなオチの演出で、予想外に気に入った。音楽の使い方も上手。

本作は40年前の映画のイメージがいまだ強く残るため、ケネス・ブラ
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アムステルダム(2022年製作の映画)

4.0

長編映画を選んだのは「ちょっとしくじったかな……」と思いながら中盤までの1時間をやりすごす。

役者の演技はうまいし、音楽はチャーミングだし、脚本のところどころにシャレた文句が挟み込まれてるし、ポリコ
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ブルービートル(2023年製作の映画)

4.0

ネトフリドラマ『コブラ会』のミゲルが主役のせいか、大スクリーン映画というよりも連作ドラマの質感で見ていた。良くも悪くもメキシコ人のファミリー愛がふんだんに盛り込まれたストーリーだ。

「メキシコ+ファ
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.7

前々から注目していたがやっとUNEXTでリリースされた。
トムハの抑制的な演技が光る佳品だ。

過ちを認めることは正しいのか。
真実を語ることは適切なのか。
過ちや真実を語るには、どんな前提条件が求め
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.6

公開時に話題になっていたが、何となく見逃し、その後も理由なく触手が動かなかった。原作にあまり関心がなかったから。

が、あのどぎつい目にも次第に慣れてくるし、アクションも楽しめた。気楽に見れる映画だっ
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.0

『イコライザー THE FINAL』を見たついでに何年かぶりに見直した。デンゼルは若いし、アントワーン・フークア監督はノワール調のシーンや感傷的なセリフを挟み込み、強い意気込みが伝わってくる。かつての>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.9

シチリア島をあえて舞台に選んだということは、名作『ゴッドファーザーシリーズ』へのオマージュを込めているのだろうか。寡黙な元CIA工作員が地味なルーティン生活の中、静かに名作ハードカバーを読むシーンが好>>続きを読む

ネイビーシールズ ローグ・ネイション(2021年製作の映画)

3.8

題名どおり全編『One Shot』のB級カテゴリー良作だ。
編集、カメラはうまく場面を盛り立ててるし、銃撃戦のスリルもアイデアが効いている。ワンカット映画ならではの効果があるし、臨場感がある。

役者
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.7

寄り目がちの眼力と喜怒哀楽演技が魅力的なマッケンジー・デイビスに惹き付けられる。映画館で見たときは、彼女のことをほとんど知らなかったので中性的な若手女優くらいに思っていた。肉弾戦はどこまで本人がやって>>続きを読む

エイリアン4(1997年製作の映画)

3.5

エイリアン1-4までイッキ見。4作目は20年ぶりだろうか。
フランス臭のくどさがシリーズの世界観をぶっ壊している。
フランス人特有の特異なマザコンからくるのか、母親とエイリアンとのつながりにメインテー
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エイリアン3(1992年製作の映画)

3.3

エイリアンシリーズイッキに見直し第3弾。
30年前に映画館で見たときは、暗く重く深みがなくやりきれない思いで映画館をあとにした記憶がある。いわゆる「3.0以下」レベルの印象だ。

30年ぶりに見直した
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エイリアン2(1986年製作の映画)

4.4

エイリアンシリーズアマプラ配信に合わせて1に続けて見た。
10年ぶりくらいだが、SFバトルアクションの傑作と称される作品。

前作とセットで見るとアンドロイドの扱いも変えてるし、人間の闇も描いているし
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エイリアン(1979年製作の映画)

4.0

懐かしい。アマプラ新作でエイリアンシリーズ一挙公開により、かれこれ15年ぶりくらいに見た。同シリーズのDVDはどっかに埋もれてるが、名作に恥じない作品だ。

本作は映画人、映像作家、ホラー&サスペンス
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.5

前作よりはスモールワールドな戦いで二人のふんわりとして聞きとりにくい会話シーンが多く感じた。

エンドクレジットであのネタをわざわざ放り込んできた意図はなんなんだろう。バトルの盛り上げたままで終わらず
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炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

3.4

2024年最初の映画はネトフリ新作のコレ。
二大脳筋役者ジェラルド・バトラー、フランク・グリロとそこそこのエンタメ作品に仕上げるカーナハン監督だから、まさに休日向け作品だ。

ありえない設定だがそれな
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眠りの地(2023年製作の映画)

3.8

裁判映画やドラマにはあまり大ハズレがない。
つまらない裁判や判決、法廷論争の話ならばそもそも映像化は難しいからです。政治、社会、貧困、人種、人権などがテーマになる場合は多少重い内容になるが、それらの観
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.4

バットマン映画見直しマインドのなか、5年ぶりくらいに見始めた。
ほとんど内容は忘れてるのはあまり良い記憶がなかったからだろう。

冒頭ウェイン一家が襲われるシーンの描写はシャレていた。
何よりも『ウォ
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.6

主役はジャイモン・フンスーでしょ。
ワンダ―ウーマンとのキスシーンでは爆笑した。
シャザムは、あのノリがいいんだよね。

ただ、彼の能力は他のヒーローと比べ、映画ではどのレベルなのかがまだわからない。
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.0

冬休みに「ダークナイト トリロジー」を再見。
『ダークナイト ライジング』まで見ると本作の味わいが違ってくる。脚本家はそのつながりとロジックに腐心したんでしょう。少年期に井戸の底に落ち、青年期は宙ぶら
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.5

『ダークナイトトリロジー』は3人称視点の伝聞や描き方が多かった。本作は1人称視点で語る「バットマン:0」の物語だ。ストーリーの構造が違う別作品なので、同じ土壌で評価するのは無理があるかも。

2022
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ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション(2015年製作の映画)

3.4

新作『ハンガーゲーム0』にちなんで見始めた。
2段オチがきたあとにもう一回しかけてくれるかな、と期待したが、、

残り20分もあるのにああいうラストになっちゃうのか。
それ以上は話を発展しにくいとはい
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ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス(2014年製作の映画)

3.4

『ハンガーゲーム1・2』はオンタイムで見たが、そのまま関心が薄れて続編2作はスルーしていた。新作『ハンガーゲーム0』公開に合わせて残りの2作を見てみた。

Final2部作の1作目。バトルアクションは
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