ルーク大佐さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

アトラス(2024年製作の映画)

4.2

ジェニロペの人格、挙動をコピペしたかのように偏屈で自我が強く何人も信用しない孤独な分析官が過去の衝撃的なトラウマを克服しつつ、人類存亡の危機に立ち向かう。相棒のAI戦闘ロボットとともに。

情緒不安定
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SECURITY/セキュリティ(2016年製作の映画)

3.4

もみあげの警備員を見て、前に見たことを思い出した。
バンデラスが手抜きせずアクションに取り組んでいる。

どってことない話のポップコーンムービーで予算も控えめだが、それなりに楽しめる。ベン・キングズレ
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サラリーマン・バトル・ロワイアル(2016年製作の映画)

3.4

『メンタリスト』の優男オウェイン・イオマンが出てるのを見て、再見だったことを思い出した。ラスオチショットは忘れてたけども。

この手の殺し合い映画は韓国ドラマでもあるから、いまさら続編をやるならばかな
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エニイ・ギブン・サンデー(1999年製作の映画)

3.6

アツアツのジャケットとオリヴァー・ストーンの長尺映画ということで、長い間、観たいという気持ちが萎えていた。アルパチーノ作品の中で未見のものを探していたら真っ先に見つかったので見始めた。

エンタメ度抜
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355(2022年製作の映画)

3.5

女優陣の自我がぶつかり、足を引っ張り合うような演技の恐れがあったので、あまり気乗りせずに見たところ、冒頭から見せ場をつくり、劇中に入り込んでいけた。意外な展開を仕込み、客の情を刺激するような進め方にな>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.0

本作は内容的に前半後半の2部になっている。タリバン兵に囲まれた軍曹とアフガン人通訳が脱出する話、そして現地に取り残された通訳家族を救出する話。それぞれが約束を果たすために命がけの行動に踏み切る。

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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.8

『ボブ・マーリー:ONE LOVE』 を観てきた。彼の活動や最期は知っていたが、いかに"聖書的な人“であるかを強く印象付けるストーリーになっていた。

有名なアルバム『Exodus』は出エジプト記だし
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コールド・バレット 凍てついた七月(2014年製作の映画)

3.7

原作ジョー・R・ランズデールの小説はバイオレンスとブラックユーモアとツイストの効いた展開がクセになり、好みの作家のひとりだが、かなりくどい描写もあるため、しばらく疎遠になっていた。アメリカ南部やメキシ>>続きを読む

DEATH NOTE デスノート the Last name(2006年製作の映画)

3.4

公開当時、熱狂的なファンがいたことを思い出した。
映画館が若い女子で賑わってた。

ちょっと長い。セリフが空々しくてあまり集中できなかった。
ラストの藤原竜也はさすが。父親鹿賀丈史の心情を思うときつい
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DEATH NOTE デスノート(2006年製作の映画)

3.3

公開当時は見る機会がなく、今回初めてシリーズイッキ見。
20年くらい前のセリフ回し、演出、編集手法という感じでちょっと古さを感じた。

それは仕方ないとはいえ、藤原竜也はやっぱ光ってる。
メジャーにな
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ジャーヘッド(2005年製作の映画)

3.5

数ある戦争映画の中でも一風変わった海兵隊員の描き方だ。
米軍の中でもっとも荒くれ者があつまる海兵隊。
犯罪者と紙一重の若者が激しい訓練を得て一人前の軍人、組織人、社会人として成長していく。多くの者はだ
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

3.8

『ドローン・オブ・ウォー』を見たついでに再見した。
たったひとつのドローン攻撃のミッションで1本の映画を見せつけるのは、ヘレン・ミレンアーロン・ポールアラン・リックマンのリアルな軍人の演技力のたまもの
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ヒート・オブ・シティ 現金強奪(2023年製作の映画)

3.7

兄弟を含む銀行強盗犯の逃亡劇というストーリーは、マイケル・ベイ『アンビュランス』とダブるが、ベイ作品のような大掛かりなカーアクションや爆発、そして派手な空撮はない。救急車内で手術というエキセントリック>>続きを読む

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

3.5

ほぼ同時期制作の『アイ・イン・ザ・スカイ』と比べると、本作はワシントンを巻き込むポリティカルサスペンスの要素は少なく、ドローンパイロット個人の内面にフォーカスしたもの。

アルカイダ兵と主人公ら空軍兵
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アダージョ(2023年製作の映画)

3.2

冒頭20分説明皆無で無為に話が進み、暗く重い雰囲気が終わることなく、面白みのない話が淡々と流れる。ネトフリギャング映画やドラマは隠れた良作があるので期待して見た。

しかし、元ギャング仲間がボスの息子
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ネイビーシールズ ラスト・ソルジャー(2023年製作の映画)

4.0

アフガニスタンの交戦地帯に米兵が一人で取り残され、仲間が救出に向かうという話は、快作ミリタリーアクションドラマ『SEAL Team/シール・チーム』でも取り上げられていた。

本作は米国人を救うミッシ
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

途中グダグダな人間関係の戯れに疲れてくるが、無邪気な子ども、田舎のノー天気な大人や警察、ロクデナシの麻薬ディーラーなど、マヌケな人間模様がそのまま田舎のアメリカ人の等身大の姿なのかと眺めていると、意外>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.3

3年ぶりくらいに5~6回目の視聴になった。まったく古さを感じない。犯罪映画、陪審員ドラマの制作者にとってはお手本となる脚本だろう。

有罪無罪の審議過程の中で陪審員の人間性が浮き彫りになり、他人への無
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リミテッド(2022年製作の映画)

3.1

砂漠、雪山、海難などをテーマとするワンシチュエーションサスペンスの系統に属するものであり、極限状況をどう生き抜くのか、というストーリーだ。砂漠が舞台なだけに、飢え、水、砂嵐、野犬などが敵になる。

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MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

3.4

予想外のオチで暗黒マインドまっしぐらの気持ちになる。
日曜日深夜に見る映画じゃなかった。

リーアム・ニーソンが銃弾くらって苦しむシーンやアルツハイマー病で言語不明瞭になるシーンなどは、必死の演技なの
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デイライツ・エンド(2016年製作の映画)

3.3

さまざまなゾンビ映画やドラマの中で、ゾンビがやたら戦闘力があり、スピーディな動きをするものがある。本作のゾンビはそのパターン。

なぜ人間以上の瞬発力や持続力で動けるのかは謎というか、問わない設定にな
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ミッション・ブレイブ 欧州警察特殊部隊(2019年製作の映画)

3.7

ウィリアム・カウフマン監督は力への信奉者なのか。
パワーを持つ者は善玉であれ悪玉であれ、自分なりのルールを持ち、それを忠実に実行すれば評価すべき点はあるかというような。

ラスボスのアーマンド・アサン
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バッド・デイ・ドライブ(2023年製作の映画)

3.6

ドイツ版『タイムリミット 見知らぬ影』は父親が自己チューで落ち着きのないめんどくさい男なので、不快感は覚えつつもロクデナシの挙動にあれこれ振り回されるため、緊張感が続くというメリットがあった。

おバ
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.4

画家の習作、作曲家の練習曲、小説家のデビュー作などには、天才クリエイターの原型やポテンシャルを感じることができる。最初が肝心なのだ。

本作の主要キャラは陰キャ&陽キャ男2人と訳アリの女性1人。
この
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名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年製作の映画)

3.6

サブスクで劇場版名探偵コナン制覇を目指し、最後に見たのが映画化初作品の本作だ。すべてを見終えてから1作目をみると、いろいろ味わい深い面があるかと思い、最後にとっておいた。

映画に限らず、クリエイター
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L.A.コールドケース(2018年製作の映画)

3.8

ジョニー・デップ&フォレスト・ウィテカーという、二大自閉系っぽい演技をするプロ役者がバディを組んで有名な未解決事件を追うのだから、関心を惹かざるを得ない。

ジョニデはこういう報われないミニマム小市民
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潜入者(2015年製作の映画)

3.8

主要4キャストの自然な演技によって最後まで緊張感を味わえた。
中でもブライアン・クランストンとジョン・レグイザモは潜入捜査官として目の動きから立ち振る舞い、話し方にいたるまで、リアルの潜入者に学んだか
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.9

『ゲゲゲの鬼太郎 ー1(マイナスワン)』ともいえる作品。
横溝正史や山田風太郎の怪奇小説のような伝奇ミステリーの傑作だ。
激動の戦後期、誤った愛国思想、独りよがりの英雄願望でノシあがってきた龍賀一族の
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.5

前作から10年っぷりで制作にもかなりの時間をかけているが、キャストが過去作よりもこじんまりした。
さらにバーニーが序盤からあんな状態になり、ひやひやしたが、オチは掟破りのような流れだ。

ステイサムは
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ブラック・サイト 危険区域(2022年製作の映画)

3.3

ハリウッド随一のサイコ顔役者ジェイソン・クラークと、これまた随一の脳筋バカ男役者ジェイ・コートニーそろいぶみなのに、なぜあんな体たらくなオチになったのか。残念すぎる。

この二人がそろえば、いくらでも
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

子どものころに抱くピュアな夢を思い出させるような世界観でいっぱいのストーリー。次から次へと満ち溢れる極彩色の映像シーン。
若者はもちろん、疲れた大人の心を癒やす奇跡的な物語だ。

わかりやすい悪人を設
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.9

過去見。
日本かぶれのフランス人の映画だからとまったく期待せずに見たら、爆笑続きでアニメとの違和感はまったくなかった。

フィリップ・ラショー率いる制作陣はホントにシティハンターが好きなんだな、と痛感
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.7

ちょっとのリアルとおとぎ話感が原作の魅力だった。
日本で冴羽遼を演じるならば鈴木亮平以外にハマり役はいないだろう。
おふざけ演技もアニメのイメージに近い。

主要キャラは原作を意識し熱演している。
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.5

ジェラルド・バトラーが制作を兼ねる映画がチラホラ増えてきたが、本作もその路線につながるようなありふれたストーリーだ。
サスペンス度はイマイチ。それぞれのキャラと話の展開にまったくの意外性がなく、ぶつ切
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REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

3.6

PART2は中盤から1時間くらいバトルシーンが続くので戦争アクション好きは脳筋映画と割り切ってバトルを楽しめる。

ただ、前半に続いて助っ人キャラの内面掘り起こし部分や動機の語り口がやや弱いため、彼ら
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名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)(2004年製作の映画)

3.6

劇場版シリーズの中では事件と犯人とその動機のスモール感がTV特番レベルかな。犯人の種明かしは早々と終わり、残りの3分の1くらいの余白で何をやるのかと眺めていたら、スカイパニックが始まった。

謎解きよ
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