たちくるみさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

たちくるみ

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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.8

スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバー演じる夫婦の離婚のお話。

穏やかに始まるオープニングから段々お互いの中身が溢れ出てきてぶつかり合い、水と油のように交わることがなくてどんどんとその溝は深く
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

ポン・ジュノ監督の良さが詰まった傑作。

凄かったです。良いとか悪いとかそういう言葉で決めてしまうべきでは無い作品。

いつの時代、どの国にも存在する格差社会をテーマにしたメッセージが詰まっていながら
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スプリット(2017年製作の映画)

3.8

多重人格やサイコパスな作品を探していた時にこの作品を見つけて鑑賞しました。

ジェームズ・マカヴォイの演技の幅が凄すぎました。。9歳の少年から女性、リーダー格の男性やその他のジャンルの異なる人間やそう
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ナチス時代の残酷な時代をタイカ・ワイティティ監督ならではの色で描いた作品。

ジョジョの目線で物語は進行していき、空想上のアドルフ・ヒトラーをはじめ、ユダヤ人、ナチスの人々を絡め、決して忘れては行けな
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.2

ドラムを上手く使った音響、ワンカットや狭いところを流れるように撮る撮影技法、CGの使い所、何より作品や監督、俳優の実名をふんだんに用いて描くリアルの生々しさと想像のファンタジーの部分の使い分けなど、賞>>続きを読む

タイピスト!(2012年製作の映画)

5.0

フランスのお洒落映画。
登場する風景や建物、小道具、撮り方や構図など監督のこだわりが詰まった作品でなによりヒロインのデボラ・フランソワが可愛い。

タイピングという珍しい所に着目してここまでラブストー
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

5.0

ポン・ジュノ作品を兎に角観たいという衝動に駆られ観ました。

実際に起きた事件で久しぶりにこんなに胸焼けするというかスッキリしない感情に支配される作品でした。

刑事目線で事件を追っていくなかで犯人の
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.8

2019年大晦日に観ました。
2019年最後に観た作品。

2019年の日本を描いた作品ということで2019年のうちにどうしても観なければと思い借りて観ました。

都市や乗り物、ファッションがとてもお
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ビッグ(1988年製作の映画)

4.6

ファンタジーで無茶な感じするけどトム・ハンクスの演技力で成立させていてすごい。ちゃんと子供に見えてくる。。違う環境に身を置くことで次第に大人になっていく様と童心を忘れない大切さが伝わってくる心温まる作>>続きを読む

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

4.6

とにかく可愛くてお洒落です。
見ててほっこりします。
少年少女の大冒険、広い世界と狭い世の中
未知なるものを求め冒険する彼らが愛おしくずっと観ていられます。
ウェス・アンダーソン監督らしい作品で心が温
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

5.0

すごく好きな世界観で人生においてもきっとお気に入りの作品。
とにかく全てが可愛くてお洒落。
構図も一つ一つの建物もアイテムも衣装も音楽もほんとにウェス・アンダーソンのこだわりを感じるしこの作品に関して
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

5.0

本当に面白かった。
オリーブさんがすこぶる可愛らしいし
登場する全てが愛おしい
家族のそれぞれの個性とそれらが合わさった時の力がすごい
浅そうで深いし深そうで浅いところもある。笑
ぶっ飛んでるところも
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.8

ローマの休日で恋してから観たかったオードリーヘップバーン様の代表作のひとつ。
玉の輿狙いの好きになれない中身の美女かと思って最初は残念に思えましたが観進めていくうちに段々とそうなった根源の理由が明らか
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

5.0

クザヴィエ・ドラン監督作品初鑑賞。
ずっと気になっていた監督。

観て、正直衝撃を受け、考えさせられました。
すごい映画を作る人がいる。

なんでこんなに苦しいのに画は美しいのか、
壁にぶつかっている
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.2

パプリカを見て面白い作品を作る監督だなと思い鑑賞しました。
ホームレス主観の物語をつくるのが斬新で捨て子だったり命について現実の問題を取り入れながらファンタジーも入った絶妙なバランスで話が展開されてい
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.6

好きな世界観。夢と現実。
この物語をアニメーションという形で表現した今敏監督の脳内を知りたいと思いました。作中にいくつか登場する名作のパロディをみてほんとに映画が好きな方なんだろうなぁ、と伝わりました
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Love Letter(1995年製作の映画)

4.0

素直な感想として素敵な世界観でした。
あの世界を頭の中で作り上げ、そして映像として表現してしまう岩井俊二監督は本当に日本の映画界に必要な存在だと感じました。

中山美穂さんの一人二役の演じ分けも見事で
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.7

凄いものを観ました。
最近の映画はあまり観なかったのですがこれは菅田将暉と山田裕貴が出演していますし日本アカデミー賞も獲得した作品だったので観ました。
菅田将暉もヤン・イクチュンも山田裕貴もその場に存
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.9

こういう結末が読めないサスペンスは大好きです。結末が読めない面白い作品にするためには脚本は欠かせませんがそれを表現する役者の力が必要不可欠。この作品はその両方がしっかり揃っていてとても見応えがあります>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

5.0

クリント・イーストウッドが監督・主演を務めた今作は「家族との繋がり」、「お金で得られるものと代償」、「仕事との向き合い方」、「自由とは何か」などいくつもの深い考えさせられるテーマと美しい映像、そしてイ>>続きを読む

ナイン・ソウルズ(2003年製作の映画)

3.8

脱獄モノが好きなので気になって観ました。
正直、はじめは日本の脱獄作品はあまり好きではなかったのであまり期待はしていませんでした。てすが期待してなかった分、それぞれの個性や作品自体の雰囲気がよくて案外
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.8

高倉健が犯人役の作品、ということで観ました。
面白かったです。脚本が緻密に書かれていることで登場人物ひとりひとりにフォーカスが当てられ、その人の視点でこの事件を見ることが出来るので犯人が単なる悪かとい
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ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

3.0

ゆるーーーっとしてます。
この映画はお休みの日に朝起きてごろごろしながら何にも考えず観て楽しめる映画ですね。
ナポレオンとペドロのコンビすき。
オープニングのかわいさが半端じゃないです。

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.8

ムーンライト。
観よう観ようと思ってずっとクリップはしてたけど観れていなかった作品。あの時はまだクチコミがそこらじゅうで聞こえてきてフラットな状態で観れないと思ったから。シャロンという一人の男を三部構
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

2.8

スカーレット・ヨハンソンを観に来ました。
当時公開前に観た予告が面白そうで気になっていたのですが本編を観た感想としては本編を予告が超えてしまったかな、と正直感じました。
設定が設定なのでリアリティとい
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フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

3.8

伊坂幸太郎さんの原作を映像化した作品で俳優陣が豪華。今の業界を支えている役者がまだ若い頃の作品で観ていて新鮮でした。濱田岳、森山未來よかったです、この頃からちゃんと感じるものがあります。そしてラストに>>続きを読む

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

2.8

ティム・バートンがミュージカルやるんだ、そしてジョニーデップなんだ、ということで観ました。映像の色味だったり世界観がハリーポッターのようでありながらシザーハンズでもあり、みたいな感じで雰囲気は素敵でし>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.6

映像がとても美しく、紫や黄色、そして空の色まで計算されているかのように印象に残るシーンが数多くありました。
子供の目線から描かれていくフロリダの現実問題。斬新な切り口で何が起こるの?っていう期待をして
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

5.0

人生の中でも本当に好きな作品。
途中まで家で観ててどうしても出なきゃいけない用が入って中断しましたがその帰りに気になり過ぎて吉野家で残りを観たら最後、、感動しすぎて涙と鼻水ボロボロ流しながら牛皿定食を
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ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

3.4

景色が綺麗、ドライブしたい、おばあちゃんに会いたい、そんなことを感じた映画でした。
ある夏の数日の田舎での生活の中で周りの人間を通して自分と向き合う時間を細かく切り取って描いています。
シムウンギョン
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.8

観ている心は重く苦しい。人間の醜い心やもつれた関係それに対してゆるやかに広がっていく田園風景や青空や夕日、そしてドヴュッシーのアラベスク。対極にあるようなふたつが乱暴に絡み合い観ている人にじわりじわり>>続きを読む