ハタラキタクナイさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.5

どうしても日本映画はゾンビを上手く撮れなかった、そんな価値観を壊してくれた

しっかりと人間の身体が千切れたり潰れたりする描写を見せてもらえた

ゾンビと戦う銃もハリウッドのような軍用ではなく競技用ラ
>>続きを読む

アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

2.7

前半はとてもいい感じ街中でウィル・スミスがドライバーをぶっ放してるシーンとかはとても良かった。

オチが最悪、ネタバレもできないくらい何もない
気になって調べたらやはりラストは変わっていたとのこと
>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.4

ひさびさに骨太のジャパニーズを見た
劇団ひとりは確実に映画監督としては北野武を超えたと確信した。

映画的な表現は各所に散らばらせつつも劇団ひとりの思うかっこいい芸人という職業に対しての憧れという視点
>>続きを読む

サウルの息子(2015年製作の映画)

3.6

アウシュビッツの惨劇を限りなくエンターテイメント性を排除して写している映画
そこに主人公のオーバーな感情表現などはおそらく意図的に排除されていて淡々と職務をこなす過程を絞られた視野で見せつけられる
>>続きを読む

オデッセイ(2015年製作の映画)

4.4

正真正銘の陽キャのマットデイモンが見れる作品
シリアスに絶望からの希望までを描きがちなこの手の作品感をいい意味でぶっ壊した映画

火星に1人取り残されてこんなに前向きってこいつ逆に変だよとは思ったが辛
>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.2

悪役たちが活躍する日本でいうワイルド7的な作品を期待して打ち砕かれた前作から監督がガーディアンズオブギャラクシーのジェームズ・ガンとのことで見てみた。

最高の映画に生まれ変わって本当に驚いた
ちゃん
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.3

マーベルの映画に明かるくない自分でも大好きな映画

宇宙をまたにかけたトレージャーハントものの映画の始まりは病室の一角、とても狭い場面から始まりワンシーンで一気に広い画面に観客を連れ出すライド感で冒頭
>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

4.1

辛く苦しい時間が永遠と続く映画館で見ていた時は何度も席を立ちたくなった。

この映画を少年への暴力に関するポルノと揶揄されないようモノクロ映画としたとのことだったがカラーでは絶対帰ってたと思う

最初
>>続きを読む

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.1

しっかりと泣かせてくれるいい映画だった
話としてはちゃんと種明かしをしてその演出もすべってなくストンと落ちてるあたりも気持ちがいい

携帯をいじりながらではなくしっかりと見てほしい方の作品

スプライス(2008年製作の映画)

3.3

SFスリラー的な気持ち悪い映画だった
人が超えては行けない一線を超えた時に降りかかってくる災難が啓蒙的に描いていた。

とにかく出てくるクリーチャーが言ってはなんだけど気持ち悪すぎる。。
人に似てれば
>>続きを読む

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

3.5

最後で全ての回収をしてくれる映画
海と虎の描写が美しい話もいいでもそこまで好きじゃないのはなんでなんだろう。。

空白(2021年製作の映画)

3.8

実際の事件を元にした本作では、映画的な求心力のあるシーン(具体的に山場のなるシーン)がごっこそり空白として描かれない。

だからこの映画の登場人物の誰にも共感できないし共感し得るところを残しているとこ
>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.1

映画に出てくるひとりひとりがあぁこんな奴いたなと思うキャラが多かったし、学校だけが世界の全てと思っているんだろうなこいつらと俯瞰してみていた

そんなことやって意味あんの?の問いに意味なんかない、好き
>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.8

残虐殺人鬼版の【君の名は】
かと思ったら女子高生は何かに目覚めた風で完全に殺人鬼が入り込んでるというわけでもなさそうな変わった作品だった

学校での殺戮シークエンスはいいぞもっとやれ!となるくらい勧善
>>続きを読む

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.0

スチームパンク的な映像と声を当てる俳優さんはいいと思った

ただ話がつまらない。
頑張ってれば夢は叶うみたいなメッセージは絵本なら成り立つし通用するけどわざわざ2時間の映画にする意味がない

正直、劇
>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.6

なんだこれ、1時間ちょっとだしながら見しよと思ったが面白かった

特別熱いものが込み上げてくるわけでも、急に主人公たちが素晴らしい演奏ができるわけでもないのに高校生の時にあった自惚れと勢いがあった
>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

このクオリティの映画を家で見れるようになるなんて。。

女性大統領のメリル・ストリープとスティーブ・ジョブズもどきの嫌われ役感がいい!
全方位に悪意が向いたブラックコメディ

デカプリオは着実に太って
>>続きを読む

ムービー43(2013年製作の映画)

2.8

ハリウッド最前線の俳優さんで作ったおバカコント集と言ったイメージ。

ここで言えるのはバランスをちゃんと取れるコメディ畑の俳優をちゃんと入れないと滑り倒すこと。

ダウンタウンたちのいない年末の笑って
>>続きを読む

愛しのローズマリー(2001年製作の映画)

2.8

この映画の上映してた頃は今よりもルッキズムみたいなことは言われてなかっただろうけどこの価値観をみんなが持つのは難しいと思う。

あくまで理想主義な描き方でまるで容姿と中身は正反対だと言わんばかりの演出
>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.6

ラスト30分は、最後こういうシーンでどんでん返しがあってこういうオチになったらいいなーって思った通りに落ちた。

ピエロがお前を嘲笑うをみた後だとどうしても勘ぐってしまう。

チームクライムものとして
>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

4.1

四姉妹の俳優さん全員の演技はかなりいい!
それに加えて脇を固めるキャスティングもこれ以上ないほど素晴らしい
映画の八割はキャスティングで決まると言った監督もいる、その点でこの映画は勝っている

鎌倉の
>>続きを読む

ターミナル(2004年製作の映画)

4.4

トムハンクスの映画で1番好きな映画

きつい気持ちになった時に見直す映画になった
逆境にあっても突破口を見出す。
最後のシーンもかなりいい恋愛映画としても自分にぶっ刺さる終わり方

CASSHERN(2004年製作の映画)

3.1

子供の頃に見た紀里谷和明監督の初めての作品で全く見たことない映像に感動した覚えがあった

改めて見るとキャシャーンっぽい何かにもなってない。。

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

3.7

映画好きの義務教育の本作、作品の長さで後回しにし続け満を辞して拝見。

広大な砂漠が続く綺麗な画角でほとんどのシーンが進んでいく。

戦争と虐殺、仲間の死でロレンスが憔悴しきっていく

決して楽しい映
>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

まず今回の映画は監督のラナ・ウォシャオスキーの精神的なリハビリ映画だということを踏まえるとなんなく合点がいく。

今作の事前知識として、ウォシャオスキー姉妹(元兄弟)の両親が亡くなりショックを受けてい
>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.8

インターネットの世界で美女と野獣を作ったらというアイディアで作られた映画

現実世界では冴えない女子校生のすずはネットの世界では大人気の歌姫ベルだった、そこに嵐を仕掛けるリュウにすずは興味を持ち始めて
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

カップルの出会いから別れまでを描いた坂本裕二らしい脚本。

この映画で何より驚くのが、固有名詞の数だと思ういったいどれだけの会社に電話をかけ続けてできているのかわからない。

ストーリーとしてはきっと
>>続きを読む

あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.2

幼馴染の2人が大人になっていくまでなんとなくお互いが好き同士と知っていて踏み出せない2人を描いた映画。

ずっと焦ったい気持ちにさせられ続ける。
それを心地よく感じたり出来る人は楽しいと思う
自分はイ
>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.5

よくある身体的なハンデを持った子供が周りに支えられながら何かしらを成し遂げる映画だと思って見た。

ただ、この映画が凄いのは途中主人公の姉がメインになるパートがある。
どうしたって両親は弟にかかりっき
>>続きを読む

ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

4.0

苦しい時に帰ってくる映画

うつ病という誰がなってもおかしくないこころの風邪になってしまったツレを献身的に支える奥さんの心温まる2人のお話

正直、話の展開は読めるけど俳優陣の演技が良すぎて分かってい
>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.8

『自分が何になるか他人に決して決めさせるな』何にでもなれるわけではないけども選ぶことは自分でしなければならないとこの映画から教わった。

主人公のシャロンは【黒人】【貧困】【ゲイ】が原因で周りの子供達
>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.9

言葉の話せない女性と捕獲された半魚人、ひとりぼっち同士のラブストーリー

毎回ギレルモデルトロの作品に出てくる化け物は素晴らしいクオリティ
そして、ただ殺されたり駆除されたりする彼らにも愛を持って接す
>>続きを読む

ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

4.6

ギャングスタ版ウォーターボーイズ
ヒップホップ、ドラッグ、セックス、暴力のオンパレードだが確かにN.W.Aのリアルが見れる作品。

個人的にヒップホップの文化が好きな自分にとってはずっと熱量高く楽しめ
>>続きを読む

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

3.7

過激すぎる反戦映画。
対戦によって顔(おそらく瞼から下全て)両腕、両足が吹き飛ばされてしまった男が死ねずに生かされ続ける文字通りの生き地獄を味わう話。

気が狂ってしまえばどれだけ楽になれただろうとい
>>続きを読む

ライムライト(1952年製作の映画)

4.4

自殺未遂の若い女性を昔は名声を手にしたコメディアンが助け、生きるとはどういうことなのかと説いていく。

テリーとカルヴェロが男女の愛情というより1人の人間が半分に分かれたような時間や環境によって変わら
>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.3

タイトル通りの爽やかさ、秒速5センチメートルに引け劣らないほど青春を感じられる作品。

出っ歯を気にしてマスクを外せない女の子と口下手で外の世界の音から自分を守るため音の出ていないヘッドフォンをつける
>>続きを読む