SANUKIAQUAさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Mila(原題)(2021年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦下1943年
イタリア・トレントの空爆
そこにいた少女の話。

台詞なしの作品で
それは言葉や人種、時代の壁を超えて
あらゆる人々に届けるためだと思います。
空爆から最後まで
不幸にも戦
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パッセンジャーズ(2008年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ミステリと云ふなかれ。

彼はなぜ一人気分が高揚しているのか
航空会社は何か隠しているのか
隣人の婦人は信用できるのか
カウンセリングを見つめる男は何者なのか
数々の謎と、違和感を抱えながら
物語は進
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アフタースクール(2008年製作の映画)

4.3

もう10年以上も前に
レンタルで鑑賞済みだったんだけど
面白かったというのだけ覚えていたけど
話の筋はまっっったく忘れていて
初見同様に楽しんで見れました。
今見直してみると出演者みんな
わっかいなー
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.2

自分の内なる声に耳を澄ませよ
とよく言われるし
自問自答せよとも言われるので
脳内自分会話は悪いことだとは思わない。
それは自分を守るためでもあるし。
でも過去につらいことがあったとして
生きているな
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グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇(2019年製作の映画)

4.4

それほど期待せずに軽く見始めましたが
予想外に良くできた面白い作品でした。

何はさておき小池栄子さんが素晴らしい!
努力の積み重ねとか人生の積み重ねとか
彼女の気持ちを感じる、まさに身体を張った
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ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.7

軽い感じのタイトルから
軽いコメディタッチの作品を
想像していたのですが
予想外にハードでシリアスでした。

この映画は、これから社会人になる
高校生や大学生らに見てほしいなと
思います。
もちろん、
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ゲット・オン・ザ・バス(1996年製作の映画)

4.1

ワシントンD.C.で行われる
大行進に参加するため
ロサンゼルスからバスで行く
男たちのロードムービー。

貸切バスで同じ目的に向かう
黒人男性たち。
アメリカ社会の中で
地位向上のため黒人たちが
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.2

爆笑しながら
時にドン引きしながらも
めっちゃ身につまされて
共感してみたりと
感情揺さぶられる一作でした。

主演の松岡さんが出ずっぱりで
彼女のキャラクターに
感情移入できるが肝です。
歌いまくっ
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.5

ニュースでクルド人の置かれた困難な状況が
報じられていたのは見ていたものの
具体的に彼らを取り巻く状況や
彼らがどのような思いや考えを
抱いているのかは知りませんでした。
リアルな彼らの思いや文化、
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グローリー(1989年製作の映画)

4.3

アメリカにおける黒人差別の問題に関する本を
読み進めている途中、
南北戦争時の所で黒人舞台に関する記述があり
本作を見てみようと思いました。

あまり世界史を詳しく学ぶ機会がなく
学び直している状態で
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2022年2月24日
ウクライナのNATO加入に反発する
ロシアが武力侵攻を開始。

長年未鑑賞だった本作を鑑賞するなら
今しかないと思い鑑賞しました。
ポスターにもなっている向日葵畑は
ソ連時代のウ
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.8

冒頭のやさぐれ感から
メリル・ストリープと
ニコール・キッドマンが出てるけど
大丈夫?って雰囲気だったんだけど
挿入される歌とダンスのキレの良さで
懸念は払拭されました。

舞台のほとんどはアメリカの
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

4.2

タイトルになってる一か八かの大勝負は
ラストにやってくるんだけど
ある意味ダブルミーニングになってて
めっちゃ笑えた。

女性蔑視も含めて下品なネタも多いので
男女で見るならほんとに大切な人と
見るの
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あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)

4.4

冒頭のアニメが綺麗で掴みはオッケー。
娘役のグロリアちゃんがとにかくキュートで
彼女をキャスティングできた時点で
9割方勝ちの映画かなと思いました。

遊んで暮らしていたいい加減な男に
突然置き去りに
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43年後のアイ・ラヴ・ユー(2019年製作の映画)

4.2

素敵な小作品でした。
不倫は良くないよ、そう思うよ。
でも一度は好きになって
別れざるをえなかった人が
病気になってると知ったら
何か助けたいと思うのは
ダメだとは思わないよ。

娘婿の不倫が比較対象
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

過去にだけタイムトラベルできたら…
ちょっとした失敗とかのやり直し
身近な人の事故とかを回避する
ことに使いまくるだろうと思います。

でも失敗したから学ぶこともあるし
失敗しても後でどうとでもできる
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SING/シング(2016年製作の映画)

4.0

可愛い動物たちが歌って踊るのが楽しい。
程よいデフォルメと比べて精密な毛の感じとか
わかってるなぁという感じでした。
イカの使い方がうまかった。
話の筋自体はオーソドックスで
先も読めるんだけど、それ
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.0

アメリカ南部の海沿いを行くロードムービー。
南部の田舎のなんとも言えない雰囲気が
ちょっと怖くもありつつ心地よい。

ダウン症の青年とある男が
旅を共にするうちに
絆を深めるという内容は
フランス映画
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.3

わかりやすくハッキリせずに
もやもやし続けることが
本作の肝だろうか。
人は型にはめてみて
人を理解したと思うものだけど
人はそんな単純でなく複雑なものだし
その型にはめられることにより苦しみ
そのロ
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大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

4.0

豪華スター共演で送るアメリカ現代史。
もうひとつの「フォレスト・ガンプ」。
黒人の地位向上の歴史を
ざっと見ることができるので
知らない人、これから知ろうと思っている
人には良い導入となるかもしれない
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.7

有名な著者「ライ麦畑でつかまえて」
十代の頃にタイトルだけ見て
最初は青春悲哀物語?
なのかな?と思って読み始めてみたものの
なんだかついていけなくて
早々に読むのをやめてしまった。
他の著者はどうだ
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魔女の宅急便(2014年製作の映画)

2.5

ジブリのアニメ版と
比較せずに見ても残念な出来。
主演の小芝風花さんは
とても魅力がある子。
それは朝ドラや特撮ガガガで証明済み。
他にも実力派な俳優が揃っているのに
活かしきれていないのが勿体ない。
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オールド(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「もしも◯◯が◯◯なら…」
頭に浮かぶ妄想を壮大にして
映画にしてくれる監督さん。
作品中にグロテスクな部分を
挟み込んでくるので
嫌いな人は嫌いでしょうが
選ぶテーマやシチュエーションは
いつも惹か
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一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

4.3

非常に短い作品ではあるけれど
後に残る作品。
短すぎてもう少し先までみたくなるけど
そこを延ばさないのが良いところかな。

バックトゥザフューチャーによって
何となく、タイムトラベルってこんな感じ
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.1

ブルース・スプリングスティーンの歌が
心に沁みるようになったのは
僕は働き始めてからで
今でも彼の歌には心を動かされる。

主人公みたいな境遇にはないから
彼の気持ちがわかるわけではないけれど
生まれ
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

相変わらずウディ・アレンのNYは素敵。
時代が移り変わり街の風景や人の成りが
変わっても。
と言っても古き良き街を大切に思って
写しているからというのもあるんだろうけど。

高い身分でお金に困らない貴
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.4

RENTのシーズンズオブラブを初めて聴いたとき
最初のワンフレーズだけですぐに心を掴まれて
それからずっと聴いているお気に入りの曲。
そしてミュージカルを調べて
作者のジョナサン・ラーソンが
初演前日
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風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

4.7

アフリカのマラウイという国を
知っていますか?
私は名前だけしか知らず
この作品を見ながら位置を初めて確認しました。

昨今、SDGsという言葉が
日本国内で良く聞かれるようになりましたが
なんだか流
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レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―(2009年製作の映画)

4.0

数だけ考えるともう戦う前から
勝負は見えてそうな赤壁の戦い。

しかし圧倒的な数を持つ側は
人材に乏しく、さらに驕りがある。

一方数の少ない方は
滅亡の危機感はあるし
愛国心もあれば
知力や武力に優
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レッドクリフ Part I(2008年製作の映画)

3.7

悠久の歴史を誇る中国だからこそ
こういう物語を架空のヒーローを
創り出すことなく描けるのはいいね。
歴史がつながっていることを考えると
やはり手触りが違うもの。
西洋を舞台にした300やトロイとかの
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.7

地球壊滅につながる彗星が迫ってくるぜ
さあどうする?

いやぁ皮肉たっぷりで面白かった。
世界的危機にも一致団結できない、
経済最優先とか
昨今の現実世界でも立証されてしまったし
やっぱりそうなるよね
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.1

漫画を読んで、面白いなと思い
アニメを見て、いいなと思い、
実写も観てみましたが、
いいんじゃない?
店長が大泉洋さんということで
どうかな?と思っていたんだけど
問題なく受け入れられました。
でも本
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小さな恋のうた(2019年製作の映画)

4.2

最初の20分くらいは
こんなベタな展開でいいの?
って思ったんだけど
そこからちょっと思ってなかった方向に
物語が進んで後半はぐいぐい惹かれました。

高校生バンドの青春映画なんだけど
そこに沖縄特有
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.7

狭い部屋の天井を眺めながら
ライトを全部消してベッドの上で1人、
CDプレーヤーにイヤホンをつないで
「犬は吠えるがキャラバンは進む」を
繰り返しあの頃聴いていた。
洋楽ばかり聴いていた時期だったけれ
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.2

演劇大会の最優秀賞受賞作品らしく
実に舞台っぽい作品。
焦点のあてるところが面白く
脚本もダブルミーニングが
そこかしこに散らばっていて面白い。
俳優さんの半ば素人っぽさも逆にいい。
ただ惜しむらくは
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.6

政府関係者でもないし
強力なコネがあるでもなく
ちょっと技術を持ってる男の家族が
地球滅亡の危機に瀕した時の話。

こうした危機の時に
国家が箱舟に乗せる人員を選抜するのは
普通にありそうだし
実際そ
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