SANUKIAQUAさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.0

哀しい物語でした。
しかし戸惑いながら観ました。

東日本大震災を盛り込むことは
必須だったのか否か。
貧困、生活保護の問題は
日本全国至るところにあり
共感を得るためなら
むしろ足枷になるのではない
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キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

4.6

実在したサッカーのゴールキーパーの話。
イングランドのサッカーファンには
常識的な伝説なんでしょうね。
私は知りませんでしたから
この作品を見てよかったと思いました。
ただ、これはサッカーを題材にした
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

泣ける映画と話題になっていたので
公開時に原作小説を先に読みました。
読後の感想は、泣くというより
その愛の器の大きさに爽やかな気持ちに
なったものでした。
なので泣けるという触れ込みに
多少の違和感
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

かつて1960年代から70年代
子どもだった大人たちが
いい大人になった今見る映画かな。
子どもがみても理屈っぽくて
飽きるんじゃない?

シンプルなウルトラマンの造形とか
ラストがゼットンとか
初代
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

東京の良家に生まれ育った女性と
富山の一般家庭に生まれ育って女性
対照的でありながら相似形を描く
二人の交錯と開放。

東京と富山の風景や
正月風景や同窓会、飲食などで
セレブと庶民の対比を
見事に見
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.9

老後資金には2,000万円とか
4,000万円必要とか
金額が先走りしている感がありますが、
もちろん必要な金額をしっかりと
考えて備えることはとても大切ですが
自分達はどう暮らしていくのか
自分達の
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RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語(2010年製作の映画)

4.4

映画って見るタイミングというのがあり
そのタイミングをはまると
見方がガラリと変わることがあります。
ふとテレビをつけるとちょうど
この映画が始まるところで
ああ、映画の神様は今日、このタイミングで
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こどもしょくどう(2017年製作の映画)

4.3

こども食堂を始めるきっかけになった話
こども食堂とは?というよりも
一定のこどもたちがおかれている状況を
把握してほしいというのが映画の趣旨
だと思います。
すぐできる支援が彼らには
こども食堂だった
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ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

4.3

主人公のツレほど几帳面ではないけれど
自分にもこういう性格なところがあり
自分もこうなる可能性はすごく高い
と思っている。
この映画を初見してから随分経つけれど
それ以来、風邪のひき始めや
風邪ひかな
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

4.5

第二次世界大戦前スターリンによる
ウクライナへの飢餓政策が描かれる
けれど主題はジャーナリズムにある。

映画が大戦前が舞台というのが肝で
それは過去の大戦という意味だけでなく
まさに今がこれから起こ
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カラスの親指(2012年製作の映画)

4.3

160分と長い作品だけど
細かい何気ないところを省くと
面白さを消してしまうので
省くわけにはいかない。
おそらくTVの地上波では
放送しないでしょう。

コンフィデンスマンJPや
ユージュアル・サス
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.6

Netflixがお金出してるからだろうけど
最後のシークエンスが長すぎる。
無理してアクション場面増やして
盛り上げようとしてるけど
物語の本質はそこじゃないから。
海外市場を考えた構成だろうけど
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バイス(2018年製作の映画)

4.2

D・チェイニー
名前は勿論知っていたけど
それ以上はよく知らなかった。
実在の人物、しかも最近まで生きてた
人物に迫るこういうのを作るのが
アメリカらしいなと思う。
しかもジョークを交えながら。
しか
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ヤングガン(1988年製作の映画)

3.3

黒澤明監督の七人の侍を
リメイクしたのが荒野の7人で
それを若手俳優たちで
リメイクした感じなのが本作。
日本で言えばアイドルたちで
時代劇をするみたいな感じかな。

町を牛耳る汚い大人たちが
行き場
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.5

東京駅を出た高速電車は
ハイテンションのまま
まさに最後は暴走列車となり
フィニッシュを迎えた。
この一貫したテンション、
スタイルで描き切ったのは
凄いなと思ったし
ずっと笑いっぱなしでした。
最初
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耳をすませば(1995年製作の映画)

4.4

監督の近藤喜文さんの画集を見たとき
この人の日常を観察する優しい視線が
魅力的でした。
この作品にもそれは活かされていて
もっとこの人の監督作を見たかったと
今でも思います。

オリビア・ニュートンジ
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

5.0

ある理由で郊外に引っ越してきた
姉妹が体験した初夏から晩夏の出来事。

大それたメッセージを謳うわけでなく
ノスタルジーに浸るわけでも
自然を讃歌するわけでもないけれど
様々な思いが胸に去来します。
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ふるさと(1983年製作の映画)

4.3

主演の加藤嘉さんの演技が
とにかく素晴らしすぎて
圧倒されました。
惚けてしまった時とそうでない時
垣間見える鋭い視線と優しい眼差し
ダムに沈む運命の故郷とそこで生きてきた
じいの人生が重なり胸を打ち
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

次元大介役の小林清志さんが
逝去されたので久しぶりに鑑賞。

今更内容について語ることはないくらいの
マスターピースなだけに何度みても
色々と発見があったりします。

今回気になったのは
クラリスがは
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

地球をぶっ壊しては人類の可能性を追求してきた
ローランドエメリッヒの最新作。
「2012」でもうこれ以上地球をどうこうするなら
もう地球を真っ二つにするしかないと思っていたら
月を落っことすという新作
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トップガン(1986年製作の映画)

4.0

Kenny LogginsのDanger Zoneをはじめ
数々の名曲が収められたサントラ全盛期の幕を開けた作品。
映画と同時にどんなミュージシャンがサントラに参加するか
楽しみになっていった作品です
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

飛ばねぇマーヴェリックはただの男だ。

前作から36年
予想もしていなかった続編の誕生、
その一報を聞いた時は
嬉しいなんてものではなく、
今更?作る意味あるの?でした。
しかしこうして公開された続編
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.6

初めてIMAXで鑑賞。
綺麗な大画面とド迫力の音響で
スケールの大きさを体感できました。

漫画やアニメで予習済みの物語が
実際の俳優が全身を使い戦い走り跳ぶ
映画ならではの迫力で
映画館でみて良かっ
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7月4日に生まれて(1989年製作の映画)

4.4

ずっと観る機会が合わなかった作品をこの度鑑賞。
幸せな少年期を50年代で過ごした田舎町の
ごく普通の健康な青年がベトナム戦争に出征して
人生が変わってしまう物語。

舞台は70年代ベトナム戦争なのだけ
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天外者(2020年製作の映画)

2.5

五代友厚のことは
朝ドラで初めて知りました。
ディーンフジオカさんが
魅力的に演じてブレイクしました。
その五代さんを生涯を描く作品。

1人の人物の生涯を描くとき
ある一時に限定する
例えば若い時だ
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.2

海外で受けそうな画面づくりとか
演出とか音楽の選び方。
でも宴の席でのダンスはすべってた。

刀の美しさとか建物、花の美しさとかと
対象的なドロドロの人間関係や
血みどろ場面があるんだろうけど
今はこ
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.2

幼い頃、母の友人が子供を連れて
遊びに来た帰り、
一緒に遊んでいたその子に
お気に入りのおもちゃをあげるように
母に言われてしぶしぶあげたことを
思い出しました。
子供の頃大切にしていたおもちゃは
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パリの恋人(1957年製作の映画)

3.8

冒頭からのピンクのシークエンスを見て
まんま「プラダを着た悪魔」だ
と思ったんだけれど
順番からいえば「プラダを着た悪魔」が
本作をオマージュしてたんだね。
本作を見てから「プラダを着た悪魔」を
見直
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オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

4.3

生前の肉声と秘蔵映像と出演映画で
構成されたドキュメンタリー。

インタビューに答えるのは
生前オードリーと親しくしていた方たちで
当然ネガティブなことは言わないんだけど
そもそもオードリー・ヘプバー
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

本作で“シューレス“ジョー・ジャクソンを
演じたレイ・リオッタが亡くなったため
久しぶりに鑑賞しました。
本作での彼は、その青い瞳、佇みが
この世のものではない感を
見事に表現していて素晴らしい。
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ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

4.3

高校生の頃、スティーブン・キングにはまり
本作の原作本も夢中になって読みました。
映画より先に小説を読み、
映画は大学生になってから
レンタルビデオでようやく観ました。
当時の感想としては、
小説の方
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

1925年、モンタナ。
この圧倒的に美しい荒々しくも豊かな風景。
これだけのスケール感のある映像は
大きなスクリーンで見たかったかも。
馬や牛などのリアルな感じが逆に新鮮。
生々しい解体場面もあるので
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.8

太平洋戦争の流れを変えたという
ミッドウェイの海戦。
あまり詳しく知らず、
それまでの艦隊戦から戦闘機戦が変わるとか
日本が軍艦を壊滅的に失い惨敗した
というようなざっくりした
印象しかもっていません
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君に届け(2010年製作の映画)

4.3

昨今のこういう映画のジャンルを作ったよな
一作をやっと観た。

なんか冒頭のクレジットの出方が
ちょっと昔風で、フィルム感があって
そこにまだあどけなさの残る
三浦春馬くんと多部未華子が出てきただけで
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.4

全編ラテン音楽とラップに彩られた
パワフルなミュージカル。
ニューヨークに生きる
移民のお話なんだけど
ノリはラテンであまり暗く
しんみりとしない。
なんとなく沖縄とか大阪とか
西日本のノリを感じる。
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.9

映画の中の現実の世界と
映画の中の現実の中で語られる小説の世界が
混在してやがて一体化して
さらにどこからが映画の中で
現実で虚構なのか
観ている間しばし混乱して
それが面白かったです。

様々な登場
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