seapony3000さんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

seapony3000

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映画(4823)
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番格ロック(1973年製作の映画)

5.0

わたくしも…。オープニングからもう痺れる。えみこと柴田さんの顔の力に痺れまくる。みんなそぞろ歩きなのに高校の科学実験室乗り込む時だけは自転車とか学生組のシーンが好き。怒って乗り込んでくる夜警の方正。ベ>>続きを読む

見事な娘(1956年製作の映画)

4.0

妊娠させて女を棄てる伊豆肇、恋人の妹に無心してトンヅラかます杉葉子。ふたりはすぐ退場して、それ以外は全員がほぼ善人ではっきりしすぎるのがアレだけど、とにかく父が倒産しても、家を飛び出して病気になった兄>>続きを読む

昨日と明日の間(1954年製作の映画)

5.0

メロドラマとしては「餓える魂」には凡そ達しない微妙な出来ではあるけれど。よろめき女王・月丘夢路の安定感と、煌めくパッションで一人勝ちともいえるヤンキー女・淡島千景に押されまくって、主演のはずの鶴田浩二>>続きを読む

森繁よ何処へ行く(1956年製作の映画)

5.0

男=森繁の人生走馬灯、というより昏睡状態の夢、というより白日夢か。酒場で暴れているシーンの謎の演出からもう夢の断片みたいでなんだかぞくぞくする。死にかけのフィルムのノイズがそう思わせているのかも。喧嘩>>続きを読む

美しい人(1954年製作の映画)

4.0

仕事の合間にまだ掘ってる途中の防空壕の中で弾に当たって死ぬ少女、戦争で振り回される女たちの苦悩が描かれる前半から国家レベルのサスペンスに変容していく展開が2時間たっぷり重いけど、やっぱり若杉光夫作品は>>続きを読む

ポネット(1996年製作の映画)

4.0

可愛い不思議ちゃん。眉毛をへの字にして思い込んだら試練の道をガシガシ突き進んでどうにか生死の境に辿り着きたい狂気を孕んだポネット。長期合宿なのに誰もぐずらない園児たちの社会がやたらと大人びてみえる瞬間>>続きを読む

ピストルと少年(1990年製作の映画)

5.0

少年、刑事、はじめて会う姉、それぞれの個と個の関係性があっという間に上下したり、かと思えば対等になっていたり。車と拳銃と手錠、これだけシンプルなのに最後まで関係がゆらぎ続ける。親からも見放され人生が絶>>続きを読む

クリティカル・ケア(1997年製作の映画)

4.0

少女のまんま大人になったみたいなキーラセジウィックのテンションに巻き込まれる医師ジェームズスペイダーが盗撮までされてセックスと嘘とビデオテープみたいになってるけど、恩師の医師に毎度ポケベルで呼び出され>>続きを読む

あばずれ女(1979年製作の映画)

5.0

魔窟みたいな暗い寝室で肉付きよすぎる母の背中掻くシーンから絶望的に地獄。ムシェットみたいなマドがヒッチハイク、首のニキビを治すため?お姫様だっこに腐った段ボールで蓋されて小屋で薄暗くなるまで待たされて>>続きを読む

ガーターベルトの夜(1984年製作の映画)

4.0

ウブすぎる男子もぼんやり流されて、引っ張り回す女のほうも尻窄みに冴えなくなるのがイイ。素晴らしくクソッタレな1日。ピガール?歓楽街のシーンはみているだけで楽しい。いきなり現れる怪しげな男がパトリックボ>>続きを読む

関東刑務所帰り(1967年製作の映画)

4.0

いつものセリフ回しで無精髭の牢名主・和田浩治が新入りの高橋英樹入ってきたらいきなりひとり勝手に立場逆転のオープニングからバカみたいで楽しい。デトロイトの石松こと岡崎二朗さん、シカゴのジョーことEHエリ>>続きを読む

闇を裂く口笛(1960年製作の映画)

4.0

飯田蝶子の「みえない恐怖」オレオレ詐欺。すぐ手に届くんだからもってきゃいいのにヤクザの草薙さん、すぐ地が出て山羊や鶏も容赦なく蹴飛ばし店のジュースも勝手に飲む、田舎町にいきなり訪れる暴力。壊れかけるラ>>続きを読む

あなたの死後にご用心!(1991年製作の映画)

5.0

自虐的にもみえてしまうだいぶぬるくて地味な演出の数々、恐怖を指摘されまくる連日の審判、最後は勇気を振り絞ってバス降りて感電しながら愛の告白。最高だな…。過去の人生館でのバーチャルナビゲーターがシャーリ>>続きを読む

ザ・ワン・アイ・ラブ(2014年製作の映画)

4.0

勝手にハッピーエンドなファンタジーだとばかり思っていたら、まったく真逆の世にも奇妙なスリラーだった。筋書きよりもふたりとも助走かけて絶妙な演技がスリリングで良い。エリザベスモスはもちろんだけどマークデ>>続きを読む

帰郷(1964年製作の映画)

3.0

いつもと雰囲気違うシンプルなクレジット、視力測定かってくらい字が小さい。キューバの革命に加担したかどで追われるモリマ、一夜を共にしたが取引上いたしかたなく裏切るミチャコ。キューバのパートもっとみせてよ>>続きを読む

ビッグ・マグナム77(1976年製作の映画)

5.0

ミアファローが「みえない恐怖」ならティサファローはこれで盲目やっている。ユーロクライムでジャッロで。情報屋を追いかけるだけの長すぎるカーチェイス、駅構内のトイレまでの追跡、病院内での手術室、乳児にまで>>続きを読む

オルランド(1992年製作の映画)

4.0

クエンティン・クリスプ扮するエリザベス女王💫これだけですんばらしーーー🔥違和感はカメラ目線のオルランドー

デヴィッド・バーンの トゥルー・ストーリー(1986年製作の映画)

4.0

「サバービアの憂鬱」といえばこれ。ジョングッドマンの歌うpeople like us 最後の野外ショーではデヴィッドバーンが欽ちゃんの仮装大賞にインスパイアされた出し物。
白い少女が歩くroad t
>>続きを読む

ラ・ピラート(1984年製作の映画)

4.0

いやーみてるほうもたいへん。バーキン兄とバーキン妹で夫婦役ってのもすごいけども。主演ふたりも良いけどわたしは年少のロールマルサックがなんてったって好き。鋭利すぎるナイフをバーキンが頭おかしくなって足で>>続きを読む

母の旅路(1965年製作の映画)

5.0

波乱だらけの女の旅路ドラマ、すでに熟女のラナターナーが良い。姑と2人してスモーキーカラーなスタイリング。ヨーロッパに別人として生きながらクリスマスに野垂れ死を助けてもらうのがこれまた裕福な中年ミュージ>>続きを読む

ルーという女(1969年製作の映画)

5.0

15歳からの回想すべて本人で演じ通すフェイダナウェイ。うっとりする髪の毛の色、ワイエスみたいな美しくて小さな家。ビジュアルだけでもビンビンに好み。未成年時の性体験(その老人は後に山に激突して飛行機事故>>続きを読む

家族生活(1984年製作の映画)

4.0

「泣きしずむ女」のあとにみると、幼児だった娘が高学年に…勝手に続編としてみてしまう。相変わらずさまざまな女の間を、退屈した心携えて彷徨う男はサミーフレイ。現妻はベルトさん(白い素敵なトップス着なくなっ>>続きを読む

泣きしずむ女(1978年製作の映画)

5.0

いやー、ドワイヨン苦手だったけど、いまイイ!誰にも共感できない素晴らしさ。フランス最強。「コレクションする女」の女優さんひたすら素敵です。主演の女もホンモノすぎる。ドワイヨンの髭の濃さは剃刀では剃りき>>続きを読む

明日は日本晴れ(1948年製作の映画)

5.0

最後の乗客3人がバスに乗り込んでいると、あの無銭乗車のアイツが乗ってきて(どこ行ってたんだよ)水島にもらったお金取り出してキリッとした態度で運賃を支払う。最後の最後まで素晴らしいな。それぞれの戦争の傷>>続きを読む

バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版(1971年製作の映画)

4.0

わーい久しぶりにみました。いろいろ忘れていたけど、蛇のジジイいいね。もう流行ってないらしい蛇。

殺すが如く(1948年製作の映画)

4.0

違法の堕胎手術の証拠持ち込んで医師・東野英治郎の元に強請に行かされる囚われの女・水戸光子だが、サテンのシャツやブローチにイヤリング、ひときわスタイリッシュ。復員後活力を取り戻せない東野の息子・若杉雅夫>>続きを読む

母あちゃん海が知ってるよ(1961年製作の映画)

4.0

浜やんとマコ主演の漁村モノかと思いきや、14才くらいの太田博之さんがほぼ主演。太田さんはウノジューの息子で継母はこちらも連子で嫁いできた南田洋子。太田さんこの頃から洋服が似合うし着こなし抜群、そして演>>続きを読む

静かなる兇弾(1959年製作の映画)

4.0

殺人事件のサスペンスと信仰心のテーマでバランスがよくわからなくなるが、神父の山村聰がミステリファンで行き詰まったシムタカと健さんにヒントを与えるシーンが良い(手元にはチェスタトンのブラウン神父)。カミ>>続きを読む

女ざかり(1994年製作の映画)

3.0

オーガニック以前の和で丁寧な暮らし「時雨の時」もよかったけど、生活臭充満の洋風なインテリアが大林風。煩い映画愛に悪ふざけ満載、大林ノリにヒーヒー言いながら。国会議事堂バックにオープニングでクレジット。>>続きを読む

時雨の記(1998年製作の映画)

4.0

途中1シーンだけ息子の原田龍二が別の俳優になってたんですけど…わたしの夢かしら…いや絶対違う人だった。若い人には一切響かない、中年のいやおじさんの純愛ドリーム。脳死状態でみる夢として完璧。盛り上げる久>>続きを読む

俺に賭けた奴ら(1962年製作の映画)

5.0

ソフトリーゼントで毛量多めのヒデ坊、モノローグも新鮮。藤竜也以下、トレーニング後、長弘さんがマスターの洋食屋のカウンターにずらり並ぶ選手の卵たちの末席に藤倉清次こと和田浩治。白木さんと高品格のキスがな>>続きを読む

異聞猿飛佐助(1965年製作の映画)

4.0

ずいきみたいの両耳につけた白装束の丹波が待ち構えるほっそい白い光の線。無音を駆使した演出いろいろ気合い入りまくって凝りまくった末、どうかしてしまったのか悪ノリすぎるラストシーン。六宏も佐藤慶も美佐子も>>続きを読む

鮮血の記録(1970年製作の映画)

4.0

戦線で部下を見捨てアキラに罪を押しつけてトンズラし戦後成りあがる上官・岡田英次、そんな悪い奴は岡田英次がぴったり。その手下の青木義郎も脂のりまくり。アキラの部下の高廣は進駐軍にレイプされて気が狂った妻>>続きを読む

流離の岸(1956年製作の映画)

4.0

北原三枝の子役時代は二木てるみ。成人した三枝の気強さをきっちりと土台造りしていてほんとカッコいい。母・乙羽信子が嫁に行った晩に祖母の村瀬幸子に「女は猫のように静かに歩くもんだよ」ってやることなすこと否>>続きを読む

タイムライダー(1983年製作の映画)

5.0

LQジョーンズとエドローターに挟まれると案外小柄なフレッドウォード。いきなり夜中の荒野で焚き火してて全身赤でキメたフルフェイスのロードバイクが現れたら爺さんじゃなくても心臓発作起こすよな…。美女に迫ら>>続きを読む

その人は炎のように(1972年製作の映画)

5.0

岡田裕介のピカレスク気取り。いちいち腹立つ腹立ついいながら楽しくみた。お志麻が体育館に訪ねてきているの気づいてるけど知らない素ぶりで後輩を痛めつけ「人生はフェイントですよ」お志麻の甥の荒木一郎のヨット>>続きを読む