seapony3000さんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

seapony3000

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本当に若い娘(1976年製作の映画)

4.0

孤独な少女の退屈で窮屈な実家での夏休み…というか奔放なニンフォマニアのやらかしバカンス。どっちにしろ人生に常に違和感が立ちはだかるし人間嫌い。もっとやれやれ妄想も自分自身もぶち破れ。田舎の動物たちや色>>続きを読む

灼熱の椅子(1963年製作の映画)

5.0

ヒデ坊のアウトレイジなピカレスクロマン…イイぞ!松原チイコを助けてもチイコから惚れられないヒデ坊…哲とは全然違う…みていて切ないけど、保身のために悪女な香月美奈子は抱く(「見直してくれなくてもイイぜ」>>続きを読む

イザベルの誘惑(1985年製作の映画)

5.0

ふっかけたほうもふっかけられたほうも後に引けない。ホテルの廊下でドアに頭突きあたりからキタキタとこちらも武者震いのはじまり。イザベルのいる実家目指して男ふたりが向かう。駅のマシンで撮った写真に手紙添え>>続きを読む

波止場(1954年製作の映画)

4.0

マーロンブランドよりついつい兄のスタイガーに肩入れしてしまう。鼻の形がドパルデュと同じカールマルデン、船底での事故死体と一緒に煙草咥えてリフトで昇っていくとこ好き。

嵐を呼ぶ十八人(1963年製作の映画)

4.0

この設定、裕次郎ぽいけど吉田喜重がそうなるわけがない。子どもらとの距離感寄せずに等身大で怒鳴り散らしたり怒りに震えたりまったく説教臭くならない早川保さん。18人の不良たちがゾロゾロ動くシーンは全部イイ>>続きを読む

男の敵(1935年製作の映画)

5.0

ジポことマクラグレンがデカい図体で調子に乗って酒場ではしゃぐのほんとハラハラする。一度破いた指名手配ポスターが何度も壁に現れたり、ショウウィンドウの豪華客船の模型をじっとり覗きこむマクラグレン。一晩中>>続きを読む

暴力行為(1949年製作の映画)

4.0

ふたりの男をめぐって奔走する女ふたりもいい。そんで酒場で出会うメアリーアスターの「不幸だけど、お酒はある」カッコいい諦念ぶり。前半で湖に釣り行ったヘフリンを追ってボートだしたけど、銃口向けたタイミング>>続きを読む

摩天楼の男(1960年製作の映画)

5.0

山内明の「あの竜崎三四郎が」で木曽のダム工事現場監督に着任してくる二谷。トムボーイなカメラマンのまゆみさんかわゆい。対抗する荒川組の妨害で暴力三昧のなか投入されるユセフトルコが大暴れ。あんなのにチョッ>>続きを読む

若いふたり(1962年製作の映画)

4.0

支配人曰く「ジャズやってて消えてくヤツはみんなヤク中」小高さんほんとに薬やめられるのか…信用ならないし心配。ネオンが並ぶロケーション、プリンみたいな台形の山が見える伊豆の山、ボヤッとみているうちにいつ>>続きを読む

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

5.0

スザンナヨークの髪の毛の色、洋服、インテリア、ダークグレイの車…すべてが素敵だし、非現実的なあのイギリスの田舎のロケーションに痺れる。スザンナヨークの役名はキャサリン、キャサリンハリントンの役名はスザ>>続きを読む

三人の女(1977年製作の映画)

5.0

久しぶりにみた…猛烈に好きです。パームスプリングスのリハビリセンター、パープルハイツにダッジシティ。ジャニスルールがターゲットにして弾痕あけまくった3枚の絵がきちんとラスト店に飾ってある。ふたりのミル>>続きを読む

白い野獣(1950年製作の映画)

4.0

フラッパーヘアでオーバーオールの売春婦更生施設のみなさんサイコー明日わたしもオーバーオール引っ張り出すし頭になんか巻く!慰安婦あがりでイキ巻くいちばんフーテンの谷栄と、マブダチ千石規子だけ勝手に私服な>>続きを読む

ミッドナイト(1939年製作の映画)

4.0

パリ感全然ないけどずっと面白い。ドンアメチーが深刻に大嘘ついて差し出した麻疹のボツボツが入った偽娘のイラスト入り電報サイコー。

廃墟の群盗(1948年製作の映画)

5.0

追手の騎兵軍が横一列になるとこ感激。その後の砂漠での絶望的道行きの末たどり着いたのが廃墟の町…メインストーリーはじまる前から最高。可愛いブラウスとロールアップしたデニムの腰にはガンベルトにホルスターの>>続きを読む

抜き射ち二挺拳銃(1952年製作の映画)

5.0

おんもしろーい!ガラス窓にバリーンて体当たりで転がり込んだ家の中には猿ぐつわされた恋人が。

ナースの経験あるつってサラッと密室で絞殺したり、右手使えないってドア越しに盗み聞きしたあと即ネックレス拾わ
>>続きを読む

夜の大捜査線(1967年製作の映画)

5.0

全仕事が見当違い、ガムくちゃくちゃ制服の襟の裏は黄ばんでてサイズもデザインもまったく似合ってない黄色のティアドロップサングラスに長靴みたいなブーツ履いて制帽はちょっと斜めに被ってるスパルタ警察署長のロ>>続きを読む

マーフィの戦い(1971年製作の映画)

5.0

ピーターオトゥールがひとり生き残って黒焦げてボロボロになっている冒頭の表情からして素晴らしい。飛ぶか飛ばないかスリル満点の戦闘機の鮮やかなブルー。もちろん独Uボートのデザインは抜群。島の住民の安否お構>>続きを読む

序の舞(1984年製作の映画)

4.0

たすきにハチマキして一日がかりの千枚描き?みせつけてから人力車手配させてご馳走たべさせて風呂入ってる間にこれみといてって差し出される春画。度重なる性的搾取も絵を描きたい欲望の強さには及ばず、センスのな>>続きを読む

他人のそら似(1994年製作の映画)

4.0

豪華ゲストに、劇中話題にあがるだけのスターも豪華。偽物ミシェルブランにレイプされたって本物ぶんなぐるバラスコさん、精神科付き合って別荘まで連れていくマブダチのキャロルブーケ。ドタバタ楽しんでるうちにそ>>続きを読む

手さぐりの青春(1959年製作の映画)

5.0

名人芸のような高廣のキョトンな鈍感ぶり、リタイヤしてこまめに家事をこなす父の織田政雄、隙あらば父より家父長の波効かせたがる長男の石浜朗、定期便の仕事の汗を水道で流す美しい川津さん…大好きな男しかでてな>>続きを読む

青春の裁き(1965年製作の映画)

5.0

普通の演技はからきしだけど、冒頭からはじまる空手の哲キマってる。日活のプレス資料には「青学空手部の渡哲也と明大ボクシング部の郷えい治の対決がクライマックス」とあるけど、そのシーンはえい治がナイフ取り出>>続きを読む

アナザー(2015年製作の映画)

3.0

キャスティング悪くない…とつい「殺意の週末」と比べながらみてしまう。少しメタリックでブルーグリーンの車体のサンダーバード。むき出しの細長い足にさらにウエッジウッドソールの靴で歩くのが不安にさせる。妻役>>続きを読む

あの愛をふたたび(1970年製作の映画)

4.0

アニージラルドのひとつひとつの表情が素晴らしい。ちょっとエモーショナルすぎない?ってくらい盛りに盛り上げるラストの音楽はベルモンド自らがあのときスタジオで仕事してたやつか…ってなる構造も良い。ファラフ>>続きを読む

フェラーリの鷹(1976年製作の映画)

4.0

男前なんだけど顔長すぎる主演の男も、いつも同じカーディガン着てる上司も地味で最高だし、ニース野郎ってあだ名のカーテクのボスも手下もみんなゆるいパーマに髭でややこしや。潜入捜査するって彼女に話してないも>>続きを読む

生きていた野良犬(1961年製作の映画)

3.0

二谷が女を殴って裸にする…青臭い二谷だしそんなの二谷にやらせないで…。ヤクザやめて寿司屋の葉山良二は撃たれた二谷の腕から銃弾まで摘出する器用ぶり。ふたり並ぶと四角い。スタジャンの民夫可愛かった。

アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

5.0

こないだみた「若い突風」の杉山さんの可愛がっていたネズミみて思い出してこちらも。地味にコツコツ進行するDIYの場面が好きすぎる。筆を握っていた己の指を斧でぶった斬る、男たちの花を握りつぶした所長にブチ>>続きを読む

愛の断層(1978年製作の映画)

4.0

家父長バリバリ親父にヒステリー母。両親に怯えすぎて拒食症の幼い弟。ブロンクスから出たことのないリチャードギアの苦悩の脱出。ギラギラしたド派手なクラブで彼女を銀色のジャケット着たロバートイングランドに寝>>続きを読む

キスミー・グッバイ(1982年製作の映画)

4.0

婚約パーティでジェフブリッジスの仕事仲間の男が悪魔祓いしたり、ジェームズカーンの浮気癖が発覚したりあたりから急速に胸いっぱいになってくる。ジェフブリッジスに押さえつけられてるボサボサ犬のシェイクスピア>>続きを読む

酔いどれ幽霊(1958年製作の映画)

4.0

お酒のグラスがひとりでに傾いてゴクゴク空っぽになったり可愛らしい特撮と酒好きの2人のやりとりでなんだか心温まる復讐モノ。酔うと消え方が中途半端になる西村晃はガリガリの裸に直に白い背広着ていてほんと気持>>続きを読む

小さな花の物語(1961年製作の映画)

4.0

嵯峨三智子に農作業させないでーって言いたくなるほど田舎暮らしも農作業も向いてないサガミチの艶っぽさ。声のトーンにうっとり。「霧子の運命」でも岡田茉莉子の子ども時代やってた兼松恵ちゃんがあっという間に桑>>続きを読む

柿の木のある家(1955年製作の映画)

5.0

じいちゃん役の高堂国典さんやけによかったな。出演作いろいろみているはずだけどあんまりきにしたことなかったので今度から注目します。あれだけツンケンしてた継母三枝子は偽スピッツのテルのお産で急に母心に目覚>>続きを読む

伊豆の踊子(1974年製作の映画)

4.0

西河監督セリフリメイクもウノジューの語り。若杉光夫脚本・萩原憲治撮影。ほぼセリフなしでぼやっとしながら手鏡か飴の棒どっちかいつも握ってるユリコ役の四方正美さんも良い。兄は中山仁。高橋秀樹版で囲碁やって>>続きを読む

伊豆の踊子(1963年製作の映画)

4.0

郷えい治に小百合を寝取られブン殴られて滝壺に落っこちる夢みてる、悩みまったくなさそうな高橋秀樹👍はちきれんばかりの前のめり小百合踊子号は全速力で絶好調。活動写真に連れてってって何回ねだった小百合。こち>>続きを読む

伊豆の踊子(1960年製作の映画)

4.0

川頭監督版はバタくさい鰐淵が快活&お茶目でたまらなく可愛い。石浜朗はマントだったけど津川さんはこうもり傘。山の中の動物たちも撮る撮る、そして鰐淵が川で髪を洗うシーンが素晴らしい。母は野村芳太郎版では宿>>続きを読む

伊豆の踊子(1954年製作の映画)

5.0

美空ひばりのアイドル映画というよりは石浜朗のアイドル映画。憂いを帯びたとにかく美しい朗、ひばりの兄はお目目もまつ毛もぱっちり片山明彦、地元の若旦那は三島耕、とにかくイケメン揃いでキラキラしている。でも>>続きを読む