よさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

よ

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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

なぜか後半ずっと泣いていた。誕生日に映画館で観られてよかった。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.5

開始数分、画面中央のヒュー・ジャックマンが顔を上げたとき、中学生のころ観た『レ・ミゼラブル』のソロとぴったり重なって涙が出た。
たしか教会かなにかの床の上、跪いて歌う彼の頬が白く光っていた。
この顔と
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.5

現実のクラブや飲み会はおそろしくつまらないのに、この映画は毎カットがキャッチーで目を離せない爆発力がある。デカプリオの好演も必見。
実話ということもあり、刺さる人には刺さりそう。この映画で考えさせられ
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.2

この映画を楽しめる境地に私は達していなかった。このテイストを映画に求めていない。小説でいい。
監督の映画好きが伝わってくるのには心が温まった。

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.0

本編、特に後半はまったく刺さらなかったのだけれど、エンドロールでJAMES CAMERONの名が大写しにされたときは鼻にツンと来た。
上の猛反対したプロットで押し切って、2億ドルもかけて船をぶっ壊し、
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RRR(2022年製作の映画)

3.7

最近は純粋なアクション映画を観ていなかったので、今はここまで技術が進んでいるのかと驚きながら鑑賞していた。
『ドラゴン危機一髪』で壁に人型の穴が空くのと同じ気持ちよさが、一万倍の製作費で作られていると
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

守られた生き方をしている私は、トゥルーマンと何ら変わらないなと思った。
壁を作ったのがプロデューサーでなく自分だから、さらにタチが悪い。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.6

何よりも、井上雄彦がまたスラムダンクを描く気になったということが嬉しかった。それがオープニングの線画から伝わってきて、泣けた。
画集や資生堂のCMや『あれから10日後』や『最後のマンガ展』の制作動画に
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レインマン(1988年製作の映画)

4.2

なぜかトム・クルーズのことがめちゃくちゃ好きになった。

マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

『プラダを着た悪魔』と雰囲気は似ているのだが、構図は全く違う。アン・ハサウェイの演技の幅には感心させられる。

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.0

リプニツカヤの勝負曲として一躍名を上げた同映画の主題歌。まあ恐ろしく良い。
映像に色がないぶん聴覚に意識が割かれる。その研ぎ澄まされた鼓膜にバイオリンの切ない調べが流し込まれる。単純で、完璧な構図だ。
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ハスラー(1961年製作の映画)

4.1

演技力は実在するのだと驚いた。

ハスラー以前の私は、映画の出来を左右するのは監督の力量だと信じていた。
俳優の演技力はブランドみたいなもので、人々の思い込みか、あるとしてもフォルクスワーゲンに乗るか
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

たぶん、人には生きるべき場所があって、家族といえどもそれを奪うことは許されないのだ。

何度だって戦争に行かせてやるべきだったのだ。それがクリスの本質だったのだから。どう見たって畳の上では死ねない男だ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.6

 前作もトム・クルーズもそんなに好きではないため、つい後回しにしていたこの作品。オープニングこそグッと来るものの、その後はくどくて没入できなかった。気障な演技や演出も、危機がてんこ盛りのプロットも、そ>>続きを読む

彼女と彼女の猫 -Everything Flows-(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「言の葉の庭」と構図は一緒、つまり可哀想な女の子と助けてやれる男の子の話なのだけれど、動物はずるい。それだけで0.3ポイントは上がる。
ダルが居なくなった後でもその気配で目覚めたり、扉をゆっくり閉める
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.6

こういう、私みたいなのが小賢しく批評できないような、手間を掛けられているけど計算は感じさせないような映画が、一番すごいのだとおもう。人間も一緒。

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.3

もう出だしからスピルバーグの本気を感じる。もちろん本気で映画を作らない監督なんていないだろうが、この映画からは地べたを這うような生々しさというか、泥を噛んででも観客に伝えるのだという強い意志を感じる。>>続きを読む

耳をすませば(1995年製作の映画)

3.6

主題も展開も表現も、率直で古典的で好感が持てる。中学生ならではの真っすぐでひたむきな生き方によく合っている。

制作者の意図を鑑賞者に間違いなく伝えるのは案外難しいが、シンプル・イズ・ベストというべき
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天気の子(2019年製作の映画)

3.2

穿ちすぎだと分かってはいるのだが、「売れる映画の方程式」みたいなものに忠実に寄せた感じがして、好きになれない。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.9

タイトルバックの3秒かそこらのために、もう一度1900円払える。期待してなくてごめんなさいと言いたかった。

秒速5センチメートルのときは一画面に収まっていたエンドロールが、今回は何行も何行も流れてい
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.3

仮に隣で泣いている人が居たとして、貰い泣きする人と引いてしまう人の違いは何に由来するのだろう。
恋愛映画、駄目かも。

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.2

これだけモノローグが多いなら、なぜ映画という媒体を選んだのだろうか。その答えが雪の朝焼けの絵に表れている気がした。
個人的には、電車の窓枠に雪が凍てついている一枚が好きである。
とはいえ、納得に足る文
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雪国(1957年製作の映画)

3.8

湯沢温泉の高半という、川端康成が実際『雪国』を執筆した宿でこれを観た。大将の計らいで上映されているのだ。
実写化で最も重要なのは質感なのだと知った。あの切るように美しい文体が、フィルムに生き写しだった
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

3.2

父親がケーキを食べるシーンで2.0点、カフェの小慣れたブラピで1.0点、清々しいまでのハッピーエンドに0.2点といったところ。

トップガン(1986年製作の映画)

3.7

なんてことない成長物語なのだけれど、そのおかげで飛行機の魅力がダイレクトに伝わってくる。
サン=テグジュペリや宮崎駿をはじめ、多くの青年達が空に憧れた理由が分かるような気がする。
80年代アメリカの空
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.8

西川美和さんの書く小説にはいつも驚かされる。緻密で締まりがあって、完成度が高くて。一字一句から執筆に投下した思考量が伝わってきて、好きと迂闊に口に出すのが憚られるほどの畏敬を覚える。西川美和とはそうい>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.4

「逆行」できたとしても、かなわないことや取り返しのつかないことってあるんじゃないか。全く後悔せずに済むシナリオなんて存在するのだろうか。
何度も何度もやり直しては前進していく主人公を見ていると、逆にそ
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ホーム・アローン2(1992年製作の映画)

3.0

少年が「YES‼︎」とガッツポーズを決める頻度が減ったので駄作。

となりのトトロ(1988年製作の映画)

3.9

恥ずかしながら齢23にして初めて鑑賞したのだが、不覚にも最後少し泣いた。
日本人は祈る神を持たないから、代わりにこういう作品が小さな希望となって、サツキとメイみたいな子どもたちの淋しさを少しでも和らげ
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

実写化がどう転んでも、ジブリには2Dが合っていると私は言い続けるだろう。あの繊細さが実写で出せるものかしら?
とはいえ、千尋とハクの手が解けるラストシーン、ここさえ押さえられれば何とかなるかもしれない
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

3.7

ストーリーに特筆すべきものは感じなかったのだけれど、設定の要所要所にキラリと光るセンスが見えて癖になる。ガラクタでできた城とか、妙ちきりんな顔の犬とか。後で調べてみたところ、これらの一つ一つが宮崎駿絡>>続きを読む

ツリーから離れて(2021年製作の映画)

4.1

ディズニーの新作”Encanto”を観に行ったところ何故かこの短編が始まって驚いたのだが、今にして思えばこのエンドクレジットで帰っておけば最高だった。

敢えてスタンスを取れば、愛したり愛されたりする
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