Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

Omizu

Omizu

映画(3812)
ドラマ(31)
アニメ(0)

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.5

【第79回ヴェネツィア映画祭 監督賞、マルチェロ・マストロヤンニ賞】
『君の名前で僕を呼んで』ルカ・グァダニーノ監督新作。カミール・デアンジェリスの同名小説を原作とし、プレミアされたヴェネツィア映画祭
>>続きを読む

つぐみ(1990年製作の映画)

4.4

【1990年キネマ旬報日本映画ベストテン 第9位】
吉本ばななの同名小説を『東京兄妹』市川準が映画化した作品。タイトルロールのつぐみを演じた牧瀬里穂が評判になり、キネ旬や毎日、ブルーリボンなど新人賞を
>>続きを読む

フェリーニの道化師(1970年製作の映画)

4.0

【1976年キネマ旬報外国映画ベストテン 第8位】
テレビ映画として製作されたフェリーニ監督作品。ヴェネツィア映画祭に出品され最優秀イタリア映画賞を受賞、NBRで外国語映画賞を受賞した。

道化師につ
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

宮崎駿の最新作。予告編、主題歌、声優、内容の全てが隠されたまま公開された。

要素が多くかなりとっ散らかっているのは確かだが、それらを力技でまとめ上げている。なんだかんだで泣かされたし、アニメ表現が素
>>続きを読む

偶然の旅行者(1988年製作の映画)

2.2

【第61回アカデミー賞 助演女優賞受賞】
『スターウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』シリーズの脚本やベルリン映画祭金熊賞『わが街』の監督などで知られるローレンス・カスダン監督作品。原作はアン・タイラ
>>続きを読む

笛吹川(1960年製作の映画)

3.4

【1960年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
木下惠介中期の作品。深沢七郎の同名小説を映画化した時代劇。白黒の画面に部分的に彩色するという技法をとった実験作。戦国時代の笛吹川近くに立つ家を主な舞
>>続きを読む

Bi Gan | A SHORT STORY/ビー・ガン | ショートストーリー/壊れた太陽の心(2022年製作の映画)

3.7

【第75回カンヌ映画祭 短編コンペ出品】
『ロングデイズ・ジャーニー』『凱里ブルース』など今注目の新人監督ビー・ガンの短編。

映像がとにかく美しい。ビー・ガンはもうそれに尽きるんだけど。びっくりする
>>続きを読む

触手(2016年製作の映画)

3.7

【第73回ヴェネツィア映画祭 監督賞】
『エリ』でカンヌ映画祭監督賞を受賞したメキシコのアマト・エスカランテ監督作品。三大映画祭のうち二つで監督賞をとっているのは凄い。

ヴェネツィアは変な映画ばっか
>>続きを読む

ミス・バイオレンス(2013年製作の映画)

2.9

【第70回ヴェネツィア映画祭 監督賞・男優賞】
長編2作目にも関わらず、ヴェネツィア映画祭で二冠に輝いた「ギリシャの奇妙な波」に連なる作品。

クオリティは高いと思うが僕は嫌い。強固なストーリーテリン
>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

全編パソコン画面で進む構成が話題になった『Search/サーチ』の続編。とはいえストーリー上はほぼ繋がりはなく、監督も代わっている。主演は『ザ・スーサイド・スクワッド』やドラマ『ユーフォリア』のストー>>続きを読む

シュガーマン 奇跡に愛された男(2012年製作の映画)

3.8

【第85回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞】
サンダンス映画祭でプレミアされ、NBRやBAFTAなどのドキュメンタリー映画賞を受賞、その勢いのままアカデミー賞でも受賞した。

よくある歌手
>>続きを読む

タピオカ(2023年製作の映画)

3.7

台湾の短編。はぁ…尊い…それしか言葉が出てこない…

夏の日差しが眩しい爽やかな理系男子と文系男子のBL。歌の歌詞がリンクするラストも切ない。言えなかったのは好きだという証。

主役の美少年二人みてる
>>続きを読む

アジャストメント(2022年製作の映画)

3.5

イランの短編。女性の格好をしたい男の子の話。

子供を使ったあざとさは感じなくもないし、リアリティはないと思うがよかった。

イスラム教圏でLGBTQをポジティブに描いているというだけで評価に値する。
>>続きを読む

チチョリーナのポケット(2022年製作の映画)

1.0

イタリアの短編。少年たちの日常を描いたつもりだろうが、ただ展開もなく映せばいいってもんじゃないんだよな…何?って感じ。

カニ(2022年製作の映画)

3.5

ポーランドの短編アニメ。光沢のある質感表現、何とも言えない哀愁が漂う独特の作品。けっこう好きかも。

真実に向かって(2022年製作の映画)

3.8

イランの短編。いとこが謎の自殺を遂げ、その真相を探るべく故郷の村へと帰るが…

明らかになる真相はあまりに辛い。イランにおける女性の抑圧を切実に訴えた優れた作品。撮影も素晴らしい。

永遠なる幸福(2022年製作の映画)

3.0

スペインの短編。声帯を切除し発声器をつけるがなかなか人前で話せない父、自身のセクシャリティで揺れる少女を描いている。

モチーフはいいし、言いたいことも分かるがパッとしない。

鯨へのレクイエム(2022年製作の映画)

3.7

イスラエルのノンフィクション短編。海岸に突如現われた巨大な鯨の死骸を映した作品。

まずその絵面が強烈でインパクトがある。都会からわざわざ見に来たり、ニュースの取材にきたりとその周りには人々が集まって
>>続きを読む

4万枚のポストイット(2022年製作の映画)

2.9

ドイツのノンフィクション短編。ポストイットアートに取り組むアーティストを描く。身近なものでこんなにアートになるんだ。映画というよりCMっぽいけど。

皆既食の外交官(2022年製作の映画)

3.5

フランスの短編アニメ。独創的で美しい作品だった。

皆既日食により地球が滅びるという世界で、太陽と月と交渉する交渉人が派遣されるが…

「最後の手段は誰もが一番最初に思いつくこと」として暴力があげられ
>>続きを読む

ホザ・カザコ(2022年製作の映画)

3.6

ポルトガル・フランス合作の短編アニメ。「ピンクジャケット」と呼ばれた実在の政治犯ホザ・カザコを、そのままピンクジャケットと衣服の世界を通して描いたミュージカルアニメ。

可愛らしい表現とは裏腹の歌詞が
>>続きを読む

ロアルド(2022年製作の映画)

3.3

フランスの短編アニメ。可愛くてファンシーな世界観、かと思ったんだけどホラーでしたね。

ロアルドのみている世界、ハエのみている世界が全く異なる。妄想症のハエって書いてあるけど、ハエがみているのは荒廃し
>>続きを読む

マロニー(2022年製作の映画)

1.4

フランスの短編アニメ。リアルニモみたいな話。訪れる危機に新鮮味も無い。技術はすごいが。

乗客の皆さま(2022年製作の映画)

3.3

エストニアの短編。ど実験映画だった。バス?電車?の車内の人々が絡み合い、最終的にとんでもない状態に。理解は出来ないけどどうなっていくのか眺めるだけで面白い。嫌いじゃない。

男とネコの物語(2022年製作の映画)

3.3

【アヌシー国際アニメーション映画祭2023 短編部門出品】
なんか独特な表現、センスが炸裂していた。デカくて可愛くないネコ!と思っていると最後はちゃんとかわいい。

世紀末のアフター(2022年製作の映画)

3.0

フランスの短編アニメ。人類が滅亡した世界、二人の幽霊が彷徨う。オシャレなアニメで紡がれるダウナーな友情物語。

カラマーゾフの兄弟(1968年製作の映画)

3.5

【第42回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート】
『白痴』でドストエフスキー原作にした映画をつくった腕を買われてか、監督をしたのはイワン・プイリエフ。しかし撮影中にプイリエフがなくなってしまったため、
>>続きを読む

黒い翼(2022年製作の映画)

1.0

オーストラリアの短編アニメ。実写と見紛うようなアニメ表現は素晴らしいが、ストーリーも何もない。何が伝えたかったのか分からない。CMみたい。

“息子”(2022年製作の映画)

3.6

ヨルダンの短編。各地の映画祭に出品され、22の賞を受賞している。

非常にクオリティの高い作品。イスラム圏におけるトランスジェンダーの扱いというものを再認識させられる。

埋葬に必要な「清浄」を頼むが
>>続きを読む

冷たい海(2023年製作の映画)

3.5

オーストラリアの短編。後半が良かった。

認知症の夫の新しい趣味は銃いじり。毎日繰り返されるジョークにうんざりする妻だったが…

後半あるエピソードを語るが、男は警官だったことはない。「水は冷たかった
>>続きを読む

それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)

3.6

【第81回アカデミー賞 助演女優賞受賞】
ウディ・アレン監督作品。ペネロペ・クルスは前哨戦から助演女優賞を独占、アカデミー賞も受賞した。ゴールデングローブ賞コメディ部門作品賞も受賞している。

ハビエ
>>続きを読む

ハレルヤ レナード・コーエン 人生の旅路と歌(2021年製作の映画)

3.5

【第95回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞ショートリスト入選】
歌手レナード・コーエンのドキュメンタリー。アカデミー賞ショートリストに入選したがノミネートはされなかった。

「ハレルヤ」という
>>続きを読む

消えゆく彼女の肖像(2022年製作の映画)

3.8

ベルギーの短編。シュールで得体の知れない作品だった。面白いセンスでけっこう好き。

小さな肉屋で働く老年女性がある日スクールバスに乗り込み美術館に行く話。

小学校のスクールバスになぜか乗り込んだり、
>>続きを読む

紅いコーリャン(1987年製作の映画)

3.3

【第38回ベルリン映画祭 金熊賞】
『初恋のきた道』などの巨匠チャン・イーモウの長編デビュー作。ベルリン映画祭で最高賞を受賞し、キネ旬外国ベストテンでも第3位に入った。莫言(モー・イェン)の『赤い高粱
>>続きを読む

枢機卿(1962年製作の映画)

3.5

【第36回アカデミー賞 監督賞他全6部門ノミネート】
『或る殺人』オットー・プレミンジャー監督の宗教ドラマ。ゴールデングローブ賞ではドラマ部門作品賞と助演男優賞(ジョン・ヒューストン)を受賞し、アカデ
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.5

【第76回カンヌ映画祭 脚本賞】
是枝監督最新作で、『万引き家族』以来二作ぶりに日本で撮った作品。カンヌ映画祭オープニング作品としてプレミアされ、見事脚本賞と日本映画初のクィア・パルムを受賞した。
>>続きを読む