Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

Omizu

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ブロンド少女は過激に美しく(2009年製作の映画)

4.5

【第59回ベルリン映画祭 特別上映作品】
『アンジェリカの微笑み』などのポルトガルの名匠マノエル・ド・オリヴェイラ監督作品。本作の撮影中に100歳の誕生日を迎えたという。ベルリン映画祭で特別上映され、
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エレニの旅(2004年製作の映画)

4.5

【第54回ベルリン映画祭 コンペティション部門】
『旅芸人の記録』テオ・アンゲロプロス監督作品。エレニ三部作の一作目だが、三部作の最終作撮影中に事故で急死したため未完となっている。日本ではアンゲロプロ
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夜の女神(2021年製作の映画)

3.0

【第74回ロカルノ映画祭 Leopards of tomorrow部門出品】
パレスチナの短編アニメ。瓦礫の山となった街の道の真ん中で、我が子を想い悲しみに暮れる女性を夜の女神がなんとか眠らせようとす
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軽蔑(1963年製作の映画)

3.8

【1964年キネマ旬報外国映画ベストテン 第7位】
ゴダールが映画製作の裏側を交えて撮った作品。ミシェル・ピコリ、ブリジット・バルドーを主演に迎え、『メトロポリス』フリッツ・ラング監督が本人役で出演し
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ノイズ・ウィズイン(2023年製作の映画)

1.9

ネトフリオリジナルにありがちな「雰囲気はいいのに投げっぱなし」な映画。終わり方しっかりしろ!

途中まではまあまあ面白い。テンポは悪いけど村の排他的な雰囲気のイヤな感じとか、父親の工場に潜む闇とか雰囲
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血みどろの入江(1970年製作の映画)

3.5

スプラッター映画の元祖とも言われるマリオ・バーヴァの代表作の一つ。『13日の金曜日』『スクリーム』など多くのスラッシャー映画がこの作品の影響を受けていると指摘されている。

イタリア語の原題は「犯罪の
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ブラックシープ(2018年製作の映画)

3.1

【第91回アカデミー賞 短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
近所で黒人の少年が刺されたことで、郊外の住宅に引っ越した黒人家族。しかしそこは白人貧困層が暮らす人種差別的な街だった。

まあ正直引っ越
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天国の日々(1978年製作の映画)

3.5

【第32回カンヌ映画祭 監督賞】
テレンス・マリック監督が『地獄の逃避行』の次に手掛けた長編二作目。カンヌ映画祭で監督賞を受賞、アカデミー賞では撮影賞、作曲賞、音響賞、衣装デザイン賞にノミネートされ、
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ラスト、コーション(2007年製作の映画)

3.4

【第64回ヴェネツィア映画祭 金獅子賞】
『ブロークバック・マウンテン』アン・リーが二度目の金獅子賞を受賞した作品。主演は名優トニー・レオンと『別れる決心』タン・ウェイ。金馬奨でも作品賞を受賞した。日
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ステロイド合衆国 〜スポーツ大国の副作用〜(2008年製作の映画)

3.8

【第24回サンダンス映画祭 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品】
アメリカに蔓延するステロイド、及び筋肉信仰を追ったドキュメンタリー。サンダンス映画祭に出品されて話題になり、カルロヴィ・ヴァリ
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.7

【第9回ベルリン映画祭 監督賞】
三船敏郎主演の冒険活劇。ベルリン映画祭で監督賞と国際映画批評家連盟賞を受賞、キネ旬日本ベストテンでは第2位に選出された。ヒロインの雪姫を演じた上原美佐は短大在学中に抜
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第七のヴェール(1945年製作の映画)

3.2

【第19回アカデミー賞 脚本賞受賞】
『キング・ソロモン』コンプトン・ベネット監督のサスペンス。『スタア誕生』ジェームズ・メイソンと『パラダイン夫人の恋』アン・トッドが主演をつとめた。アカデミー賞では
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夜の河(1956年製作の映画)

4.7

【1956年キネマ旬報日本映画ベストテン 第2位】
芥川賞候補になった澤野久雄の同名小説を『安城家の舞踏会』吉村公三郎が映画化した作品。山本富士子を一躍スターダムにのし上げた作品としても知られる。吉村
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ザ・ウォード/監禁病棟(2010年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

『ハロウィン』のジョン・カーペンター監督作品。主演は色んな意味で話題のアンバー・ハード。メリル・ストリープの娘メイミー・ガマーも出演している。

あー、そっちかーというオチではあるのだが、こっちのパタ
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教誨師(2018年製作の映画)

3.8

【2018年キネマ旬報日本映画ベストテン 第10位】
大杉漣初のプロデュース作品にして最後の主演作。監督は最近『夜を走る』が話題になった佐向大。

拘置所の教誨師である佐伯はプロテスタントの牧師。6人
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収容病棟(2013年製作の映画)

5.0

【第70回ヴェネツィア映画祭 特別招待作品】
今や世界的なドキュメンタリー映画の巨匠として知られるワン・ビン作品。雲南省にある精神病院に潜入した237分の大長編。

これまでみたワン・ビン作品で一番心
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ブーガルーとグラハム(2014年製作の映画)

3.7

【第87回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
北アイルランド出身監督による短編コメディ。ベルリン映画祭に出品、英国アカデミー賞では英国短編作品賞を受賞した。

父がもらってきた二羽の鳥をめぐる家
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カミュなんて知らない(2005年製作の映画)

5.0

【2006年キネマ旬報日本映画ベストテン 第10位】
『さらば愛しき大地』柳町光男監督作で、2000年に実際に起こった豊川市主婦殺人事件をベースにしている。柳町監督10年ぶり(ドラマ映画としては12年
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ジャンヌ(2019年製作の映画)

3.6

【第72回カンヌ映画祭 ある視点部門特別審査員賞】
『ジャネット』に続く「ジャンヌ・ダルク二部作」二作目。キャストが歌って踊っていた前作とは異なり本作では背景として歌が流れるだけに留まっている。

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ジャネット(2017年製作の映画)

4.0

【第70回カンヌ映画祭 監督週間出品】
『ユマニテ』ブリュノ・デュモンの「ジャンヌ・ダルク二部作」一作目。カンヌ映画祭監督週間に出品され、カイエ・デュ・シネマ誌ベストテンでは第2位に選出された。

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桑港(サンフランシスコ)(1936年製作の映画)

3.7

【第9回アカデミー賞 録音賞受賞】
『影なき男』W・S・ヴァン・ダイク監督の代表作。主演のジャネット・マクドナルドはミュージカル出身者として圧巻の歌声を披露している。アカデミー賞では作品賞、監督賞、主
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恋文(1985年製作の映画)

3.1

【1985年キネマ旬報日本映画ベストテン 第6位】
ロマンポルノ出身の神代辰巳末期の作品。直木賞を受賞した連城三紀彦の短編作品集『恋文』を原作としている。主演の倍賞美津子はその演技が高く評価され国内の
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五月のミル(1989年製作の映画)

3.7

【1990年キネマ旬報外国映画ベストテン 第7位】
『死刑台のエレベーター』ルイ・マル監督晩年の作品。セザール賞ではミルの姪クレア役のドミニク・ブランが助演女優賞を受賞、英国アカデミー賞非英語映画賞に
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憎しみ(1995年製作の映画)

4.0

【第48回カンヌ映画祭 監督賞】
マチュー・カソヴィッツ監督作品。ヴァンサン・カッセルのブレイク作としても有名で、セザール賞作品賞、ヨーロッパ映画賞新人賞などを受賞した。

観たかったけど配信にもレン
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ともだち(2015年製作の映画)

3.3

【第88回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
コソボの作品。コソボ紛争中、アルバニア人の親友二人はセルビア兵相手にちょっとした商売をしていた。しかしささいなことをきっかけに二人の運命は決定的に変
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ザ・カメラマン(2016年製作の映画)

3.1

カナダ版アカデミー賞+エミー賞であるレオ賞で短編部門の作品賞、音響賞、美術賞を受賞した作品。

病気の父を撮り、犬を轢いて殺すサイコパスな弟?と思いきや…

というのだが、いややっぱ美談にはならないだ
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リリー(1953年製作の映画)

3.6

【第26回アカデミー賞 作曲賞(ドラマ・コメディ)受賞】
『イースター・パレード』のチャールズ・ウォルターズ監督✕『恋の手ほどき』レスリー・キャロン主演のファンタジックロマンス。アカデミー賞では監督賞
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パラドクス(2014年製作の映画)

3.0

『パラレル』『ダークレイン』と秘かに話題になっているメキシコのイサーク・エスバン監督作品。ファンタ系映画祭で好評を博した。

なぜかアマプラに吹替版しかなく、字幕版は課金しないといけないという謎仕様。
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ニュー・ビギニング(2019年製作の映画)

3.3

【第72回カンヌ映画祭 シネフォンダシオン部門出品】
ドイツの短編作品。ヒッチハイクをする少女と乗せた男の人間ドラマ。

ストーリーはまあありがちではあるが、空気感はいい。それぞれの孤独を共有し前に進
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ディカルブ小学校/ある小学校にて(2017年製作の映画)

3.9

【第90回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
2013年8月20日に実際に起きた事件を映画化した作品。SXSW映画祭で審査員賞を受賞、アカデミー賞にもノミネートされた。

ジョージア州アトランタ
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愛は盲目(2015年製作の映画)

3.5

【第68回カンヌ映画祭 短編コンペ出品】
英国インディペンデント映画賞にもノミネートされたコメディ。

ど直球のコメディで素直に笑った。なるほど。そっちだったかー

待機してた側も気まずかっただろうな
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プロ・プール(2022年製作の映画)

2.0

【サンダンス映画祭2023 短編コンペ出品】
最後のセリフが、というか全体的に安っぽい。編集のテンポがあまりにもはやくてついていけない。結局それでいいのかっていう。

映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

3.7

【第46回アカデミー賞 外国語映画賞受賞】
フランソワ・トリュフォー作品。アカデミー賞で外国語映画賞、監督賞、脚本賞、助演女優賞にノミネートされ外国語映画賞を受賞した。批評家賞でも数々受賞し、英国アカ
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ニュールンベルグ裁判(1961年製作の映画)

5.0

【第34回アカデミー賞 主演男優賞・脚色賞受賞】
『招かれざる客』などの名匠スタンリー・クレイマー監督が1959年に放送されたテレビドラマをもとに脚色した作品。ジュディ・ガーランドは『スタア誕生』以来
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太陽のとどかぬ世界(1964年製作の映画)

3.5

【第37回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞】
パルムドール受賞作『沈黙の世界』の続編。前作に続きアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した。

前作は倫理観と作為的な描写に戸惑ってしま
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アンディフィーテッド 栄光の勝利(2011年製作の映画)

3.5

【第84回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞】
SXSW映画祭で絶賛され、ワインスタイン・カンパニーが配給したドキュメンタリー。前哨戦では『世界最古の洞窟壁画』『アイルトン・セナ 音速の彼方
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