Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

Omizu

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上海(1938年製作の映画)

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【1938年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
山本薩夫との共同監督『戦争と平和』や『女の一生』などの戦後の作品も有名だが、それ以上に記録映画を多く制作した亀井文夫監督のプロパガンダ映画。ご本人の
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ぼくの好きな先生(2002年製作の映画)

3.6

【第14回ヨーロッパ映画賞 ドキュメンタリー映画賞受賞】
ニコラ・フィリベール作品で、フランス国内でドキュメンタリーとしては異例のヒットとなった。セザール賞では作品賞や監督賞にもノミネート、英国アカデ
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英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

3.7

【第39回ヴェネツィア映画祭 コンペティション部門出品】
『コックと泥棒、その妻と愛人』ピーター・グリーナウェイが一躍注目を集めた作品。

デレク・ジャーマン並に難解なのかと思っていたら、思いの外分か
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ディスタンス(2020年製作の映画)

3.7

アカデミー賞ノミネートって書いてあるけどされてなくないか…?

それはさておき、いい作品だった。リアリティはないが、「優しさをもって寄り添う」ことの大切さを説いた真っ当な感動作。泣いた。

鳥類学者(2016年製作の映画)

4.6

【第69回ロカルノ映画祭 監督賞】
『鬼火』などが昨年の東京国際映画祭で上映されたクィア映画の雄、ジョアン・ペドロ・ロドリゲス監督作品。

露悪的で不思議な作品をつくる鬼才というイメージだったが、本作
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あるスキャンダルの覚え書き(2006年製作の映画)

4.1

【第79回アカデミー賞 主演女優賞他全4部門ノミネート】
ゾーイ・ヘラーによる同名小説の映画化。実在のメアリー・ケイ・ルトーノー事件をベースにしている。
監督リチャード・エアーはロンドン・ナショナル・
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笑う蛙(2002年製作の映画)

3.7

【2002年キネマ旬報日本映画ベストテン 第6位】
直木賞作家藤田宣永の『虜』を『愛を乞うひと』平山秀幸が映画化した作品。主演の大塚寧々は毎日映画コンクールで主演女優賞を受賞した。

なんともじめじめ
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欺く者(2019年製作の映画)

3.3

アラブの女性監督によるホラー短編。現在はテレビシリーズの監督やプロデューサーとしても活躍しているようだ。

インチキ霊媒師がある家に招かれ悪魔払いをするうちにおかしなことになっていく。

あの夫婦はこ
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ヘリウム(2013年製作の映画)

3.0

【第86回アカデミー賞 短編実写映画賞受賞】
『バーバラと心の巨人』のデンマーク人アンダース・ウォルター監督作品。今年『Ivalu』でも同部門にノミネートされた。

上記の映画はいずれも子供が主役であ
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ロコ(2020年製作の映画)

2.0

最後のが言いたいだけなのでは。車掌の仕事上とはいえそうしたものを見てしまう、聞いてしまうのは辛い。

しかし映画としては捻りがなく面白みが感じられず。真面目なCMって感じ。

ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

4.0

ロバート・ラドラムのベストセラー小説『暗殺者』を『オール・ユー・ニード・イズ・キル』ダグ・リーマン監督が映画化した作品。記憶喪失になった人間兵器ジェイソン・ボーンをマット・デイモンが演じた。

シリー
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彼女とTGV(2016年製作の映画)

3.5

【第89回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
『欲望』などで知られるジェーン・バーキン主演の短編。ジェーン・バーキンはシャルロット・ゲンズブールの母であり、エルメスのバッグ「バーキン」の由来とな
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On My Mind(原題)(2021年製作の映画)

3.8

【第94回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
デンマークの短編。監督はテレビなどで活躍してきた人物で、『This Charming Man』(2002)で同部門を受賞して以来二度目のノミネートと
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マルグリット(2017年製作の映画)

4.0

【第91回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
女優としても活躍するマリアンヌ・ファーリーの短編二作目。2022年に『North of Albany』で長編監督デビューを果たした。本作は各国の短編
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EO イーオー(2022年製作の映画)

5.0

【第75回カンヌ映画祭 審査員賞】
『イレブン・ミニッツ』イエジー・スコリモフスキ最新作。カンヌ映画祭で絶賛され、アカデミー国際長編映画賞にもノミネートされた。

スコリモフスキ作品は初かな。非常に研
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.0

【1971年キネマ旬報外国映画ベストテン 第1位】
ルキノ・ヴィスコンティの代表作。主人公が出会う美少年タッジオを演じたビョルン・アンドレセンがあまりに美しいと世界で大人気になった。カンヌ映画祭にも出
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

4.3

【第75回カンヌ映画祭 監督週間出品】
オーディアール『パリ13区』やデプレシャン『イスマエルの亡霊』などの脚本で知られるレア・ミシウス監督作品。カンヌ映画祭監督週間でプレミアされ、シッチェス映画祭コ
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

3.9

【第65回アカデミー賞 主演男優賞受賞】
『ビバリーヒルズ・コップ』マーティン・ブラスト監督がイタリアの小説を再映画化した作品。カンヌ映画祭男優賞を受賞した『女の香り』(1974)も同じ原作を持つ。ア
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リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)

2.3

【第68回アカデミー賞 主演男優賞受賞】
ニコラス・ケイジが主演男優賞を受賞した作品。監督は『背徳の囁き』マイク・フィギス、共演は『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』エリザベス・シュー。アカ
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.8

阪本順治監督30作目にして初のオリジナル時代劇。ロッテルダム映画祭でプレミアされた。

タイトルを『せかいのきおく』だと勘違いしていた…だから壮大な話なのかな〜と思ってたらうんこの話だった。

厠から
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ごきげんないとこ(1951年製作の映画)

3.5

【第23回アカデミー賞 短編アニメ映画賞ノミネート】
トムとジェリーシリーズの一作。ジェリーのいとこ「マッスルマウス(Muscle Mouse)」がジェリーに呼ばれてやって来る。

最後完全に奴隷にな
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ある愛の詩(1970年製作の映画)

1.9

【第43回アカデミー賞 作曲賞受賞】
小説と映画が同時進行でつくられ日本でも大ヒットした難病映画。ゴールデングローブ賞ではドラマ部門作品賞など5部門を独占、アカデミー賞では作品賞など7部門にノミネート
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ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

3.7

【第93回アカデミー賞 短編実写映画賞ショートリスト入選】
ジャン・コクトーの戯曲『人間の声』をアルモドバル×ティルダ・スウィントンで映画化した作品。ヴェネツィア映画祭に出品され、アカデミー賞最終選考
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ビオラ/ヴィオラ(2012年製作の映画)

3.5

新作がベルリン映画祭エンカウンター部門に出品されたアルゼンチンの俊英マティアス・ピニェイロ監督作品。濱口竜介がカイエ・デュ・シネマ誌にて2010年代ベストテンに選出したことでも話題になった。

すごく
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パリの恋人(1957年製作の映画)

4.0

【第30回アカデミー賞 脚本賞他全4部門ノミネート】
『雨に唄えば』などのミュージカル映画の名手スタンリー・ドーネン監督作品。オードリー・ヘプバーン、フレッド・アステアが初のタッグを組んだミュージカル
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.9

『愛がなんだ』今泉力哉監督が同名漫画を実写化した作品。

賛否両論言われていて、そのどっちも分かる。でも僕としては非常に心が洗われるような好きな作品だった。

元の漫画はさわりだけ読んだことがあったが
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約束(1972年製作の映画)

3.8

【1972年キネマ旬報日本映画ベストテン 第5位】
「日本のクロード・ルルーシュ」こと斎藤耕一監督が韓国映画『晩秋』(1966)をリメイクした作品。萩原健一は当初助監督として参加していたが、主演俳優の
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娘/ Daughter(2019年製作の映画)

3.5

【第92回アカデミー賞 短編アニメ賞ノミネート】
チェコのアニメ作品。アヌシー映画祭では最優秀卒業制作作品賞を受賞、サンダンス映画祭でも短編審査員賞を受賞した。

父の病室から過去を思い出す。お互い愛
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ボクシングバレー(2021年製作の映画)

3.6

【第94回アカデミー賞 短編アニメ賞ノミネート】
ロシアの短編アニメ。監督はコンスタントに短編を発表しており、本作はアヌシーにも出品された。

バレリーナと落ち目のボクサーが恋におちる物語。主役の二人
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大仏⁺(2017年製作の映画)

4.5

【第54回金馬奨 新人監督賞他全5部門受賞】
自身の短編『大佛』(2014)を長編化した作品。長編デビュー作にも関わらず台北映画祭グランプリ他6冠を達成、国内のみならずトロント映画祭でも受賞するなど世
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怒りの葡萄(1940年製作の映画)

3.4

【第13回アカデミー賞 監督賞・助演女優賞受賞】
スタインベックの同名小説の映画化作品。アカデミー賞では作品賞他全7部門にノミネートされ、監督賞と助演女優賞(ジェーン・ダーウェル)の2部門を受賞した。
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運命の女(2002年製作の映画)

3.9

【第75回アカデミー賞 主演女優賞ノミネート】
『危険な情事』エイドリアン・ラインがフランス映画『不貞の女』(1968)をリメイクした作品。美しい人妻を演じたダイアン・レインがアカデミー主演女優賞にノ
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From the Reports of Security Guards & Patrol Services Part 1(英題)(1985年製作の映画)

4.5

【第35回ベルリン映画祭 金熊賞(短編部門)】
ドイツのフェミニスト映画作家ヘルケ・サンダーの短編。「今日の夜までに自分が買えるアパートが提供されなければここから飛び降りる」というビラを撒いて、工事用
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先史時代のキャバレー(2014年製作の映画)

3.0

『ワイルド・ボーイズ』がカイエ・デュ・シネマ誌ベストテンに入るなど注目を集めているベルトラン・マンディゴ監督作品。

やりたいことは分からなくもないがちょっと下品すぎるかな・・・官能的っていう意味をは
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ヤンコおじさん(1967年製作の映画)

4.0

アメリカに住むヤンコおじさんに会いに行くヴァルダ。なんてキュートな短編・・・!

若いヴァルダが美しいし、おじさんもステキ。やっぱりアーティストの家系ってあるんだなぁ。

色とりどりの個性的な家に集う
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愛をつづる詩(うた)(2004年製作の映画)

4.0

【第8回英国インディペンデント映画賞 主演女優賞ノミネート】
『オルランド』サリー・ポッター監督が911テロに触発されてつくった作品。主演は『カラー・オブ・ハート』ジョアン・アレンと『007 カジノ・
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