畏れや不気味さを感じる時もあれば、安心感に包まれる時もある。
その時々で印象を変える木は、空想をかき立てるのかもしれない。
複雑な感情の物語へ少年を連れ出す、木の姿の巨大な怪物。
母子の才能を繋ぐよ>>続きを読む
時間の経過とともに、妻と夫で感じかたや囚われているものが変化し、ずれていくのが辛い。
事態解決のための行動の空回りをみていて、フラフラに憔悴。
突然の予期せぬ転居から、小さなトラブル、事件へと繋がる>>続きを読む
少女たちがオカルトで大騒ぎ。
シュールな映像と、時代も感じる賑やかなお喋りにニヤニヤ。
始まりは、『キャリー』の序盤のようなほのぼのした女学生生活。
池上季実子が、大人びてるのに似合うセーラー服姿で>>続きを読む
幾何学的な構図、無機質な空間、規則的な行動。
その裏にひた隠しにしている秘密が妙に気になる。
ホテルのカフェの隅で、常に無愛想に押し黙っている初老の男。
何を考えているか分からなかったが、なかなかに>>続きを読む
心底ウンザリする今に釘付け。
老いるか、堕ちるか。どうせずりずりと朽ちていく人生。
便器の向こうに幻。
修道院で瞑想。
印象的な映像美とテンポよい音楽がひっきりなし。
どうしようもなくてキュートな>>続きを読む
正統な経年劣化。
あの出来事から20年、順風は止んであっさり逆戻り。
見所は、レントンの笑顔の復活!
シャープさが消えて今風のお話になった部分はあるが、
この小汚いスタンドバイミー感。
ベグビー親>>続きを読む
一風変わった先達たちに囲まれて。
これは面白いオトナに育ちそう。窓から現れる幼馴染みは、羨ましくも健やかな成長の妨げになるかもしれないけど。
人間味溢れる母親が息子の世話役に指名したのは、世代の異な>>続きを読む
現世と死後の世界、自己と他者ともののけ。
他者との交流や自己の存在の不確かさを感じる。
林の中の暗い屋敷、高級ブランドのシックな衣装などの感覚が好み。どこか独特な空気も漂う。
クリステン・スチュワー>>続きを読む
美女の中を覗き込む親父と息子。
一緒になって観客も息を呑む感覚。
田舎町で検視と遺体安置所を営む父子の元に、事件現場から遺体が運び込まれる。
一見外傷のない肢体が、透き通るように美しい。
順を追っ>>続きを読む
ヒロインの妹夏子が大活躍。事が起こる時の目がいいし、なっちゃん‼って連呼されてだんだん癖になる。
ヒロインの方は不思議系で、唐突に発する迷言が面白い。
湖畔で起きる奇妙な出来事。少女の頃に抱えた恐怖>>続きを読む
お嬢さんの黒髪とともに、美しい背中が極上の仕上がり。
さらに艶のあるくちびる!
大量の蔵書を持つ御屋敷の、英才教育の方向がおかしい。教育過程をもっとつぶさに見たい。
章立ての巧さと演技で、気持ちよく>>続きを読む
目の前にやっと姿を現す物体の存在感に興奮!
待つ瞬間が堪らないし、ダークなボディに魅せられる。
対峙する各国は思惑が交錯するが、意外と紳士的かも。いつ口火を切るか緊張高まる。
オカルト教団の解釈も一>>続きを読む
信じられないほどイキイキしてる90歳。
せかせかしがちな自分とは別次元の豊かな暮らし。
設計を手掛けたニュータウンに自ら住んで、庭から森をつくる。
木に囲まれたお部屋が素敵です。
自家製の筍、ジャ>>続きを読む
物騒なオモチャでじゃれ合うオトナたち。
よくもまあ飽きずにずっと寝転がって、はしゃぎ回って。
なんであんな下っ端たちを連れてきたの?
でも他の面子も大差なく、クレバーさはどこかに置いてきてしまったよ>>続きを読む
見ていられない、でも目が離せない。
どの立場もキツくて押し潰されそう。
ドローンを使っても、戦争は戦争。
重要テロリスト、英米人、民間人を配置した、機微なシミュレーションという印象。何度も反芻されて>>続きを読む
さすがの軽やかな語り口。
皆いろんなことを天秤にかけて進んでいく。
アレン作品初登場だっけというくらい、饒舌なジェシー・アイゼンバーグはぴったり。
キャンディとのドタバタのやりとりから好き。
いつ>>続きを読む
世界から見離された人間が浴びる優しい光。
ヤバイ街で特別な感情を通わせる相手は滅多にいない。いたとしても救いに至らない辛さ。
親がわりはできない…
知らないくせに…
金ピカマッチョが純度1>>続きを読む
愉快!
蛍光灯みたいな光に吸い込まれたり、ゴレンジャーレベルの人形づかいや落石注意な舞台だったり。
ローテクながら、寄生シーンやサウンドも好み。
突然の飛行機不時着と、その原因との遭遇、そして癖の強>>続きを読む
美への憧れ。
手に入れるためには、善悪という物差しは意味を為さなくなっていく。
美とゲテモノは紙一重かもしれないが、ゲテモノ側でした。キライじゃない。
プロカメラマンの、素人とはものが違う迫力がよか>>続きを読む
大きくなったなァ、このヤロー‼
子供時代のチビっこ感との対比がいい。
石炭貨物鉄道も雰囲気ある。
不安な迷子。勘も頼りになんとか危機を切り抜け、選択し、途中ちょい不器用だけど、一気の終盤。
なんとい>>続きを読む
パキスタン山岳民族の誇りか、
大河のような母の願いか。
部族間の対立を静めるため、族長は幼い娘の同盟結婚を約束。
娘の未来を思い、母は掟を破って娘と逃亡。命まで狙われる。
現代とは思えない悪習に驚き>>続きを読む
さ~てさてさて♪
町娘の小鳥のような愛嬌ある歌声にうきうき。
殿様とミュージカルが出会う意外性。
小難しいことは抜き!
なんとも可愛らしい和製オペレッタが、頭をリセットしてくれます。
和傘を使った>>続きを読む
仲良く毒づき合う聾唖の夫婦がとっても表情豊か。
カラオケでの不思議な息の合い方が印象的。
耳が聴こえる監督が、ろう者の両親の生活を捉えている。
コーヒーを飲んで思わず、あぁ゛~、と声が出たり、キムチ>>続きを読む
ジャングルに映えるブリーラーソン。
野性味溢れる美しさ!
太陽を、満月を背負うコング。
筋肉隆々の肉体美を見せつける迫力。
適度にかわゆくないゲテモノ巨大生物、というより敵ボスは醜悪なほど。
あま>>続きを読む
ヴァリとの愛のかたちが切ない。
シーレの絵の中に残った一人一人の女たちの生き方に、興味が湧く。
死=永遠、と考えられなくもない。
妹のヌード、少女のモデルといった話題を散りばめながら、時間を行き来す>>続きを読む
少佐とバトーが並んで立つ姿にグッとくる。
スカヨハの少佐はフレッシュ。歩き方好き!
バトーのクールさは特筆もの。吹替も気合い乗りまくり。
サイバー感出ているが、設定や構成が変更され一般向けの印象。よ>>続きを読む
高校の哲学の教師としても、家庭の中でも自分が仕切っていて、居場所はあるはずだったのに。
周りがそれぞれの事情で彼女から離れていき、年を重ねてからの取り残され感。
忙しない足取り、ネコとの関係、本棚か>>続きを読む
本を抱える女性の立ち姿に見とれていると、気づけば見事にダメージ大。
胸に爪を立てて、ガリガリやられた。
卑屈な男と、無口な女。
無口な相手ゆえに気になって仕方なくなり、理解しようと試み、支配しようと>>続きを読む
いろんな人の想いが詰まっていて、胸いっぱいになる。
民族、宗教、言語がひしめくマレーシアで、高校の音楽コンクールに向けて。
音楽や青春、家族の話としても絶品。家庭の事情もさまざま。
私の弱いものがて>>続きを読む
最初から最後までずっと好き。
ブルックリンのなんでもない街角で交わされる、たわいない会話がじんわり。時を忘れる。
時々チンピラにしか見えないハーヴェイカイテル筆頭に、出てくる人たちひとりずつに印象に>>続きを読む
バンコクの歓楽街の猥雑さと、なんとなく落ち着く美しい夜景に包まれる。
そこに紛れている興味深い人間模様。
人気店のNo.1嬢ラックと、元恋人で負け組日本人オザワ。
ぎらぎらしたバンコク~のどかな田舎>>続きを読む
困ったなあ、と自分の頭をさするダニエル。
思わず撫で撫でしたくなっちゃう。
隣人の世話を焼き、地元のサッカークラブを愛する、気のいい大工のじいさん。
一人ひとりの窮状にマッチした支援が受けられない。>>続きを読む
悪霊は何を喰らって、力を得るのか。
赤黒く狂う様が不気味。キノコに注意。
國村隼がさすがの化け物ぶり。
釣り、というのが面白い視点だと感じた。
韓国の祈祷がド派手すぎて…気に入りました。
ヒロイン池玲子が兎に角ファンキー!
のっけから、はだけながらの立ち回りに卒倒気味。
猪の鹿お蝶が陰謀に巻き込まれて大躍動。ピンキーバイオレンスのシリーズ2作目。
花札にヤクに弾丸、狭い路地の逃走劇等>>続きを読む
ウジャウジャ涌いてくる無法者たち。
孤立感出てます!
そしてやはり、初期から痺れる不穏サウンド。
気になる謎なジャンケン。
アイスクリーム屋と電話ボックスがなければ…
という偶然の不条理。
ドイツ軍が大量に埋めた地雷の撤去を終戦後に強制され、追い詰められるドイツ少年兵の緊張と、厳しく監督するデンマーク人軍曹の複雑な思いが押し寄せてくる。
鑑賞中は、心が切り刻まれ、観終わって、ずしりと残>>続きを読む