じゅんPさんの映画レビュー・感想・評価 - 42ページ目

じゅんP

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ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

4.2

個人的に、家族のことを考えることがだんだんと増えていて、そんな自分にとって話がどう転ぶか読めない序盤は、ジャンル的にはほとんどスリラーでした。

じんわりと家族が再生して、じんわりと事態が好転していく
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チェイサー(2008年製作の映画)

3.0

監督がここに込めた怒りとやるせなさ、そのエネルギーは充分伝わるし、実態に沿った部分もあるんだろうけど…。

中身・内面をおろそかに事実を突き詰めてくと、逆に作り物ってのが浮かび上がってしまう気がしてい
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.8

宝くじがギャンブルなのか、夢なのか。
その差はきっとそこにある想いの差で、それは人も一緒で、でも人はひとりじゃないし、答えもひとつじゃないから余計難しくて…。

そんなこんなに溢れた風景が、厳しくも優
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ピノキオ(1940年製作の映画)

4.6

どストレートに描かれる教訓がちゃんと怖くて、やたら数の多いヴィランズが個性的で、時計が狂ってて、フィガロとクレオが可愛すぎる。

怪しい彼女(2014年製作の映画)

4.2

やられたわー。
正直、終盤までは良い話だし楽しいシーンもいっぱいあるけど、音楽の方向性の違いから微妙に乗り切れないと思って観てました。

そこから本当に音楽なんてどーでもいいよってくらい、人生全肯定の
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ドント・ブリーズ!ってタイトルにしては、息どころか音立てるわ声出すわで、その点では期待はずれでした。

ただ、それを挽回して余りある、じーさんの重心の低いフォルムと、犬の容赦ない野性味。
最後まで、嫌
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ベルリンファイル(2013年製作の映画)

3.4

序盤は理解する間もなく話が進み、置いてけぼり食らいそうになりますが、関係性とゴールがスッキリしてからは、手に汗握る熱い展開のつるべ打ち。

話としては複雑な割に地味にまとまってますが、そこに特化したア
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.0

菅田将暉と池松壮亮の芸達者っぷりに頼り切ってる節がある

びっくりするくらい何も起こらなくて、それでも2人の距離感と関西弁が創り出す多幸感が丁度いい。

バッドサンタ(2003年製作の映画)

4.2

さんざん笑って、悔しいけどちょっと暖かい気持ちになれる、ただし子供には見せられないダーティなクリスマス映画。

最初は正直「何、この子?」って思ってしまったいじめられっ子に、心洗われた〜。

登場人物
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高地戦(2011年製作の映画)

3.8

戦争映画としての、総合力の高さ。
主人公が否応なく戦場のルールに順応させられていく様も、まだ続くの!?が続く絶望感も、画面からじわじわと滲み出してくるようで、とにかく堪える。

それでいて重い・暗い一
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ダンボ(1941年製作の映画)

4.2

ダンボの疎外されっぷりが容赦ない上、母親と引き離される不遇、表情や動きのかわいさも相まって、どっぷり感情移入してしまう。
そこに、ダンボがコンプレックス克服する様がクロスカウンター的に決まって、見事に
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.0

興行的にも世評的にも確かな道を驀進しているのに、今さら観て、今さらどうこう言いづらいですが…。

新海監督作品は「秒速5センチメートル」しか観たことなくて、良い面も好きじゃない面も思った以上に似通って
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新しき世界(2013年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

目新しさはないけど、ギャング映画や潜入捜査官ものの名作をツギハギしてリミックスしたような間違いない展開と、各々の魅力が爆発したキャラクター配置が最高に熱い。汚い殺し屋3人組とか、ラストで魅せる2人の関>>続きを読む

ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

4.2

柳楽優弥の歩き方と顔つきと佇まいは、確かにどこかすごいところまで連れてってくれるような気がして、まんまと乗せられて、まんまと落とされた。鮮やか。

ただ、本筋をぶった切ってるだけの、村上虹郎演じる弟と
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.8

幾千の人の日常が交わる中で膨れ上がって、行くとこまで行っちゃうソレをじっくり見せられる、嫌〜な映画。

ずっと紙一重で、ずっとヒリヒリしてて、でもそのどれもが紛れもなく日常だった。
あー嫌な映画。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

真面目か!

シリアス一辺倒かつ、エピソード間の辻褄合わせに終始してるだけで、愛着持てるような部分がほとんどなかったのが残念。
ミスチルが「HERO」で歌ってたの、完全にこの映画のことじゃん。

こー
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

2.2

特になし。
って言いたくなるくらい、だっせー画が多いのと、リアリティの線引きがぐずぐずなのとで、どーでもいい景色が続く。

太賀とか葉山奨之とか山田真歩とか、キャストはちゃんと良かったです。

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.0

絵のタッチが苦手でハマりきれないマンガ読んでるようなモヤモヤがずっとあって、この映画の空気に馴染めなかったのが悔しいけど、話の紡ぎ方が独特で最後まで驚かされっぱなしでした。

どう転んでも記憶に残るタ
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神様メール(2015年製作の映画)

3.4

目新しさと面白さが直結した設定に絶妙なキャラクターが合わさって、笑いどころのセンス含めキレッキレで進んでいただけに、ふんわりした着地がやや肩透かしでした。

クズっぷりが適切過ぎる父親と、誰もが知って
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ヒッチコック/トリュフォー(2015年製作の映画)

3.0

あぁ、「めまい」観直したい!

語り手がもっともっとアメトーーク!的に偏った愛情ぶつけるとこ見たかったけど、自分の好きな映画監督たちがどれほどヒッチコックの影響を受けているかを思い知らされた。

夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.4

泥臭さとか生々しさは抑えめで、その分意外とコミカルな楽しい映画でした。

毒が魅力の話だけに、チラつかされたエピソードたちが、投げっぱなしだったり、何となくめでたしっぽく着地してたりするのはもったいな
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ダイアリー・オブ・ザ・デッド(2007年製作の映画)

2.6

学生が映画撮ってる設定がガチ過ぎてなのかはわかりませんが、とにかく粗いです。

同じキャラクターたちが画面に映り続けてるものの、エピソードもテンションも細切れで、色んなゾンビ映画をかいつまんで見せられ
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白昼の通り魔(1966年製作の映画)

3.0

人の繋がりに責任は生じるのか、ドラマ的にも視覚的にも廻って巡る、痛くてイタい愛が強烈。

サウスポー(2015年製作の映画)

3.0

自業自得な主人公の言動に冒頭からげんなり。

かと思えば、話が転じるともう既定路線をはみ出さず、優等生の道を突き進んでいくので、アガる瞬間がほとんどなかった。

蒲田行進曲(1982年製作の映画)

4.2

決して完璧な映画ではなくて、ダサいとこも腑に落ちないとこもあるんだけど、そんなん軽く上回る愛に溢れていて、愛しかないです、この映画への。

お父さんと伊藤さん(2015年製作の映画)

3.4

絶妙な「リリーフランキー力」と「藤竜也力」に支えられた、居心地の悪さと居心地の良さ。

映し出される時間の流れが丁度いいだけに、話の進め方が忙しく感じられて、この家族の心の動きを、もっともっとじっくり
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母よ、(2015年製作の映画)

3.4

「家族と人生と時間。」を何の嫌味もあざとさもなく、さらっと、でも爪痕深く、見せてくれる。

それだけに毒っ気が物足りないかと思いきや、立ちはだかる壁として主人公の日常をひとりぶっ壊しにかかってるジョン
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X-ミッション(2015年製作の映画)

2.2

リメイク元の「ハートブルー」では、粗いなりに見どころのあったストーリーとかキャラクターがぺらっぺらでした。

パワーアップしてるはずのエクストリームスポーツ部分も、話とうまくリンクしてないからか、いま
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ハートブルー(1991年製作の映画)

3.0

良い意味で単細胞な前半の勢いからすると、どんどんダサい方向に頭悪くなってしまう後半の展開が惜しい。

エクストリームスポーツとドラマの掛け合わせ方は、わかりやすく面白かっただけに、その高揚感で突っ切っ
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

4.6

何するにも全力、自覚を持って謳歌する力と、その振り切り加減に最後の最後まで笑わされました。

適当に口をついて出た言葉が妙に的を得ていたり、考えてないようで楽しむための労力惜しまなかったり…。
そんな
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「酒は飲んでも飲まれるな!」的なテーマをじわじわと浮かび上がらせた上、そっからさらにもう一段、別のテーマ乗っけてきて、その見せ方に意表を突かれました。

前半は特に話がどう転ぶか見えないし、どの人物も
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ロケッティア(1991年製作の映画)

3.4

ベタすぎるくらい王道で、良い意味で能天気。
その時代感も相まって、安心して楽しめる。

「遠い空の向こうに」や、「ジュラシックパークIII」など、後の作品に通じる監督の好きな要素を、ぎゅっと濃縮して詰
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.8

この題材であんな空の色見せつけられたらもう、人間ってなんなんだよっていう何とも言えない感情が込み上げてくる。

ただ、それでいて、不謹慎だけどめちゃくちゃ面白かった。
その世界を知らない主人公が、巻き
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映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~(2015年製作の映画)

3.4

大人から子供まで、余計なこと考えずに楽しめる作り。
それってともすれば、物足りなさにも繋がりかねないけど、今作ではそこに乗っかる超有名映画たちへのオマージュなど、美味しすぎる味付けの数々にすっかり惚れ
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the Future ザ・フューチャー(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「何気ない日常が本当の幸せ」も、「あの時、こうしとけば良かった」も、選択と結果論の繰り返しなわけで、それをいったん覆しておいて、でも結局そこに戻って考えさせられる、という見せ方が新鮮でした。

自分に
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