このレビューはネタバレを含みます
強欲な高利貸しの妾となった女が、自宅の前を通り過ぎる医学生に抱く密かな恋心。女性が一人では生きていけない明治時代の社会構造が厳しく描かれ、その下で自らの想いを遂げようとした彼女の姿に胸を打たれた。現実>>続きを読む
明治の村社会で疎外され続けてきた女が、村の模範青年と結ばれることで手にした幸せ。旅順攻撃で負傷し帰還した夫を、再び出征させない為に彼女の取った狂気的な行動は、孤独と哀しみを抱え生きてきた女の強さと弱さ>>続きを読む
若尾文子映画祭2本目。手代の男と駆け落ちした商家の娘が女郎屋に売り飛ばされ、その美貌と器量で男を破滅させる悪女に堕ちていく。白く美しい肌に女郎蜘蛛の刺青を彫り込まれた、若尾文子の妖艶さが際立っている。>>続きを読む
ロジャー・ディーキンスによる全編長回しの映像設計が見事であり、主人公と共に戦場の駆け抜ける感覚を味わうことになった。
200214 Tジョイプリンス品川 IMAX上映
こういった法の正義を描いた良質な作品は支持したい。
200212 丸の内ピカデリー
第一次世界大戦におけるイギリス軍の膨大な記録映像と音声を特殊効果を用いて構成し、名も無き兵士たちが経験した凄惨な近代戦の姿を描き出している。劇中でカメラを向けられた兵士の返す微笑みに、100年前に生き>>続きを読む
モノクロームの映像で語られた儚く美しい想い出は、静かに胸に秘めておくべきだったとも感じた。二人の遠い記憶が回想されるシーンでの、アヌーク・エーメの美しさに惚れ惚れとする。
200205 TOHOシ>>続きを読む
ネイティブアメリカンに対して行われてきた惨たらしい収奪の歴史に、真摯に向き合ったアメリカ映画を初めて観た。
200113 TOHOシネマズ日本橋
午前十時の映画祭
香港功夫映画を本場のレトロ劇場で観るのは、素敵な映画体験になった。米中対立の色を帯びた内容も、それなりに面白い。
191229 宝石戯院
191222 丸の内ピカデリー
ドルビーシネマ
うーん。。
191221 TOHOシネマズ錦糸町
公開記念舞台挨拶
モノクロスタンダードの映像が極めて美しく、突然の暗転を多用し15年にも渡る時間経過を大胆な省略で描いた構成も特筆すべきものがある。『浮雲』や『秋津温泉』のように、切っても切れない男女の関係を描いた作品>>続きを読む
内容は観念的なものではあるが、映像表現の豊かさに魅せられた。
191110 東京都写真美術館ホール
「ポーランド映画祭」イエジー・スコリモフスキ監督トークショー
アメリカン・ニューシネマの空気を感じさせる、女二人、自由への逃避行。オープンカーで広大な荒野を疾走し罪を重ねながら、真の自由を獲得していく爽快さに心奪われた。
191110 TOHOシネマズ錦糸町>>続きを読む
リンダ・ハミルトンは今でもなお力強く、彼女の存在で作品も高められている。シュワちゃんは、熊のようなおじいちゃんになってた。
191109 TOHOシネマズ日本橋
このレビューはネタバレを含みます
大林宣彦監督による尾道三部作の最終作。主人公の前に突如として現れた、16歳のときの母である「さびしんぼう」。母の青春の思い出に背中を押され、青年自身も忘れられない恋をする。幻想的な物語はあまり好きでな>>続きを読む
台詞を棒読みではっきりと話す演出は、苦手に感じてしまうことが多い。実験的な映像表現は興味深いところもあった。
191103 TOHOシネマズ六本木
東京国際映画祭 大林宣彦監督特集
新鮮な映像演出もあったが、トランス状態に陥った集団の地獄絵図に耐えられなかった。
191102 ヒューマントラストシネマ渋谷
191009 アンスティチュ・フランセ
『絞死刑』& 作家・平野啓一郎とのディスカッション
ホアキン・フェニックスの示した新たなジョーカー像に魅了された。
191002 #丸の内ピカデリー #ドルビーシネマ
海王星まで親父を探しに行く壮大な規模のSF作品にも関わらず、物語はブラピ個人の内省的なものだった。映像造形は新しいものを観れて大変満足。
190929 TOHOシネマズ日比谷 IMAX上映
西部への大陸横断鉄道の到達によって訪れる文明と滅びゆく無法者たち。レオーネの重厚な演出とモリコーネの叙情的な音楽によって、極めて美しい映画芸術へと昇華されたアメリカ建国神話に思いを馳せた。このような作>>続きを読む