ipさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.0

大物になる役者は10代から凄い。
知的障がいを持つ弟がレオナルド・ディカプリオだと知らなかったら本物だと確信しただろう。
午前十時の映画祭サイトの解説では、ディカプリオは数日間知的障がいのある人と過ご
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

4.5

作品の内容にならって星5でも良かったかもしれない。
こんなうまくいかんだろと思っていたら実話に「基づいた」ものだそうで。フィクションと思い込んでいたのでなかなかに楽しめた。

視覚障がいに気づく人たち
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

3.5

付き合うのが面倒な男って男から見ても思うわ。
でもこのスタイルのストーリー進行は嫌いじゃない。

回想の中の自分や、近くにいる見知らぬおっさんと独り言で会話。
これやりたいと思うことしょっちゅうある。
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はじまりのボーイミーツガール(2016年製作の映画)

4.0

他の何を捨ててでも夢を選ぶ時期ってあるよなーと思いつつも、大人の考え方に共感。

最後の結果どうなったのかな。
試験に落ちて非情な世の中を知るとかのストーリーの方が良かったかなとか思っていた。

子ど
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泥棒役者(2017年製作の映画)

4.5

アンジャッシュのコントとか、辻本座長の新喜劇とか見慣れていると、辻褄合わせや焦りの表現に「まだまだやな」と思いたくなる(もう少しムリヤリ感を強め且つ自然なら笑いとれたんだろうなぁ)けど、客数が少なかっ>>続きを読む

オレの獲物はビンラディン(2016年製作の映画)

2.5

ニコラス ケイジがひたすらウザい。
機関銃のごとく下品な大声をだしまくり自分をどれだけ特別視しているのかというイタいおっさんを演じている。

笑わせるために崖から落としたり床突き破ったりしたんだろうな
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フラットライナーズ(2017年製作の映画)

3.5

頼む。ホラーならホラーと最初に言ってくれ。
サイエンス系の映画のつもりで前半は楽しめたんだけど、いきなり別の映画になったかのごとくホラーテイストになって準備できてなかったってば。

実験で一度死ぬこと
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ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(2017年製作の映画)

4.0

子どもの頃、喜ぶだろうと何度か連れていかれ、特に興味のなかった動物園って、動物好きの視点からはこんなに美しく見えるのかというほど序盤の映像が良かった。

実話を元にしたということだけど、実際にあったこ
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世界は今日から君のもの(2017年製作の映画)

4.5

ツッコミどころの多いシナリオ、稚拙な映像表現、この際問題ではない。門脇麦好きならそれで良し。

人と関わるのが苦手なヒキオタを門脇さんが好演! 話し方、歩き方、立ち方、座り方、走り方、佇まいまで完璧。
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.0

面白いか面白くないかは別として、この著名な作品をスクリーンで見ることができたことに価値がある。

伝えたいことも何となくわかるけど、何を軸に見ればよいのか、主題は何か、見た自分は何を思えば良いのか、正
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

5.0

タイトルはもちろん、クリスティ名作中の名作であることは知っていたものの、実はストーリーを知らないまま観賞。これが良かった。

知ってしまえば「なんだそんなことか」と思うことかもしれない。真相に基づいた
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.0

お化け屋敷のような映画。恐怖感を煽るのではなく瞬間的に驚かせるような。
素直に見てしまう自分のようなタイプには不向きな映画かもしれない。わかっててその都度驚いてたから。音の使い方や映像が上手かったから
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

5.0

久々の当たり映画きた! これは見て良かった。

この作品では親子ではないが、親と子のあるべき形が描かれている。
同時に、自分が幼少期に受けてきた親の教育がいかに愚かだったか確信が持てた。

お金がなく
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青春夜話 Amazing Place(2017年製作の映画)

2.0

リア充になれなかったオッサンの妄想を具現化するとここまで痛々しいものなのか。
10代20代の先生とどう見ても40超えの生徒がなさっているその辺のAV以上にキツい。
須森隆文さん、なんと29歳らしいが、
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プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード(2016年製作の映画)

4.0

モーツァルトがイケメンすぎないかコレ。
そこそこチャラ男なのは知っていたが、実物は下ネタ好きな単なる変態だったという話もある。まるで少女漫画の登場人物かのごとく爽やかエロ美男に。

実話が基のフィクシ
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.0

人は結末を先回りして探ろうとする。そういう視点を利用した流れにするなら真相を見る者の想像に委ねるのは辞めた方がよい。

真相が、真実が最後までわからないのは作り手の意図が謎解きにはしない、だからと思う
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悪魔のような女(1955年製作の映画)

3.5

午前十時の映画祭。内容を他言してはいけない映画の元祖らしい。
今となってはそうしたネタバレ禁止のドラマや映画も多く、ストーリーを裏読みして見る人は珍しくないので、途中で結末に気づいた人も多かったかもし
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(2016年製作の映画)

2.0

耳障りな演出が無意味。
あとこの映画(原作?)を作った人はこのストーリーを見せて見た人に何を思わせたかったのだろう。
テーマやメッセージが何もない。

子供時代を演じた役者さんたちは良かった。

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

1.5

何の共感もできない。
最後のシーン、テキトーに小学生が作ったみたいな歌とそれに感激して涙を流すシーンは笑うとこ?

才能もないのに音楽の世界で生きようとする奴らが自分の力量と理想との乖離に気づくきっか
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Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

4.5

この人の思想はずいぶんと極端なところがあって、共感できないところもそこそこある。
音楽的な面ではシンバルにバイオリンの弦を当てたりとかの音は聴くに堪えなかった。
ピアノなど人間が工業的に力を加えて作っ
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最低。(2017年製作の映画)

4.0

山田愛奈さんは初めて見たけど、雰囲気や目力が10代の頃の栗山千明さんを思わせる。
芝居が自然な感じを欠くけど、この先の作品を見ていきたいと思った。

ストーリー自体はどうだろう。巷に溢れるAVの裏って
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ネルーダ 大いなる愛の逃亡者(2016年製作の映画)

3.0

事実か、虚構か、脚色か知らないが、史実を知ろうという人向けではなかったようだ。
台詞だけでなく話の進行や映像もすべて詩的。監督のセンスだと思う。

追われる者と追う者の対比を上手く描けていたかは疑問。
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THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ(2017年製作の映画)

2.0

動きや光の点滅を激しく短いカットをスイッチしまくれば迫力出るんだよ。一見不思議な感性についていけない奴は理解力が低いだけ。わかる奴だけわかればいい。
…という作り手の陶酔が前面(全面)にアリアリと出て
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

4.5

7人の姉妹をたった一人で演じ分けたノオミ・ラパスさんが見事。個人的には、アラレちゃん眼鏡の金曜が好き(笑)。
政府が悪の組織で宗教化している結末はありきたりだけど、どこの国も、あんな風に国民を騙して支
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おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

3.0

どこの家もこんなもんなのか。面倒事は自分以外に押し付けて、人に見せる顔は良いカッコしたがる。

祖父が死んだときもバタバタしていたなと思い出した。父が死んだらもっと複雑な話になりそうだとも思いながら。
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劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち(2017年製作の映画)

4.5

これを映画と呼んでいいのかわからないが、完成度高し。
猫映像というソフト面だけでなく撮り方のハード面も素晴らしい。

ワンカットで長く残した映像もあり、辛抱強く何百時間と撮りためたんだろうなと思う。
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静かなふたり(2017年製作の映画)

3.5

「なんとなく」いい映画。
どう良いものなのかはよくわからない。

ロリータ・シャマがまさに若いユペールといった感じ。

あと、猫や蜘蛛の存在感。ジャックは人並みの知能があるとしか思えない見事な役者猫。

リングサイド・ストーリー(2017年製作の映画)

3.0

過去の栄光とちょっとした成功でマウンティングする三流俳優のダメ男を見事に演じた瑛太の一流俳優ぶり!
ここのコメントでもみんな同じこと考えてる。この映画はこれに尽きる。

プロレスやらK-1やらには興味
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アンダー・ハー・マウス(2016年製作の映画)

4.0

前評判通りの官能美。女性視点ということでシナリオ、映像、メインの二人の女性の身体もすごく綺麗だった。特に逆光を上手く使った映像の美麗さが印象に残る。

映像芸術と言っても良い出来栄えなのにあんなに大き
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家族はつらいよ2(2017年製作の映画)

2.5

「高齢者の運転免許」「下流老人」の二つをテーマにした話だが、いずれも中途半端な話だった。
目先の面白おかしいシーンだけで、楽しめたというレベルの人に対して、問題提起できただけでも有益な映画なのかもしれ
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アヤメくんののんびり肉食日誌(2017年製作の映画)

2.0

この作品は、最初からハズレだとわかっていて見に行った。
シナリオ、役者全員の芝居、スーパーインポーズなどの効果、演出すべてが安っぽい。高校の映画研究会かなにかの作品だろうか。
酒井さんと鶴見さんのベテ
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愛を綴る女(2016年製作の映画)

4.0

大した内容でもないのに「衝撃のラスト」とか安直に言うような作品の数々どもはこの作品の結末を見習い、出直すべき。

育った家庭環境からメンヘラヒス持ち女は人として受け付けないから何の共感もできないけど、
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月と雷(2017年製作の映画)

3.5

「海を感じる時」「花芯」の監督さんということで、作風は似ていたけど今回は良かった。

草刈さんをババァはひどいな。
でも、酒と煙草しかやることのない、学もない見た目アラフィフのなんの魅力もないオバサン
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.5

スキマ時間がちょうどうまくできたので錦糸町で観賞。
作品についての事前情報なし。解説を見てなんとなく面白そうだから行ってきた。

時間の長さを感じさせない引き込み方は、さすが名監督。
犯人がドヤで女を
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ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年製作の映画)

4.5

東野圭吾は天才過ぎる。

さまざまな話がつながっていく様子が気持ちいい。点が線になっていく手法は珍しいものではないけど、そのつなげ方が見事。
もう見る方も「これがあとの方に何かつながっているんだろうな
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

2.5

銃撃戦シーンに時間をかけすぎ。
最後には文章だけでその後を伝えて…って、そこ映画にしろよ! っていう。
史実をもとにしたものでも一番時間と労を費やしたのがドンパチシーンだけってのが。
そりゃ確かに事実
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