終盤までは完璧だった。絶妙に何もかもがヘンテコで、未知の映画として楽しく観られた。話の収束の仕方にあまり驚きがなく、小さくまとまってしまっていたのだけが少し残念。最終的にとても正気な映画になってしまっ>>続きを読む
下世話な言い方をするのが許されるのであれば、少女漫画だ、これは。互いに互いを理解不能な相手だと感じているという地点から始まり、関係性が徐々に変化していく。それも決して真っ直ぐに仲を深めていくのではなく>>続きを読む
ルーカスの初登場(だったと思うけどいまいち確信は持てない)シーンで彼が部屋に流してる曲がジャック・ホワイトの「Missing Pieces」っていうのがなんとも示唆的で洒落てる。あの曲が冒頭に配された>>続きを読む
どういう経緯で出会ったのかはもはや覚えていないし、最初に聴いたアルバムがどれだったかの記憶も曖昧になっている。ただし「★」のリリースは心待ちにしていて、その直後に届いてしまったニュースに言葉を無くした>>続きを読む
もし欠点を挙げるとするならこの映画は94分間しか鑑賞出来ないということである、とか何とか偉ぶってそれっぽいことを言いたくなる。完璧すぎて逆に感想が出て来ない。ウェス・アンダーソン作品は他に『グランド・>>続きを読む
レトロフューチャー的SFアクション映画って色々あると思うけど、その中でもかなりの傑作なのでは。クリス・タッカーが出てきた辺りから凄まじい勢いのジェットコースターになる。一番の功労者っぽい。アニメワンク>>続きを読む
魔女裁判で火炙りにされた罪無き女性達への鎮魂のようにも、神の否定が第一義であるようにも思えるけど、最後のテロップが示すように当時の記録や伝承などから着想されたB級ホラーであるという以上のことは深く考え>>続きを読む
この有名な曲はこれのテーマだったのか、と知ることができた感動やら未来と過去と現実と妄想を行きつ戻りつ時として反転しつつ進む話の面白さやら色々観て良かったと思える要素はあるけどなんとも不完全燃焼。『未来>>続きを読む
困った。非の打ち所がどこにもない。小さい頃親がTSUTAYAで貰ってきた「シネマハンドブック」って名前の冊子(なんて名前の本だったっけ? と思い出そうとしてみて完璧に覚えてたことに自分で驚いた)で見か>>続きを読む
悪事に手を染めている者、これから悪事に手を染めようとしている者、家族をなおざりにしている者。そんな人々、ひいては全人類に向けた「俺のようにはなるなよ」っていうサーチライト。なんとかなる、なんとかなるか>>続きを読む
『フラニーとゾーイー』をコクトーの『怖るべき子供たち』と並んで自分の人生における最重要作品として長く愛してきて、今後ともそれは永劫変わらないことが確定している者として、どこか聖者の伝説でも仰ぎ見ている>>続きを読む
絵かと思いきや本当にそこにいるっぽくて、かと思えばやっぱり絵……と見せかけて実は本当に悪魔がいるっていうシーンは素直に拍手したくなる。あとジャネット役の子の顔面偏差値の高さにも敬礼したい。完全に取り憑>>続きを読む
『ボビー・フィッシャーを探して』を観る前に観ていなくて良かったな、と思う。もし順序が逆だったらあの映画に純粋に感動出来なかったかもしれない。短絡的に結論付けるのは良くないだろうけど、少年期に母親と良好>>続きを読む
人間讃歌じゃん。金より愛の方が大事だよっていう。可哀想な人達ばかりの中で唯一まともに見えるフランシス・マクドーマンドが結局唯一人、もとい旦那さんと一緒に幸せを維持する。トリッキーな作品に見せかけて、小>>続きを読む
この映画に対して言うべき言葉を私は一つとして持たないな、ということだけが言える。もしくは「人間は愚か」と吐き捨てて『PUI PUI モルカー』を観ることが出来る。10年後くらいにもう一度観よう。
万能死体ラドクリフ君がいてくれたらいいのに、と前半はあまりの辛さに心の中で呻きながら思ってたけど、ウィルソンが出てきた辺りからは楽しかったので助かった。良い話で終わることなく、綺麗に締めもせず、可能性>>続きを読む
ナンシー・マイヤーズ、どっかで聞いた名前だなと思ったら『マイ・インターン』の人だったか。しかも『恋愛適齢期』もそうだったとは。どっちも大好きなので、どうやら自分はこの人の作風が好きらしい、ということを>>続きを読む
なんだかんだで高校生くらいから今に至るまで結構な数の映画を観てきたけど、鑑賞中の嫌悪感の強さはこれが一番だったかもしれない。救いようのない、星一つですらつけたくない本当の意味でのクソ映画を除き、最高だ>>続きを読む
解説読むまでラストの水槽の中身の意味が分からなかったけどそういうことだったのか。確かにこれは時代設定で勝ってる。結構な数の鑑賞者がミスリードされた内容を結末だと信じ込んだまま過ごしてそう。大量のシルク>>続きを読む
ベッドで横になるピーターの顔のアップの後ろで母親の悲鳴がうっすら聞こえてくるあそこを観た時の胸の痛み。映画を観ていてあそこまで、限りなく物理的と言って差し支えない痛みを感じたのは初めてだった。誤解を恐>>続きを読む
小学生男子が観たら間違いなく性癖ぶっ歪むな……ということをどうしても考えてしまったのは仕方のないことだと思う。グローリー・水領、あんなキャラクターとまだ第二次性徴もろくすっぽ始まってすらいない時分に出>>続きを読む
よくこれだけの空中戦を撮ったな、というところへの感銘しかなくてそれ以上は特に称賛する必要も無ければ作り手側も求めてないように思う。見た目的にもストーリー的にもマッチョ。全力でビーチバレーに興じてるシー>>続きを読む
どこまで本当かは分からないけど映画としてすごく面白かったし毒気もなくて観易く、最近好きで動画見まくってる海外のアニメリアクターさんなら「wholesome」って言うだろうなと(意味調べてもいまいち分か>>続きを読む
染谷将太は何故出演したのかというミステリーへの興味以上の感情を抱くことは作中のあれやこれやに対して一切あるはずも無かった。謎に最近の邦画を観たい欲求が強まりつつあったから観たけど綺麗に収まってくれて助>>続きを読む
「宮本から君へ」の下位互換だよねーということは思いつつ、花沢健吾の原作読んでないしこの映画についてもよく調べてないから分からないけど、なんとなく原作も宮本を踏まえた上で描いてんじゃねーかなーと邪推しつ>>続きを読む
「他の子も誘っていい?」とみぞれが言った次の瞬間、一瞬だけ希美の驚いた顔のアップが映ってから引きのショットになって名も無い女子生徒が画面を横切り、次に見える希美は笑顔に変わっている。あの悪魔的いないい>>続きを読む
ああいう演技をさせる必要性が果たして本当にあったのかどうかがとにかく疑問。最初のうちはキツさしか感じなかった梶原が最終的には長い一時退場を経て戻ってきた時に一番好ましい登場人物に変わっていたくらい、他>>続きを読む
頻繁に挿し挟まれる露骨にゴダールっぽいシーンが鼻についてしょうがなかったけど、車内での悲惨な口論の辺りからゴダールへの憧れと同じかそれ以上にゴダールをおちょくる意図でやっているように思えてきてそこまで>>続きを読む
リンゴかっこええやろがい、というのはさておき、フォー・シーズンズも元になったミュージカルのこともほぼ知らない状態で観たけど面白かった。今後タモリ倶楽部見る時は少し違った心持ちになりそう。出て行こうとし>>続きを読む
ジャケットとあらすじからはここまでめちゃくちゃな内容だとはまるで想像出来なかった。自分がアニメ好きなせいかもしれないけど、どことなく新房昭之の演出に近い物を感じた。第四の壁を壊すまではいかずとも手をか>>続きを読む
「ショーン・ペンいつ出てくんの……?」ってずっと思っててスタッフロール見て「クラインフェルド!? あ、同姓同名の俳優がいるのか!」とか思った私をどうぞ大馬鹿者と詰ってほしい。すっっっっっげー。ショーン>>続きを読む
ホームセンターで筋肉式ショッピングして以降のカッコ良すぎる3人に拍手。シュワルツェネッガーの息子くんチョイ役にしては存在感ありすぎたので『ダニエル』ってやつも気になってきた。
前作より面白かった。冒頭のヴァルテルの登場シーンに漂うラスボス感からのムレーナも関わってくる過去話がとても良い。爆薬誤飲が何の伏線にもなってなかったのはちょっと残念だったけど。バルトロメオ爆死か何らか>>続きを読む
某赤青ピルのアレのせいで三部作の二作目以降って物に対する戦々恐々とした気持ちがあったけど普通に面白くて助かった。ただ面白さは間違いなく進化してるんだけどどっちが好きかと言ったらやっぱり前作で、自分はど>>続きを読む
かなり色々好きなポイントあったはずなのに途中からバルトロメオが誰かに似てるなっていう感覚がし始めてそれが一体誰なのか考えることに脳のリソースが三分の一くらい持っていかれてしまったのは思わぬ誤算だった。>>続きを読む
一瞬たりとも飽きることなく観通せたけど好きかと言われたらそうでもない。『ニンフォマニアック』とか『メランコリア』とかに比べるとちょっと見劣りしてしまう。でも「ミスター洗練」を自称しながら映画の中のシリ>>続きを読む