Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.9

シンエヴァ観た時と近い感覚。綺麗に終わってる。前作は全然世代ではないから特に思い入れはないけど、一応かなり前に一度観ていて、でも内容ほとんど覚えてなかったから誰がどんなことをやらかしたのかをストーリー>>続きを読む

永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.4

ク、クソ映画……。ゼメキスってこんなのも撮ってたのか。再生開始してからやっぱ気分的にホラーのほうが観たかったかもしれない、とちょっと後悔したんだけどまさかのその欲求がちょっと満たされるホラー描写があっ>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

4.3

そうなるのか。それは予想してなかったし望んでも無かった、っていう結末を迎えてしまったけど受け入れられなくはない。序盤にあからさまな感じでほぼ間違いなくただの友人以上の相手だなって人が出て来るのが上手い>>続きを読む

ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

3.1

金の力で生み出した「駄サイクル」から抜け出すチャンスを逃した重度の自己愛性パーソナリティ障害の男がいかにして残りの一生を世界中から笑われて過ごさなければいけなくなったのかの顛末。なんなんだ一体。本当に>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.6

雰囲気とか設定とかアダム・ドライバーとかは好きなんだけどどうしてかあまり面白いと思えなかった。ロンが電話を担当する必要性無くないか? というところへの違和感が最後まで拭えなかったからかもしれない。ロン>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

学生時代に一度観たきりで下手したら十年ぶりくらいの再見だけど、面白かった。仕事に追われて物的幸福に縋る主人公の姿にかつては感じ得なかった強烈なシンパシーを覚えて、これは観るタイミングを間違えると変に影>>続きを読む

セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

3.6

家族愛の話だとは思って無かったので普通に結構刺さった。カジュアルな『素晴らしき哉、人生!』だ。あっちも元々カジュアルと言えばカジュアルだけど。ザック・エフロンってなんかよく分からないけど好きなんだよな>>続きを読む

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

4.7

『スイス・アーミー・マン』の人だったのか。そりゃ面白いわけだ。コメディ風でありつつシリアスに張り詰めた空気がずっと漂っていて、タランティーノ映画みたいだなと思ったけど、どうやら監督はコーエン兄弟が好き>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

4.8

公開当時見た予告がなんかやけに面白そうで気になってたやつ。確か予告ではイケイケ女子とオッサン殺人鬼が「入れ替わってる〜!?」するみたいに謳ってたように思うけど実際はいじめられっ子ガールとシリアルキラー>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

4.8

ピュア過ぎて息が詰まった。イマドキここまで汚れなき恋模様もなかなか見られない。なかなか思いを伝えられない不器用な少年少女によるありがちなラブコメを換骨奪胎したかのような風情がどことなく感じられて、何も>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

4.9

タワマン住みのエリートの悲劇なんて知ったこっちゃねぇんだけど、こんなの好きになるしかないじゃないか。そして父になる、というかむしろ「そして他人にな」ってるじゃん。家族も結局は他人、全く違ったパーソナリ>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

3.6

好きかと言えばそんなことないしもう一度観たいかと聞かれたらとりあえずしばらくはいいって答えるだろうけど、たぶんずっと忘れられないだろうなとは思う。不思議な感覚。登場人物が途中から人間というよりむしろ建>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.5

スーパヒーロー映画には否定的な当方だけどもこんなの見せられたら拍手せずにはおれんわな。現時点で人類が作り上げ得るアニメーションの最高峰じゃん、どう考えても。まさしく次元が違うわ、シンプルに。見る電子ド>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

3.4

ユニディ狛江店のCMじゃん。売り上げかなり上がってそう。「ユニディってなんでもあんなぁ」じゃねーんだわ。ウケる。ぶっ壊れ染谷将太は良かったな。ドス効き過ぎな内野聖陽も、完全に病気の後遺症を強みに昇華し>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

良くも悪くもカンヌらしい、とか言うと何だか知った風な感じになってしまうけどそんな印象。やばい内容ではあるけどやばい映画ではなくて、エンターテイメント映画だなと思った。もっとアホな、芯から狂ってる映画を>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

最後の展開の急なメロドラマっぽさはその後すぐのちょっとしたメタ要素のための布石だったのか。いまいち最終的にどういう決着をしたのかがおかげでよく分からなくなってるけど、想像の余地があっていい。『レディ・>>続きを読む

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.4

ジャケでまるでそれがメインであるかのようにされている大スターの失踪が丸ごと要らなかったような気がする。映画製作の現場で管理職として奮闘する男の悲喜交々だけに焦点を当てていたらもっと面白くなっていたので>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

5.0

佐藤泰志。かつヤマシタトモコ『違国日記』の変奏。すなわち非常に好み。煩わしさが一切ない。ストレスフリー。ミシェル・ウィリアムズとケイシー・アフレックが『レボリューショナリー・ロード』のプリオとケイト・>>続きを読む

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(1999年製作の映画)

4.5

ミッチーの印象が強すぎてもう何が何だか。つまり「王子様を超えろ」っていうことで良いんだろうか。そのためのミッチーなのか。そう考えると最後にウテナがああなったのも納得がいく。車は当然ながら男だけのために>>続きを読む

ザ・ハント(2020年製作の映画)

5.0

50000000000000億万兆無量大数点満点天元突破。ファッッッッッッッッッッッッキンパーフェクト!!!! なんだこれなんだこれなんだこれ最高じゃねえかマジで。年の瀬にえれえもん観ちまったぞオイ。>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.5

是枝にしてはそれほど引っ掛かるものはない。考え得る限り最良の方法で原作を映像化してみましたと、プロとしての仕事に徹しているような印象がある。他の是枝作品と比べて余白が少ないように思う。原作がそうなのか>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.8

殺し合ってる相手との極限の緊張状態での会話が好き過ぎる人間には刺さるシーンが多くて嬉しかった。コンチネンタルとかいうやつの嘘っぽさと少年漫画っぽさは正直好きじゃないけど嫌いというほどでもないのでとりあ>>続きを読む

カリスマ(1999年製作の映画)

4.8

「亡命三部作」とか呼ばれてたり呼ばれてなかったりするタルコフスキー晩年の作品群を観た時と限りなく近い感覚になったんだけどたぶんテーマ的に決して遠くはないんだと思う。何を生かして何を殺すか、しかしそのど>>続きを読む

イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

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『ゼロ・グラビティ』のなり損ない、とか言ったらいけないんだろうか、でも途中からそんな風にしか思えなくなってしまった。強過ぎるフェリシティ・ジョーンズはちょっと面白かったけど映画自体はまるで面白くない。>>続きを読む

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.6

終わり方には全く納得いかないけどなかなかしっかり80'sらしさを出すことにこだわっていたのは好印象だった。『スタンド・バイ・ミー』『サスペリア Part.2』『早春』あたりをまとめてミキサーにかけてお>>続きを読む

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

2.8

いや実話なんかい。何が目的の映画なのか最後まで観てもさっぱりという感じだったけど、エンドロールで実際のフリッツ・ホンカと被害者達と思しき人々の写真やら現場の図やらが現れて、何とか理解できた。SATSU>>続きを読む

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

2.7

最後に流れるのが毛皮のマリーズではなくドレスコーズの「コミック・ジェネレイション」なのがもう何というか、図らずも作品を象徴している。聴こえてきたのは、本人曰く「音楽以外のことを大事にしてなかった」頃の>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.7

辛い。救いがあるようで全く無い。トリアーのほうがまだマシに思えるくらい。これがリアルだと言われればそれまでだけどもう少し手心を加えて欲しい。何せ自分が日頃かなりの時間イヤホンやらヘッドホンやらを装着し>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.6

タイトルバックがハイライトだった気がしないでもない。よく出来ているとは思うけど何も心に残らない。カユいところの直前をカリカリやられ続ける。悪役が悪役すぎるせいか、それとも現実味の無さすぎるトリックのせ>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.8

常時劇場版のジャイアンみたいなリヴァー・フェニックス。もっと無邪気な感じの子供達の話だと勝手に思っていたので、煙草片手にトランプしてる所でヨッシャ、とほくそ笑んだ。良い子ちゃん達よりワルガキどものほう>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.5

スカイ・フェレイラの名前がオープニングで出てきて「は!?」と思ったらお母さん役だった。ベイビーにとって母親の歌がどれだけ重要で自身の根幹になっているのかを考えると納得のキャスティングではあるけどかなり>>続きを読む

ブリーダー(1999年製作の映画)

4.0

北欧の至宝が陰気なオタク青年にしか見えなくて凄い。毎週開催してるらしい仲間四人での映画鑑賞会に行く時のドレスコードっぽい服装でも暗さと人付き合いの苦手さが滲み出てるように見えたから、本当にマッツ・ミケ>>続きを読む

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

3.7

後半はTwitterのクソリプ合戦みたいな愚にもつかない会話が大部分を占めてるのにどうしてこんなに面白いのか。形を変えながらも常に葛藤が画面上に存在していたからだろうか。好意的な評価は散々目にしていた>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

4.8

アイディア自体は決して目新しい物じゃないのに、見せ方がとにかく上手過ぎるから衝撃的なシーンが全部強烈に衝撃的になっている。ジャンプスケア絶対許さない協会会長としては憤慨せざるを得ないところもあったけど>>続きを読む

私の中のあなた(2009年製作の映画)

3.1

全盛期のアビゲイル・ブレスリンが見たいというだけで観たので目的は達した。今まさに大分辛い状況に置かれているアレック・ボールドウィンにはつい頑張ってほしいとのメタな応援の気持ちが沸く。「ピザ食おう」のと>>続きを読む