Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.8

もしこの作品についてコラムを書くとしたらタイトルは「クリスマス中止のお知らせ」にする。ロマンチシズムを原動力として荒唐無稽な物語を半ば無理矢理といった体で駆動させるこの感じ、既視感があると思ったら幾原>>続きを読む

スプライス(2008年製作の映画)

3.1

最大の謎は何故エイドリアン・ブロディとサラ・ポーリーなんていう豪華キャストを主演に据えられたのかということ。二人とも意外とB級スリラー好きなのかな。色んな動物と人間の遺伝子を合体させて誕生したキメラで>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.1

なにもかもおしまいになって敵味方の別も混ぜこぜでよく分からん妙なほのぼのとした雰囲気さえ湛える、言うなれば「絶望的平和」みたいなシチュエーションに結構燃える性質なので、見たい物を見せてもらったな、とい>>続きを読む

ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

3.5

もし自分が1966年当時に一介の映画好きな青年だったとしたら多分映画館出た後は「すっげえの観た!」ってウキウキで帰路に就いただろうことは想像に難くない。ただ洗練されたメタ表現が溢れ返ってる現代を生きる>>続きを読む

家族の肖像(1974年製作の映画)

4.0

『幸せなひとりぼっち』じゃん、と思った。もしかしたらあの映画はこれを参考にしている部分が結構あるのかもしれない。でも結局のところ一人の孤独な老人が優しさにつけ込まれて絆されたというだけの話にも思える。>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.4

待てば海路の日和ありなんて言葉が、年寄りみたいだけどつい頭を過った。でも実際は、いくら待てどもやってくるのは日和と呼べるほどカラッとした晴れやかな空じゃなく、精々雨が降りそうで降らない薄曇りの空が積の>>続きを読む

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

4.7

あまり期待せずに観たというのもあって良作っぷりにびっくりした。空襲に遭いながらも自分は助かったことへの安心感からなのか、すぐそこに死体がゴロゴロ転がってる非日常性に対する恐ろしさを通り越した気持ちから>>続きを読む

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

1.9

最後20分くらいはちょっとだけ良かったけどそれまでの時間はひたすら無為。「クリスタル・メスはやべえからやめましょうね」っていう啓発ドラマでしかない。登場人物が全員記号としてしか存在していなかった。

レスラー(2008年製作の映画)

4.4

「人は変われる」って話が感動的なのは勿論なんだけど「人は変われない」っていう話もそれはそれでどうしようもない美しさがある。というかこれダーレン・アロノフスキーだったのか、あんまりちゃんと確認せずに観た>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.8

最後が分からなかったので考察を漁ろうと思うけど、それはさて置き途轍もなく良かった。ほんの数ミリ舵取りを間違えたらB級のカルト作品になりそうなところ、ギリギリでちゃんと「良い映画」にしてる。とか言ってみ>>続きを読む

BURN THE WITCH(2020年製作の映画)

4.8

要所要所に生っぽい質感のある演出とかセリフ回しがあって、少年漫画然とし過ぎてないのがとても良い。というか中々に百合成分強烈で最高だった。常にちょっと眠そうな目してるニーハちゃんが本当に好き。

未来を花束にして(2015年製作の映画)

3.5

元々政治なんてほぼ興味なかったけど、このコロナ禍でのあれやこれやのせいで急速に政治への関心が高まっている身としては、自分と切り離して観る事は出来ない話だった。また、政治はさて置いても、いつか結果が出る>>続きを読む

メアリーの総て(2017年製作の映画)

4.2

メアリー・シェリーって名前と、その人がフランケンシュタインの作者であることは知ってたけど、若くしてこれほど波乱に満ちた人生を送った人だったとは知らなかった。人類史に残る伝説的なクリーチャーは彼女の絶望>>続きを読む

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

4.6

門脇麦と長塚圭史という、異常な世界の中でも一際異質な存在感を持った二人に魅了された。門脇麦は1950年代頃の邦画に出てくる女優のようだったし、長塚圭史は間違いなくあの時代腐るほどいたであろう文士気取り>>続きを読む

オアシス(2002年製作の映画)

5.0

ラストシーンで何かもうあらゆることが頭の中でぐるぐるぐるぐる巡った挙句「全人類幸せになれ!!!頼むから!!!なあ!!!!」っていう気分になってぼろぼろ泣いた。どうしても新井英樹を感じてしまう。聖なる愚>>続きを読む

スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

5.0

一つの世代を象徴するというか、一定の年齢層の人達の中でも決して少なくない人数にとっての共通言語のようになっている劇場アニメ作品っていうのがあると思うんだけど、自分(或いは自分と同世代の人々のうちの一部>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.6

残り40分あたりでまさかの『ゾンビランド』臭が微かに薫ってきたけど、それほど軽くなってしまうことはなくて良かった。しかし『ゲット・アウト』と比べると風呂敷を広げすぎて収拾付かなくなってしまっている印象>>続きを読む

マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(2014年製作の映画)

4.4

主人公が窮地に陥ったときにふらっと現れて的確な助言をしたのちにまたふらっと去っていく老師みたいな感じで冒頭と終盤に登場するホドロフスキーがカッコいい。だけど、レフンの奥さんに中々の剣幕で夫への不満をぶ>>続きを読む

ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.3

正直とても底が浅い映画だとは思うんだけど、所々理解しきれてない部分があるせいで謎の深みを感じてしまっているのは事実。ただただミハリーナ・オルシャンスカさんが美しい。

ミラーズ(2008年製作の映画)

3.4

前半で観客に植え付けたトラウマを後半でご丁寧に消し去ってくれる親切なホラー。ラストシーン予測的中率0%とか謳ってるけどたぶん本当は15%くらいだと思う。

プロメア(2019年製作の映画)

1.9

対岸の火事。学生時代はサッカーに打ち込んでて現在は大手商社で営業マンとしてビシバシ働いている三十代の賑やかな結婚披露宴って感じ。ツーブロックの七三。嫌悪感の質が、図らずもこの間観た『来る』の妻夫木に感>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

4.4

アトラクション。限りなくNANAな小松菜奈が見られることに全力で感謝を贈りたくなるというところに尽きる。

A.I.(2001年製作の映画)

3.4

I am,I was.
ジュード・ロウとトンデモスプラッタとしての良さ以外特に見る物無し。

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.9

ジョナ・ヒルとキム・ゴードンが自分の中のイメージとかけ離れててビビる

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