SUNSHOWERさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

ステレオタイプな描写もあるけど、それはあくまで話をわかりやすくするためであって、単なる感動作品として消費されないよう、ちゃんとコントロールされているのが良かった。良い人間と嫌な人間は、今も昔も必ずいる>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.7

意識してなのか、80年代ぽい役者を選び、80年代ぽいストーリー展開を演出するなど、80年代に対する徹底ぶりが素敵だった。未確認生物との友情や思春期を抜け出す成長物語がどこかとても懐かしい。80年代の洋>>続きを読む

マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.8

まるでジャズのように、おしゃれで味わいのある作品。本を読むのが好きなので、本にまつわる映画は積極的に観るようにしてるけど、本(古典)にオマージュを捧げたような作りになっていてとても楽しめた。演出全体は>>続きを読む

海外特派員(1940年製作の映画)

3.8

【シネマトゥデイさんの企画「金曜レイトショー」で鑑賞。名作映画を毎週1本無料で公開するという素敵な企画です。いつもありがとうございます!】

ヒッチコック3作品目。やっぱりヒッチコックはこの時代の他の
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.9

アニメとして着実に進化しているのが普通にすごかった。アートディレクションも良し、サントラ(新録もクラシックも)も良し、キャラクターも良し(特にスパイダーグウェンは超絶カッコ良かったので単独希望!)。で>>続きを読む

天国でまた会おう(2017年製作の映画)

3.6

原作より観やすくするために、グロテスクさはもちろん、憎しみや苦しみまでもオブラードで包んでしまった作品。かつ、ぎゅうぎゅうに話を詰め込んで行間をなくしてしまったので、キャラクターの奥行きや行動の動機が>>続きを読む

イースター・パレード(1948年製作の映画)

3.7

【シネマトゥデイさんの企画「金曜レイトショー」で鑑賞。名作映画を毎週1本無料で公開するという素敵な企画です。いつもありがとうございます!】

感情描写が豊かで素敵な作品だった。女性のほうが感情移入しや
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ハッピーアイランド(2017年製作の映画)

3.6

作品の出来はさておき、作ったことや観ることに意味があるタイプの映画。実際、福島の農家さんの現状を知れて良かったし、買い物するときも意識して買おうと思った。あと、吉村界人という子は本当に怪物。いち早く目>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

3.6

原作は読んでないけど、「諦めなければ夢は叶う」というメッセージが日本ぽくて幼く見えた。世界でのスタンダードは「夢は自分から掴み取るもの」なのに、諦めなければ向こうから自動的にチャンスがやってきて、よも>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.2

村上春樹原作の映画は幾つかあったけど、今までで1番おもしろかった。なんなら、春樹さん自身より春樹さんが描く世界を的確に描いていた。例えば、大抵、春樹さんの描く女性は存在自体がメタファーで、突然現れ、突>>続きを読む

キング・コング(1933年製作の映画)

3.7

【シネマトゥデイさんの企画「金曜レイトショー」で鑑賞。毎週名作映画を1本無料で公開するという素敵な企画です。いつもありがとうございます!】

1954年のオリジナル『ゴジラ』から21年前の作品。ちなみ
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.9

繊細な演出と巧みな印象操作をもって、観客を内側から揺り動かす手法は、まるで『セックスと嘘とビデオテープ』のよう。『サーチ』や『ブレアウィッチ』のように設定の特異さが取り沙汰されているけど、そんなものが>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.9

この監督さんは本当に役者の使い方が巧い。前作でもニコールやコリンの今までとは違った一面を引き出していたし、今作でも3人の女優の演技の幅を大幅にひろげていた。特に観るとき注目してほしいのが、オリヴィア・>>続きを読む

宇宙戦争(1953年製作の映画)

3.7

【シネマトゥデイさんの企画「金曜レイトショー」で鑑賞。毎週名作映画を1本無料で公開するという素敵な企画。毎週ありがとうございます!】

映画うんぬん、この作品を1898年に発表したH.G.ウェルズの方
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.7

この監督はいろんなジャンルに挑戦しているように見えて、ひとつの大きな感情の盛り上がりがテーマになっているという点では一貫してる。ところが今作では『ララランド』や『セッション』ほどのダイナミックな盛り上>>続きを読む

サスペリア(2018年製作の映画)

4.0

カルト映画のリメイクということだったからマニアックな内容なのかと思いきや、オリジナルに近いくらい自分の世界観に作り替えた作品なので、その点ではちょっと損してると思う。難解でパズルのようなストーリー展開>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.0

【シネマトゥデイさんの企画「金曜レイトショー」で鑑賞。毎週名作映画を1本無料で公開するという素敵な企画。毎週ありがとうございます!】

おもしろかった。この時代の映画で、こんなに感情豊かで動きのある作
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.7

おそらく前世で何かあったのだと思うけど、私はボリウッドがちょっと苦手。今までも大ヒットした作品を観てみたけど、どうも乗り切れなかった。でも、この作品は見た目こそボリウッドだけど、中身は何気に辛辣な社会>>続きを読む

ローマの休日(1953年製作の映画)

3.6

【シネマトゥデイさんの企画「金曜レイトショー」で鑑賞。毎週名作映画1本無料で公開するという素敵な企画。毎週ありがとうございます!】

ヘップバーンの美しさを愛でる作品。綺麗すぎてじっと見つめていると、
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.8

果たしてサリンジャーが彼のようだったかと言われると違うと思うけど、サリンジャーの「動機」は上手く描けていると思う。複雑だったサリンジャーのミステリアスな部分とアーティステックな部分に絞って、作品を作っ>>続きを読む

22年目の記憶(2014年製作の映画)

3.8

ストーリーとしての脚本が上手く書けていておもしろかった。おそらくトレイラーを見て人が想像しうる物語より何倍もおもしろいし、史実を交えて進めていく様も見事だった。シリアスにも、コメディにも持っていける物>>続きを読む

ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(2019年製作の映画)

3.7

ラブストーリーを前面に押し出すよりも、「SF作家がパラレルワールドに迷い込むファンタジー」色を前面に押し出したほうが、日本人には受けがいいかも。日本のライトノベルにありそうなファンタジー・ラブストーリ>>続きを読む

チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.7

ビッグネームの原作を、ちゃんと現代に合わせて、監督自身の言葉で語ったのは評価したい。過激な部分にとらわれず、若者たちの焦燥感がメインとなって描かれていたのも良かった。岡崎京子さん原作の映画の中では1番>>続きを読む

半世界(2018年製作の映画)

3.7

日本では稀少な、過激な内容を込めなくてもおもしろい脚本を書ける監督、阪本監督。企画ものなので、若干トーンは落ちるけど、時折ぐっと惹き込まれるシーンがあるのは流石と思う。あらためて吾郎ちゃんは舞台で映え>>続きを読む

レベッカ(1940年製作の映画)

4.0

【シネマトゥデイさんの企画「金曜レイトショー」で鑑賞。毎週YouTubeにて名作映画1本無料で公開するという素敵な企画。毎週ありがとうございます!】

もう「圧倒」という言葉しか出てこない。前半の純真
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ステップ(2020年製作の映画)

3.8

重松さんの空気感と監督の空気感が見事にマッチしていて、とても居心地の良い作品になっていた。いい意味で、特別なことは何も起こらず、だからと言って起こるべきことはきちんと起こるので、私たちの日常の目線を大>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

死ぬほどおもしろかったし、死ぬほど犬がかわいかった(特に子犬)。圧倒的な想像力に驚かされたし、ポップカルチャーなのに芸術性が高いことに驚かされたし、まるで一昔前の日本のポップカルチャー作品を観ているよ>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.5

アクションシーンとか、トム・ハーディの演技とかは悪くなかったので、パッとしなかったのは脚本が原因だと思う。ヴェノムの動機がよくわからなかったり、エディの人間的魅力が薄かったりと、ドラマの面が微妙だった>>続きを読む

アフリカの女王(1951年製作の映画)

3.7

【シネマトゥデイさんの企画「金曜レイトショー」で鑑賞。毎週YouTubeにて名作映画1本無料で公開するという素敵な企画。毎週ありがとうございます!】

始めのうちはテーマをどこに持っていきたいのかよく
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在りし日の歌(2019年製作の映画)

3.9

まずはプロットが緻密ですごい。30年におよぶ2人の夫婦の物語を、ほとんどシームレスに時間軸が入り乱れて進んでいく。最初の1時間は「?」の連続だけど、それを過ぎるとおおよそのピースが揃い、全貌が見えて来>>続きを読む

ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

3.8

無宗教の人なら一度は「宗教がなくなれば世界の争いが減るんじゃないか?」と考えたことがあると思うけど、この作品ではそうではなく、原理的な神の概念を正しく受け入れれば、争いがなくなるのではないかと考えた物>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.8

そぐわない熱量で撮られた特撮映画。ポップカルチャーであっても上質なラブロマンスを作ることができる確かな証拠。こういう作品は日本の十八番の時代もあったわけだから、デルトロさんのプロモ来日の際の「中野ブロ>>続きを読む

ピーター・パン(1953年製作の映画)

3.6

【シネマトゥデイさんの企画「金曜レイトショー」で鑑賞。毎週YouTubeにて名作映画1本無料で公開するという素敵な企画。毎週ありがとうございます!】

観始めのうちは、ディズニーはやっぱり姫が出なきゃ
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.6

ありきたりで上手くいきすぎる展開の連続なのに、飽きずに観られたのは、主人公ジェームズのキャラクターが妙にリアルで、妙に説得力があったから。なんなら、ジェームズ以外の登場人物はすべて役者だけど、ジェーム>>続きを読む

バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)

3.5

アン・ハサウェイ「シンクロナイズドモンスター」と同じく、アイデアは最高に良いのに魅力を生かしきれなかった作品。重要な役どころのゾーイ "ガモーラ" サルダナ演じるカウンセラーも、せっかくいい演技してる>>続きを読む

モンキー・ビジネス(1952年製作の映画)

3.8

【シネマトゥデイさんの企画「金曜レイトショー」で鑑賞。毎週YouTubeにて名作映画1本無料で公開するという素敵な企画。毎週ありがとうございます!】

めっちゃ笑ったし、おもしろかった。映画の作りとし
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