takさんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

トゥームレイダーファースト・ミッション(2018年製作の映画)

2.9

「トゥームレイダー」(2001)のリブート版。アンジェリーナ・ジョリーの当たり役であるララ・クロフト役は、「エクスマキナ」で人造人間を演じた北欧美女アリシア・ヴィキャンデル。トレジャーハンターという本>>続きを読む

亡国のイージス(2005年製作の映画)

3.3

阪本順治監督の映画はとにかく男のドラマだ。女性が入り込む余地はまったくない。僕は男臭い映画はどうも苦手としているので、この「亡国のイージス」もちょっと敬遠していた。海自・空自の全面協力で製作され、音楽>>続きを読む

太陽が知っている(1968年製作の映画)

3.5

ルカ・グァダニーノ監督によるリメイク「胸騒ぎのシチリア」を観たので、オリジナルに挑もうとTSUTAYAでお取り寄せレンタル。リメイク版でマティアス・スーナールツが演じた役柄がアラン・ドロンで、その恋人>>続きを読む

イエスタデイ(1979年製作の映画)

2.9

同じタイトルだから完全に間違った感想が寄せられてますな。

ダニー・ボイル監督の「イエスタデイ」は
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https://filmarks.com/movies/82978

さて。1979年のカナダ映
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

あー、もう。また厄介な映画撮りやがって。

クリストファー・ノーラン監督がまた時間軸をぶっ壊したから、世間では難解、分からんと「去年マリエンバートで」を観た後のような感想や、「考えるな、感じろ」とブル
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

3.7

いやー!実に楽しかった。映画館の椅子に座っているのが苦痛なのさ。それは、もう踊りたくて踊りたくて仕方ないから!一緒に映画館に出かけた友達は、もう本編始まったら椅子の背もたれ不要、座面も前半分しか要らな>>続きを読む

海外特派員(1940年製作の映画)

4.3

渡米後のヒッチコックが「レベッカ」に続いて撮った傑作サスペンス。製作が1940年。実際に戦火が広がりつつあったこの時期に、アメリカの新聞社から海外特派員が戦争の気配を探りにイギリスにやって来る映画を撮>>続きを読む

サーキットの狼(1977年製作の映画)

1.5

少年ジャンプを真剣に読んでいたのは小学校高学年の頃。お目当ては「サーキットの狼」だった。世はスーパーカーブームの真っ只中。外車ショーがあると聞けば父親に「連れてけ!」と叫び、学校帰りに近所の自動車修理>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.8

2019年のあの事件後に製作続行された京都アニメーション作品。昨年の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝」も素晴らしい作品だったが、今回はテレビシリーズのその後を描く完結篇。

映画冒頭、亡くなった
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エンパイア レコード(1995年製作の映画)

3.5

真夜中まで開店している老舗レコードショップ”エンパイア・レコード”を舞台に、個性的な店員たちの青春群像が描かれる佳作。90年代青春組映画ファンからは、落ち込んだ時にみて元気をもらういわゆる”喝入れ映画>>続きを読む

日本侠客伝 花と龍(1969年製作の映画)

3.0

かつて石炭積出港として栄え、映画ロケで数々の実績がある北九州市若松で開講された、ロケ地観光を考える市民講座に参加したことがある。新旧の作品を観てロケ地マップを作る、なかなか楽しい経験だった。

若松出
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花と竜(1962年製作の映画)

3.0

若松出身の作家火野葦平は2010年で没後50年。北九州市若松区では様々な催しが続いていたが、今回はその最後となる代表作「花と竜」の映画上映会である。会場となった若松市民会館がほぼいっぱいになるお客さん>>続きを読む

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

3.8

 キャスリン・ビグロー監督のオスカー受賞作。劇映画ではあるが、この映画はまるでイラクの爆弾処理ドキュメンタリー。カメラはときに主人公たる爆弾処理班の目線、ときに彼らを襲うイラク人の目線でこの厳しい現実>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

4.0

人魚と人間の心の交流の物語…とくれば「崖の上のポニョ」がどうしても浮かぶだけに、冒頭からしばらくは「スキ!」の響きがどうしてもチラつく。しかしそれは束の間。すぐに世代を超えた行き違いが理解へと結びつく>>続きを読む

男と女 人生最良の日々(2019年製作の映画)

4.2

痴呆になった僕の祖父は、部屋の壁に大相撲のカレンダーを貼っていた。最後に会った時、孫の僕が誰かわからなかったのだけど、その僕に四人の横綱の写真を指して自慢げに、これは自分の四人の息子だ、と言った。実際>>続きを読む

マーズ・アタック!(1996年製作の映画)

3.0

火星人襲来!という古典的なSF映画ネタを、B級映画風味たっぷりに仕上げたティム・バートン監督作。公開された時期が悪かった。だってお正月映画であの「インデペンデンス・デイ」がヒットした直後の2月。異星人>>続きを読む

奇跡のシンフォニー(2007年製作の映画)

3.5

 音楽と映像が一体化した瞬間の感動。これまで観た多くの映画で、その瞬間に身が震えた。この映画は、物語自体に音楽が大きな要素として絡んでくる。そこがこの映画の素晴らしいところ。ストーリー自体はやや陳腐だ>>続きを読む

男と女(1966年製作の映画)

5.0

恋愛映画のオールタイムベストテンを選べと言われたら、間違いなくランクインするフェバリット中のフェバリット。今回「男と女 人生最良の日々」とデジタルリマスター版を二本立て上映してくれた小倉昭和館。素敵な>>続きを読む

ダリアン(1993年製作の映画)

2.9

14歳の少女ダリアンは、離れに引っ越してきた28歳の雑誌記者の男性に恋をする。彼女なりのアプローチを試みるのだが、所詮恋愛対象とは思ってくれない。付き合えないと拒まれた時、彼女の恋心は狂気へと変わり、>>続きを読む

ジョーズ3(1983年製作の映画)

1.5

公開当時、3D映画として話題になった「ジョーズ」第3作。いや、シリーズと呼んだらスピルバーグの傑作に失礼とすら思える柳の下のサメ映画。もはやただの見せ物に過ぎない。3Dメガネだと飛び出して見えるチャチ>>続きを読む

桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール(1978年製作の映画)

3.1

私立高校の同級生であるレナと裕子。異なるセックス観を持つ二人が、旅先で様々なを経験することで成長していく物語。橋本治の原作がしっかりしているせいなんだろうか、エロス抜きでも十分にお話として面白い。それ>>続きを読む

OH!タカラヅカ(1982年製作の映画)

2.9

けしからん。実にけしからん。
当時の目線でも今の目線でも、それ大人としてダメでしょ!というエピソードと登場人物。

温泉の成分の影響で女性が生まれやすいため、女性人口が多く、性風俗産業が栄えたとある島
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キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒(1925年製作の映画)

4.1

これは凄い。

今日の7時までに結婚すれば莫大な遺産が手に入る!あわてて花嫁を探すわれらがキートン。ところが友人が花嫁募集の新聞広告を出したから大変なことに。何百人もの花嫁が主人公を追いかけるドタバタ
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キートンの警官騒動(1922年製作の映画)

3.0

バスター・キートンの初期短編。詐欺師に売りつけられた引越し荷物を馬車で運ぶわれらがキートンは、警察官のパレードに紛れ込んでしまった。爆弾魔と間違えられたキートンは、大勢の警官に追われることに。

"笑
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日本一のホラ吹き男(1964年製作の映画)

3.4

オリンピック期待の星だった三段跳び選手初等(はじめひとし)は、足の怪我で選手生命を絶たれてしまう。そんなとき、たまたま見つけた古文書で、大ホラ吹きの先祖が大成功したことを知る。等は一流企業の増益電機に>>続きを読む

デモリションマン(1993年製作の映画)

3.2

冷凍刑務所から脱獄した20世紀の凶悪犯罪者フェニックス。奴を捕まえる為に、同じく20世紀のすご腕刑事が解凍される。"破壊屋(デモリションマン)"の異名を持つジョン・スパルタンが、未来世界に蘇る。

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ジャッジ・ドレッド(1995年製作の映画)

2.8

イギリスで20年以上続く人気コミックをハリウッドが映画化。視覚効果もふんだんに、シルベスター・スタローン、ダイアン・レイン、アーマンド・アサンテ、マックス・フォン・シドー、ユルゲン・プロホノフ、ジョア>>続きを読む

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

4.3

90分の尺に収めているのにドラマティックで、満足させてくれる映画って、それ程お目にかかれるものじゃない。「COLD WAR あの歌、2つの心」は久々にそんな感覚を味わえた映画だ。

第二次大戦後の東西
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借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

3.2

 宮崎駿監督が企画・脚本のみで、監督としては後進に道を譲ることとなったスタジオジブリの新作。メアリー・ノートンの児童文学「床下の小人たち」を、舞台を日本に変更したもの。公開されてから、初期ジブリ作品が>>続きを読む

パーフェクト ストーム(2000年製作の映画)

2.9

なんか最後まで説得力を感じない映画だった。映画前半は災害に巻き込まれるまでが描かれる。「カジキマグロ漁船の船長ほどやりがいのある仕事はない」なんてこと言いながら、魚と相対する瞬間の緊張や喜びを感じられ>>続きを読む

シークレット・スーパースター(2017年製作の映画)

4.2

オリジナル曲をギター弾きながら歌っていた少女インシア。プロ歌手になることを夢見ていたが、厳格な父親に逆らうことができない。母親がノートパソコンを買い与えてくれたので、父親にバレないように顔を隠して自作>>続きを読む

劇場版 ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE(2003年製作の映画)

3.2

劇場版「ウルトラマンコスモス」第3弾。数千年後に、人類の存在が地球にとっての悪になる…人智を超越した存在である"宇宙正義"は、地球の全生命をリセットするという決定を下す。我らがコスモスと春野ムサシが地>>続きを読む

劇場版ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET (ブループラネット)(2002年製作の映画)

3.5

惑星の環境を破壊して支配する邪悪な宇宙怪獣サンドロスと、その配下のスコービスによる地球侵略が、大きな意味での物語の中心。従来のウルトラマンシリーズならば勧善懲悪に徹して終わるところだが、ここに怪獣に故>>続きを読む

劇場版ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT (ファーストコンタクト)(2001年製作の映画)

3.2

うちの子供がリアルタイムで観ていたウルトラマンは「ウルトラマンコスモス」。勧善懲悪が主となりがちなウルトラマンシリーズの中でも異色作で、怪獣たちは常に悪とは限らず、同じ地球の生命体として守るエピソード>>続きを読む

バッド・ガールズ(1994年製作の映画)

3.1

1980年代ハリウッドは、西部劇が下火だった時代。父親が見ているテレビの映画番組で西部劇を観ていたが、そういえば映画館で西部劇ってやってないよなー、と思っていた。88年の「ヤングガン」以降、製作される>>続きを読む

劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel Ⅲ.spring song(2020年製作の映画)

4.0

Heaven's Feel最終章に参戦。前作のあのラストで絶望を叩きつけられて途方に暮れた人々の期待が高まる中、2020年3月の公開は新型コロナウィルスの感染拡大で延期になった。焦らされて焦らされて、>>続きを読む