コリドラスさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

コリドラス

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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.8

ずっと観たかった作品をようやく鑑賞しましたがこれは傑作!面白かった!

アメリカの民主主義の素晴らしさを具現させるとともに集団浅慮や同調圧力といった行動経済学的な知見も得られ、且つ会議室だけのやり取り
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.8

ラジオジャーナリストと甥の少年との交流を描いたヒューマンドラマ。

ラジオジャーナリストなので音声で人間を表現する。だから色は必要ないということなのか全編モノクロ。
それがまたいい雰囲気を出している。
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.3

これは難解でしたが予想の斜め上をいく展開で面白かったです!

現実と妄想を行き来する展開。
場所が孤島の囚人が収容された精神病院ですからね、患者、看守、医師含めて登場人物全てに底知れぬ薄気味悪さがあっ
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アウトフィット(2022年製作の映画)

3.7

全編シカゴの仕立て屋で物語が進んでいく異色の心理サスペンス。

レオナルドの仕立て屋としての裁縫シーンがこだわりの職人感が出ていてカッコよかった。

英国から流れ着いた寡黙な仕立て屋ですが只者ではない
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ウォール街(1987年製作の映画)

4.0

久しぶりに観たけど人生について示唆に富んでて面白かった。

金のためなら手段を選ばぬ冷徹な金の亡者ゲッコーと誠実で清貧な父親、この対照的な2人の間で揺れ動く青年ドクを描いたドラマです。

若いうちはゲ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.5

震災をテーマにした少女の成長物語。

災いをもたらす扉の戸締りをする「戸締り師」の青年との関係を通じてすずめが成長していくのが肝ですが、もう少し丁寧に馴れ初めとか関わりを描いてもらえると良かったかな。
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

何かと話題の本作、日本人としては観ておくべきと思い鑑賞。

天才物理学者オッペンハイマーの半生を反戦、反核とかではなくて、善と悪を内包した人間臭さを前面に描いたヒューマンドラマ。

人間誰しもある善と
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ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.5

メキシコの絶景ビーチを舞台にしたサメ映画。

私の場合この手の映画は「自分だったらどうする?」なんてシミュレーションしながら観るのが楽しみなのですが、岩礁に取り残されてからの傷の処置やらサメへの対応が
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.7

いかにも愛の国フランス🇫🇷らしい作品でした。

避暑地ノルマンディを舞台にした男女6人のひと夏の恋の物語。

主役は15歳の少女ポーリーヌなんですが、彼女が中年のプレイボーイと恋愛論を戦わすところ。最
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私の中のあなた(2009年製作の映画)

4.5

これはいい映画でした感動した!

単なる難病ものかと思いきや前半は暴走気味の母親とドナーのために遺伝子操作で産まれてきた妹の法廷闘争というシリアスな展開、そして終盤のドンデン返しとほんとよく練られたス
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ファミリー・スイッチ(2023年製作の映画)

3.9

入れ替わりものファミリーコメディ。

相手の立場に立って思いやることは大切ですよね〜
家族全員の身体が入れ替わって初めてそれぞれの長所や苦労に気付くというシーンが特に良かったです。

家族それぞれが普
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ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

3.4

マット・デイモン目当てで鑑賞。

記憶を失った凄腕の殺し屋が命を狙われている原因を究明するアクションものですがストーリーが今ひとつ分かりにくかった。

ゴア、ベルリン、モスクワを舞台にしたアクションシ
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.8

ドラマガリレオのスピンオフ作品。

孤独な天才数学者を演じた堤真一の演技が良かった。

数学しか愛したことのない天才教師が人を愛した故にみせる苦悩と狂気が見応えありました。

愛は人を人間らしくもする
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.8

題名はマリッジストーリーだけど内容は離婚のお話し。

改めて夫婦って不思議な関係ですよね、赤の他人が恋愛して結婚して子供をもうけて、場合によっては肉親よりも長い年月を一緒に過ごす。

一方で血の繋がっ
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

3.8

何の予備知識もなく見ましたが思春期の揺れ動く友情と少女たちの自立が見事に描かれていて面白かった。

自信なさげな音楽の天才少女が想いを寄せる部活の人気者とのすれ違う友情を鳥籠の青い鳥の童話になぞらえて
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.8

フランス中西部のロシュフォールの美しい街並みを舞台にしたフレンチミュージカルの傑作🇫🇷

カトリーヌ・ドヌーヴ、ウェストサイド物語のジョージ・チャキリスに何とジーン・ケリーまで拝める何とも贅沢な作品で
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.9

どの街にも組織にも1人はいるような偏屈者にもそうなるに至ったドラマがあるんだよというお話。

根の優しさや善良さは理解するもののオーヴェのような偏屈爺さんがいたら近づきたくはないかな笑
理由はともあれ
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サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

5.0

断片的にしか観てなかった作品をようやくきちんと鑑賞しましたが、これは文句なしの名作!

とにかく7人の子供たちがそれぞれ個性豊かで可愛らしく、そしてお父さんである大佐が生き様含めてカッコ良い。

マリ
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.0

これは文句なく面白かった!

ドラマ見ていたからどこからが騙しなのか疑いながら見ていたけど、それでも予測のはるか上をいっていて種明かしは痛快だった。

竹内結子と三浦春馬が出演していたんですね、お二人
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.8

ミュージカル好きとしてはいつか観たかった作品ですがやはりこれは傑作でした!

サイレントからトーキーへの移行期のハリウッドを舞台にしたラブコメミュージカル。

主役3人組の関係がとにかく良かったな。
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.5

この一度見たら忘れないジャケットからいつか観てみたいと思っていた作品をようやく鑑賞。

徹底的な暴力シーンや性衝動がキューブリックの手にかかるとそれがクラシックをバックに美しい芸術作品のようになってし
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.7

実話なんですね。
腕利きスナイパーとして「伝説」という称号をもらった男と家族の苦悩を描いた物語。

一見戦争ヒーローもののようで実は反戦を訴える作品なのかなと思います。

いわゆる戦争エリートでも、無
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レオン(1994年製作の映画)

4.3

久しぶりの鑑賞。
何度観ても殺し屋と少女という通常では交わることがない2人による純愛物語は切なく儚い。

ゲイリーオールドマンの悪役っぷり、ナタリーポートマンの可憐さ、ジャンレノの朴訥さ、これだけのキ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

ノーランらしい難解タイムトラベルアクション。

単なるタイムトラベルものではなく動きが逆になる逆行の世界となったり、火が冷たく感じたり全ての事柄が逆になってしまうというところが斬新でした。

タイムト
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.0

映画館で観て以来久しぶりの鑑賞。

同性愛が命懸けだった1960年代。
ワイオミング州ブロークバックマウンテンの美しい情景をバックに愛し合う2人が切ない。

ヒースレジャーとジェイクギレンホールの2人
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サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

3.7

パルプフィクションのトラボルタを観たら無性に見たくなって鑑賞。

自分的には世界三大ダンス映画の一つにしてその中でも最高峰的作品。

トラボルタの有名なダンスポーズ、いまだにダンスの絵文字はこれですも
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.9

久しぶりの鑑賞ですが面白かった!

時系列バラバラのオムニバスが最後に繋がるところが画期的な作品でした。

低迷期にあったトラボルタの再ブレイクのきっかけとなり、ユマサーマンとサミュエルLジャクソンを
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.9

真の家族愛を教えてくれて優しい気持ちになれるハートフルな作品でした。

実話のようですが、自分は用心深くて臆病なので絶対に真似できないかな。
あそこまで他人を信じられるのがすごい!

保護本能だけは突
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.9

これは底抜けに明るくて楽しい映画だった!

しっかりした料理シーンが多いのでグルメ作品としてはもちろん、父と息子の絆には心温まり、ロードムービー的な要素もあっていろんな側面から楽しめる作品でした。
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.3

女性版ロードムービー且つ女性版明日に向かって撃てのような爽快感がありいい映画だった。

抑圧され性的に不快なことも我慢してきた女性が様々な経験を経て解き放たれていく様が心地良く、まさにウーマンリブを地
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

久しぶりの鑑賞でしたがやはり傑作。

自分的には世界三大後味の悪い映画の一つ。

旧約聖書の七つの大罪を犯した者に罰を与えていくという救世主気取りの犯人による連続殺人事件。
ベニスの商人など古典の知識
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

幼児期の虐待によるトラウマから非行に走った天才青年ウィルが精神分析医ショーンとの交流から人生において真に大切なものを悟るまでを描く。

最初は激しくぶつかり合いながらも、お互いに自分をさらけ出していく
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

3.7

今更ですが初鑑賞。
人類と異星人との遭遇を描いた性善説的SF映画の金字塔的作品。

この異星人はとても友好的です。
疑い深い私はいつ攻撃されるのかとドキドキしてしまいましたが、終始ジェントルマンな対応
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鴨川ホルモー(2009年製作の映画)

3.3

京都を舞台にした青春ナンセンス活劇。

タイトルから焼肉の映画かと思ってましたが全く違いました笑

京都を舞台にした京大生の憧れの彼女ということでは「夜は短し歩けよ乙女」を思い出した。

こちらは鬼を
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.6

久しぶりに観たけど面白かった!
やはり名作は色褪せないですね。

この作品は連続殺人鬼とFBI訓練生という対象的な存在でありながら、不思議な信頼関係を築いて師弟のようになるクラリスとレクターの関係が見
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.0

シリーズ第3作。個人的にはシリーズでは一番好きかも。

どんでん返しの連続で、時間を行き来したりしての伏線回収など見どころ満載で何度見ても楽しめる作品。

ちょっぴり大人っぽくなったハリーたちもこの頃
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