翼さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

翼

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ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)

3.2

このマンガを10代で読み、直視できない程の衝撃を受けた。世の中にはハッピーエンド以外のマンガがあることをはじめて知った。救われない、ホント救われないんだけど、辛いんだけど、最高なんだよなぁ。不思議な感>>続きを読む

ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

3.6

少年時代に見まくったDB映画を懐古しようと見てみたら不覚にも序盤で泣けた。バーダックもパラガスも父親だもんなぁ。子供を戦場に送るなんてサイヤ人でも心が痛むよ

さて、ストーリーなんて無いようなもん!笑
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キャッツ(2019年製作の映画)

4.3

誰がなんと言おうと「よくぞ」と言いたい!
T・S・エリオットの世界を、ミュージカルCATSの機微と高揚を、よくぞ映画の魅力に落とし込んでくれたぞトム・フーパー!

もとより詩が原作でストーリーの理屈よ
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アルカディア(2017年製作の映画)

2.5

演技も音楽も舞台装置も悪くないしむしろMシャマラン系の不穏な雰囲気も良い感じなのに、なんか「あれー?」ってなる。
この材料で失敗するはずないっしょ!ってカレー作ったのに、残しはしないけどおかわりはいい
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

思ってたんと違う 笑
ウォールフラワーとかチョボスキー脚本的なのを期待してたら、パンク✖️コンテンポラリーMV仕立ての概念的純愛映画だったの巻。
よくみたらヘドウィグの監督じゃん。そらこうなるわ。
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アンダーカバー・ブラザー(2002年製作の映画)

4.1

超白人差別映画 笑
マシンガンのようなブラックジョーク(Wミーニングね)連発の黒人自虐が行き過ぎて清々しいわ。ここまでやりきればコンプライアンスを完全にエンターテインメントに昇華できるお手本のような作
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

みんなオープンになろう!ってSNS世代版の人類補完計画の話。
逆手にとってCEOにギャフンと言わせた風に見えて胸クソエンドだよね。
TEDみたいな意識高い系プレゼンを揶揄したり、カルト的に社風を語る先
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

3.2

【移動要塞】とか【捕食都市】とか中二心をくすぐる数々の名詞と冒険活劇。FF6やラピュタ好きにはたまらない、機械都市の浪漫。
しかしストーリーは完全にテンプレなので展開は手に取るように想像できて全くドキ
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

2.0

ピエロのファンタジーな怖さもだけど、いじめっ子を見かけて心がキュッとなる感じや理不尽な暴力の怖さの方がえげつないと思う。回避できないし永続する未来への絶望感よ。
その二つの恐怖を和らげ解決に導くのが仲
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アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

1.5

くるよ…これ絶対くるよ…ホラとびら開いたもん、あの置いてある人形がブワーッてさ、あーこれ絶対くるやつだ、あぁぁぁ……ってこないんかーい

ぶっちゃけ内容なんてなんでもいいのよ。お正月にみんなでワーキャ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

観終わってから数日経つが、ふとした時間にはスターウォーズのことを思い出している自分がいる。極めて良い余韻。
9作を束ねる良いエンディングだった。このSWを劇場で観れる時代に生まれたことを喜ばしく思う。
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

1.9

ペンギン天国を期待してたらそれは後半に10分くらいあっただけで、基本的には綺麗な景色とお姉さんを眺める一夏の思い出だった。カルピスのCMみたいな映画。
森見登美彦のなんたるかを期待してたんだけど、あま
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.5

舞台が2019年11月だったと思い出して再鑑賞。
40年前に描いた未来は退廃的でサイバーに美しい。どれだけのアーティストがこのパストフューチャーの世界観に影響を受けたのだろう。

考えを突き詰めるフッ
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ミッキーのクリスマスキャロル(1983年製作の映画)

3.4

息子のお付き合いで100回は観たんじゃないかな。
手書き時代のディズニーの温かみってすごい。仕草が可愛くてユーモアに溢れてて。
24分に閉じ込めたインパクトと教訓が人生に与えてくれる恩恵は計り知れない
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.5

クソと一緒にケツから飛び出した座薬型のドラッグを拾うため、汚物まみれのトイレに飛び込んで泳いで見つけてヤッター😊となる若者のすべて。

マイフレンドフォーエバーとコレは10代で見といて損はないね。
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

「founder」は創始者という意味。
もう一つは、「見つけた人」。カリフォルニアの田舎の片隅で産声を上げた革新的なハンバーガーショップを「見つけた人」であり買収し後に創始者となるレイ・クロックの物語
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「あなたはまだ、本当のトイストーリーを知らない」
→この公式キャッチコピーが風評被害。
ピクサー史上最高傑作の3を超えるってどんなもんよ、というフィルター無しで楽しみたかったなぁ

「オモチャの幸せは
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ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(2018年製作の映画)

2.8

40話ツンツンしてバレエメカニックだけデレるアネモネの偏ったカタルシス期待していくと、良い子過ぎて物足りない。

エウレカセブンらしさって、サーフィンよろしくトラパーの波に乗る戦闘スタイルやray-o
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.9

奇形で生まれたオギーの人生の苦労を通じて、周りの人々の人生も変化していく。
オギー以外の誰にでもそれぞれに事情があって、そのドラマを追いかけていく過程でそれぞれが特別で、人生の主人公であることに改めて
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「意味がわかると怖い話」好きにはたまらないね

画角の全てがディスプレイ上という撮影手法はイロモノかと思いきや、とんでもない緊迫感。サターン版のバイオハザードの固定カメラみたいなね

事件の凶悪性も去
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

陰キャが遭難したから首くくろうとしたら死体があったから一方的に好きなあの子に逢いに十徳ナイフな死体の元ハリーポッターと空想と現実の狭間を行ったり来たりパーティしたり熊に脚食われたりしながらしてたらあの>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

タイトルの通り「最初に行くひと」の覚悟の映画。

「コロンブスが新大陸に漕ぎ着けたのは巨船ではなく、乗り換えた小舟だ。」
初の月面着陸を成功させたアポロ11号が取り糺されるけど、その布石となった小舟、
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クール・ランニング(1993年製作の映画)

4.3

一生懸命やれば、最初は笑われても最後には認めてもらえる。という人生訓を教えてくれた映画。

天使にラブソングを
ホームアローン
ジュマンジ
みたいに、心のDVD棚に必ず並べておきたい作品。
映画って本
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ダークナイト(2008年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

お前(バットマン)がいるから俺(ジョーカー)がいる。

JOKERを観た後に改めて観ると、ヒース・レジャーのジョーカーの鮮やかさをありありと感じる。
ジョーカー=狂人のイメージが強いけど、本作では実に
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

喜劇なんて主観。笑う者にとっては喜劇だが、笑われる者には悲劇だ。

ジョーカー誕生の全ての因果の起点となるものが「笑ってしまう精神疾患」って解釈した脚本が神がかってる。誰もが知る快楽殺人者ジョーカーの
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

恐る恐る観たゲイ映画に、純愛をみた!!

蔑視され、視線を恐れる関係だからこそ愛が色濃く残る。
自分を解放できる時間・空間。20年間全く色褪せず有り有りと思い出せる想い出。
ブロークバックマウンテンの
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.2

大泉洋ってだけで嫌味がそう聞こえない不思議。
同じことを自分が言ってたらどれほどの反発と炎上が待っているのか。ある種の嫉妬さえある。

ブルハの「キスしてほしい」が象徴的だけど、あんなまっすぐな要求の
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.6

スパイダーマンという、古典であり記号であり象徴であり概念でもある究極のコンテンツを楽しみきれる映画。

『放射性のクモに噛まれスーパーパワーに目覚めるピーターパーカーの苦悩と成長の物語。』何度耳にした
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.5

MCUばっかり見てると、久々に硬派な古くささというかなんというか、絶妙なDCバランスを見たくなる。
ムッキムキのスーパーマンと、装備ゴテゴテのバットマンがズシンズシンと重くぶん殴りあう。
敵もムキムキ
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.3

タイトルとジャケからてっきりLGBT映画だと思ったら全然違った。そんな感じの導入だったろうが〜必要か?このミスリード。

OSとの恋。
「彼女」が音声しかないので、必然的に120分時中100分くらいは
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.9

例えるなら、旅先で暇つぶしに買った短めの文庫小説が面白かった時のような満足感。
サスペンスの王道を綺麗になぞり、丁寧にまとめる。こーゆー映画、いいよね。期待しないで観ると尚良作。

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

3.3

良くも悪くも、「6才から18才までの12年間を撮影した」という事実のインパクトに全て持ってかれる。これが本当「良くも悪くも」。

言うまでもなく、「6才のボク」以外にも全キャストが経年し成長していく。
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.8

「しくじり先生」はなぜ人気なのか。
思うに、視聴者は調子に乗った成功者の失敗を見ることで「平凡な私の人生はこれでいいのだ」と手頃な肯定感を味わえるから。
本作はストーリーこそしくじり先生だか、構造は全
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コンタクト(1997年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「宇宙人はいるかって?きっといる。もし宇宙に人類しかいないとしたら、スペース(宇宙)がもったいないからね。」

宇宙とコンタクトしたことを、人々に伝えるコンタクトがとれないというもどかしさ。この矛盾は
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映画 みんな!エスパーだよ!(2015年製作の映画)

1.3

流石園子温。
エライザがエロいだけの映画。

本当に、ただそれだけの映画。

半落ち(2003年製作の映画)

3.3

裁判は法律に当てはめる作業であって、何が正しいかなんて、熟練刑事でも裁判官でも、本質的には裁けないよというお話。
主演でほとんど出ずっぱりの寺尾聰が発した台詞はほんの数言。眼の演技が冴え渡りまくってヤ
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