翼さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

翼

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インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.6

MCUでも異色。苦しむエドワードノートンの絵ヂカラで一気にクライムサスペンス調。アベンジャーズ加わらなくて良かったよ、ソーとイチャイチャする姿が想像できないし、バトルロイヤルのコメディ路線に乗っかれる>>続きを読む

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

先に言っておくと、この感動をまとめられる気が全くしていない。
クラッシュを観た時以来の衝撃。
筆舌に尽くし難いとは正にこのことか。

映画音楽。
それは時に舞台効果を超えて、まるで主人公のように映画の
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オーシャンズ13(2007年製作の映画)

3.8

潔い!
12でやれなかったこと全部やったねー
全編使って全員の能力活かしてでかいヤマにあたる、オーシャンズファンが求めてた真髄。
前作で女性絡めて変にラブロマンスしたせいで腑抜けたってレビューが多かっ
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.3

人生は捨てたものじゃないと思わせてくれる。勇気が湧く映画だねこれ。
人生が行き詰まった時、今まで関わった方々が助けの手を差し伸べてくれる、それも家中いっぱいになるほど大勢!そんな人生は最高過ぎると思わ
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

とんでもない映画を観た。
暴力と性とファッション、若者のすべてをぶち込んだ快作。に見せかけて、報復の負のエネルギーを溜め込んだ大人の醜悪な感情の塊にも見える。
観るまでは若い暴力で全編ぶっ壊しまくるイ
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オーシャンズ12(2004年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

オーシャンズ12と聞いてみんなが想像すること。「あと1人誰が増えるの?」
それはジュリアロバーツかもしれないしキャサリン・ゼタ・ジョーンズかもしれない。考え方によっちゃアルバート・フィニーかも?
この
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.3

ロックスター自伝モノで悲惨な終わり方をしなかった稀有な例。
your song誕生の瞬間は鳥肌立った。この映画のこのシーンの為のような楽曲。実際にはそうではないんだろうけど、それを疑わせないような演出
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マスク(1994年製作の映画)

3.2

全盛期のジム・キャリーとキャメロン・ディアスが眩し過ぎてとてもじゃないが凝視できない!
マスクはパワーを与えるだけで、善でも悪でもないのがいいね。んでもって最後はパワーなんていらないぜ!ってエンディン
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.4

シンドラーのリストは、死の運命からユダヤ人たちを解放する生命の名簿(リスト)だった。
それと同時に、救われた1100人が彼の名誉を守る為の生命の署名(リスト)でもあった。

ユダヤ人の逼迫感、アウシュ
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

2.5

イーストウッドが手がけるミュージカル映画ってどんなもんよ!と怖いもの見たさ半分で観てみたらまーミュージカル映画と言っていいのかなこれ?
つまらなくはないんだけど面白くもない。救いとしては終わり良ければ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.2

イエスタディは朝起きたらポールの頭に出来ていて、あまりに鮮明だから誰かの盗作なんじゃないかって本人が一番疑ってたって逸話のパロね。
名曲Let it beの誕生の瞬間をなかなかやらせないのはめっちゃ笑
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ファイティング・ダディ 怒りの除雪車(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトルからしてアホなドタバタアクションを期待してたのに、蓋を開けたらハードボイルドなノルウィッシュクライム除雪アクション作品だった。
本人たちがなまじ真剣な分、逆に笑いを誘うセガール作品に通じるシュ
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.3

人生でたまに遭遇する、めっちゃ紳士的でいい奴でモテるイケメンがいるわけ。でそいつにはだいたいキレイな姉ちゃんいるわけ。んで「女には幻想抱いてないから」とかサラッと言うのがなんか肩の力抜けててカッコいい>>続きを読む

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.8

10代の頃に「お前絶対好きだから!」と友達に言われた映画をふと思い出して観てみた。

特有のノリの前に吹き飛びそうだが、因果律に則った意外と骨太にできた和製SF。
ただ良いのか悪いのか、ノリと仕掛け含
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.5

トーキー映画の登場によって、従来の撮影方法が通用しなくなった銀幕スターたち。
それにより、マイク技術の進歩、吹替えが誕生し、そして何より「ミュージカル」が世界に産声を上げる。
正に映画史を変える激動の
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9<ナイン> 〜9番目の奇妙な人形〜(2009年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ティムバートンが噛んでてあのジャケットだからもっとオドロオドロしいダークファンタジーを期待してたけど、意外に冒険活劇系でなんだよキッズ向けか?と思ったらかなりギミック満載のバトルシーンは見応え充分。ま>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

邦題が主題を曇らせるシリーズ。
原題はSULLY(サリー)。ハドソン川不時着を成功させたパイロットの名前。
事件後キャッチーに英雄英雄と各メディアに祭り上げられるが、この危険な判断が正しかったのか調査
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

Googleアースはただ面白地形見つけて遊ぶだけのものじゃねーぞ。25年の時を経て、地球の裏側、遠く離れた家族の絆まで繋いでしまうんだって実話の映画。

子供がいなくなる、ひどい目に合う、逞しく成長す
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ガガーリン 世界を変えた108分(2013年製作の映画)

3.1

重圧、責任。

何のために宇宙を目指すのか?
浪漫、未知との遭遇、尊厳、いろいろあるけど、1960年代のソ連に於いては「誇示」に他ならないと思う。

劣勢の冷戦の中で、宇宙開発はソ連とアメリカの代理戦
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プロメア(2019年製作の映画)

3.0

良くも悪くも、全てが記号的。
熱いアニキ系主人公
マッチョでスキンヘッドで凶悪な敵
見た目は幼くて声がロリババアのあの人
トリガー作品ならでは。
見栄も切るし腕組みもあるしスケールのデカいロボバトルも
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

池井戸潤作品て三谷幸喜ばりに同じキャストで別作品撮るよね。ほぼ半沢。北大路欣也であってなったけど、赤井英和のチラ登場は極め付き感あったね。堺雅人が野村萬斎になることで毒っ気が強くなって映画向き。

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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

覚醒40%を超えてからの概念的な描写は好き嫌い別れるに決まってるんだからそこはリュックベッソンの好きにやればいいとして、前半のダメな主人公が力を手にする疾走感・俺tueeee感に共感する為にもう少し丁>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

〜戦友のビグルスが撃たれた!
敵は1000m先から狙撃する元五輪金メダリスト。アメリカ軍史上最高と言われた狙撃の「レジェンド」クリスは、仲間の仇をうつ為にチームと共に4度目の戦場に舞い戻った!〜

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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.3

ツンとした生意気そうな魔女と別れて「ジジ、ラジオつけて!」の合図で始まるルージュの伝言のイントロ及びオープニングが狂おしいほど好き。

スランプになってカラスの森の家で過ごすところも好き。魔女の自律と
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

様々な事情を抱えた客が集まる高級ホテル、と聞いて真っ先に思い浮かぶのは高嶋政伸の出世作「HOTEL」
あのドラマ面白かったんだよな〜って世代にはかなりハマる本作。んでもって高嶋政宏の方が最初のクレーマ
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ディズニープリンスぽくないブ男マウイ、強くて明るくて頼もしくて、男の魅力の本質って感じで好き。伝説の武器が釣り針ってのがダサくてそこがまた良い。

歴々の村長が石を積み上げたり、おばあちゃんが亡くなっ
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キングダム(2019年製作の映画)

3.3

原さんが井上雄彦に信の瞳を一回り大きく描くことを勧められて大きくした話は有名だけど、だからといって超黒目がちの山崎賢人キャスティングするとはね。思ったより良かった。





邦画実写化の何がよ
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ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

フィリップ・シーモア・ホフマン、名悪役だった。
「こいつだけは絶対逃してはならない」というイーサンの緊迫感が、銃撃や爆発のド派手アクションの内側でヒヤリと存在し続け、ヒリヒリと伝わる。そして逃してしま
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.0

何度観たかわからない物語だけど、父親になってから観るのは初めてだった。シンバに息子が重なり尋常ならざる感情移入で観れた。
「いつまでも一緒だよね」と聞かれて、YESとは答えず、道を示すムファサ。理想の
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ライオン・キング(1994年製作の映画)

4.8

「死ぬことを怖れてはいけない。生命の環(サークル・オブ・ライフ)の理では当たり前のこと。死してなお、歴々の王たちは空からお前を見守っている。お前の中に生きている。」
ムファサがシンバを叱り、じゃれあい
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ゴーイングアンダーグラウンドの名曲を思い出した。
主役は君と僕の、それぞれ違うストーリー。

最初にハッピーエンド(488)的なものを見せておいて「そこに向かって後日譚するのね」って思わせといてまさか
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

彼は、肩を持ちたくなる主人公とはお世辞にも言えない。短気で頑固でカッとなると発言は攻撃的。観ている私たちも「そんな言い方しなきゃいいのに」と終始モヤモヤ。役所で騒ぐ彼らを他ならぬ私たちが蔑視したくなる>>続きを読む

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

4.1

ゲームとリアルは、どちらがコミュニケーションの本質なのか?→リアルに決まってるわけだけど、時代としてはそうとも言いきれない。
寡黙で無表情で何を考えてるかわからない父親が、ゲームでは饒舌に感情表現し本
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.0

幼少期、クリストファー・ロビンは100エーカーの森の誰よりも賢くて、仲間たちが困ったら助けてくれた。
時が経ち大人になったクリストファー・ロビンが聞く森の仲間たちの言葉は、忙殺され失っていた大切なもの
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

サノスのblipの影響を受けた世界を描く。
マルチユニバース、異なる複数の世界線を示す言葉の登場は今後の展開の可能性の示唆とか?別世界軸からのアイアンマン復活あるか?とかね。「スパイダーマンと言えば」
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

絶妙なのは金持ちも貧乏人もお互いをリスペクトして棲み分けている関係性。
ひと昔前なら格差社会がテーマの映画なんて悪い金持ちと善良な貧乏人の逆転劇、みたいなのしかなかった。本作がとても今風なのは、金持ち
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