悠さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

悠

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バイオハザード:デスアイランド(2023年製作の映画)

3.6

ゲームの主人公格のキャラクターが一堂に会するお祭り映画で、それ以上でも以下でもありませんが、ゲームファンからすればこんなに嬉しいことはありません。
毎度世界の秩序にかかわるようなスケールの大きい事件が
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テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.7

一切喋らない殺人鬼という特性はより得体の知れなさを増幅し、ホラーキャラクターの味付けとしてとても効果的なのは周知の事実。本作に登場するアートザクラウンも一切言葉を発しないキャラクターですが、他の同系統>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

100年前の日本のとある小さな村での事件が基になっている映画ですが、現代社会全体に警鐘を鳴らすような普遍性のある素晴らしい作品でした。
一人でも多くの人に勧めたい映画です。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.3

80歳になってもなお己がリビドーを芸術に昇華して大爆発させまくっているクローネンバーグ先生、素敵やん。

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.7

持ち前の勢いの良さと、バイオレンス×ハートフルという一見相反する要素を華麗に両立させてしまうところがさすがトミー・ウィルコラでした。毎回思いますがこの監督、設定作りが巧みすぎます。
ホームアローンの要
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

3.8

渡辺謙と呂布カルマとチャンス大城の共演。
笑って泣けて温かくて切ないというヒューマンドラマとして完成度の高すぎる作品でした。

高地戦(2011年製作の映画)

3.3

戦争映画の中でも、特に戦争によってもたらされる兵士への精神的ダメージがよく描かれている、ヒューマンドラマ要素の強い佳作でした。ただ『プライベート・ライアン』を丸パクリしているシーンがいくつかあり、そこ>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

2.9

本来スルー案件でしたがJホラーにしては Filmarksの評価がやたらと高く、清水崇ついに覚醒したかとハードル爆上げで観に行ってきました。しかし期待とは裏腹に、怖さも面白さも最近の清水崇作品に毛が生え>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.8

阪本裕吾監督と言えば良い意味で映画っぽさのないゆるい雰囲気や会話作りの天才ですが、二作目の本作は特にそういう要素が色濃く出ている作品でした。内容がすっからかんの日常会話だけでここまで楽しめてしまうのは>>続きを読む

ダークグラス(2021年製作の映画)

3.0

最近の映画とは思えないほど古臭くてチープなジャッロですがむしろそれは褒め言葉。蛇のショボさと通行人とのモッサリ乱闘がお気に入りです。
アルジェント節増し増しの新作をこの令和の時代に観ることができている
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.1

船内という限られたシチュエーションで謎の怪人が囚人たちを殺戮しまくるスプラッターで、笑っちゃうほどの出血量の多さが特徴的な作品です。最初はこの船内で一体何が起こるのかとワクワクしましたが、結局凝った演>>続きを読む

死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

3.5

血、蟲、ユーモア、過去作へのオマージュと全てが揃っていて、シリーズファンの多くが楽しめる様な出来だと思います。

囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather(2020年製作の映画)

3.0

普段BLは嗜みませんが推しのVがおすすめしていたのとヤクザものが好きなので鑑賞。暗めで重厚な世界観は好きでしたが、ノンケにはどうしても登場人物への感情移入ができず…性描写もかなり過激で結局真顔視聴して>>続きを読む

ラブド・ワンズ(2009年製作の映画)

3.2

女の子がプロムの誘いを断ったイケメンを監禁・拷問するホラー映画。女の子はこの手の作品恒例のイモめでメルヘンな女の子で、イケメンはAnthraxのバンT着てParkway Driveを聴いているようなメ>>続きを読む

ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)

3.2

「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」のお手本みたいな作品です。
イアン・マッケランがナチの制服を着て行進するシーンがあまりにも狂気的で、強烈に印象に残りました。あの優しいガンダルフは
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.7

AIロボット・おもちゃの暴走という死ぬほど擦られているテーマでも、ジェームズワンの手にかかればどうやらまだまだ全然面白い物が作れてしまうみたいです。とにかく話題のダンスを含めミーガンの動き、表情、セリ>>続きを読む

ザ・カナル 悪魔の棲む場所/運河の底(2014年製作の映画)

3.0

クラシカルな幽霊屋敷ものホラーです。カットの繋ぎが分かりづらかったり多少粗さは感じますが、久しぶりにゴリゴリにオカルトな鬱鬱しいホラーを観ることができて嬉しい限り。『回転』と『リング』のド直球オマージ>>続きを読む

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

2.8

かなり原作のゲームに寄せた内容で、初代の洋館事件と2のラクーンシティの事件が同時並行的に進んでいき、オーバーラップしていく様なストーリーです。
ゲームのファンとしては、原作の小ネタ・クリーチャー・人物
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夜を越える旅(2021年製作の映画)

3.4

軽妙さといい、突発的な捻り具合といい、かなり阪元裕吾っぽい作品です。Sleep Tokenみたいな格好させられるお祓いが結構面白くてポイント高めです。

怪物(2023年製作の映画)

3.8

桜庭一樹の小説『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を思わせるストーリーの作品。また、同じ時系列の物語を複数人の視点から描写する黒澤明の『羅生門』スタイルの作品でもあります。今となっては特に珍しくはないです>>続きを読む

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.8

表情で語る、僕の好きなタイプの作品。終始悲しいですが、それ以上にとても優しさを感じました。

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.5

相変わらずキレッキレなサイキックアクションには興奮しましたし、ぱるると家入レオ出てくるし、様々な部隊が登場することで一気に世界観が広がり、二作目としては順当な内容で楽しめました。ただ、地上げ屋(ヤクザ>>続きを読む

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

3.8

時系列的にはSSの3と三期の間の話。
冲方丁アンチで虚淵玄ファンの一期信者ですが、この劇場版が作られる前提で三期以降を作っていたのだとしたら、三期以降も案外悪くないかも知れないと思いました。狡噛さんと
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

2.0

ホラー、恋愛、ロードムービー、全ての側面において中途半端。ストーリーも薄っぺらく盛り上がりに欠ける。ティモシー・シャラメのビジュアルでゴリ押しするのにもさすがに限界がある。そういや思い返してみればルカ>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.7

能の演目「邯鄲の夢」からの引用で始まる不穏な幕開けからタイトルバックまでの流れがかっこよくて冒頭から惹きつけられました。
閉鎖的な村を題材にした作品というのは邦洋問わずそれだけで魅力が尽きないものです
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.6

製作陣一新かと思いきや、前作の主要制作メンバーが役割を交代しただけだそうで、そういう事情もあって一作目に負けず劣らずの高い完成度でした。今回もミスリードや伏線の張り方が巧妙で、近年のミステリー映画の中>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.6

文字通り人肉に味を占めて自分の経営する肉屋で販売してしまう映画。デンマークのブラックコメディ映画『フレッシュ・デリ』と全く同じ設定ですが、面白さで言えば本作の方が上。コメディ9割ホラー1割ぐらいの比率>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.7

コッテコテのジャンプスケアものですが、演出が巧くホラーとしての完成度は高め。
ウェルテル効果であったり、重度のPTSDや解離性障害を患う人のフラッシュバック、幻覚様症状、自殺率の高さを考えると、あなが
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.5

恐怖度と衝撃度で言えば一作目の方が上でしたが、一作目の流れを踏襲しながらも決して二番煎じとは言わせないアイデアに富んだ展開で、それなりの期待値で観に行けばそれなりに面白いと思えるような続編でした。

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.2

ナチスの親衛隊に捕まったユダヤ人の主人公が、処刑を免れるための弥縫策として自身をペルシャ人であると偽った結果、テヘランでレストランを開業したいというナチスの大尉を相手に自身が創作した架空のペルシャ語を>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

宗教と同性愛というセンシティブなテーマを扱っている作品ですが、想像以上に過激な描写があり、一昔前の西欧諸国ならば余裕で上映禁止になっていたであろう内容に驚かされました。宗教の欺瞞を暴く様な作品は得てし>>続きを読む

夜と霧(1955年製作の映画)

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アウシュビッツ強制収容所でのホロコーストを告発したドキュメンタリー映画。
ナチによるユダヤ人のホロコーストを題材にした数ある作品の中でも、本物の映像というだけあって、本作が一番ショッキングな内容かもし
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.8

人によってめちゃくちゃ好みが分かれそうな作品でしたが、自分は全くダメでした。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.8

ストーリーは王道ながら、演奏シーンのやりすぎなくらい派手な演出やカメラワーク、手書き作画の熱量のある書き込みが素晴らしかったです。その様な魅せ方の巧さと、ジャズに疎い僕でも聴き惚れてしまうような激しい>>続きを読む