アノさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

パペット・マスター(2018年製作の映画)

3.7

監督やってなくてもザラー特有の鈍い語りが健在で興味深い。
人体丸焦げなんて朝飯前で、切り落とされた首が便器に落ちてションベンがそのままかかったり、妊婦の腹を裂いて出てくる人形が胎児を抱えて臍の緒を引き
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大空への挑戦(1950年製作の映画)

3.0

ブラックボックスの遺言を聞くシチュエーションはいつでも良い。

無頼の谷(1952年製作の映画)

3.8

冒頭のグロリア・ヘンリー殺害シーンでもう唸ってしまう。あっさり撮られる銃撃戦も然ることながら、末期の一言すら残さず惚れた男を一瞥して息を引き取るマレーネ・ディートリッヒに震える。この凄惨さ、好調のラン>>続きを読む

ある映画作家の手紙。白黒映画のための七つの断片(1982年製作の映画)

3.1

群衆で画面が隠されるとベンチに座ってた老人が消えるカットがユニーク。

月の寵児たち(1985年製作の映画)

4.2

皿が割れて作られる過程から素晴らしく、その後撮られる市井の生活のスケッチが全部面白い。もう1時間あっても全然見られる。
ポコポコ人が死んでいくアナーキーさが微笑ましい。

修道女(1966年製作の映画)

3.8

溝口ばりの女イジメ!新しい院長が来たあたりで演劇的撮り方からカットがズレてきて超面白い。神父への懺悔中にこっそり脇腹殴られるとこ陰湿すぎて笑った。
ダッシュが速い。オフへ消えていくときの勢いが違う。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.7

ラストの雪祈の立ち回りは、いくら何でもあり得なさすぎる、信じられないくらいムチャクチャなことなんだけど、そのムチャクチャなことを画面に起こしちまうのが映画だよな…と妙に感動してしまった。

雪祈に比重
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収容病棟(2013年製作の映画)

3.0

試みと強度は分かるが、感覚的にしっくり来なかった。

カミュなんて知らない(2005年製作の映画)

2.7

露骨な長回しからワードの引用、野暮ったい入れ子構造オチまで全部ウゲーって感じ。「現実と架空の境界線が崩れる」というより「全部嘘っぱちだろ」という感触を覚える。
黒木メイサと本田博太郎が飯食ってるときの
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50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

3.1

撮影しょぼいナ〜と思いながら見ていたが、ドリュー・バリモアの画廊では急に気合が入る。
いやしかしドリュー・バリモアはいい役者だな。

回路(2000年製作の映画)

3.6

コンビニでレジの奥に影が見えるシーンが最も怖い。人のいない東京、絶大な力のあるロケーション。
小雪の持つ拳銃を見せるための急なパンの異物感に面食らう。面白いことするなー!

無鉄砲大将(1961年製作の映画)

3.5

随所で挟まる引きのセンス。絶頂期の清順は悪くても余裕でこれが撮れる。
芦川いづみを屋敷に誘い込んだ富田仲次郎のおぞましい声がオフから響き渡る演出も好調!

THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!(2014年製作の映画)

5.0

再見。
スクリーンに耐えうる画面を作れてる(多分神戸守)ものの、そもそも先輩風吹かせるモードのASが見てて全然面白くないので…って感じ。
ドラマの作り方がわざとらしいのもアイマス〜らしくて辟易するわね
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ワイルド・チェイス(2000年製作の映画)

2.6

カーチェイスおっそ!!!
エネミー・オブ・アメリカかと思ってたら終盤ビバリーヒルズ・コップ2になる。

スランバー・パーティー大虐殺(1982年製作の映画)

2.5

ヒロインたちと殺人鬼のバトルが始まるのがラスト20分くらいってのはねー。
サイケな音楽が流れて次々とヒロインが襲いかかるのはワロタ。プールに落ちてもまだグダグダ殺し合いがあるのも良い。

暴力団(1963年製作の映画)

3.1

堂々と古典(たかだか30年前だろ)をパクってて切符が良い。プログラムピクチャ〜!
処刑シーンを原点より大掛かりにしているのがジャンルの違いだ。

雪の渡り鳥(1931年製作の映画)

3.1

長谷川伸原作の燃えどころを魅せきれてるとは思えない(田中徳三版も見ます)が、阪妻の格の違いは堪能できる。修羅場に見せるあの涼やかな笑み、文字通り役者が違う。
死体の撮り方がショッキングで良い。

第十一号監房の暴動(1954年製作の映画)

3.5

気づいたら監房が囚人に占拠されている抜群の速度。
長い廊下の縦構図を手前から奥からと使いこなす、天晴な腕前。

浮草の宿(1957年製作の映画)

3.6

海岸で瓶を投げる下りの世にも奇妙なカッティングインアクション。すでに清順。
ラストのトラックの群れが迫りくる多がりなアクションが凄い!(早回ししているんだろうけど)

恋のドッグファイト(1991年製作の映画)

3.7

リヴァー・フェニックスって面構えも立ち姿も全然良くなくてなんで伝説扱いされてんだよ全く…という気持ちだったけど、ラストのハグと切り返しには泣いた。
バスで同期と嘘について喋ってる間、後部窓にゆらゆら揺
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光る女(1987年製作の映画)

4.3

ヤバい。ずっと異次元。ゴミ山から武藤敬司、すまけい、秋吉満ちるの三者が邂逅する超絶ショットへ誘導する長回しから圧倒的。度北海道に戻ってからはやや画面が緩む(殴り込むときに船上で裸になるのは記号的すぎな>>続きを読む

哀愁の湖(1945年製作の映画)

3.6

コーネル・ワイルドの感情を抉り出すような法廷シーンが圧巻。ヴィンセント・プライスの勢いとカメラの寄り引き、クローズアップの差し込み全てが高品質。
キング・ヴィダーに匹敵する愛に狂う女の末路。『森の彼方
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はなればなれに(1964年製作の映画)

3.8

4月にバンアパ見に行く記念。
「今回のアンナ・カリーナはイマイチだな〜」と思っていたが、クロード・ブラッスールがもんどり打って倒れ死ぬ(最高!)のを木陰から見つめる風貌がリリアン・ギッシュを思わせるの
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四枚の羽根(1939年製作の映画)

3.0

長すぎるなりに大作戦争映画としての成りは保ってるので悪くない。

雨ぞ降る(1939年製作の映画)

3.5

風と雨の表現が良いと思っていたら地震と洪水もついてくる大スペクタクル。

鍬と星(1936年製作の映画)

4.0

コスミック出版の中でも指折りの糞画質!
市街戦のド迫力、流石である。『戦火を越えて』に匹敵するやもしれん。67分の短尺なので筋書きはそこそこに本編の半分くらいは戦争してる。「バーバラ・スタンウィックが
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晩餐八時(1933年製作の映画)

2.8

登場人物の紹介に注力しすぎてドラマが全く跳ねない

小都会の女(1936年製作の映画)

3.1

酔った末の婚姻と偽装生活を軸にしてウェルマンが撮った喜劇…にしてはおとなしい仕上がり。ラストで走り寄ってくる車の反復をおこなうのは決まっているが、ジェームズ・スチュワートの役回りは辛すぎる…(ジャネッ>>続きを読む