アノさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

スモール・ソルジャーズ(1998年製作の映画)

3.8

素晴らしきファンタジー映画。ゴーゴナイトとグレゴリー・スミスの交流が弱いのがネックだが、コマンドー・エリートのキャラ立ちでお釣りがくる。
グレゴリー・スミスが自転車を漕いでいるところに人形が忍び寄るシ
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妻と女秘書(1936年製作の映画)

2.8

ナチュラルに人の心が分からない傲慢な男を演じさせたらクラーク・ゲーブルの右に出る者はいない。
社長室の扉が閉まるとこで終わるべきだと思う。

上流社会(1956年製作の映画)

2.3

『フィラデルフィア物語』が類を見ないほど空間の撮り方が優れていたことを差し引いても、このセットとカメラ位置は酷すぎる。ジョン・ランドが立ち去る方向、そっちで良いわけ無いだろ!
ルイ・アームストロングで
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愛の立候補宣言(1948年製作の映画)

3.3

キャサリン・ヘプバーンとアンジェラ・ランズベリーのWヒロインが配分宜しくなく、上手く機能していないのは辛い。
流石にラストのマイク前の大演説は力が入っている。労働者が割り込んでくるカッテイングが良いし
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ウォレスとグルミットのおすすめ生活(2002年製作の映画)

3.0

単発ネタの短い尺に無理やりオチを用意しているので薄味になってしまっている。
舐め腐ってるグルミットが可愛い「サッカー」が好き。

ウォレスとグルミット、危機一髪!(1995年製作の映画)

3.9

後半のチェイスシーンが極上。サイドカーが飛行機になるギミックの見せ方が完璧!
サイボーグ犬が異常に強く(賢く)、二転三転する力関係をアクションアイデアで埋めつくしているのが素晴らしい。

ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!(1993年製作の映画)

4.6

ガキの頃以来の再見。面白すぎる…!
ペンギンがファーストショットからちゃんと怖い!室内外や昼夜を問わない照明の凝り具合も驚愕モノ。
寝ているところを動かされてるいるため異形になるウォレスのシルエットが
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ウォレスとグルミット/チーズ・ホリデー(1989年製作の映画)

3.7

ガキの頃以来の再見。まずチーズを食べるために宇宙船を自作して休暇に月へ行くという荒唐無稽さが素晴らしい。ワクワクする。
後年の作品群と比べてローキー気味の画面(予算の都合もあるのだろうが)が興味深い。
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ラ・ピラート(1984年製作の映画)

3.8

密会現場に乗り込んだアンドリュー・バーキンが眼前でレズセックスを命じるとこ狂っとる。結婚指輪の取り合いのパワフルな殴り合い。ラストの船上での罵り合いもわけわからん馬力で引く。
ナイフを受け取れないとき
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白い婚礼(1989年製作の映画)

3.8

死ぬんじゃないかというくらい色白のヴァネッサ・パラディ。初夜後の朝日に照らされる肢体の美しさ。
ブリュノ・クレメールもリュミドラ・ミカエルも、裏切られると揃って過激な破壊行為に走るのが面白い。机はひっ
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ブレスレス(1983年製作の映画)

4.0

『勝手にしやがれ』をハリウッドB級アクションにリメイク。断然こっちが好き。リチャード・ギアが徹底してノータリンであるのが快活。警官に包囲されてからのダンスとラストショット!原典をここまで華麗に振り払う>>続きを読む

スエズ(1938年製作の映画)

3.3

前半の半端なメロドラマと政治劇が退屈だが、掘削が始まってからは驚きの面白さ。土砂崩れと砂嵐のド迫力。
段上にいるロレッタ・ヤングから後退することで決定的な断絶を見せる。

ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢(2008年製作の映画)

3.8

グルミットの上着掛けが奪われるだけでなく、女の靴を履いてよろけてしまう追い詰め方。
殺人鬼vs飼い犬のカッティングがマジで切れてる。お手本のようなアクション。

イコライザー(2014年製作の映画)

3.3

フークアとしてはギリギリ(そりゃこれくらい撮れるだろうと思わせる)の面白さ。
アホみたいな爆発とアホみたいな水量、この過剰さが良い。スプリンクラーの豪雨によりホームセンターは異界となる。
無駄なスロー
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恐怖のセンセイ(2019年製作の映画)

3.4

あまりにもジェシー・アイゼンバーグがはまり役。駐車場で恫喝されてから車内で一人むせび泣く姿!
カルト集団の実態が明らかになってからのおぞましさもやりすぎで良い。首吊死体から死体焼却、手慣れた清掃までお
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ザ・ペーパー(1994年製作の映画)

3.5

輪転機を止めるためのマイケル・キートンvsグレン・クローズが熱すぎ。半回転するレベルで転ぶの最高だ。

蒼き狼 地果て海尽きるまで(2006年製作の映画)

2.7

職人監督が歴史大作撮っちゃうやつの例に漏れず…。反町隆史も本当に酷いし。ただ大規模な合戦は意外にも良く撮れている。
全員日本人で日本語喋ってるはずなのに吹き替えかのような違和感がある。

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.6

久石譲の曲でお涙頂戴感動映画ぶりをゴリ押ししているが、中身はビートたけしの考えた漫才詰め合わせ。パンクすぎ。
トラックのフロントガラスを割ったら次のカットで運転手と喧嘩してる(超ロング)ので笑う。盲人
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五線譜のラブレター DE-LOVELY(2004年製作の映画)

4.3

素晴らしい…。ステージものでありつつ、MGMミュージカルそのもののような画面作りが成されている。特にジョン・バロウマンと馬車で公園を訪れるシーン、『バンド・ワゴン』ではないか!
突如ミュージカル空間と
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フロム・ビヨンド(1986年製作の映画)

3.8

異界の門を開く実験してたら隣家から「変な光と音が発されて迷惑!」と通報されるのでワロタ。ホラーの定番をメタる!
やめろって言ってるのに装置を動かすバーバラ・クランプトン、装置を止めるために一々階段を往
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ふるえて眠れ(1964年製作の映画)

3.7

まさかアルドリッチがジャッロ的B級スリラーを?!と驚かせるブルース・ダーン殺害シーンに高揚。
ジョゼフ・バイロックに支えられつつも以降はベティ・デイヴィスやアグネス・ムーアヘッドら老女優たちのオーバー
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ドールズ(1986年製作の映画)

4.0

悪い大人がバンバン殺されて子供とオタクはハッピーで終わるの最高〜😭
ホラー映画らしく赤い照明が館を包む。まま母が人形(ストップモーション!)にリンチされて窓ガラスに飛び込むとこマジでワロタが、チンピラ
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殺人者にスポットライト(1961年製作の映画)

3.8

効果音と装置のみで催される無出演者ショーが素晴らしい!開かれた門から響く馬の足音、これぞトーキー映画の旨味。
ゆっくりと目を開くパスカル・オドレ、腰を抜かしそうな顔をする真犯人、戸棚から出てくるジャン
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不思議なヴィクトル氏(1938年製作の映画)

3.5

グレミヨンの過激なエモーションが損なわれてはいるが、この複雑なプロットを捌く手腕は本物。
脱獄した靴屋が豪雨に見舞われる街へ帰ってくるシーンがサスペンスフル。

大恋愛(1969年製作の映画)

3.2

全部半分にした上での断面図ギャグが面白かった。ただ長編でこれはちと軽すぎる。

幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

3.5

ピタゴラスイッチ的な車を乗り継いでいくギャグの連鎖がよく練られている。

ポール・ニューマンの ハリー&サン(1984年製作の映画)

3.3

カメラ位置そこでええんか?と思いっぱなしの2時間(息子とヒロインが雑貨屋の入り口でぶつかったときは落とした袋も映すべきだし、車泥棒を持ち主の黒人に見つかったときは対峙する二人を一度は同一ショットに収め>>続きを読む

おかしな求婚(1971年製作の映画)

3.7

編集でズタズタにされてるのが丸わかりの前半に勿体なさを感じつつも、新婚旅行から帰ってきたら自宅がクソ労働者たちにより化け物屋敷になっているので爆笑。ウォルター・マッソーとクソ労働者たちの戦いとか精神異>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.5

3度泣いたがどれも岸井ゆきのがアップになるシーンだった。いい役者だ…。歩く姿は然程良くないが。
いまいち心理が掴めず運動だけで進行していくが、日記の朗読で思いが明かされる。森崎東『ラブ・レター』と同じ
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ステージドア・キャンティーン(1943年製作の映画)

2.3

明らかに仕事がなされていないように思うが…。
そういえばボゼージに熱狂したのは『幸運の星』だけな気がする。

テイク・シェルター(2011年製作の映画)

3.5

同僚と喧嘩して食事会でブチギレ演説するときの限界な空気が良い。胃がキリキリする。

スチームバス/女たちの夢(1985年製作の映画)

3.9

室内で女がくっちゃべってるだけ…にならない動作の充実ぶり。サウナが閉まると言われて発狂した娘がカップを投げるとき、すんごい距離飛んでるから衝突音がぜんぜん来ないので笑う。

ロージーが遺作でハッピーエ
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愛されちゃって、マフィア(1988年製作の映画)

4.5

繋ぎのノリが悪かったり、クローズアップがイマイチ効果的に思えない(唯一盗聴器を壊したマシュー・モディーンのアップだけはグッときた)ので「デミあんまり上手くねえな〜」と思いつつ、これだけアイデアに満たさ>>続きを読む

ザ・インターネット(1995年製作の映画)

3.6

追われるサンドラ・ブロックと追うジェレミー・ノーサムが跳ね橋越しに見つめ合う際の切り返しがまるでメロドラマのようでえらく感動した。
策ではなく純粋な暴力で悪漢をぶち殺すサンドラ・ブロック!グッド!

メルビンとハワード(1980年製作の映画)

3.5

あまりにも目まぐるしい人物関係の動きにビビる。ちょっとついていけなかったくらい。
ハワード・ヒューズの遺産を継いで妻が飛び出してからマスコミの車が駆けつけるのを捉えたワンショットが一番良かった。そのま
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