トムトムさんの映画レビュー・感想・評価 - 47ページ目

聖の青春(2016年製作の映画)

3.0

これは村山聖とヒロイン羽生善治の純愛難病映画です。

原作の小説は大好きで何度も読んでいる。
原作は師匠の森先生に萌える話なので今作はリリー・フランキーが好演。
もっと出番が欲しかった。

松山ケンイ
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

4.0

FILMARKSでみんなのレビューを見てなかったら上映している事に気づかなかったリチャード・リンクレイターの最新作。

大学が始まるまでの三日間というモラトリアム中のモラトリアムの馬鹿騒ぎを描いた良作
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スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)

3.5

スタートレックシリーズ未見。
前2作も観るのが間に合わず鑑賞。
完全に初めて触れるスタートレックです。

懐かしいスペースオペラを現代の技術で派手に作り直した感じ。
この作品だけ観てスタートレックって
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デスノート Light up the NEW world(2016年製作の映画)

2.0

この映画を一言で表すなら蛇足。
135分の全編が前2作の蛇足。

頭脳戦は全く無く、みんなが大声で叫びあう大声合戦。
もっと対デスノートに特化した戦術を使う警察と新キラの戦いを見たかった。
10年研究
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コウノトリ大作戦!(2016年製作の映画)

3.0

子供の頃に聞いた赤ん坊をコウノトリが運んでくるというおとぎ話。
これをビジュアル化すると必ずしもファンタジックなものにはならない。
特に赤ちゃんを作りだす赤ちゃん工場はディストピアSFの様な不気味さ。
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

邦画は実写もアニメも超当たり年だが、ここに来てベストが来たかも。

映画序盤は主人公の声優のんの演技や独特の水彩画のような画面、淡々としたリズムで進むストーリーに慣れなかったが主人公が新しい生活に馴染
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オケ老人!(2016年製作の映画)

4.5

題名からして全然期待せず観る気もなかったが他の映画の時間が合わず鑑賞。

それがまさかの大当たり。
邦画当たり年である今ウェルメイドな喜劇でも当たりが出る事で邦画の未来は明るい。

ドラマはあまり見な
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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

3.0

トム・クルーズ主演と言うだけで鑑賞することは決定していました。

トム・クルーズという最後のスターと言っていい俳優を愛でる映画。
意識的なのか無意識なのか完全に笑わせにきている佇まいが素晴らしい。
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.0

原作未読、おそらくかなり端折っているのではないだろうか。
良い所と悪い所がはっきりと分かれている映画。

映像は美しく構図も凝っていて飽きない。
役者陣はみな素晴らしい。
特に地に足ついた中学生感と高
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.0

違う映画の俳優を比べるのはどうかとは思うが同じ日に観てどっちも膵臓ガンのステージ4で余命いくばくも無い主人公という事で「ボクの妻と結婚してください」と比べてしまう。

宮沢りえは凄いね。

俳優陣が子
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ボクの妻と結婚してください。(2016年製作の映画)

2.0

ディズニーがヒロインがイケメンの王子様と結婚してめでたしめでたしといういわゆるハッピーラブを否定して自立した女性を主役に「アナと雪の女王」や「スターウォーズ」を作っている昨今、これはどうなんだろう。>>続きを読む

PK(2014年製作の映画)

4.5

多幸感に包まれてニコニコで映画館を出られる事は間違い無し。

インドにおいて宗教の欺瞞をつく映画を作る事に対する勇気を称賛したい。
ストーリー的には聖なる愚者の目を通して世の中の矛盾を明らかにする系の
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インフェルノ(2016年製作の映画)

3.0

大人気ラングドン教授シリーズの第3弾。
一を聞いて十を知るどころか答え知ってるんじゃないかと思う程の推理力は健在。

記憶喪失の上暗殺者に追われるという究極の巻き込まれ型のストーリー展開で観ていて「何
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.5

午前10時の映画祭にて鑑賞。
まずその画面の綺麗さに驚いた。「七人の侍」もヒマを作って観ておくべきだった。

とにかくエンターテインメントの極致。
セルジオ・レオーネ独特の極端なクローズアップに耐えら
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.5

足腰が立たなくなった男が老人ホームで知り合った体は丈夫だが認知症の友人に手紙を託し共通の仇に復讐する。
あらすじだけで面白そうだったので鑑賞。

とにかく主人公が認知症で眠ると記憶が曖昧になるのでホテ
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シネマ歌舞伎 スーパー歌舞伎II ワンピース(2016年製作の映画)

3.5

舞台やミュージカルの持つ無茶苦茶なエネルギーが好きなので、この無茶苦茶な題材を歌舞伎にする心意気に惚れる。

映画と舞台の最大の違いはアップがあるかどうかだと三島由紀夫が言っていた様に思うがこれがこの
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.5

すごく良かった。
個人的に凄く刺さる映画。
「そして父になる」を観た後と同じ様な心境になった。人物配置も似ているし。
子役の演技が自然な所も。

役者陣が素晴らしい、本木雅弘の浮世離れ感は凄い。それに
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金メダル男(2016年製作の映画)

2.5

惜しくて下手くそな映画というのが率直な感想。

上手くやれば2つの東京オリンピックに挟まれた高度経済成長から現代の日本を駆け抜けた男を通した日本という国を総括をする映画、日本版の「フォレスト・ガンプ」
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何者(2016年製作の映画)

4.0

個人的には普通の就職活動をしたことが無いのでこの題材に共感できるか心配したがこれは青春時代を送って来た人に普遍的に胸に刺さる映画だった。

「こんな奴いたな。」と思わせ又は「自分にもこういう部分がある
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DEATH NOTE デスノート the Last name(2006年製作の映画)

3.5

ダイジェスト的な展開に賛否はありそうだが「デスノート」という作品のオチのつけかたとしては原作を上回っていると思う。

ミサミサを演じた戸田恵梨香のウザさとダメだこいつ感も原作を超えている。

というよ
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DEATH NOTE デスノート(2006年製作の映画)

3.0

敬遠して未見だったが続編の前に鑑賞。

実写化にあたって恐らく1番の難点だったはずのLを松山ケンイチが見事に演じている。
その後も漫画やアニメの実写化では欠かせない俳優となるのもうなずける。

何を演
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GANTZ:O(2016年製作の映画)

4.0

原作は少しだけ読んだ事があったがそれが逆に功を奏した。
全く設定を知らないと戸惑うし原作をしっかり読んでいると削られた部分に不満を覚えただろう。

ディズニーやピクサーとも違い「君の名は。」や「聲の形
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HiGH&LOW THE RED RAIN(2016年製作の映画)

3.0

前作の「High&LOW THE MOVIE」が思いがけずお祭り感覚満載の快作であったので鑑賞。

前作に比べるとドラマパートが増え銃器を相手に戦うシーンが多くなったためアクションが逆にワンパターンに
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グッドモーニングショー(2016年製作の映画)

2.0

題材的に映画館のスクリーンよりも家のテレビで見た方がいい作品。

序盤のワイドショーを作っていく内幕は展開や会話もスピーディーで面白い。
ただ立てこもりが起こってから映画の勢いはトーンダウン。

あり
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ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)

3.5

大好きなシリーズだがジェイソン・ボーンが帰ってきたという煽り文句にイマイチ乗れなかった。

ボーンシリーズはアクション演出やプロの仕事描写で当時瀕死にあえいでいたスパイアクションというジャンルを文字通
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SCOOP!(2016年製作の映画)

3.5

一時期映画館で必ず見た予告編のいかにもアウトローですと言ったような福山雅治のアップと巻き舌のセリフにこの映画は無いなと思っていたが見てみると凄く良かった。

福山雅治と二階堂ふみのコンビが良くて長回
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高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

3.0

昔見たがあまり記憶に残っていない「プライドと偏見」だが、それにゾンビが出るとなればと鑑賞。

舞踏会に行くためのドレスを着ながら武装して行くシーンを見て期待値はマックスになったがそれ以降は右肩下がりに
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CUTIE HONEY TEARS(2016年製作の映画)

1.5

キューティーハニーからお色気と変身コメディ要素とあの主題歌を抜いたら何が残ったのかというのがこの映画。

そこには虚無しかありませんでした。

主役の西内まりやがアクションができない為むちゃくちゃ細か
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レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

3.0

「君の名は」や「聲の形」というアニメ作品がヒットし映画館がうまっている中で宮崎駿作品でないにしてもジブリの映画にこれ程人が入っていないのに驚いた。

全編セリフなし、外国人監督と意欲的な作品。観客の想
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.5

クリント・イーストウッドは本当に上手いというかプロだ。
日本でも話題になった事件とそれを救った英雄にこんな後日談があったのかとまずストーリーに引きつけられる。

淡々と進み過剰にドラマチックにも悲劇的
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BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(2016年製作の映画)

2.5

スピルバーグ監督の最新作と言えば「スターウォーズ」の新作並みに話題になり映画館が満員になった物だったが、観に行った劇場はお客が2、3組だけだった。

原作を知らなかったので中盤以降の展開というか解決策
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真田十勇士(2016年製作の映画)

1.3

ここ数年のハイレベルな日本映画界においてまだこういう映画が作られるのかと脱力した。
人が死ぬシーンになんとなく感動的な音楽を流せば観客は涙するのだろうとか、なんとなく仲違いさせておいて後に結束したと
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怒り(2016年製作の映画)

4.7

「今年の邦画No.1決定」と今年は何回言ったのだろうかと思うほどにハイレベルな日本映画界。
その中でもこれは凄いんじゃないだろうか。
少なくとも賞レースはこれで決まりだろう。

人の思いを知る難しさ
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.5

原作未読。

原作を大幅に削ったというのはよく分かりほとんどエピソードの無いキャラがいたりもするが本筋は非常に良く理解できた。

障害をテーマにする難しさという物もあり安易なハッピーエンドやご都合主
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ほしのこえ(2002年製作の映画)

2.5

新海誠振り返り鑑賞。

初期の作品からSF的な設定は好きでも科学的考証などに興味は無く男女のすれ違いの切なさが描きたいのだと確認。

より広い客層に受け入れられる為に自分の作風の何処を変え何処を変え
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四月は君の嘘(2016年製作の映画)

2.0

原作既読。
原作をそのまま映画化するのは2時間の尺では不可能なのでカットするのは仕方ないとして中途半端に色々入れてしまった為、淡々とした凡百な難病お涙頂戴物になってしまった。

漫画やアニメでは許され
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