逆鱗さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

お前は、野生の狼か?飼い犬か?

誰もが誰かの飼い犬である
狼のように猛ってみても、少なくなくとも国家権力のもとには敵わない
一定のルールのもとでの弱肉強食なのである

ただ、大事なのは精神まで飼われ
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.0

繋がりこそが力を生む!

4DX初観賞!4DX分の加点が0.5。

わかりやすい勧善懲悪と悪役との痛快なバトルを期待して観賞したが、人と人との繋がりがテーマであった。

それはそれで良い話なので問題な
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

なめてた奴が実は最強だったジャンルムービー

このジャンルの見どころはカタルシス

①主人公はとことん普通のオッサン
②悪役はロシアンマフィア
③弱い立場の者は少女や亡くなった妻からのプレゼントである
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.5

人間どもよ、カゲでコソコソ悪いことしてると、ゴジラがやってくるぞ!

IMAX3Dが映える映画だと期待通り!
頭空っぽでモンスター同士のプロレスを楽しんだ!

一部の人間の大それた野望を勘づいて、ゴジ
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.5

なんて珍しいんだ!
二作目の方が面白いなんて

エンタメ作品としての質が増したように感じた

静と動、日常の裏に潜む非日常が終始うまく演出されていた

冒頭の売春組織が次々に葬られるが、周囲は変わらな
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潜入(2006年製作の映画)

3.5

巨大なシステムの上で踊らされる俺たち

人は動機がなければ生けていけない

この物語の中心人物である
刑事と売人の動機は再起だ

麻薬捜査の汚職刑事は、麻薬売買組織を捜査する過程で兄貴と慕っていた刑事
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.5

自分には自分の正義が、他人には他人の正義がある

これを劇中ではルールと呼んでいた
そして母は息子に自分のルールを他人へ当てはめても仕方ないと、まあ頑張りましょと、言った

劇中にあったような自分のル
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はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.5

愛の無いヤツには真っ当な人生も無い

「真っ当」とテツオが家族の仲睦まじい姿を見せながら、トクにしつこく伝えるシーンが印象的だった

でも、テツオの奥底にあるのは強烈な自己否定だ

だからこそ周囲を鼻
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

5.0

10日間で約2500人の成人男性✖️3人の12歳少女役を演じる俳優❗️

1人の女優で約800人、1日あたり80人もチャットやSkypeで連絡を取った
変態ばかりで、普通の人とコミュケーションすると逆
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地獄の花園(2021年製作の映画)

4.0

必ず最後に愛は勝つ❗️

ヤンキー漫画の王道をOLに置き換えた傑作
さらに、舐めてたヤツが実は最強だったジャンルムービーの傑作

あとは、ひたすらバカリズムの本気の悪ふざけに終始大笑い
緩急の差が激し
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.5

アクションと思いきや、貧富の差の物語

ネタバレ注意です

マンハッタン封鎖という大胆な作戦を警察は即断したのは隠したい汚職があった

その汚職は金のためにコカインを横流しだ

でもその金は、生活のた
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街の上で(2019年製作の映画)

3.5

日本中いろんな街で繰り広げられてそうな、スパッとキレイに行かない人々の物語を観た

なんでも無い、他人にはどうでもよい、さして重要なことは話していない
だけど、身近で俺たちもこんな風に日常を過ごして生
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ロンダ・ラウジー父の目から見た私の物語(2019年製作の映画)

4.0

ロードオブレジスタンス

女子格闘技は、ロンダ・ラウジーと共にあり
MMAに女子なんて、キワモノ扱いだった2010年にアマチュアデビューし
2011年プロデビュー
2012年ストライクフォース※で王者
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ヒットマン エージェント:ジュン(2020年製作の映画)

3.0

痛快アクション✖️コメディ
つまらなくはないが、特別に面白くもない
(視聴数が少ないから、平均点高めに出ちゃっている気がする)

設定は重い
天涯孤独の少年が国家秘密組織に引き取られて、生死を彷徨うほ
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.5

自分の「やりたい」という動機が、何度も立ち上がらせる

大多数の人間が「やりたい」ことではなく、「やったほうがよいこと」を仕事に選び、誰かの指示でタスクをこなす毎日ではないか。

それも立派ないことで
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ひとくず(2019年製作の映画)

4.5

今日もこの同じ空の下で、虐待を受けている子供たちがいる現実を想像できるであろうか?!

虐待は負の連鎖を生むという
虐待を受けて育った人間は親になると、我が子にも虐待をしてしまう

子供の手の甲に根性
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.0

結局、国民を向いて誰も政治をしていない現実

やはり誰もが政権争いに加わりたい、影響力を発揮したい
権力闘争に邁進することになる

無理もない
権力がなければ影響力は発揮できず、自身の理想など実現する
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楽園の夜(2019年製作の映画)

4.0

これぞ韓国ノワールの金字塔ではないか❗️

不夜城、ブラザー、アウトレイジに匹敵するノワールの傑作

韓国裏社会の騙し合い殺し合いと、チェジュ島の美しくも鄙びた景色との対比が美しい

主人公のかすれ声
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

4.0

コメディタッチな父子愛の物語であるが骨太の社会風刺が根底に

号泣映画である
無垢な少女の父への想いや健気な振る舞い
知的障害のある父親のストレートな愛情表現
思わず嗚咽が漏れるほど涙が出た

刑務所
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

私の人生は普通という名の壁に閉ざされている

普通って何だろう?
結婚はするもの
結婚をしたら子供を作るもの
子供が生まれたら母親は専業主婦に
家事と育児は母親の仕事
父親は仕事と会社の付き合いに専念
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

社会から弾き出されてしまった人たち

これを自由な暮らし、お金や地位などのしがらみに縛られない暮らしとは思えない
いいなぁ、羨ましいじゃあないのである

だって、選びたくてノマドな生活を選んでいないか
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ロード・オブ・カオス(2018年製作の映画)

3.5

ブラックメタル界のマウント合戦の終わりは死!

田舎のヤンキーがケンカの強さでマウントの取り合い

秀才が学歴でマウントの取り合い

リーマンが年収でマウントの取り合い

港区女子がパパに払わせた金額
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めぐみへの誓い(2020年製作の映画)

5.0

例えば、目の前で自分の子供や妻が暴力を受けていたら、あなたはどうしますか?

助ける!と答えた方は、この映画を観てほしい
そして、拉致被害者奪還の声を届けてほしい

日本政府は自国民が拉致されたまま黙
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野球少女(2019年製作の映画)

3.5

目的と手段を見誤るな

剛速球を投げることは、手段に過ぎない
目的は打者をアウトにすること

目的達成のために、自分が取り得る手段の何を使うかが本質的な問いである

野球などのプロスポーツならどうして
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飢えた侵略者(2017年製作の映画)

3.0

難しいこと求めて見ちゃダメ
ゾンビを殺す、ゾンビから逃げる
ただそれだけ

なぜゾンビに変異するのかを解明
ゾンビがいないと噂される場所をひたすら目指す
怖いのはゾンビよりも人間だ
などのゾンビジャン
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サンティネル(2021年製作の映画)

3.5

これは難しいこと求めて見ちゃダメ
勧善懲悪を楽しんで!

女版イコライザー的な感じ
イコライザーほど戦闘力は高くないし、敵も同じくそれほど強くないけど、
ロシアのIT富豪の悪いオヤジに妹を暴行された軍
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

上位0.1%の日常と我らの日常は等しい

自分の意志で価値を見出して自分の人生を生きるか

自分の半径数m内の価値観で人生を生きるか

上位0.1%の上流階級が前者の人生を生きられるわけではない

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26年(2012年製作の映画)

4.0

我が身が滅びようとも殺したい相手

1980年5月光州事件

時の大統領の命令で軍が市民に発砲し多くの命が失われた

後に刑務所に収監された元大統領は、時の大統領により恩赦を与えられ、出所するばかりか
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ザ・コール(2020年製作の映画)

3.8

憎悪は続くよ何処までも...

他責にして相手を憎み復讐を果たしたとしても

相手はまた我を憎み復讐を誓う

そして、我はまた憎悪の念を増して相手を迎え撃つ

人にはそれぞれの正義がある

自分にとっ
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ハローグッバイ(2016年製作の映画)

3.0

過去との決別...

クラスに友人はいない
親は共働きで家に家族の触れ合いは少ない
クラスでは優等生だけど、万引きの常習

クラスの友人の輪の中心に私はいる
けど気の許せる友人は皆無だ
生理が来なくて
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.0

居られる場所と居たい場所は違う!

居られる場所は慣れた場所
慣れた場所は、危険がなく安心だ
そこに居続ける限り、プライドを傷つけられることはない

でも居心地は決して良くはない
そこは逃げ場所だから
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

三上インマイマイン!俺たちは誰もが等しく三上だ‼︎

三上のような気持ちや心が誰にも等しくあるだろう

会社で上司にダメ出しをされて腹を立てる
友人にマウントを取られてイラつく

俺たちはよほど理不尽
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もみの家(2019年製作の映画)

4.0

何気ない日常が、特別な一日になりますように...

他人に嫌われないように
空気を乱さぬように
目立たぬように
無難に過ごせるように
と思って過ごしても他人の想いはコントロールできない
余計に自分が苦
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国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

4.0

いつだって人生は無理ゲーだけど、覚悟して生きるしかない

戦争による国の分断と家族の分断を味わった韓国
国は貧しく国際的に最貧国の部類であった

生きるためにドイツへ男は炭鉱夫として、女は看護師として
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きみはいい子(2014年製作の映画)

4.2

子供なんて愛する以外に選択肢ないじゃねぇかぁ...と感涙!

どんな子供も最初は無垢な存在である
親からすれば愛する以外の選択肢はないはず
でも親の心の持ちようで愛されない子供が存在する
また無垢な存
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ブリング・ミー・ホーム 尋ね人(2018年製作の映画)

3.7

母の子を想う気持ち✖️韓国ノワールのベストミックス作品

韓国では児童失踪事件が社会問題になっているようで、そこに着想を得た作品らしい

母が子を想う気持ち、感涙する一方で...

以下ネタバレ注意で
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