このレビューはネタバレを含みます
娼婦がイノセントを取り戻そうとするが、イノセントを食いものにする悪い男と出会ってしまったおかげで再度人生が狂ってしまうという話。拍子抜けするほどいい話に着地するので、物足りない感はある。ラストの伏線と>>続きを読む
落ちてしまった、落ちぶれた者たち(のみ)がニューヨークの街を駆け抜ける。金持ちなどお偉い人間たちだけはまったくアクションがない(出番がない)というのが面白い。弱者対弱者というのは少し切ない。
猥雑なと>>続きを読む
炭坑を舞台にしたもはや労働争議版「西部劇」。
ラストは完全に「もう我慢の限界だあー」となる『ワイルドバンチ』!役者全員素晴らしい。もう「顔」がどいつもこいつもいい。
大傑作!
※TSUTAYAは本作>>続きを読む
タイトルを初めて見たときには「モノクロ」のめっちゃ渋い「ノワール映画」を想像してたが、開始早々に「カラー」で、人を食ったようなOPクレジットが流れ、まさに題名通りのことが起こるシーンを見て悶絶。超絶脱>>続きを読む
とにかくニューヨークの風景、空気感がすごくいい。
そのなかで黙々とシャッターを切るおじいちゃんがまたカッコいい。そしてなんだかわからない感動が押し寄せてくる。
これはいわゆる「ファッション」のドキュメ>>続きを読む
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最近になって倉庫から発見されたマリリン・モンローの手紙やメモなどから、彼女の多面性を多角的に捉えたドキュメンタリー、、、という体裁をとっているが、「最近」とは具体的にいつか、その「倉庫」とはどこの倉庫>>続きを読む
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昔読んだ本(なんの本が忘れた)で、程度の差こそあれ「人間は過去に囚われている動物だ」、といった趣旨のことが書かれていた。自分では自覚がないが、意識下、無意識のなかにあるのかもしれない。
主人公の彼女>>続きを読む
演技するジャイアント馬場が見れます。
アクションもなく、16文キックもないですが。
それが逆に貴重です。
@新文芸座 35mm *オールナイト
“もう我慢の限界だ!” 杉作J太郎のジャスティス映画>>続きを読む
Filmarksには表記されてないけど「石井輝男」がなにやら監督としてかんでいるらしい。劇場のチラシにはそー書いてあった。
まあそんなことでどこに石井輝男らしさがあるのか、じーっと見ていたのだが、さっ>>続きを読む
うん。これはまあまあよかった。
いわゆるバディもので「探偵もの」っぽくなり、最後は「日本侠客伝」シリーズみたいなかんじになる。
画面の中に渡哲也、原田芳雄、梶芽衣子がいるだけでめっちゃ華やか。それに成>>続きを読む
とにかくずーっと場内爆笑。
尾藤イサオの主題歌が流れれば爆笑。
主演の谷隼人が出てきただけで大爆笑。
と、今となってはほとんど内容覚えてない有様。
あ、原作は真樹日佐夫先生です。
@新文芸座 35m>>続きを読む
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とにかく「生」と「死」と「性」の匂いが、感触が、シネスコのスクリーンから伝わってくる途轍もない映画である。そしてこれは従軍看護婦という女の視点から描いた「戦争映画」でもあるが、「メロドラマ」でもある。>>続きを読む
当たり前だが、風俗は今となっては古い。けど物語の運び方、演出、どれをとってもモダン。うまい。よくできてる。それとは全く逆なのが、“今の”邦画のような気がする。それぐらい50〜60年代の邦画コメディは質>>続きを読む
アヘンを吸いながら眺めるようなかんじで、ぼーっと観ました。アヘン吸ったことないんですが。
頭の中に紫煙がたちこめるなか、考えていたことは溝口健二の『祇園の姉妹』のことと、「19世紀末の上海の遊郭では“>>続きを読む
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この映画は「恋をする」ことの“美辞麗句”映画ではない。
映像が美しく、その画に見合ったキャスティングがされているから誤解されているかもしれないが、そういったことがポイントではない。
偶然であれ、見つめ>>続きを読む
サバイブしていくところでドラマや感情が生まれると思いきや、淡々と「ハウツー」のみが語られ、すごくアッサリ。
これは脚本ドリュー・ゴダード(『クローバー・フィールド』『キャビン』)のテイストかもしれない>>続きを読む
室内での会話劇が三幕にわたって続くので、どっと疲れた。ダニー・ボイルの映画って、なぜかいつも疲れる。
マイケル・ファスベンダーにジョブズの(外面的な)“モノマネ”をさせないところ、そしてなんといっても>>続きを読む
伝記にあるいろんなエピソードを脚本に詰め込んだところ、尺が3時間以上になってしまったため「とにかくまとめよう」とそれなりの形に編集したような印象。「事実」に縛られながらドラマ性を探るからヘンテコな脚本>>続きを読む
正直、物語はいわゆる「音楽もの映画」として定型的なものだ。お決まりのことがちゃんと起こる。
しかしこの映画は単なる「音楽映画」という枠を気持ちのいいぐらいぶっ壊す。20年前のことから現在まで、アメリカ>>続きを読む
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映画冒頭、子供の宝箱が開かれ、女のコのハミングとクレヨンのお絵描きのあいだにタイトルが浮かび上がり、ビー玉とビー玉が触れ合ったのちバーンスタインの美しいスコアが流れる。お絵描きが終わりクレヨンを箱に投>>続きを読む
疲れきっていたため、物語が動き出す大事なところから爆睡。起きたらラストシーンだった。
ということで60分バージョンで観た奴の言うことにどれほどの説得力があるかわからないが『大都会』より面白そーだった。>>続きを読む
他レビューで散見される、「インド版成瀬作品のよう」といった表現・・・「ある時代背景のなかの、ある女性の生き方の物語」ってことかしら、、、
納得できるところもあるけれど、成瀬のような、視覚的な面白さとい>>続きを読む
色彩設計は60年代っぽくカラフルでポップ。しかしミュージカルシーンでのコレオグラファーがイマイチ活躍していなくて残念。オマージュとかで逃げたかんじがする。
ゴダールオマージュに見られるように、エミリー>>続きを読む
小屋のせいにしちゃなんだけれども、音量を上げたらうまく誤摩化せたと思う。物語が弱い分、少しぐらいクラブにいる感覚にさせてほしかった。
でもガラージをクラブでみんなといっしょにアンセムとして歌うっていう>>続きを読む
『ブンミおじさんの森』は究極の睡眠導入剤映画だった。
このおじさんの森のなかはマジックリアリズムの魔法も手伝って、それはそれは心地よく、いい気持ちで寝れた。
しかし本作は違う。
前半の男同士のイチャイ>>続きを読む
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早川書房から出版されている清水俊二訳「長いお別れ」を聖書のように読んでいたものとしては、昔観た時「なんだこれ?ふざけるんじゃねえ!」と原作レイプに対しての怒りはそりゃもうすごかった(「エンディング全然>>続きを読む
可燃性のフィルムが引火しスクリーンが燃え落ちるのを見ると「“映画”そのもので歴史に復讐する」というメタ性に震える以上の純粋な高揚感をおぼえる。
だから日常でムカムカすることがあると、つい観てしまう。>>続きを読む
久々観た青春映画の良作。監督たちが脚本を書いた、アレクサンダー・ペインの『ファミリー・ツリー』の100倍面白い。
踊りやキスのタイミング、浮気のアリバイ、つまり生き方そのものが、大人も子供もみんな>>続きを読む
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主人公のミュージシャン(キーラ・ナイトレイ)と音楽プロデューサー(マーク・ラファロ)は音楽を媒介にして、人生のどん底まで落ちる。そんな二人がひょんなことから、今度は音楽を通して出会い、音楽によってまた>>続きを読む
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『ザ・ウォーク』“特典映像”として最高のテクスト。
当の本人やまわりの「共犯者」「内通者」たちの証言、当時の映像、再現VTRで構成。時系列がバラバラで証言など行ったり来たりするが、この構成がうまい。『>>続きを読む
プロットの締まり具合はイマイチ。
でも「見せ物」映画としてはなかなか。
準備段階のシークエンスがもうちょい盛り上げてくれればもっとノレたと思う。
ただちゃんと3D感がある映画をみたのはひさびさ。画面に>>続きを読む
最初観てるときは、「ジョニー・デップじゃなくてデニーロでもよかったんじゃね?」と思ったが、中盤あたりからデップの顔が、ティム・バートンのゴシック・ホラーっぽくなってきて、ようやくこのキャスティングが腑>>続きを読む
そもそもこれってなんの「ホラー」か?さえもチンプンカンプンだったが、「えーっとこの“ホラー”の“ルール”って、“不幸の手紙”の××××バージョンっていうか、『リング』のビデオテープを見せるって“行為”>>続きを読む
エルザ・ランチェスターがいなかったら相当平板な法廷映画になっていたと思う。「ラストに××××××する」で有名なクラシック映画、としてのあつかい。それだけが「見物」の映画、みたいな。
チャールズ・ロー>>続きを読む
超絶胸糞が悪くなるドキュメンタリー。
そこらへんのホラー映画よりホラーで、鳥肌が立つ。
4月15日公開の『スポットライト』鑑賞前に観て、いっしょに胸糞悪くなってもらいたい。わたしたちが目にしている世界>>続きを読む
リンチ版『天才バカボン』
仕事場で打ち合わせの最中、あまりにも上の連中の言っていることが支離滅裂なネバーエンディング・ストーリーなかんじになってきたので、対抗できるくらいの馬鹿馬鹿しい他のものでも見>>続きを読む