ロッキーの息子役でスタローンの実子、セイジくんが出てるんだけれど、これがどことなくタリア・シャイア似なのが面白い。いろんなことを邪推してしまう。
面白いのはそこまでで、あとは珍妙なストーリーと珍味なロ>>続きを読む
今ではベタすぎる漫画のようなストーリーと作劇だが、それがどうした。まるでホークスの映画のよう。最高やん。
探偵ものって大体が重層的な構造で複雑なストーリーだったりするが、本作は直截的で、どストレート。
まあ当時は、むかつく白人を黒人がやっつけて溜飲げるかんじだったんだろうなあーと想像する。しかしやり方が荒>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
黒人の手(ヤフェット・コットー)から離され、崩れ落ちる白人の手(アンソニー・クイン)のストップモーション。
70年代映画特有の終幕って独特の哀切がある。
あとは、わたしの大好きなバート・ヤングが初っ>>続きを読む
グリーン・ベレー隊員VS暴走族。。。
という頭の悪い中学生が考えそうな話。
とにかくグリーン・ベレーの戦い方が大人げない。大人げないくせになんだか中途半端で、恐ろしくぬるい。どうせならもっと容赦ないか>>続きを読む
「ラグタイムの子守唄」、「ファイブ・ペニーズ」、「グッドナイト・スリープ・タイト」の三重唱など音楽的な見せ場がいっぱい。
終盤、「5つの銅貨」が流れるなかのドロシーとのダンスはすこしズルい。あれには「>>続きを読む
友情出演のミュージシャンたちが豪華。
「ムーンライト・セレナーデ」や「茶色の小瓶」などの曲、小ネタ使いがすごくうまい。やっぱりアンソニー・マンの作劇、演出は流石。
終盤の霧の中に佇むUC-64Aを見る>>続きを読む
当然タップなどのダンスとか素晴らしいんだけれど、イマイチのれず。。。歌が原因かもや。
だから少しぼーっとしながら「ベティ・ギャレットって、セレステ・ホルムに似てるなあ」なんてことを思いながら変に冷静に>>続きを読む
正直、舞台中継のようなカメラの置き所と距離感、サイズなど戸惑ってしまう箇所が目立つが、コール・ポーターのスコアが流れればどうでもよくなってしまう。
マリリン・モンローのような可愛らしい台詞はグレース>>続きを読む
ドナルド・オコナーのコミカルかつシャープなダンスはやっぱ釘付けになる。ミッチー・ゲイナーとの相性もいい。
あとはマリリンの「ヒート・ウェーブ」!
まず劇伴がいいし、雰囲気だけ、と思いきや、ちゃんとエモーションを描いているし、ソフィア・コッポラなんかより才能を感じるし、だからロマンさんの他の作品が観たくなる。
もちろん『ドラゴンフライ』も!
h>>続きを読む
予想通りのオールド・ファンくすぐりと、ビックリするほどの昭和感。。。映像というより内容が。いやもうこれはしょーがない、「橋渡し」的なものをJJは作ろうとしたんだな、ということで目をつむった。
まあアナ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
メルスの有名な『カルメン』をゴダールが脱構築したとかうんぬんよりも、映画が始まってすぐに画面の中にゴダール自身を見つけ、その行動が壁をたたいたり、机をたたいたり、タイプライターをカチャカチャ動かしたり>>続きを読む
やっぱ京マチ子のどんぴしゃのキャスティングと
宮川一夫の撮影の素晴らしさにつきる。
@早稲田松竹(12/28/2015)35mm *再鑑賞
フィルムの劣化が激しく、黒がつぶれていて階調が汚い。
音声も聞き取りづらく、前半はなにを言っているのかさっぱりわからなくて泣く。
そんなかんじでも山田五十鈴の演技が天才的なのは、わたしみたいな素人でも>>続きを読む
(今年亡くなった)モーリン・オハラ主演の女性心理サスペンス映画を想像してた。しかし本作は、ほとんどチャールズ・ロートンのオン・ステージみたいになっていて、あんまり面白くない。ロートンのキャラクター自体>>続きを読む
徹夜で観に行ったが、珍しく一睡もせず。
ただ物語というか、感情の流れみたいなものが頭と心にしっくりこず。ブレッソンが自分のスタイルを確立したあとの映画には、問答無用で観客に届かせる、圧倒的な「形式」が>>続きを読む
銀行とか病院の待ち時間なみの退屈さ。そして田舎の商店街にある洋服屋なみの安っぽさ。劇場で暴動やテロが起きなかったのが本当に不思議。ドナルド・トランプの支持者が好きそうな映画だ。偏見だが。
米フォーブ>>続きを読む
ハネケの撮ったもののなかでは一番面白い。
フレームの中にモニターを置き、「行為」を映画の画面とモニター内で見せるショットところなど、「二重のスクリーン」(フレーム内画面)になるところは否応なくフレーム>>続きを読む
当時はセンセーショナルだったかもしれないが、今見ると少々古臭い。簡単に言っちゃえば、男女が性的な主従関係を通して「自己」を解放する、っていうもの。
一昔前の純文学みたいなやつ。
男が「主」で女が「従>>続きを読む
製作サイドのゴリ押しでシネスコで撮らされたらしいが、フレディ・フランシスの見事な撮影がこのサイズを逆手にとっていて素晴らしい。だから広大な屋敷が夜に包まれる時、画面いっぱいに広がる闇!そして巧妙なサウ>>続きを読む
ジェラール・フィリップとジャンヌ・モローの会話の切り返しのショット。雪の公園でのモローの涙。ロジェ・ヴァディムは男と女の卑しさを描くのがうまい。それを「上品」に演出する手腕もいい。だからここぞって時に>>続きを読む
『ローラ』の続編。
いろんなことから逃げまくる男のはなし。
@パルテノン多摩ホール(11/29/2015)
*第25回 TAMA CINEMA FORUM
スコリモフスキの『身分証明書』になんか似ているなあ、と。
@パルテノン多摩ホール(11/29/2015)
*第25回 TAMA CINEMA FORUM
このレビューはネタバレを含みます
「近代化」というものに、あっさりと、あっという間に主人公が押しつぶされるという悲喜劇。
いつもの「挽歌」ものに比べてえらくドライ。そこがかっこいいんだが。
「社会派」ドラマとコメディーが代わりばんこに入れ子構造になっているかんじ。
しかし結局のところ、「コメディ」が「社会派」ドラマを包んでいるというより、「社会派」ドラマのなかに「コメディ」を内包している>>続きを読む
『イヴの総て』公開翌年の作品。
相変わらずマンキーウィッツの書く台詞は面白いが、ストーリー的にはイマイチ盛り上がらない。どうも物語の流れが主題に引っ張られていて、スムーズに運ばない。
それにヒューム・>>続きを読む